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厄介な霊を自分も一緒に逝く気持ちで触れ合って除霊する伏原と現場から遺品を収集する吉岡の物語。ちょっと変わったテーマで面白かった。伏原がなぜそれほど自分も一緒に霊と逝こうとするのか、それには悲しい経験があるんですが…。
吉岡の鈍感力?と伏原に対しての想いとか伏原が生きることに対して抱える気持ちとか…色々色々あるわけですが、最後はああ…良かったなぁ。伏原がそんな気持ちになれて良かったなぁと感じる場面が多々あり…吉岡しっかり掴まえといてな!!とすっきりして読了☺️
面白かった〜!キャラ文庫さんのフェアに合わせて購入したこちら、大好きなお話でした。
幼い頃の悲惨な事件に囚われ苦しむツンデレ受け・伏原(ふしはら)と、なんでも人以上にできてしまい劣等感?何それ?という無双攻め・吉岡。
なんでも出来るが故にできない人には共感できない、何にも執着しないという攻め(こう書いているとただただ、嫌味な奴〜!笑)が、ただ一人伏原だけには執着し甘やかし手に入れようとする姿に、たまらなくゾクゾクして萌えたー…!
主人公・伏原が、様々な悪霊退治の依頼を、なぜかいつも現場に後から現れる吉岡と共に解決していく(羽目になる)心霊バディものです。
伏原が依頼で訪れる現場に、なぜかいつもいつも現れる吉岡。
後半、吉岡本人の口から明らかにされる事実に胸キュンでした。受け君を追いかけて追いかけて追いかける攻め、大好きなやつ…!刺さる…
そして、自分の気持ちを認めるまでに長い長い時間がかかった伏原だけれど、いったん「ツン」の仮面が外れると、素直になったその言動が最っ高に可愛くて…!
思いっきり可愛がりたくなる吉岡の気持ちが分かりみ大きすぎる。ツンデレ君の振り幅最高です✨
伏原の暗い過去は読んでいて悲しくなるものだったけれど…
これから先いくら伏原が暗いところに落ちそうになっても、隣に吉岡がいればきっと問題ないよね、と明るい未来と安心感をグッと感じさせてくれるラスト。
爽やかな読後感に大満足の一冊でした・:*+.
暑いしホラーっていいかな、、とキャラさんのフェアで購入!
”憑き物ごと愛してよ”を読んだときに、渡海先生ってオカルトうまいんだな〜って設定もなんだか変で面白かったしかなり好きな作品でした。そして今回は、兼守先生のクールでスタイリッシュなイラストが気分をかなり上げてくれました。
というわけで、オカルト事件簿とバディものとしてはとても楽しめましたが、BLはやや薄かったかもな〜というわけで萌的にはそんなに高くなかったんですけど、作品としては面白かったです。
”強運”ってなんなんだろ?ってゆーのも考えちゃいました。攻めさんが、あまりにも強運すぎて無感動(?)な人生を送ってて、ある時呪い殺されそうになってから人生観がガラっと変わったっていうエピがやたら印象的だったんですよね。うんうん、そういうもんなのかもしれない…って、ホロスコープのハードアスペクトの解釈みたいで深い。「曰く付き」って悪い意味でしか見てなかったけど、そのくらいのクセがあるほうが人もモノも愛着湧くのかもしんないですねw「曰く付き」の受けってかなりクセ強な設定ですよね。高級スーツを着た”死神”も強々なビジュアルイメージなんで、こーゆーの実写ドラマ向けだよな(普通にバディものになるが…)と思ったり、、
本格的に怖い描写もあるので、ホラー好きさんの夏休みの読書にオススメです。
面白かったーー!キャラ・ストーリー全てが好みすぎて、めちゃくちゃ楽しめました。
「一緒に逝こう」と霊を誘惑して成仏させる〝心中屋〟こと死にたがりな除霊師・伏原と、曰く付き物品を収集し、〝死神〟の異名を持つ古物商の吉岡。
他の同業者が匙を投げるような質の悪い悪霊も、たった一晩で成仏させてしまう…性格も性質も正反対な最強バディに激しく萌える、オカルトBLです!
