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表題作悪の愛犬

海市烈,「アレグレッサー」と呼ばれる国際手配中の被疑者,20歳
霜月日秋,天才ハッカー「イレブン」,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

世界的指名手配犯「アグレッサー」。その正体はナノマシンで肉体を強化されたまだ二十歳の男・海市烈ーー天才ハッカーの日秋を主人と慕う、嫉妬深くて可愛いイヌだ。二人は最近世間を騒がせている偽アグレッサーについて探りながら、烈が満足するまで日秋が身も心も与える濃密な日々を送っていた。偽者の狙いが自分たちだと確信した日秋は、過保護な烈とともに、次に襲われるであろう研究所のパーティーに潜入するが……。

作品情報

作品名
悪の愛犬
著者
宮緒葵 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784778136260
4.1

(24)

(12)

萌々

(5)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
99
評価数
24
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数9

相変わらずの犬


人体強化用ナノマシンを開発する「アムリタ」によって改造されたアグレッサーこと烈(攻め)。
父を烈に殺されたと信じていた日秋(受け)は刑事となって真実を知り、死刑囚を隷属させる非人道的なシステムを停止させ、地下に潜って半年。
突如烈の偽物が現れアムリタの施設を襲い始めます。偽物を捕まえようと作戦を練る日秋たちでしたが、次に襲われると思しき施設にはなかなか入り込めません。
偽物は敵なのかそれとも‥


悪の飼い犬の続編。
完全な続編なので前作は読んだほうがいいと思います。ただ、かなり詳しくあらすじが書かれてあるので、話の流れだけなら今作だけでも楽しめるのではないでしょうか。


自分をあきの犬と言って憚らない烈は優秀なはずなのに、日秋が絡むと途端にバカになるのが笑えます。日秋以外は本当にどーでもいいというのが言動全てに表されています。

今作は新たな登場人物が3人登場します。

腹違いの弟のユーリスが殺された真実を探るためインターポール捜査官になった大富豪のバルタザール。
常に優秀な兄と比較されてきたユーリスと身体が石化していく難病メデュサ病を発症し生き残る術を探し続けるアウグスティン。
人を人とも思わない非道なそしてとても手強い敵となりそうな予感がひしひしと伝わってきます。

相変わらずの日秋至上主義の烈と、烈と同じかそれ以上のパパも加わってこれからもどれだけ暴れてくれるのでしょうか。何度もはらはらする展開で面白かったです。
まだ解決には遠いですが、敵が明確になったことでさらに楽しみになりました。
続きがとても楽しみです。

それにしても、バルタザールのあのアタッシュケース(まさに猫型ロボットのポケット)はどういう仕組みなのでしょうか。どうなってるのか全く描写がなかったので、種明かしをお願いしたいです。

0

偽物対策

「悪の飼い犬 」の続編。
前作が面白かったので、期待。
中々真犯人がつかめない偽物が登場。
偽物は、巧妙でスキルが高い、誘導するような足跡を残していく。
偽物の標的は、どうやら頭文字「N」の遺伝子から造成するクローン技術の研究所。

リアル社会でも話題になっているハッキングや、遺伝子に纏わるSF要素が触り程度に入って面白かった

だけど・・正直な感想を言うと、
作品を読んで受けるイメージを壊すならイラストは要らないと思った。
本当に、石田惠美さんが手がけたのか、疑問

1

受様至上主義のワンコの新たな冒険について

今回は国際手配中のテロリストと天才ハッカーのお話です。 

攻様の名を語る偽物の招待を探りつつ
異母弟の死の真相を負う大富豪の御曹司に協力し
人の域を超えた世界に手を出すアムリタ総帥に迫るまで。

近未来の世界地図は各地の紛争により日々塗り替えられ
日本も犯罪件数が増加、検挙率は下がり続けていますが
10年ほど前から犯罪検挙率が上がり始めます。

しかしながらそれは公安5課の警察官をマスターとし
逮捕した犯罪者に犯特殊な制御装置の投与で
身体能力を上げた彼らをスレイブとして
犯罪捜査に使役していたからなのです。

しかもそれらのプログラムを完成させたのは
テロリストの爆破事件で殉死はずの受様の父であり
受様の父をそんな立場に追いやったのは
父の親友で受様の養父となった警察官だったのです。

彼は受様乃父の開発データを
医療系ナノマシンで躍進する企業アムリタに提供
制御系マシンや人体強化用マシンという闇開発に活かし
世界的な企業へと躍進していくのです。

しかも受様が父の敵と追い続けたテロリスト・
アグレッサーである攻様はアムリタが人体強化実験に
唯一成功した被験体であり
受様の父の事件の首謀者ではありませんでした。

攻様は受様の犬として受様を護る事を誓い、
全ての真実を知った受様は攻様を受け入れ、
受様との未来のためにもアムリタの壊滅を誓います。

受様は警察を辞め、アムリタの動向を伺いながら
攻様が世界各地に持つ隠れ家を転々としていましたが

1ケ月前に受様達が目星をつけていたアムリタの施設が
偽アグレッサーに破壊される事件が起こります。
その後も偽アグレッサーによる犯行は続くのです。

果たして受様達は偽物の正体と目的を掴めるのか!?

