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僕は悪役令嬢の兄でヒロインではないんですが!?

boku ha akuyaku reijou no ani de heroine deha nain desuga

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表題作僕は悪役令嬢の兄でヒロインではないんですが!?

ヴィルフレード
α,チョッコラータ王国王弟
レオーネ
.公爵家子息

あらすじ

幼な子レオーネは知っている。ここは乙女ゲームの世界で自分は悪役令嬢の兄なのだと。
悲惨な運命を変えるべく奮闘した結果、冷酷な父を子煩悩に、意地悪な妹をブラコンに変貌させられたのはいいけれど、なぜか王弟ヴィルフレードにまで溺愛される。
三歳児相手に求婚!? オメガバースなんて聞いてないんだけど!? 学院幼年部って何!? 
幼い主要キャラたちの様子もおかしい。レオーネは他にも転生者がいることを確信するが……!?

作品情報

作品名
僕は悪役令嬢の兄でヒロインではないんですが!?
著者
成瀬かの 
イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063943
3.6

(29)

(6)

萌々

(8)

(14)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
104
評価数
29
平均
3.6 / 5
神率
20.7%

レビュー投稿数9

可愛いちびたち

ちっちゃい受けと愉快な仲間たちがとても可愛くて癒やされる。受け以外転生者は並々ならない執着を引きずっている。攻めは一番やばくて策士。受けの「れお、よんさいじ」って困ったときのセリフがとても可愛くて好き。

5

気付いたらゲーム世界のモブでした!?

今回は王弟と公爵令息のお話です。

前世の乙女ゲームの世界に転生した受様が
悪役令嬢な妹の未来を変えようとして
攻様に捕まってしまうまで。

受様は父公爵の跡取りとして生まれますが
侍女で男爵令嬢だった母は出産と同時に儚くなり
すぐに正妻の義母が妹を生み、不遇に扱われます。

しかし受様は生まれた妹の名を聞いた瞬間
今までなかった記憶が怒涛のように流れ込み
この世界が前世の乙女ゲームの世界で
ヒロインを虐める悪役令嬢が妹だと知るのです。

受様の前世は三十路近い会社員で
乙女ゲームのシナリオを書くためやってみたのが
今世の乙女ゲームでした。

そして妹が3才になった翌日、
王子と妹の婚約を前にした国王夫妻と王子と王弟と
公爵一家の顔合わせとして王妃のお茶会に出席します。

一通りの話の後に歓談となりますが
王妃は息子と受様妹(+義母)を侍らせ、
王と公爵が話し込むと受様はあぶれてしまいます。

受様は好都合とお菓子を堪能し端豆のですが
13才ながらも大人びた美形の王弟に話しかけられます。
彼が今回の攻様です♪

君、以前にも私と会ったことない?

受様も奇妙な既視感を覚えますが
攻様の出てくるゲームを何度もプレイしているからだし!!

きゅんきゅんな言葉を振りまく攻様に
さすが乙女ゲームの攻略対象者だと受様が戦いていると
なぜか王子に睨まれていて!?

受様は無事に妹を災厄から解放する事ができるのか!?

乙女ゲームの世界に転生した受様が
ゲームの主要キャラ達に狙われる展開の
異世界転生でもあるオメガバースになります♪

受様が大ドンデン返しを目指す異世界転生ものなのですが
いろいろな設定がテンコ盛りで面白かったです。

そもそも受様は主人公ではなく
主人公を虐める悪役令嬢の兄というモブキャラで

妹が生まれた事で前世を思い出して
妹を可愛く育てて"悪役"令嬢ではない展開を目指しますが
攻略キャラがなぜか受様にちょっかいをかけまくり
WHY? の嵐です。

前世の受様がかなり不憫な子なためか
受様はかなりなニブチン君で
ちょっかいをかける攻略キャラ達の秘密に気づいても
なぜか攻様の秘密には気付かないのです。

受様達の子供時代がとても長いので
お子ちゃまの言動や鈍さを楽しめないと
面白味が半減するかなと思います。

また乙女ゲームがBL化した事で
オメガバース設定が新たに追加された感がして
オメガバース設定は必要!?と思ったのですが
脇となった攻略キャラ達の恋愛が丸く収まるには
必要だった模様です。

彼等のハピエンまで必要か!?とさらに思うも
アマゾン特典では子供達世代でもいろいろと・・・
なので続きがあるなら必要かな (^-^)/

5

ちんまい子大集結

ちっちゃい子たちがいっぱい出てくる可愛い異世界転生ストーリー。現世でプレイしていた乙女ゲームの世界にトリップし、ゲームルートを変えていく公爵子息・レオーネの奮闘記です。
ゲームの設定……例えば、自らの不遇な境遇を脱し、妹の破滅ルートを回避すべく立ち回っていくのですが、その過程で現世で関わりのあった複数の人物たちも同時に同じ世界の住人としてレオーネに接触していくという奇妙な展開へと進んでいきます。

冷静に考えるとですね、転生先のゲームの世界に知り合いが何人もトリップしてきてると考えると、ちょっと怖い。だって現世で命尽きたから転生してきたということなんで、それが同時期とは一体どういうこと?なんですよ。
その上、現世でレオーネ(転生前はソラ)に好意のあった人物たちが、転生先でも好意そのままにアプローチしてくるカオスさ。死んでもなお、追いかけてくる執着心は攻めだけじゃなく、まさかの全員とは恐れ入りました。

