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表題作蝶よ花よ紫苑の君よ

久善(藤弦丸),旅の楽士
奏助,行きずりで託された子

同時収録作品蝶よ花よ紫苑の君よ

兄弟子(宮中楽士)
千年,稚児菩薩

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編:旅ゆけば喋喋喃喃

あらすじ

貧しくて娯楽のない人たちに、歌や舞の素晴らしさを伝えたい――
師匠との約束を胸に、還俗してひとり旅をしていた久善。
ところがその道中、行きずりの女性にいきなり赤子を託されてしまう!!
まだ自分自身も元服していない身でいきなり赤子の世話などできるはずもなく、通りがかりの老夫婦に助けを求めることに。
赤子に奏助と名付け、落ち着くまで里に身を寄せさせてもらうことはや幾年――
すっかり美しく成長した奏助は、久善に倣ってどんどん歌や舞を習得していく。大きくなったら一緒に旅をしたいと聞かず、育ての親だという以上に、久善のことを心から慕ってくれているのが伝わってくる。
情がうつってしまう前に、手放そうとするけれど…!?

作品情報

作品名
蝶よ花よ紫苑の君よ
著者
かつらぎ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609701
3.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

風味

平安時代風味でした。
攻めの久善は、稚児の過去があり、還俗っていってますが得度はしてなさそう‥。
やっぱり稚児の話ってエグいかわいそうです。

久善の兄弟子の健気なことといったら‥

これは完全に私の悪い癖なんですが
受けの奏助があんまり美人に育つものだからあやかしか何かの子供かと邪推しました。
ヒト‥でいいんですよね。
奏助にいたっては久善への恋慕を自覚という描写くらいで過去の話が明らかにならなかったので、途中の当て馬の坊さんなんか知らないのかな、って思いました。

当て馬の坊さんはただのお師匠でエグ目の描写はありませんが許容していたということは共犯なので、ほんと寺の情欲のはけ口になっている稚児にとっては敵ですね。

2人で旅に出て諸国漫遊、芸をしながら生活していく
。そこにいくまでの攻めの業の清算なんですが笛の下りもう少し丁寧に知りたかったです。

おそらく病気で兄弟子がなくなったんだろうとは思いますが、残っているもう一人の兄弟子に声かけてもいいんじゃ‥そして泣いておくれよと思ってしまいました。

0

時代のせいなのか?

かつらぎさんのお話しもすきなんです
ただ 上だけ擦っていくというか 物足りなさに毎度地団駄踏むというか

気になるものはあるのに いまいちあたしの読みかたが違うらしく あぁァァァァ みたいな


正直「還俗」の文字で買いを決定したんです ←今回はあらすじ確認した
だってわざわざ世俗の生活を捨てて仏の道に入っておきながら こんどは戒律を堅持する僧侶を捨てて俗人に戻るんでさょ?

やましくない? いかがわしくない? 生臭くない?  え 勘ぐりすぎですか?


んんん なんだか小難しくしすぎたのかな? いや 盛り込みすぎ?
入れたはいいけど中途半端になっちゃったものがけっこうあったんじゃないかな


前半 旅の途中託された赤子の成長を見守る感じではあるんだけど 稚児灌頂ってのが大本にあってそこに還俗だ捨て子ってのが附帯されてるので 最初に見せなきゃいけないのは久善の隻眼の理由だったんじゃないかと

ここがね 出てくるのが遅くて
久善がたびたびクチにした「千歳」の謎が出てくる頃には 芽生えた恋心を邪魔する案件にしかなってないっていう

時代物なのでソコソコのせつなさや苦悩はあるんだけど 千歳が全部かっさらってった感じよ あたしの中ではッ!(盛り込みすぎの原因だけど)

お話し自体は丁寧に練り組まれているし 適度な重さもある
ただふたりの恋の部分がほんと短いのでそこを期待してしまうとちょっと


衆道を忌み嫌う久善と久善と契れたらと願う奏助
思いを繋なげずもたつくふたりを襲う試練

最後まで深い情と美味しいシチュはふんだんに詰まっていたんだがな

0

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