既刊「悪の飼い犬」続編で
父を死に追いやったアムリタ壊滅を目指す受様と
受様の犬である攻様のバトルアクションファンタジーです♪

既刊は日本限定でしたが
アムリタを追うために世界規模の追撃戦になり
アムリタの総帥の姿と目的が徐々に見えてきます。

また学生時代を共に過ごしたドイツの大富豪が
アムリタに勤務していて自死したとされた
異母弟の死の真相を知るために動き
受様達と行動を共にする事となります。

アムリタの所業は人道に反する極悪非道なもので
お話の核の部分はシリアスで重苦しいのですが

受様至上主義な攻様の言動が
受様を護る事、受様を貪る事を最優先にして
言動が非常におかしいのでシリアス一辺倒にならず
立ち止まらずに読み終えられました。

富豪の異母弟の死もまた偽りであり
彼がアムリタの総帥を崇めて悪事を働いていると
知った彼が受様達の仲間となりましたので
もう本作はシリーズ化決定!! ですね。

読んだ先から続気が気になります ヾ(≧▽≦)ノ

1

俊克(PAPA)最強じゃん

前作「悪の飼い犬」のレビューでその後のスレイブたちの行く末を読みたいので続編を希望していたので、「悪の愛犬」をとても楽しみにしていました。

烈が達幸以来の犬犬しい攻めと思っていましたが、今作でも達幸を彷彿させる犬っぷりでした。
また、新キャラのバルタザールと烈と日秋のやり取りはコントのようで、烈と一緒にバルタザールのアタッシュケースに突っ込みを入れてしまってました。是非とも次巻でアタッシュケースの秘密を教えて欲しいです。www

途中までこのバルタザールが敵なのか味方なのか確信はなかったのですが、彼が仲間に入ってくれたら面白いだろうなぁと思っていたので、その通りになって楽しみが増えました。

今作では気になっていたあの組織アムリタのその後と、総師アウグスティンの目的が明らかになっていました。途中からそうだろうなと思ってた事が当たってたので、彼の目的に日秋が早く気付いて欲しくてヤキモキしてしまいました。

それと前作でも日秋の父親である俊克の子を思う愛情に感動したんですが、今作でもやっちゃってくれてました。もうパパが最強でしょう。アムリタの解体とアウグスティンの悪事の暴露を目的にしなければ解決は早いんですよね。
バルタザールが仲間に入った事でその線は消えたので、彼の登場は必然だったのだと思いました。

個人的にはパパにアウグスティンをギャフンと言わせて欲しいですね。とんでもない事をパパがやらかしてくれる事に期待したいと思いました。

宮緒葵先生の犬攻めと言えばご褒美エッチが定番ですが、達幸以外の長いエッチは飽きてきちゃってストーリー的には神評価なんですが、エロシーンが長いので萌2にさせて頂きました。

1

愛犬

先生買い。楽しそうな方が新しく出てきて、まだ書かれるのかな?と思うんですけど、どうにも各種設定が少し苦手なので、萌にしました。本編260Pほど+あとがき。

因縁ある組織アムリタを壊滅させたいと考える日秋と愛犬、烈(別名アグレッサー)。狙いをつけていた施設が偽アグレッサーにより破壊されることが相次ぎ、次に狙われていると思われるイレクスタン共和国のネストルに向かい・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
弐号、アンバー(前巻から登場、攻め受けと行動を共にする)、アリエス(敵サイドから情報を流してくる人物)、バルタザール(謎の金持ち)、ユリアン(バルタザールの弟)、アウグスティン(アムリタ創始者、体が石化する病気にかかっている)、偽の烈ぐらいかな。アウグスティンとバルタザールが怪しいというか面白いというか。

++苦手だったところ

前作同様、脳とマシンを接続して、あらゆる情報を検索するというかハッキングするっていうところを「ダイブする」という表現にしているのですが、そこがどうも「無いな」と感じてしまって苦手でした。ほんとに何年もしたらそういうことが出来るようになるかもしれないんですけど。映画で見かけられる設定ではあるんですけど、なんだか受け付けられなかったでした。受けが弱っちい守られるだけの存在じゃないというのは好きだし、前作同様の設定なんですけど、苦手だったなあ。

攻めは受けが好きすぎる優秀な犬として、大変かわいらしく書かれていて、ああ愛犬だわ・・・とほほえましく読めたんですけどね。

次回もしあるとしたら、アウグスティンとバルタザールの執着などを読ませていただけると嬉しいなあ。体が刻々と石化するなんて、一昔前の悪党にあったような設定に感じられて、楽しかったんです。続くかな?

2

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