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表題作俺がニールって言ってんだろ!

晴田琉偉星(ルイス)、ホスト、26歳、Dom
雨瀧伊織、 シニアコンサルタント、31歳、Sub

あらすじ

〈支配〉したいドムとされたいサブ、彼らの欲求はプレイすることでしか満たされない。人気ホストでドムのルイスは恩人に頼まれ、プレイできなくて困っているというサブ・伊織の相手をすることに。だが見るからにエリートの伊織は「格下の相手には従えない」とルイスの命令をしれっと拒否した。プライドが傷だらけのルイスは、伊織に自分が尊敬に値する男だと認めさせるためあれこれ頑張るが……。

作品情報

作品名
俺がニールって言ってんだろ!
著者
片岡 
イラスト
伊東七つ生 
媒体
小説
出版社
心交社
発売日
電子発売日
ISBN
9784778136284
4.4

(29)

(17)

萌々

(9)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
130
評価数
29
平均
4.4 / 5
神率
58.6%

レビュー投稿数10

ほぼ攻め視点(三人称)なのに、全然白けない!この作品に出会えてよかった!!!

攻め寄りの三人称をメインに、ストーリーが展開されます。
ドムサブということもあり、「攻めの心情が見えた途端に、一気に白けちゃうのでは……」と思いつつ、さすが片岡先生でございました。私の要らぬ不安は、ページを開いて数分で払拭されました!

タイトルのとおりです。俺がニールって言ってるんです。ニールって言ってんのに、受けは突っ立ったまま冷めた表情で攻めを見ている。もう面白い。
ルックと言えばかろうじて目は合うものの、何か違う。もっとこう、普通トロンとすんじゃん……的な感じで戸惑う攻め。受けにも色々と事情があるわけですが、攻めは言われてしまいます。「ニールの発音が悪い」と(笑)

ここからがもう、ひたすら攻めが愛しくて。オレ様タイプではあるのですが、天才肌ではなく努力型。行きつけのバーで自作の英単語帳広げて、英会話も始めちゃってる。その後も何度もプレイを重ねるものの、やはりニールは利かない。攻めの発音だけがどんどん上達していきます(笑)
受けがそれを褒めると、素直に喜んじゃう攻め。か、可愛すぎる……!!!

受けはお堅いエリート眼鏡、なのですが、こちらもギャップで唐突に萌えさせてきます。淡々としているようで、実はものすっっっごく子どもっぽい。わがまま、とかいうよりは、純粋というのでしょうか。実は感情豊かで、プレイができるようになってくると、なかなかに……淫らです。最高。

印象的なシーンを挙げればキリがないくらい、たくさん笑ってたくさんハラハラして、たくさん萌えました。めちゃめちゃ派手な出来事が起きているわけではないのですが、それぞれのシーンでキャラが立っていて、読み進めるごとにどんどんキャラが好きになります。

文体もテンポが良くて読みやすく、難しい表現も出てこないので、漫画派の方たちにもぜひ読んでいただきたい一冊です。サブキャラも出てきますが、とにかくみんなキャラが立っていたり通称がユニークだったりするので、まず混同しませんよ!

挿絵もドキドキしたりほっこりしたり(料理シーンのイラストは、萌えつつも声を出して笑いました)、すごく素敵でした。元気が出る作品をお探しの方、ぜひ!!!!!

1

努力型凡人domの素晴らしさ

dom/subですがラブコメなので読みやすいです。

主人公は俺様ホストで派遣型domの副業もするルイス。
domとしては強めでモテモテ、ホストとしてもNo.3まで地位を上げて自信満々。
しかし、恩人に紹介された「まともにプレイができないsub」伊織とプレイに挑むものの「ニールの発音が甘くて従えない」とバッサリ拒否される。
えー!?
普通なら怒りそうなものだけど、ルイスは俺様に見えて努力型。真面目に英会話を学んだり、マッサージでリラックスさせてみたり、何度も何度もチャレンジ。
そのうちに、凡人だけど気遣いと優しさでNo.3まで上がった(万年3位だけど)ルイスの過去や、伊織のトラウマなどが明かされ、二人の内面に触れるたびにどんどん引き込まれます。

かっこよくない、スパダリじゃないdomだけど、とても人間的で魅力的なdomルイス。
友人の恋を応援するような気持ちで、すれ違う部分や辛い過去も、重くなりすぎずに楽しく読了できました。

