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小説
やややっ!なんじゃこりゃ。めっちゃ面白い!
"じゃじゃ馬オメガ"ってあったので、どないなもんかと思っていたら、見た目は子猫、中身は猪、根性はゴリラ(作中の発言より引用)な、たくましくてガサツなΩが主人公の作品です。
Ωといえば華奢で美しく可憐でたおやかなイメージが頭に浮かぶかと思いますが、こちらのΩはそのイメージとはかけ離れた従来の常識から逸脱した姿を惜しげもなく見せます。そんなじゃじゃ馬と対抗…いや愛を育むのは、恭にいい意味で振り回されるαの昂希。彼とのイレギュラーな出会いからすったもんだの恋愛模様がラブコメよろしくで笑わせてくれます♪( ´▽`)
こんなΩ像は見たことない、マンネリなオメガバース作品に新しい風を風を感じたい方にぜひともオススメしたい。残念でカッコいいΩの活躍をハラハラドキドキの感情とともに楽しんで下さい。
この作品は刑事・事件ものですが、しっかりBLの存在感もあり、読み応え抜群です。
特に事件については、カラクリや真相も、登場人物たちのキャラや立ち回りも、シリアスな中に見えるクスッと笑える小ネタも、全てがベスト。細かい部分のあしらい方も丁寧ですごく良かったです。
複雑に絡み合う過去と現在の様々な事象や事件を軸に、事件を追う元刑事でΩの恭と、事件に巻き込まれたキッカケに恭と同居することになったαの昂希が繰り広げるアブナイ刑事(デカ)な物語。事件のパートは、危険なドラッグが流通するその背景や真相追求、かつての恋人の死、恭を襲う危機的な状況などなど向くとこ360度全部が見せ場です。
事件のときは締めて、ラブのときは緩めるといった緩急のバランスがこれまた絶妙。飽きのこないテンポの良さと軽快なストーリーの流れ、恭が昂希に惹かれていく経過もはなまる満点でした。
猪突猛進な恭の手綱を引くのは恭に一目惚れした同居人の昂希ですが、初めの印象はチャラかったものの実は真面目で冷静。物事を客観視できるしっかりしたところはさすがαです。恭に迫っては撃沈してばかりですが、めげない彼の一途さは応援するに値します^ ^
芸人顔負けの鋭いツッコミも彼の持ち味で、恭との凸凹コンビっぷりがストーリーを楽しく演出していますのでぜひ2人の掛け合いをお楽しみ下さい♪
なりゆきで接点を持つことになった2人が同居人としてスタートし、最後は番となるまでの軌跡は紆余曲折です。事件解決を通して深く関わっていくうちに恋から恋愛に、そしてパートナーへと徐々に関係が深まっていくのを見届けるのは感慨深かったです。
番になったその後のストーリーもお互いの好きの気持ちと愛情が溢れ出ていてホッコリしました。
読後感もよく、後味もスッキリ。
今までに出会ったことがないオメガ像にワクワクしながら最後まで楽しむことができました(*´︶`*)
血統書付きの野良犬アルファ × 見た目詐欺のオメガ
オメガで元刑事の恭(受け)は刑事を辞めた今でも追いかけてるヤマの捜査の途中、巻き添えにしたアルファの昂希(攻め)に一目惚れされます。面倒くさいと言いながらも付き合ってくれる昂希が隣にいることに安心感を覚えるようになっていくのですが‥
恭は組対五課(麻薬や密輸入とかの取締りでその筋の人たちとドンパチする部署)に所属してた元刑事。
刑事としてアルファに負けないように頑張った結果、フェロモンを自在に操れるようになり、アルファにフェロモン爆弾を浴びせて失神させるなんて技まで身につけました。
元同僚には、見た目が子猫で中身は猪で根性はゴリラと言われるほどの脳筋。
尊敬する同僚兼恋人だった真砂が殉職してからも行方をくらました組の情報を追いすぎて結局刑事を辞め、実家のカフェを営みながら、未だに捜査を継続しています。
昂希はアルファの能力がギャンブルに全振りしてるような人物で、顔を見るだけで嘘を見抜ける能力があります。なのに、恭の顔が好きすぎて恭の嘘は見抜けないという残念な男。
恭に一目惚れし、労働は面倒と言いながらも危なかしい恭を放っておけない昂希は料理はできるし、世話焼きだし、優しいし、寄り添ってくれるので安心感があります。
とても楽しいお話でした。
見た目が可愛いのに中身がやたら雄々しい受けとちょっとダメな攻め(実はデキる)攻めというのは本当に大好物なのです。
まずこのオメガ、全く知らないアルファをクラブへの同伴に必要ってだけで、フェロモンで誘き寄せ、潜入に失敗したら閃光弾を放って財布もスマホも置いて連れて逃げるっていう横暴さ。そのままほとぼり冷めるまで家に匿うことになったことで話が始まります。
とにかく2人の会話がすごく楽しい。
繊細に見えて豪快な恭の料理を評する昂希の表現も楽しいし、
顔に誤魔化されるのも楽しい。
ことに及ぼうとするとフェロモン攻撃やら手刀やら体に仕込んであるたくさんの武器やらで止められるのも楽しい。
その中で、潜伏している組織を炙り出すために危険な目にあったり、裏切り者の話があったり、クライマックスはハラハラしますが、やはり頼れるアルファの昂希の活躍もあって2人に平和が来るのです。
後半の2人がつがいになってからは、恋愛下手な恭の頑張り、自他共に認める見た目詐欺なので、中身を見た目に合わせようと努力する恭がとてもいじらしい。
そして、敵にさえ歩く危険物扱いされてるのもほんと楽しい。
傍を固める人も無茶する恭を心配する元同僚の大熊、「名探偵コ○ン」の阿笠博士を彷彿させる十亀翁、昂希の元同級生の庭野夫婦、と味のある人ばかりでした。
でも、やっぱり2人の掛け合いが本当に楽しいのです。
何度も読み返してしまいます。
いつか2人の子供が産まれたらどんな子になるかすごーく楽しみです。
今でも無茶し多分、恭は昂希にたっぷり愛されて幸せになってほしいです。
裏切り話はしんみりとしますが、全体的には本当に楽しく読ませていただきました。
そして、イラストがとっても可愛い。特にデフォルメした中表紙がほのぼのしていて癒されます。
エロス度★★★
昂希と恭が紡ぐ恋物語♡
恋人を喪った事件の情報を集める元刑事のオメガ・恭と暴走しがちな彼を放っておけず関わることになるギャンブラーなアルファ・昂希の組み合わせが面白かったです!
