ダリア文庫で出版した作品の短編や全サ小冊子を収録した作品集。書き下ろしも収録!

小説

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崎谷はるひ作品集 花蜜と蝶の戯れ

hana mitsu to chou no tawamure

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表題作崎谷はるひ作品集 花蜜と蝶の戯れ

柴主将嗣、元カリスマホストのホストクラブオーナー
柳島千晶、総合通信販売会社のシステムエンジニア

同時収録作品不埒なエモーション

三田村明義 刑事
真野未直 大学生

同時収録作品花はあまく溺れ

袴田涼嗣 会社員
蓮実秋祐 大学助手

同時収録作品好きにしてくれ

高橋義崇 高校生
高橋慎一 アパレルブランド店員

同時収録作品蓼食う虫も好きずき

檜山一路 人気モデルで看板ホスト
久世誓司 区役所職員

その他の収録作品

  • 不埒なテーブルマナー
  • 文豪の名訳に対しての恋人たちの反応
  • 佳き日に咲く
  • オレンジトレイン
  • 跳ねる恋の音
  • キスの味わい
  • 骨を抜かれる
  • 愛語を言えり、われに抱かれて
  • SWEET OR SWEET
  • 苦い珈琲の味
  • 甘い珈琲の味
  • 花蜜と蝶の戯れ

あらすじ

「え、なにその、やきもち焼いてるみたいな」 すれ違い、ぶつかり合った二人の行きついた先。『くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ~』のその後の穏やかな日常を描いた書き下ろしを収録。その他、『不埒シリーズ』『花ふるシリーズ』『勘弁してくれ』、『バタフライシリーズ』の今では手に入らない小冊子や特典を詰め込んだ作品集。

作品情報

作品名
崎谷はるひ作品集 花蜜と蝶の戯れ
著者
崎谷はるひ 
イラスト
冬乃郁也 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアシリーズ
シリーズ
ぼくらが微熱になる理由~バタフライ・キス~
発売日
電子発売日
ISBN
9784866577579
5

(5)

(5)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
25
評価数
5
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数2

書き下ろしだけで十分な価値がある

ダリア文庫での
レアな小冊子と特典が詰まっている
コレクターに大変価値のある一冊。


『くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ~』の後日談

将嗣×千晶

表題作『花蜜と蝶の戯れ』(7P)(書き下ろし)
愛が溢れる7ページ。
千晶視点。
昔の重苦しい日々の夢から目覚めた千晶。
その熱を出した千晶の看病をする将嗣。
変化していく
千晶の千晶の甘え方と
将嗣の優しさ。から
ほっこりとした空気感で、
恋人としての成長した2人に、
最高に幸せな気分になりました。


『苦い珈琲の味』(10P)(書き下ろし)
将嗣のいとこ・寓護の視点。
千晶との初対面とその短い交流から
苦い珈琲の味が広がる中で、
見知らぬ間柄から感じる千晶を巧みに捉えています。


『甘い珈琲の味』(17P)(書き下ろし)
千晶視点。
『苦い珈琲の味』の何年も後のお話。
寓護が2人のマンションを訪れる。
将嗣の複雑な大家族の深刻さを悟りつつ、
甘い珈琲の味が漂う中で、
千晶は将嗣への愛おしい感情がしっかり伝わって、
温かい気持ちに包まれました。



収録内容(各番外編+あとがき)
『不埒なモンタージュ』
 ・不埒なエモーション
 ・不埒なテーブルマナー
『不埒なスペクトル』
 ・文豪の名訳に対しての恋人たちの反応 ー
『花がふってくる』
 ・花はあまく溺れ
 ・佳き日に咲く
 ・オレンジトレイン
『サーカスギャロップ』
 ・跳ねる恋の音
『勘弁してくれ』
 ・好きにしてくれ
 ・キスの味わい
『ぼくらが微熱になる理由~バタフライ・キスー~』
 ・蓼食う虫も好きずき
『くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュー~』
 ・骨を抜かれる
 ・愛語を言えり、われに抱かれて
 ・SWEET OR SWEET
 ・苦い珈琲の味(書き下ろし)
 ・甘い珈琲の味(書き下ろし)
 ・貴石は蝶と出会う
 ・花蜜と蝶の戯れ(書き下ろし)

2

ダリアもシリーズが多くなりましたね

本作は崎谷はるひ先生の
フロンティアワークスダリア文庫刊行作の番外編を
収録した短編集になります。

人気シリーズを多く刊行している幻冬舎コミックスでも
番外小説をまとめた2冊がありますが
ダリアもシリーズ作が多いのでボリュームたっぷりです。

タイトル作になっている「花蜜と蝶の戯れ」を
少しご紹介します。

受様はたまに以前の日々の夢を見ます。

勤めていた会社のオフィスで
延々と書類をシュレッダーかけ
延々とエラーを吐き出すプログラミングをデバックし
延々と同僚の愚痴を聞いて・・・乾ききった心のままに
一人の部屋に帰宅する

気ばかりが急いて、そのくせ終わりは来ない
徒労するばかりの楽しくない夢で
目覚めるとだいたい泣いていました。

その夢には受様が逃げたいと思いながらも逃げきれず
捨て続けた存在、新宿の夜を統べていた攻様が存在せず
受様に圧倒的な不足感をもたらすのです。

攻様によって壊れかけた過去は
結局のところ消え去らないままに受様の胸の中にあり
攻様の存在を知らしめますが

今の攻様は受様の望む恋人であろうとしてくれて
少しづつ変わっていく2人の関係が描かれています。

バタフライ・ルージュの2人は
それぞれが互いに向けている感情を読み違えていて
拗れすぎたカプ故に読者にも未来が見難い難解カプです。

一般的な恋人関係に落ち着いても
拗れた過去の傷が払拭される日はないのかもしれません。

このカプだと重い話になり勝ちですが
それでも過去を変えていくというか
今までとは違う関わり方をする事で
未来を変えていこうとするのは愛ですよね♡

私が崎谷作品を読みだしたのは
「あざやかな恋情」がリメイクされたあたりからなので
ダリア文庫に関してはほぼフルコンプしていますが

読んだ事があるような!? な的に忘れかけている小話もあり
楽しく読ませて頂きました (^-^)/

その他の収録作は下記の通りです。

・不埒シリーズ
「不埒なモンタージュ」
「不埒なテーブルマナー」
「文豪の名訳に対しての恋人たちの反応」

・花がふってくるシリーズ
「花はあまく溺れ」
「佳き日に咲く」
「オレンジトレイン」
「跳ねる恋の音」

・勘弁してくれシリーズ
「好きにしてくれ」
「キスの味わい」

・バタフライシリーズ
「蓼食う虫も好きずき」
「骨を抜かれる」
「愛語を言えり、われに抱かれて」
「SWEET OR SWEET」
「苦い珈琲の味」
「甘い珈琲の味」
「貴石は蝶と出会う」
「花蜜と蝶の戯れ」

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