本格的なホラー描写にゾクッとしつつ、飄々として掴みどころのない吉岡さんと、そんな吉岡さんをツンツン態度で受け流す伏原君のコミカルなやり取りにクスッと笑えて、ホラー展開もそこまで怖くならずに楽しめました。
と言うか正直、伏原君の除霊シーンがエロくて怖さどころじゃなかった……!
「いいよ、おいで」とか「一緒に逝こう」とか…幽霊を誘うシーンの色気が凄いのなんの。
〝幽霊と寝る〟異名は伊達では無いですね……
そして、幽霊の希望により23歳にしてDK制服を着せられる伏原君は立派なお色気要因で、その着替えシーンを食い入るように見る吉岡さんに、思わず笑っちゃいました。
そんな吉岡さんは、喪服のような黒スーツ&黒ネクタイで革手袋。そして、その手には玄翁(藁人形を打つ金槌)。
この出で立ちに私の厨二心が擽られて、擽られて……
もう、モデルのようなスマートな姿で玄翁を振り回す様子に、めちゃくちゃ滾りましたね!!!!!
少年漫画に出てくる〝食えないキャラ〟大好き人間の性癖をゴリッゴリに抉ってくる、素晴らしい攻め様でした。
普段は飄々として気障な吉岡さんですが、実は世話焼きで無気力な伏原君を常に心配し、〝心中屋〟な伏原君を死なせまいと隠れて必死に手を打つスパダリ感が堪りません…!
一方、そんな吉岡さんを「うぜぇ…」と嫌う伏原くん。
吉岡さんには常にツンツン冷たい態度ですが、後半では形勢逆転!
死にかける吉岡さんへの怒りや、幽霊への嫉妬心を露にする様子に萌え転がりました……
ツンツンからのデレが凄い……
デレ全開で甘える伏原君は、無自覚煽りの天才です……!
本格ホラーも楽しめるストーリーは申し分なく、除霊仕事を通してゆっくり距離を縮めていく凸凹バディな2人の関係性に大変萌える作品でした。バディ萌な方に是非!
「憑き物ごと愛してよ」とか今まで読んだことのある渡海奈穂先生の作品の数々が好きだったのですが、どうやら今回は期待し過ぎていたかもしれません。
兼守美行先生のイラストも素敵だし、カバー裏のあらすじも面白そうだったし、ホラー大好きなので期待していたんです。
ですが読み進めるうちに伏原の事が好きになれない事に気が付いてしまい、途中から苦痛になって来てしまいました。主人公を好きになれないって、作品を読むのにこれ程の苦行は無いんですよ。
それは彼の考え方とか、彼が囚われている人物についてでした。最初のうちは容姿だけで伏原にとってどんな人なのか匂わせるだけでした。これが母親ならつまらないなぁと思ってたらドンピシャで凄くガッカリしました。途端にチンケなお話に変わったような錯覚に陥ってしまったんです。
こちらは書き下ろしでしたが、雑誌で読んでいたら購入しなかったと思います。
それと伏原が引き受けた除霊の仕事も、この長さに詰め込み過ぎだと思いました。確かにホラーが多いのは面白いし、吉岡への伏原の気持ちが変化する上で必要でした。
でも、終盤の2人の思いが通い合うところが唐突に感じたのも確かで、書くべき焦点が合っていなかったからではと思いました。
なかなか伏原が自分の気持ちを認めようとしないのでエロが少ないのは良かったんですが、上記の理由でこのカップルに思い入れが無いので飛ばし読みしてしまいました。
それからちるちるさんのあらすじにある「災厄レベルに強い守護霊を持つ青年の純愛!!」とありますが、どこから持って来て吉岡が「災厄レベルに強い守護霊を持つ青年」なんですかね。作中の彼の言葉と矛盾してるし、カバー裏のあらすじを載せるべきだと思いました。