ダメ男感漂うけれどいざって時には頼りになる昂希と見た目に反して中身が猪でめんどくさい界の世界王者な恭のキャラのギャップ、2人のやりとりなどが魅力的♡
サスペンスアクションとラブストーリーのバランスも素晴らしく、昂希に徐々に惹かれていく恭の気持ちの変化や雄々しい恭の可愛くてえっちな萌えが本当に最高でした♡
雑誌掲載時より、楽しくってめっちゃ好き~と思ってたので、文庫更に電子化されるのを楽しみにしていました(≧▽≦)
受様は、喫茶店オーナーでオメガの恭。
恋人でもあり憧れの先輩刑事が亡くなり、今は警察を辞め1人で捜査を続けている。
今日も自分を使った囮捜査をしていて、引っかかったのが、この度の攻様であるアルファの昂希。
昂希にとっては最悪の出会いであるはずなのに、放っておけない、とあれこれ世話を焼いていて。
軽いチャラ男みたいな感じなのに、優しいし、「めんどくさい」なんて言ってる割に、恭の為に動けちゃうし。
もうとっても好みのいい攻様ヽ(´▽`)/
また、オメガらしい見た目に反する恭の逞しさですよ!(≧▽≦)
まさに見た目子猫で根性ゴリラ、中身は猪。
その猪突猛進ぶりは、健気ともいえるし、感服でしたわ(*'ω'ノノ゙
こちらもめっちゃ好きな受様♡
2人が惹かれていく姿も良かったし、恭の危機に颯爽とアタマをフル回転させて助けた昂希は、戦闘力ゼロでもめっちゃかっこいい。
恭のうなじを守ってくれたありし日の先輩とか、いろんな伏線が回収されていって、もうお見事(*´ω`*)
今まで関わってきた人や、今も隣で見守ってくれている人たちに助けられてきたって思うところで、私もなんだか感謝の気持ちで胸にジーンと来ちゃいました。
書き下ろしでも、相変わらず思い込んだら一直線な恭が可愛い。
戦闘力高いのもかっこいいし。
そんな恭を大事にしてくれる昂希もかっこいいよ(*^^*)
楽しくって大好きです。
オメガバース作は数あれど、フェロモン量をまるで蛇口を捻るかのように根性で調節出来るオメガ受けなんて見たことがないですし、受けの顔の良さ(しかもどタイプ)に抗えず、くそっ!となる攻めが単純でかわいすぎる。
単純と天然の組み合わせが面白くって、2人が繰り広げる会話はまるでコント。
サスペンス風味とのことですが、サスペンスというよりどちらかというとバディものを読んでいる気分になりました。
クスッと笑えるコメディ色強めの事件ものといった印象が強いです。
今作の受け・恭がすごく面白いキャラクターなんですよね。
見た目は猫ちゃん。中身は猪突猛進型のイノシシ。
元刑事だというこのイノシシ受けの無鉄砲さに、おいおいむしろよく今まで警察組織にいられたね…?!と危なっかしく思えて仕方がないのですが、攻めの昂希が若干振り回されながら良い感じにアシストしてくれるのでバランスが良いです。
どがつくほどタイプだった恭の顔から入ったはずの昂希が、不器用すぎる恭の放っておけなさにどんどんはまっていってしまうんですねえ。
攻めから受けへの特大矢印がずっと途切れないので安心して読めます。好きになったら一途な攻め、かわいいな。
読み進めれば読み進めるほど攻めのことが好きになっていく作品でした。
恭がずっと追っていた事件について2人で迫っていく前半部分では、事件解決に至るまでの間に、2人が出会ってドタバタな同居生活を送って来たからこそ分かるものがしっかりと抑えられていてすっきりまとまっていましたし、何より作中の2人の会話がもう読んでいて楽しくって!
真砂に関しては、結構重要なポジションのはずなのにエピソードが薄いかなあ…と思うところありでしたが、お話の長さ的にも笑いとシリアスのバランス的にも読みやすかったです。
後半の書き下ろし部分は、事件とは無縁なひたすらに可愛い番の暮らしが眺められてこれまた楽しい。
イノシシ受けは健在ながら、好きな人にだけ見せる姿がたまらなく初心で可愛いんですよー!
説明セリフが多いのが少々気になりましたが、個人的には前作よりもヒットしました。
テンポの良い会話と攻めのツッコミコメントが後を引き、事件面も恋愛面も終始面白く読めた1冊です。