ダイナミクス全開でとてもdom/subらしいお話だけど、苦手な人でも楽しめそうな作品です。

1

読後の多幸感

読後多幸感に包まれるようなそんな作品でした。

以下ネタバレ

受け様はエリート中のエリートで、著名人とも仕事で得た繋がりがあります。自分のダイナミクスを理解してくれない親、エリートでコマンドの効かない受けを屈服させたい、ろくでもないDom達によって受け様は心身を壊してしまってました。
そんな中で恩義のある人から紹介してもらい、出会ったのが攻め様でした。攻め様もその人に恩義があり、受け様を紹介されます。
攻め様はホストであり、Domとして高い能力を持つ自分を活かし、Subのケアを副業にしていました。
一見水と油で、出会った当初の攻めと受けのやり取りは爆笑ものですw
受けにDomとして屈辱を感じても諦めずに、指摘された発音を健気に練習・勉強し、上手くできると受け様が素直に努力を褒め、照れちゃう攻め様はめちゃめちゃ可愛かったです。

攻め様は真っ当な優しいDomですが、あらゆるものに長けた完璧な人間ではないです。でもこの作品はそこが良い。
過去に大事にしてた彼女に、根暗地味で必死に周りに合わせる中身のない馬鹿云々と陰口を言われ、人を信じれなくなり、人に本気になるのを恐れていました。
けれども、受け様が言ってたように、攻め様の優しさや一生懸命さなどがとても良く、特に放っておけないほど見る目のない幸薄な受け様の前だとその良さが表れる。また、一緒に過ごすうちにその攻め様の魅力を見つけ、形ではなくその中身が好きだと受け様は伝えてくれる。惹かれ合うのも必然だなと思いました。

そんな傷ついた2人が互いが互いに良い影響を与え、成長していくってお話に弱いんですよね。

最後に夫婦漫才のような2人のやりとりにクスッと笑え、そこで締め括られてたのも完璧でした。
なんで神にならなかったのかというと、私好みの甘々ではないし、萌えとまではいかない。けど話はとても良いので萌え2としました。
発売から結構時間が経ってなんで評価が少ないんだろって思うくらい良かったので、ドムサブに抵抗なければ読んでみてください〜!

1

コマンドを拒否するSubと拒否されるDomのラブコメ❤︎

Dom/Subのラブコメ、面白かったです!

ナンバー3のホスト、ルイス(Dom)。この”ナンバー3”というのも、なんだか生々しくてリアルでいい!ナンバーワンじゃないところが。笑
昔世話になり頭の上がらない存在のバーのマスター、遊馬に頼まれ、「誰ともプレイできない」という伊織(Sub)とプレイをするのですが、なんと「格下の相手のコマンドには従えない」とコマンドを拒否されー

というストーリーです。

皆様おっしゃっているように、「”ニール”の発音が悪いのがすごく気になります」って言われるの、面白すぎますよね!笑っちゃいました。

発音が悪いと言われたルイスはその後、なんと英会話の勉強をします笑
先生の後に続いて、「kneel」って何度も何度もリピート練習したのかな、と想像したらもう可笑しくて、ニヤニヤしちゃいました。

厳しい父親からの教育で、コマンドで命令されても言うことをきかないようにできるまで虐待(という表現は作中ではされていませんが、そう言っていい行為かなと)されていた伊織。

一方の売れっ子ホストルイスにも、本音を出して人と付き合うことができなくなってしまった原因となった過去の出来事があり…

そんなルイスが終盤でやっと自分の気持ちに向き合い、素直になり、伊織を助けるために行動するシーンにじんとしました。

タイトルだけ見ると「俺様ドム!」って感じしかしないのですが…
決してそんなことはなく、きちんと努力をするし相手のことを考えるし行動力もあるし、愛すべきキャラなのですよね、ルイスくん。

物語終盤で二人が本当に心を通わせ合うようになるため、ラブラブいちゃいちゃが
もっともっと見たかったな、とちょっと残念ではあるのですが。
(個人的に、ルイスの家で二人がオムライスにケチャップで絵を描くシーンにとっても萌えました♡ルイスくんトラ猫描いちゃうんですよ…かわ。。萌え・・
伊織がインテリ眼鏡でIQも地位も高くて何でもできそうなのに、絵が下手くそなのもすごくいい)

笑いあり、シリアスなシーンもあり、そして読後は何かふっと温かい気持ちになれる作品でした◎

3

一見チグハグな2人だけど…♡

2人の初めてのプレイに笑ってしまいました。チャラついてる強気ホストのDomルイスと真面目な完璧サラリーマンでサブの伊織。2人らしいやり取りだけどその裏には過酷な生い立ちが。
ルイスとしてはドムとしてのプライドゆえだけど、少しづつ寄り添い解り合っていくのが伊織には何より嬉しかったと思う。子供のような表情を見せる伊織が可愛かった。
やっと出会えた信頼できる人に恋するのは当然。だけどルイスにも苦い過去が。ルイスが自分を守るのも当然で責められない。けど伊織を思うと苦しくて。サブゆえにプレイは必要で、よりによってサイコパスに捕まるとは…。しげき
ルイスが伊織を見つけてくれて良かった!ルイスの告白は不器用だけど想いがこもっていて感涙。心から信頼し愛し合える人に出会えて良かった。互いが大好きなのが伝わってきて幸せな気持ちになりました。

2

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