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表題作チョコレートのように

梶本
謎の金持ち
静京一
冴えないサラリーマン

あらすじ

「死ぬくらいなら、そのカラダ、俺によこせ」。
―信頼していた同僚に裏切られた京一に、橋の上で声をかけてきたのは、印象的な声をした謎の男・梶本だった。
同僚への復讐に手を貸すというその男は、京一を強引な手腕で変身させ、これまで知らなかった強烈な『快楽』で蕩かしていくが…。
その後のラブラブな2人を描いた書き下ろしも収録。

作品情報

作品名
チョコレートのように
著者
ひちわゆか 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344811607
3.7

(45)

(12)

萌々

(16)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
163
評価数
45
平均
3.7 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数13

「復讐」で結ばれた関係…。

同僚に裏切られた京一に声をかけてきた梶本は、同僚への復讐に手を貸すといいその方法として淫らな提案をする。
復讐のために、自分の躰で相手を魅了できるよう京一は梶本に教え込まれていくのだが…。

「復讐」で繋がっていたいはずの関係が、徐々に京一の中で形を変えて。
それゆえに、そのことでしか繋がっていないと思うことに切なくなって。
それでも、そうすることで役に立てるのなら、みたいな。
そういう切ないの好きです。
本当は好きだから感じるのだし、好きな相手以外とそんなことしたくない。
でも、好きな人の役にたてるのなら…。

梶本の手によって作りかえられていく京一はとても淫らでかわいいと思う。
きっと梶本好みの子に育てられてるんだとは思うが。

なんとなく、途中からそんな気はしてたがそういう間柄だったんだね、なるほど。

2

言葉攻め最高

 梶本の正体はそうなんだろうなーと、先は読めましたが、それでも十分楽しめました。
 実生活ではオレ様な男は嫌いですが(大抵わがままなだけだったりするし)、BLではなんでこんなに好きなんだろう~というくらい、いいですよね!

 やっぱり、フェロモンでている男は最高です! そんな男に、翻弄されるちゃんと男な受けもいいですよね~~~。

 初読みの作家さんでしたが、とても読みやすくて他の作品も要チェックだと思いました。

 ともふみさん、勧めてくれてありがとーーーー。

2

ともふみ

たびたび失礼いたします~
いえいえ、ホントに読んで頂けたなんてそれだけでも紹介冥利に尽きますv
俺様&ヘタレがお好きなんですね~ワンカップで乾杯☆したいです。飲めないけど。
「今宵~」「12時~」は、むつこさんが書いて下さってるように、俺様がヘタレるので一粒で二度美味しい(?)ですよ~
丁々発止なやり取りも楽しいですし♪

横レスすいません。
おお~「六本木心中」がランキング二位に!
だいだいの内容知ってるだけにまだ読んでないんですよね…どうしても手が延びなくて。…でも二位だなんて。
コレを読まずにファンは名乗れないですね!( ..)φメモメモ

弥七

ともふみさーん! 以前にメールでもって、いろいろ勧めてくださってありがとうございます! もちろん「今宵、雲の上のキッチンで」も購入済みです。近々読もうかなーと。オレ様とヘタレという、相反するものが大好物なので、この方の小説は自分にピッタリかもしれません。いいものを教えてくれて、ありがとうございます~~~。楽しみが増えましたよ!

弥七

わーい。むつこさーん。オススメランキング、ありがとうございます! ヘタレ攻めも書かれる方なんですね。ヘタレてるの、大好きなので気になります。続きが出てないって、拷問のような! 

なかなか作品数の多い作家さんって、どの作品から入ったらいいかわからないし、最初に読んだのがよくないと、その後買わなくなったりするんですよね。こうして勧めていただけると、めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます~。

っていうか、こういうお話をオフ会でむつこさんとおしゃべりしたかったわーーーーーー。

むつこ

ひちわゆかファンのむつこが通りますよー。
弥七さんがひちわゆかさんの魅力に目覚めるお手伝いを私にもさせてください。
というわけで、ひちわゆかさんのオススメベスト5いきます!

1位『13階のハーフボイルド』
エロがないのにこの面白さ切なさ。ヘタレ攻め+女王様受けのスーパーコンビ。
他作品を二馬身引き離しての私的ナンバーワンな傑作です!
(ただし、そう、続きが出てません(涙))

2位『六本木心中』
涙なくして読めません。
痛いけど、とてもあたたかいお話。

3位『十二時の鐘が鳴る前に』
偉そうだった俺様男がヘタレる様に胸キュン、高校生の健気受けの芯の強さ明るさがとても気持ちよくて大好き。

4位『今宵、雲の上のキッチンで』
これも、俺様攻めと女王様受けのスーパーコンビです。掛け合いが楽しい。そして切ない。俺様攻めのヘタレ化、女王様受けのツンデレが楽しくてキューン。

5位『昼となく夜となく』
美しいお話です。
ひちわゆかさんの作風の幅広さが味わえます。

特記『プラクティス』
ひちわゆかさんのエロを堪能するならこれじゃないかなと。
結末にほどこされた仕掛けが素敵。

『チョコレートのように』は、私もかなり好きな作品ではあるんですが、ひちわゆかさんには名作が多いので、五位内には入ってないです。つまり、ひちわゆかさんの魅力は『チョコレート~』だけじゃ分からない!と。(力説)

