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モブ顔の俺が別世界ではモテモテです

mobugao no ore ga betsusekai deha motemote desu

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表題作モブ顔の俺が別世界ではモテモテです

高見原佳道
IT会社社長
友部直央
ホテルのベルボーイ

あらすじ

特徴がなく印象の薄い、いわゆるモブ顔の直央。 ある日バイトに行くために家を出るが、妙に他人の視線が気になり、電車では痴漢にもあってしまう。 いつもと違う状況に戸惑うが、その理由は自宅バスルームの鏡の向こうにいる「もう一人の直央」によって明らかになる。 なんと、現在直央がいる世界では特徴のない顔立ちが「超美形」とされているのだった! モブ顔の地味で平和な生活から一転、超美形としてモテモテ生活が始まった直央。 その美貌(!?)故に危険な目にあうが、助けてくれたのはバイト先のお客様で、密かにあこがれていた高見原で――。

作品情報

作品名
モブ顔の俺が別世界ではモテモテです
著者
夢乃咲実 
イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344853256
3.7

(22)

(4)

萌々

(11)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
81
評価数
22
平均
3.7 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数7

ものすごく惹き込まれました!

すごく惹き込まれのめり込んで夢中で一気読みでした。

タイトル通りのお話でした。
モブ顔の俺こと直央が目が覚めたら異世界トリップ?パラレルワールドで価値観の全然違う世界にいて…。

このパラレルワールドがすごく極端な価値観で、そんな〜酷いよ…と言いたくなるんですよ。

でもそのおかげか憧れの高見原と関わりが出来て…。
もうこの価値観の世界で高見原がここまで強く生きててくれてありがとうですよ!


直央の視線や態度や言葉に高見原がどれだけ救われ心を動かされたか。
でも美酷とそこから生じる価値観が根強くて心の底からは直央を信じることができず、それでも助けたい利用されてもいいいつか捨てられても愛してる、高見原〜!!!!

正直流され気味な直央より高見原の方が印象が強いです。傷ついて過去を乗り越えて同じ境遇の人達のために頑張って。


直央がうまいことこの世界の価値観に対応できずもどかしいところもたくさんありました。
それに直央は普通に生きてるだけでものすごく危険なのです。

それでも最後は良かったです!
これで高見原を思ったまま褒められるようになりますかね?高見原が自信を持てますかね。

少し気になったのがお互い最初は見た目から好きになって、今では全部愛してますが。結局見た目が大事なのかな?
でももう一人の直央はモブでもうまくいってるし…。そこがちょっと気になりました。
あと高見原がその価値観のまま生きてくのにも。

いつ世界がひっくり変えるかハラハラドキドキで、なんというか薄氷を踏むような?お話でした。

6

美形と野獣

これはルッキズムを面白い視点から攻めた作品ですね。
美醜の価値が異なる2つの世界の自分と"自分"が入れ替わる同時多発パラレルワールド感。これまで読んだことない設定でした。
心から愛する人と出会い真実の愛に気付くお話です。


モブ顔の地味・平凡スペックこそが超絶美形だとされる世界にトリップしてしまった直央。モブ顔すぎて空気のように扱われることは日常で、それにより就活がうまくいかないなどちょっと不満を感じる日々を送っています。
それがある日、突然周囲から注目を浴びるほどの容姿を兼ね備えた"イケメン"になってしまいます。

平凡から美形へと華麗にチェンジ!
…といっても美的概念だけの話なので、顔の造形的には変わらないんですけどね。
さぞかし輝かしい生活を謳歌するのかと思ったら、美形ならではの苦悩に悩まされてしまいます。

ここがこのストーリーのミソ。
イケメンの陽の部分より、陰の部分を大きく取り上げることで、イケメンであることが不幸で不憫の代名詞のようになっちゃうんですよね。素顔を晒して外出することも困難になるわ、痴漢には遭うわ、ストーカーに悩まされるわ、同僚たちからす妬み嫉みの悪口まで……。生きづらい世の中に放り出されてしまいました。


そんな直央をヒーローのように救ってくれるのが、直央の勤めるホテルに部屋を借りているIT実業家の高見原です。
彼は超イケメンですが、この世界の美的価値では超絶ブサイク。"醜い顔"を人前で晒さないように常にサングラスをしています。つまり、直央にだけは高見原はイケメンに見えているってことです。


高見原にとって直央は高嶺の花。
直央にとっても高見原も高嶺の花。

美的概念が違う2人だからなのか、絶妙に気持ちが通い合っていくのが面白いですね!
お互いにお互いの顔が美形に見えてはいますが、見た目じゃなく気持ちの部分で好きになっています。でも美醜概念の食い違いがあることで、見た目で好きになっていると誤解を与えてしまうところが非常にもどかしい。

そもそも。
直央が元いた世界も、現在の世界も、あまりにも容姿偏重主義で違和感ありあり。どちらの世界も健全な社会ではないです。
この不健全な社会で惹かれ合う高見原と直央は、事情を知らない人からするとまさに"美女と野獣"。…BLなので"美形と野獣"といったところでしょうか^ ^

美形がルッキズムの"悪"とされていることで、マイナス要素に働いているのはBLでは珍しいなと思い興味深く読ませてもらいました。
話のテイスト的には星新一さんの作品ぽいなと思ったので、SFファンタジーが好きな方は好きかも?
気になる方は、一度読んでみてください♪


モブ顔→美形
イケメン→超絶ブサイク
の図式は分かりました。
じゃあ、ブサイクはこの世界ではどんなカテゴリーになるのかは特に説明が無かったのですごーく気になりました。

4

発想が面白い!

