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ボロいけれどアットホームなアパートに住む高校生と、彼の養父でアパートの管理人兼人形作家の、息子✕養父……「禁断の純愛」です。
禁断とは(ゴクリ
と、つい固唾を飲んでしまったのですが(近親✕✕BL好き)読んでみたら禁断というほどドロついていなくて心にじんわり染み入るお話でした。あたい、こういうの好き……。
主人公の喜一は、小さい頃に母親の旧友であった次郎を頼って母子で古いアパートに越してきました。その頃から父親の様な友達の様な距離感で次郎と親しんでいた喜一ですが、高校生になり女友達の杉崎との交流を通じて、自分の次郎に対する漠然とした気持ちが何であるのかが明確になっていきます。しかし、義理といっても親子である以上、次郎が喜一の気持ちに応えるわけもなく……。
わたし的にこのお話のなかで特に好きなポイント、BL読者にはあまり好まれない要素かもしれませんが、喜一と杉崎ちゃんの微妙な距離感だったりします。自分は喜一の中で恋愛対象としては無しなんだなと静かに悟る杉崎ちゃん。喜一も全く鈍感なのかと思いきや、彼女の変化に気づきつつも友達という事では駄目なのだろうか? と悶々とするところが良いです……ほろ苦い青春だなぁ……。
とか、他にもいくつか滋味のある脇役の切ない恋物語がいい感じに利いているところがとても好きです。
ヒューマンドラマの描写がいい作品で、前述したとおりいうほど「禁断」感はないのです。しかし終盤で成長した喜一がより一層実父に似て育っていた事にはなんとも言えないいけなさがありました。
ところで、序盤の頃に杉崎ちゃんが喜一の住まいを見て「アニメとかで見たことある」という場面、鈍い私はそうね、アニメとかではこういうタイプのボロアパートを見かけるかもねーと思いつつ微妙に引っかかりも覚えつつスルーしてしまったのですが。最後まで読み終わってから突然それって『め●ん一刻』のことかーー! と気づいた瞬間最大の禁断感が私を襲いました。なんか知らんけど……。
喜一が好きなひとは、母に連れられて引っ越してきたアパートの管理人である次郎。子供の頃からずっと変わらない。
高校生になってだんだん分かるようになってきたが、次郎は喜一の亡父を好きだったのだと気付く。
次郎にとって、自分は亡父の代わりなのか。
というように、主には喜一の視点で綴られていきます。
こういう、子供の頃の初恋を拗らせたまま大人になっていくお話は大好物でして、楽しく読みました。
自分の恋心に戸惑ったり、直接次郎にぶつけてみたり、やっぱり引いてみたり、という不器用で純な喜一の気持ちや心の動きがすごく丁寧に描かれています。
ですが一方で、次郎の気持ちの書き込みがちょっと不足していると感じました。
次郎はどう思っているんだろう。喜一のことを可愛いと思うのはそうなんでしょうけど、果たして恋の相手として見ることはできるのか?
やっぱりまだ喜一の父親のことが忘れられずに、代わりとまではいかないにしても、透かしてその影を見ているのか?
それとも子供を見る親の目線なのか?
いろいろなことを諦めて、虚無感に捕らわれて、生きるだけでもう精一杯なのか。
その辺りが分かりづらかったです。
絵柄は素朴で、画面は総じて白いのが味わい深くて、作風にも合っていると思いました。
タイトル通りの作品。えちはないしキスはほんの触れただけの重的向きはBL感があまり強く見えないものの内容はとても禁断な設定の作品。
個人的には年上×年下が好みなのでその逆はあんまりなものの、こういう最初からストーリー重視っていう作品は話に集中させてくれるから好きです。それに現実離れ感もなく、本当にこの日本のどこかにこんな二人が居るのだろうなと、それはもう切実に想像が出来てしまう心が温かくなる作品でもありました。
本当にドラマでも観たようなそんな感覚でもありました(=^・^=)
帯に、「息子×義父 禁断の純愛」とあったので、義理関係好きの私には読まずにはいられなかった1冊。
Cannaさんだし、一筋縄ではいかない展開なんだろうなあ、、、なんて思っていたら、スト重視のエモ作品でした。
義理の息子(DK)×人形作家の父。
今は亡き攻めの実父を好きだった受け。
愛する人を失った息子と妻を自らの元へ呼び寄せ、ともに暮らしながら好きだった相手の面影を息子に見てしまう。
やがて籍を入れ、3人は家族に。
しかし妻はほどなくして病で亡くなり、2人家族に。
少しずつ親子関係が歪んでいくのが分かっているのに、受けは終わったはずの初恋が戻ってくるような夢を見てしまい、曖昧なままにしてしまう。
けれど、攻めはアクションを起こして、、、
という感じ。
本編のほとんどが攻めがDKであるからか、キス止まりなんだろうけれど、それでも心の機微が丁寧に描かれているので、満足感はある1冊でした。
これはえちがなくていい。
そう思える作品でした。
ちなみに、コミコミさん限定の8P小冊子の中華鍋のお話は受け視点でしたが、小さい頃から攻めの健気な愛がかわいいと思えるお話でした。
途中まで、試し読みしてから
ずっと気になっていて、やっと読みました。
話の流れは予想ついてしまってはいたんですけど、いいお話でした。
ただ、影をつけすぎではないかと。
作家さんの作風なのだと思いますが、
どうしても閉鎖的で重くなるのが
読んでいて、萌えるポイントでそれほどキュンとしないというか…
2人が離れたあとは、一瞬、年上受けのモノローグも読みたかったかもしれないです。
気持ちがぐっと近づくプロセスを、もう少し味わいたかったかなぁ