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表題作兄から先に進めない

伊住 敬史郎
26歳,会社員
秋津 充哉
25歳,フリーのシナリオライター

その他の収録作品

  • 二人の世界の向こう側

あらすじ

十歳のときに家にやってきたひとつ年上の敬史郎のことが、大人になった今も好きで仕方がない充哉。敬史郎しかいらないし、敬史郎にも充哉だけを見てほしい。けれど人気者で引く手数多の彼は、甘やかしてくれても充哉一人のものにはなってくれない。就職して家を出た敬史郎が自分から離れる準備をしているようで、不安な充哉だが……?優しくされるのは嬉しいけど、弟扱いは悔しい。義兄弟同士のクロッシング・ラブ。

作品情報

作品名
兄から先に進めない
著者
渡海奈穂 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525766
3.8

(37)

(13)

萌々

(12)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
139
評価数
37
平均
3.8 / 5
神率
35.1%

レビュー投稿数11

【何でこれが、俺だけのものじゃないんだろ(充哉)】

エロス度★★★★

敬史郎と充哉が紡ぐ恋物語♡

義兄弟同士の他者が入れない2人だけの特別感に悶えまくりで、最初は充哉からの一方通行な片想いかと思いましたが、敬史郎視点で明らかになる充哉以上の義兄からの重たい愛と執着が素晴らしくて悶えちゃいました⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾

カワイチハル先生のイラストが美麗で眼福だったり、長い両片想いを続けてきた2人の愛の軌跡、さらに敬史郎以外どうでもよかった充哉の成長がたまらなく、2人の恋愛事情を聞かされてしまう井上のポジションもツボでした(n´ω`n)

2

要素がない

 充哉(受け)が、しろ(攻め)を一人の人間として大好き。
 高校時代も、休み時間ずっと一緒にいる。しろの同級生が話しかけてきて、一緒の時間を潰されると不機嫌になるほど、二人の時間が大事。
 しろに「恋人を作るな」って言うほど。
 だけどいざ、しろが充哉に好きだと告げると、充哉は「しろが俺を好きなんて理解できない。ありえない」と距離を置く。
 拗れてるなあと思いつつ、その考え自体理解できなかった。
 充哉の、しろ好き好き大好き! な自己中部分が良いのに、しろに「両思いだよ」って言われて受け入れないのが謎。
 後半、ふたりのやり取りに、このふたりは何を考えて何を言っているんだ……? と納得がいかず、文章を飛ばし飛ばし読む羽目になった。
 特別萌える要素もない。強いて言えば、充哉が嫉妬するシーンです。

1

義理の兄弟もの

電子書籍化待ってました〜!
表紙が可愛くって早く読みたかった作品です。
初めて読む作家さんだったけど、文章が上手でわかりやすくてキャラの心情だったりがすんなり入ってきました。他の作品も読んでみようかな。
受けのキャラ強いな〜と思ってたけど、読み進めていくうちに可愛く思えてきました笑。表紙だけ見て、てっきりほんわり健気な感じかな?って勝手に思ってたら、コミュ章なお兄ちゃん大好き青年で、攻めのお兄ちゃんの方も執着心バリバリで良かったです。
エッチシーンの受けが特に可愛い!
あと、友人の井上くんがいい。井上くんのセリフがいちいちツボでした。
挿絵も全部可愛かったのですが、特に『二人の世界の向こう側』の章ページのメイン2人のミニキャラのイラストがお気に入りです。

4

クセ強好きさん寄っといで

いわゆる「面倒くさい」タイプの人間が登場する作品が好きです。
いやあー!おもしろかった!すらすらと読めてしまった。
物語の前半と後半でガラッと印象が変わるのが気持ちよくて謎の爽快感がありました。