これほどモブを強調した作品は無いのではないでしょうか?異世界転生ものではなくて、平行世界線のもう1人の自分と入れ替わるお話でとーっても楽しめました。

この直央が入れ替わってしまった世界では、特徴のない顔立ちが「超美形」とされているです。けっしてブサイクが美しいと思われているのではありません。どこか特徴的に目立っていれば例えそれが美しくても醜いとされてしまうんです。そしてこの世界は人の美醜に関して執拗なほど狭量なのです。胸糞悪くなるほどでした。

だからこそ元の世界の価値観である直央は、それでも挫けに今の地位を得た高見原に惹かれたのだと思いました。

思わずクスッとしてしまったのは高見原が会社で採用してるのが自分と同じ境遇の人間なので、秘書課が美男軍団だった点でした。そこに入った直央を想像してムフフとなりました。

それと凄く面白いと思ったのは直央の世界に行ったもう1人の直央が好きになった人物によって、今まで似通っていた2人の人生が大きな違いが出て来た点でした。

最後まで読んでみて思ったのは、自分はこのままの美醜の価値観の世界で良かったと心から思いました。www

1

モブ顔の俺が異世界では絶世の美青年です

電子書籍で拝読しました!おもしろかったです!
超平凡のモブ顔である主人公が、平行世界の自分と入れ替わったら、その世界は自分が「絶世の美青年」に見える世界!憧れの、完璧超人に見えるあの方は「ゲテモノレベルの不細工」ーそんな、美醜逆転な世界で理不尽だったり怖い思いをしながらも恋をするお話でした。
主人公が入れ替わっちゃった世界では、主人公が思う「超イケメン」な人達は「すごい不細工」なわけですが、これがもうなかなかにひどい扱いで…。そういう世界だってのはわかるんですが、「顔にこだわりすぎ」な世界でした。
ひどい目にあいつつもハッピーエンド!で、よかったです!

自室の鏡を通じて別世界の自分と会話できるのが新鮮でした!あちらの直央くんも幸せになれたっぽくてよかった。主人公と違ってはいるけど、つらい思いをしてきたんだもんね。
あちらの直央くんが主人公のお話も読みます!たのしみ!

電子限定SSを読んで。ifストーリーというか、元の世界での高見原と奈央(逆転世界から来た方)とのやりとりがちょっとと、超イケメンとしてやってきた高見原の人となりが描かれてました。
逆転世界での高見原とは外見は同じでも根本の性格が違いますね。やはり、人格形成はその人の環境によるもの…!
この高見原とだと、主人公は憧れ止まりでロマンスなど起こりそうにないですし、例え起こったとしてもうまくいかないだろうなと。
美醜逆転だというのに、性格がほぼ同じという「友部直央」という人物はどちらの世界でも共通して「稀有」な存在なんだなとしみじみ思いました。

0

ちょっとズレた世界

花小蒔朔衣先生追っかけで購入。面白かったですが、王道ではないように感じたところがちょこちょこあって、少し引っかかった気持ちになったため、中立寄りの萌にしました。現代日本のファンタジー、本編320Pほど+後日談20Pほど+あとがき。

どうにもこうにも印象が薄いためか、就職が上手くいかず、ホテルのベルボーイのアルバイトをしながら生計を立てている直央(なお)。ある日寝坊したため慌てて家を飛び出したのですが、なんだかいつもと違い、やたら人に見られている気がして・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ホテルの客、受けの先輩、上司、別世界の直央、星(攻めの秘書)ぐらいかな。
星がなあ・・・

++攻め受けについて

パラレルワールドものでカプもいちおう2パターン記載。
元の世界の攻め:ホテルのスイートにずっと泊まっている超美形セレブ社長。
        受けの憧れ
今の世界の攻め:ホテルのスイートにずっと泊まっているセレブ社長だけど、皆が口をそろえて「・・・ねえ?」と口ごもってしまうような容姿

元の世界の受け:秒で忘れられるようなモブ顔
今の世界の受け:誰もが振り返る超絶美形+なんかフェロモン漏れている方

という設定で、受けが世界を入れ替わってしまうというお話です。
美形と言われることに全く慣れていない受けの戸惑いや降りかかる災難は理解できるし面白かったのですが、「なんだかなあ。。」と思ってしまったのは、世界観。

最後、悪党に脅されるんですけど、容姿的に優れていないからという理由で、顔出しを一切していない経営者さん、動画撮って公開したら株価さがるんじゃね?なんて脅しなんですよ。

うーん。

パラレルワールド、そこまで美醜が命な世界なのか・・と思って、ちょっと悲しくなったというか受け入れがたく感じてしまって。いや確かに綺麗なものは好きだし、見たくないものは見ないようにしてしまいますけどね。自分の醜い部分には気付かないふりをしていたのに、気付かされたから、余計に引っかかったのかな。

花小蒔先生の攻めは色っぽくカッコよく、受けのベルボーイ姿は、「はあ、可愛い♡」とうっとりなんですけど、お話で自分の嫌な部分を刺激されたからか、今一つ萌が上がらなかった一冊でした。先生ごめんなさい。

5

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