お邪魔しました。
大好きなんです、ほんとに…。

ともふみ

正体って…あ、そういえばそんな仕掛けもありましたね。
梶本によるプチ開発&言葉責めばかりが残ってて、すっかり忘れてました。笑
>実生活ではオレ様な男は嫌いですが~BLではなんでこんなに好きなんだろう
よく分かります~。漢気があってでも可愛げもあるフェロモン俺様!わがまま男とは似て非なる感じで。

ひちわさんの俺様が気に入られたなら下の作品もお勧めしますよー。因に下にいくほど俺様度が高くなります。
「今宵、雲の上のキッチンで」
「12時の鐘が鳴る前に」
「最悪」
そして俺様ではなく超ヘタレ攻めですが、今同じくひちわファンのむつこさんが乗り移ったので(笑)コチラも一緒にお勧め。
「十三階のハーフボイルド」
ただし続きが読みたくなっても続編がでていましぇん。涙…
すいません、すっかりまわし者みたいなコメントになっちゃいました…汗

テンポよく読めて面白かった!

始まりは、わりとキッチリした復讐劇とか仕事上のあれこれを絡めた展開になるのかな?と思ってたんですが、そっちは意外とあっさり。
お話の主軸は「復讐のため」という大義名分で繋がる2人の恋愛模様や心の移り変わり、葛藤でした。

となると、普段の私だとつまんなかったっぽくなるんですが、そんなことない!面白かったです。
そんで、さほど「復讐」に重きを置かれてもいなかったのに、受けを陥れた同僚にマジで腹が立ったから、「お~、嫌なヤツ書くのもお上手なんだなぁ」と思いました。
ひちわさんというと、「ヘタレ」とか「馬鹿(面白いの意味の)」が絶品という印象だったんで。

展開はありがち。なのにちっとも飽きない。
攻めの正体はまあ、なんとなくわかってはいたんですが、出会いとかきっかけはちょっと都合よすぎたかな?とも思うんです。
けど、このお話、この展開だと、「ありがちでもご都合主義でもイイじゃん!だってBLなんだもん!」と言っちまいたくなるパワーがありました。

ラストあたりの、オフィスでの電話での遣り取りは、なんとなく状況が読めるから、読んでいてこっ恥ずかしくなりました///
ぎゃ~、ちょっ、もうっ、ハズカシイ>< ってゴロゴロしちゃうベタさ(笑)

そんなのも全部ひっくるめて、楽しませてただきました♪

ただ…、個人的に私は、金ひかるさんの絵に一切萌えを感じないんですよね;
とても丁寧だし、よ~く読んで描いてくださっている気がするし、下手とか全然思わないんですが…、萌えが無いんですよね、まったく全然。
ホントに沢山の本の挿絵を描かれている方なので慣れなきゃ勿体無いと自分でも分かっているんですが……。

2

復讐のために

信頼していた同僚、永瀬に裏切られ、ヤケになっていた京一の前に現われたのは、印象的な声をした謎の男、梶本だった。
京一と同じく永瀬に恨みを持つという梶本は、京一の復讐を手伝ってやるというのだが……

書き下ろしSS目当てにノベルズ版から買い換え。
ダサイ眼鏡は磨けば実はカワイコちゃんだった。そんなお約束の上にありながらも、普通のマイフェアレディものに落ち着かない無茶っぷりが好き。
仕事で自分を裏切った親友に復讐するために、橋の上で知り合った男の力を借りて色仕掛け?!
BLファンタジー全開な世界観かと思ったら実はそうでもない妙なリアリティと展開の意外性が素敵です。

傲慢俺様な梶原が実は子供っぽいダメな人っていうのが結構ツボかもしれません。

書き下ろしもちゃんとラブラブで満足な一冊でした。

4

うさんくさい男

 信頼していた同僚に、コンペ用に用意した企画を丸々盗まれる、という最低の経験をした京一は、橋の上で水面を酔った目で呆然と眺めていた。
 そんな京一に声をかけてきたのは、印象的な声をした謎の男・梶本。
「死ぬくらいなら、そのカラダ、俺によこせ」
 という梶本に、自分が身を投げる先が、この川の水の上でも、自分のベッドの上でもどちらでもよくなっていた京一はついついうなずいてしまう。
 梶本は、男の恋人をその同僚に奪われたのだ、と言い、同僚への復讐に手を貸すという。
 そしてそのまま梶本は京一を強引な手段で変身させてしまう。
 おまけに、これまで知らなかった強烈な『快楽』まで教え込まれた京一は、徐々にとろかされていくが――

 という話。
 これって一種の憧れですよね。
 何にも知らない元だけはいいのに、まったく自分に頓着しないような自分好みの人間を探し出してきて、上等な服に着替えさせて、髪も切って、メガネも変えて――
 で、完成品が誰もがうらやむ美形!
 しかもそれが自分の恋人!!

 なんて理想的なんだろうか――とまぁ、私でも思います。
 こういうのがシンデレラストーリーっていうんでしょうね。

 もっともそれだけじゃなくて、梶本と会ったことによって、京一のどういうことが変わったのか、というのも何となうきちんと表現されていたので、ただ単純なシンデレラストーリーではなかったかなーと思います。
 元々京一は仕事に対して、高い意識を持っている人だったので、それに見合う服装をしたのだ、と思えば、変わったのも確かにそうだな、と納得できるような気がします。

 どんな外見をしていても、中身がそれにともなってなきゃだと思うし。
 中身がすばらしいのであれば、外見もそれに伴う格好をしないといけないよね、と思いました。

 それにしても、、あんなに梶本はうさんくさいけどできる男だったのに、最後の最後で、京一に謝り倒すはめになって、なんかかわいいなあとも思いました。

2

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