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「シグナル」関連作品。
「シグナル」で村上にヤな感じで絡んでた輸入家具の社長・榊が主人公。
こっちでも…ちょいちょいヤな奴だと思う。
自分の会社ではカミングアウト済みらしいが、女性社員たちの態度もなんか嫌だ。
結局、ゲイですが何か?的な高圧ぶりがあるというか。
周りは周りで、ゲイだからね〜みたいなイジリ。
まあいい。
で、今作で絡むのは、不動産屋の企画部所属リーマン・岡田。ノンケ。
こいつは普通の男らしく普通にゲイをオカマと呼び、自分とは関係ない人種として考えている。
なのになんだか思わせぶりなのだ。
ここがさ。もうBL前提に感じてストーリーに疑惑を感じるんだけど、果たしてその通りに。
ノンケに手は出さない榊は、岡田に惹かれる自分に嘘はつけず。
ノンケのはずの岡田は、榊を試す。
そして巻き起こる嵐…
途中の不自然さを超えてこの「嵐」にリアリティを感じたので、評価は「萌x2」です。
何よりイケメン祭りだ。
榊の前彼/又はセフレ?が美山。
榊よりも冷めている彼が、次の「初恋のあとさき」の主役となります。
「シグナル」で主人公たちをいい感じに引っかきまわしてくれた当て馬、榊が今度は主人公。
学生時代ノンケに恋していたが(「シグナル」の田町先輩かな?)、本気だったからこそ告白出来なかった榊。
そんな榊がまたノンケを好きになってしまったお話でした。
そんな恋を嵐に喩えて、このまま何も行動しなければ「すぐに風はやむ」はずだったのですが…ここで嵐がおさまったらお話になんないですから。
お相手の岡田はイケるかもな素振りを見せたのに(実際その気はなかったと思いますが)、キスしたら逃げ出され…。
風はやむどころか、嵐の中自分を見失っちゃった榊でした。
誰だって傷つくと分かってる恋愛なんてしたくはなくて、それでもどうしようもなく惹かれてしまう。
そういう切なさや苦しさが好きです。
割とタンパクそうな2人ですが、口の中が切れてても気づかない程激しくまぐわうのですよね…朝照れてるのも可愛くて萌えました。
「シグナル」で出ばっていた(あとがきより)榊が主役。
ゲイの榊が取引先のリーマン岡田に恋をする。榊はノンケを好きにならないと決めているけど恋に落ちちゃったから大変。
気持ちを封じようとするけど榊を意識する岡田に翻弄されて避けまくったり…のやりとりが続く。
岡田がようやく自分の気持ちを自覚して榊に伝えてハピエンになってよかった。
岡田の方が年上なのはビックリした。
岡田は髪をおろすとよりいい男でかわいい。
笑うと榊が見惚れちゃうのわかる。
こんな恋は嵐のようで、実った時はまるで嵐のあと…というオチでした(言っちゃった
「憂鬱な朝」より以前の初期の作品は、オリジナル色の模索中という感じで色々なテーマの作品があって面白いです。
芦原さんが登場する「シグナル」を読もうかと思ったら、「嵐のあと」のスピンオフと知って、先に読むことにしました。(シグナルが先なの?)
プランナーの榊は、ゲイ。
審美眼が高い榊の目に留まった美男子は、取引先会社企画部の岡田。二歳上。
指と爪が綺麗 趣味のイイシャツ いい匂い、甘い声。
打ち上げの後の二件目で酔いつぶれて、酔って担ぎ込まれた岡田の家は、汚部屋。安アパートの学生寮のような賃貸の二階。岡田はゲイに抵抗を持つと知り、逃げるように帰宅する榊。
色々あって、岡田の方から榊に近づいていくのだけど・・榊は、仕事は有能だけど、恋が下手。浮気がバレて「ノンケと上手く行くわけない」とセフレの美山にも逃げられてしまう。
榊のトラウマは、学生時代の初恋の失敗。ドライな恋愛関係のバランスが崩れる時は、悪い意味ではないみたい。
「嵐の後」の意味は、今まであったもの、摘んできたものをを壊して、新しく見える景色から始めるという意味でした。
心理描写が上手くて、キャッチボールのようなやり取りが焦れて面白かった。
この作品は、先のレビューにある通り、読み応えありました。
▶アンチサイクロン
榊を捨てた美山が、岡田を偶然コーヒーショップで会う。「忘れたロッカーのカギを持ってきて、中森経由で渡してほしい」と岡田に頼む美山は、岡田にも榊と上手く行くわけ無いと告げる。(余計なことを言う奴だ)
榊と鍵について話した後で、「頭の中なんてさ みんなおなじだと思うよ」と内言する岡田。
・・きっと上手くこのまま幸せが続くと思います。
『シグナル』のスピンオフなのに、それより先に読んじゃったよ^^;
ずーっと読まずに積んでいた本に、遂に手を出しました。
なんとなく、安定感のある作家さんの作品を読みたくなったからです。
王道だけどやっぱり惹きつける力を感じました。
ゲイ・榊×ノンケ・岡田
ゲイがノンケに本気で恋をして、心にブレーキをかけて踏みとどまろうとする話。
よくある展開だと思うんだけど、読者に立ち止まらせないスピード感とテンポの良さを感じました。
こういうところ、さすがだと思う。
それから、やっぱりいい男同士の恋愛は良い!
単純かもしれないけど、それだけでグイグイ読めちゃう。
でも、これを今新刊として出版したらここまで高い評価にならないかなー、とは思います。
時代の流れも感じるなぁー
でも、やっぱり好きだわ。