【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】限定特典と割引が充実!
日々を彩るこの恋が、未来へ向けて背中を押す。
全く立場の違う2人が偶然に知り合い、その後にゆっくり交流を深めていくやさしいお話でした。
出会いもその後の交流の展開も、リアリティがないようでとても自然なのがよかったです。
医療機器メーカーの疲れた営業マン、永田聖は仕事がとても大変で苦しそうで読んでいて胸が痛くなりもしましたが、とにかく一生懸命に生きているのが伝わって来て応援したくなりました。
電車の運転士、来栖修平は真面目に実直に仕事に向き合っており、ゲイであることで少し生きづらいところもありつつ目をそらさず向き合い、私生活も真面目で実直、凪のような男性だと感じました。
友情を育んでいく2人、片方は恋心を抱えつつ、友情を優先して過ごす日々が、温かくて素敵でした。
途中で突然、登場した来栖の後輩、元彼が、いきなりのアウティング。
2人の穏やかな関係が壊されてしまいます。その後、両想いにしていくための起爆剤的なキャラクターでエピソードだったのでしょうが、唐突過ぎるし、なによりアウティング自体に嫌悪感が強くて、それまでの温かい気持ちが一気に冷たくなりました。
後で謝罪もせずに言い訳めいた自分勝手な話をするのもかなり気分が悪く、この後輩関連エピソードがなければ、最後まで温かい気持ちで読めたのにと思うと残念です。
離れてしまった友人、来栖との関係を修復したいと永田が悩んで考えて、先輩に相談して、そこで自分の気持ちに気づき、自分から働きかけて、2人でたくさんの言葉を交わして、気持ちを伝えあって両想いになるところは素敵でした。
全体の雰囲気、言葉の使い方、好きな要素がたくさんありましたが、中盤で氷水をぶっかけられたように感じるエピソードが入ったことで中立評価とさせていただきました。
とっても絵が可愛くて、試し読みで心を持って行かれて即購入しました。絵柄通りのほんわかしたお話で、読んで良かったという感想が主ではあるのですが、少しモヤモヤした部分もありました。攻めはゲイではないという設定のようでしたが(本編ではキス止まりですが)書き下ろしの裸の関係はいらなかったかなと思ってしまいました。葛藤とかなかったの?あと、同僚の田代がまさかの元カレでしたが、ここまで日常的に関わる関係じゃなくてもよかったのでは?と。最後いい奴みたいでしたがなんか嫌でした。
なんだなんだ、この作家様。
読後の心の保温力がすごいぞ。
ふんわりとかわいらしい画風はもちろんのこと、
登場人物たちの人を思いやる優しさや笑顔、
疲弊した心を優しく解きほぐしてくれるような
“あたたかい”が詰まった1冊でした。
ー出会いは駅のホーム。
仕事に忙殺されるだけの日々を送る会社員の永田は
ある日、体調を崩したところを駅員の来栖に助けられます。
後日、“お礼”のご飯をきっかけに親しくなってゆき…。
初っ端からBL視点からかけ離れちゃうんですが、
永田の会社の上司が結構なブラック野郎でしんどくて
辞めてしまえばいいのに!と何度思ったことでしょう。
だけど、だからこそ、来栖の癒し力が沁みるというもの!
笑顔に温かい言葉、そして、柔らかな方言も相まって
もはや癒しの権化でしかありませんでした。
はじのうちは二人の間に流れるふわふわとした空気感が
優しくて健全すぎてラブというよりは友情の方がしっくりで、
こんな二人が恋にまでたどり着けるの?とちょっと想像がつきませんでした。
だけど、一緒に過ごすうちにちゃんと時間をかけて、
ゆっくりと芽生えてゆく二人の恋が心地よかったです。
いつもニコニコと穏やかな来栖ですが、
自分の性的指向を家族に言えなかったり、
過去の恋人とのことで恋に臆病になってしまっていたり、と
リアルな人間みも描かれていたことで魅力もましましになってゆきました。
タイトル、表紙から受ける印象まんまの作品でした。
すごく心が温かくなってほっこりした。
可愛らしいほっこり作品と言っても展開やストーリーのテンポは中々スピーディーで、社畜極めて体調が悪くなったところを助けてくれた駅員さんと医療機器営業のお話ですが、出会ってから仲良くなるまでは結構トントンと進み2人がすごく楽しそうで幸せそうな姿をたくさん見ることができます。
一方でどうなったら恋愛に進むのかなぁと思いながら見守ってましたがひょんなことから来栖くんがゲイであることが発覚しギクシャクしてしまい、、という展開から最後にはまた無事ほっこりエンドで読後はとても幸せな気持ちになれました。
基本ニコニコしてて朗らかなシーンからゲイ発覚で一気に壁ができたシーンがとても印象的でした。
この2人は好きとか恋愛とかそういう気持ち以前に2人でいたら生活が彩り豊かになり楽しい時を過ごすことができる唯一無二な存在なんだということが何よりも大事だなぁとしみじみと感じることができる作品でした。
激務がたたって駅のホームで倒れた医療機器メーカーの営業の攻め×介抱してくれた駅員のスキップしたくなるようなほっこりBL。
攻めも受けもそれぞれ様々な事情を抱えて今日まで生きてきているのですが、2人が出会ったことですべてがプラスに舵を切り始めていきます。
個人的には、攻めが受けの家族と逢い、受けが苦手としていた受けの父と攻めが仲良くなり、それがきっかけで営業先でとっつきにくいドクターとも打ち解けていくエピソードがとても好きでした。
攻めは人たらしすぎる!!
そして絵柄も柔らかくほのぼのとしていて、お話にぴったりなとても読みやすい1冊でした。