そんな特殊な状況でも、和やかにストーリーを追えるのは、ショタ味が強いからでしょう。
シーンごとに年代が変わりますが、一番多かったのがちびっ子時代。幼稚園児くらいの年齢で、"でしゅ""ましゅ"喋りの会話が、話をだいぶ甘口に仕上げております。可愛いんですけどね、可愛すぎて話があまり入ってこないのは困りました(笑)
セリフがひらがなってのもあり、読みにくさは若干あります。私は、ですが…。
セリフの幼さから可愛いのは間違いないので、ちびっ子たちの会話に癒されたい方はぜひ読んでみて欲しいです^ ^


レオーネを取り巻く環境は、ゲーム内の世界ということと、顔見知りの転生者が多いということですが、そこにオメガバース要素も加わって、転生先でのレオーネは大忙しです。美形の王弟からの猛烈アタックも深い理由があり、現世と転生世界でのパラレルワールド感が物語をグッと盛り上げます。
乙女ゲームの世界が、主人公をヒロインからレオーネに置き換えただけのリアルな世界だったということも面白く、無自覚にモテまくっているレオーネにニヤニヤしちゃいました。

異世界への転生の物語ですが、人生やり直しの物語でもあることに注目して欲しいですね。ゲーム内のキャラの運命を変えていく過程が、ソラの人生のやり直しに繋がっていることが転生の大きな意味だったんじゃないかな。
そんなことを考えながら読むとまた物語が違う風に映るかも知れません^ ^

家族愛、きょうだい愛、友達愛に夫婦愛……色んな愛が光っていました。王弟殿下からの溺愛過多も幸せな読後感に繋がっています。
とにかく可愛さいっぱいの作品なので、ほのぼのホッコリしたい時にオススメです。

3

発売楽しみにしてました!

成瀬かの先生のちびっ子もの大好きなんですよ。しかも今ハマっている転生ものなので迷わず予約購入していました。
こちらでちびっ子ものは3作目になります。

2作目までは神評価にしていたのですが、3作目で萌2になってしまった理由を書きたいと思います。

まず、ヴィルフレードも転生者で1人だけ年齢差があった理由は納得出来ました。ただ、他の面々は必要だったでしょうか?そして、彼等が一緒に転生した理由がハッキリしてないし、同時期に亡くなったとしたらそれこそ不自然な気がしてなりませんでした。

現在と過去と転生前のお話が交互に登場するので、状況把握は簡単に出来て分かりやすい構成だったと思いました。ただ、何となくずっと不穏な空気が流れてて安心感は有りませんでした。

それはヴィルフレードの前世を他の転生キャラに中途半端に語らせたので、彼のイメージが定まらなかったのが原因だと思いました。

そしてレオーネの義母に対する扱いです。途中で彼女は父公爵の留守中にとんでもない事をしでかしてますが、その後何でもないように普通に暮らしてました。あれほどの事をしておいてお咎め無しなのが腑に落ちませんでした。

更に卒業パーティーの断罪シーンですが、活躍すべき人物がちょっと違うように感じました。それも転生者を増やし過ぎたことによるためだと思いました。

そしてヴィルフレードとレオーネを結婚させるためにオメガバにしてますが、ヴィルフレードは王弟なので後継者争いを避ける為に同性婚が認められているって設定だけでも良かったのではと思いました。

なんだか前の2作品に比べて少しづつ惜しかったです。1番残念だったのは初めて2人が結ばれるシーンなのですが、ちょっとヴィルフレードの言動が好みじゃなかったです。せっかくの年齢差なのでそこは甘々にして欲しかったなぁ…。

あと余談ですが2人の間に産まれた子がヴィルフレード似とあったので、髪色もそうだと思ってたんですが、発売記念ペーパーを読んで黒髪だとありました。本編の挿絵も文章から色素が薄くなってたので、そこら辺の描写はハッキリと書いて欲しかったです。

なんだかんだと書きましたが成瀬かの先生のちびっ子もの大好きなので、次作も楽しみに待ちたいと思います。

3

読み終わると悩むお話かも

色々なんというか読みたい!知りたい!な部分や好みから逸れたお話でした。

成瀬かのさんと八千代ハルさんのコンビでちびっ子!そりゃあもう期待してましたよ。

乙女ゲームに転生しちゃって!妹を悪役令嬢にしないぞ、ぼく頑張る!
な始まりかな…と読んでましたら、なんか話がどんどん思いもよらない方向へ進んでいき…。

時間軸が三箇所を行ったり来たりで、前世とゲーム内の現世の子供時代とゲームのクライマックス時点とで、緊張感がめちゃくちゃ高まります。
登場人物が増えるたびに思いだす前世の記憶。不幸体質というかキワモノホイホイというか、不憫な主人公でしたね。

詳しいネタバレは見ないで読んだ方がいいお話だと思います。
他にも転生者がいるというあらすじにある通り、他の転生者がゲーム転生にはなかなかない設定で。そこも見どころかもしれません。

そしてなんとオメガバースでもあったと!
あらすじにのってるのに、読んでてびっくりしました。こんなに凝ってるのにさらにオメガバースまで!?

好みから逸れたと思う部分は、ちびっ子の時間が長くて。恋愛のアレコレが短かったな、もっと読みたかったな。
初エッチもロマンチックじゃないような…。そしてまさかの言葉責め?ここまできてそれしちゃうの〜!?
攻めの深い愛にしびれそうになったものの、実は腹黒さが濃かったのが、スカッとするかゾっとするか。

読みたいことが目の前で逸れてく感じが何度もして。あー手が届きそう、なところでスルっと時間軸が変わっちゃうといいますか。
はたして主人公にとって良かったのか、ゲーム転生した現世でまで…なのか。そもそもなんで転生したのか?しかもそのメンバーが。
この読後に悩ませるのがさすがなのか。続編があるんでしょうか?

僕がヒロインなんて聞いてないんですが!?な話かな?

6

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