義兄弟である敬史郎に異様なまでに執着し、他のものはいらないと2人だけの世界を欲してやまない受け・充哉が本当に面倒くさくて、こじらせ方も考え方もまあ厄介なもの。
世の中に多くいるタイプではなく、人間1年目なのか?というくらい良くも悪くもかなりクセが強い人なので好き嫌いは分かれそうな受けです。
でもそういうところがなんだか妙に人間くさくて、生きづらいだろうにブレないのがおもしろいやつだなと思いながら楽しく読めちゃいました。

充哉から敬史郎への義兄弟を超えたような重たい感情と執着がどうなっていくのかが読みどころなのかな?これはどう転んでいくのかなあなんて考えながら読み進めてみると…
前半の充哉のままならなさも十分に楽しめてはいたのですけれど、後半の視点の切り替えが見事で!気持ちいい…!
あちこちで微かに漂ってきていた香りから、きっとこうなるんだろうなと予想していたものを超えてくるおもしろさが待っていました。
私はお義兄ちゃんの方が好きでしたね。
2人の恋愛面の萌え度的には萌寄りなのですが、話が面白かったのとキャラクターが良かったのでこちらの評価に。

先述の通り、好き嫌いは分かれそうだと思います。
スタンダードな恋愛のお話ではないですし、キャラクター像が良い意味で一般的ではないので。
でも、きっと合う人にはすごく合うと思う。
人間1年目・2人だけの世界あたりのワードにピンときた方はこの気持ちよさをぜひ体感してほしい。
そんな1冊でした。

4

兄弟ではない2人の恋の行方

今回は大企業の広報部勤務の会社員と
フリーランスのシナリオライターのお話です。

攻様と受様の拗れた関係に決着がつくまでと
恋人として同居を始める続編を収録。

受様が小4の時、
両親は親友夫妻の遺児の里子として引取ります。
彼が今回の攻様です♪

一人息子の受様は両親にとっても難しい子で
受様のためにもと攻様が引き取られたのですが
受様は両親の願い以上に攻様に懐きます。

攻様と出会うまで受様の世界は本やゲームだけで
両親の言葉も近所の子や同級生の話も外の世界でしたが
攻様の存在で外の世界と繋がる術を身に着け
受様の独占欲はさらに高まります。

ところが受様が高2の夏休み、
受様に対して何かと嫌味な同級生に絡まれた結果
受様を庇って攻様が大怪我を負う事件が起こります。

攻様の手術は成功したものの左目の視力をほぼ失い
攻様は私大法学部進学して有名企業の広報部に就職すると
家を出ていってしまうのです。

受様は大学を出てコアなゲーム会社に就職
シナリオライターとなりますが会社が倒産、

コネで得たソーシャルゲームの仕事を続けてきますが
無茶な納期でのやっつけ仕事ができず
干される事となるのです。

部屋に引篭もる受様を心配した母親によって
攻様が呼び寄せられる事となりますが
攻様にとっての受様は弟の域を超える事がなく
攻様との会話に受様は悶々とするばかり。

果たして受様の想いが受け入れられる未来は来るのか!?

雑誌掲載されたタイトル作に
本編後の続編を書き下ろしての文庫化で
自分の世界を変えた攻様に執着する受様の
ラブコメディになります♪

最初は受様の拗らせ度のすごさに
かなり引き気味でけっこう辛いかなぁと思いましたが
読み進めていくと実は攻様もかなりな曲者である事が判明、

攻様にぐるぐるさせられると思っていたら
実は攻様も受様にぐるぐるさせられてるのが
実に渡海先生らしくてとっても面白かったです。

こういう拗らせ系キャラの恋物語って
周りから見た本人の印象と本人の認識が正反対なので
それがどうやって認識され、修正されるのかも
楽しみどころですよね。

本作は受視点なので受様が捩れた理由は
生来のものとされてそれを最初に理解した攻様に
受様が執着するという理由付けは無理がなく

攻様もそんな受様を理解した事で
受様に執着される事で居場所を得たところもあり

結果的にどっちもどっちな感じが
MYツボを刺激するんカプで良かったです。

4

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