電子限定カラー
好きな人と一緒にいられたらそれだけで幸せ
上下巻まとめて読みました。
同性愛者であることを会社に隠し、親にも隠し、自分の恋が報われることはないと諦めている青柳くん。
そんな青柳くんの王子様、浅桐さんにも人に言えない秘密があります。
秘密をお互いに打ち明けあったことから始まった関係は、時に可愛くて、でも切なくて、胸が何度もギュッとギューーーっとなりました。
青柳くんは過去に出会った男性の影響で恋愛に積極的になることができません。
自分を低く見るあまりに、浅桐さんと酔った勢いで身体の関係を持つもなかなかその先に進めないどころか思いもよらぬ展開に発展してしまいます。
浅桐さんも過去の恋愛、自分のことでうまく思いを伝えることができません。
2人とも不器用過ぎて!
2人が気持ちを伝えあったシーンは涙がこぼれました。青柳くんのお兄ちゃんが下巻では登場するのですが、ナイスキャラでした。
青柳くんは全編通してとっても可愛いです。
浅桐さんはどこから見ても王子様、でも中身はすごく可愛いかったり繊細な部分もあって、それがとても良いー!
ここまでなかなか幸せに辿り着けなかった青柳くんが幸せになれたことが本当に嬉しかったです。
巣箱の王子様のタイトルもなるほど、完璧な人が見せる完璧じゃない一面、自分だけが知ってる一面、いいなーと思いました。
ずっと一緒に幸せでいてほしいです。
同性愛者である事を隠しセフレにお金を払って欲求を満たしている青柳。憧れの王子である部長にゲイバレし退職しようとしたら、浅桐部長にも自宅がゴミ屋敷という秘密があって…。誰にも愛される事はないと諦めていた青柳と、もう誰かと愛し合う事はないと諦めていた浅桐。
2人の傷つく事を恐れる気持ちと、それでも更に強く芽生える相手への想い。すれ違いそうになりながらも結ばれて本当に良かった。
それぞれが色んなものを抱えていて、その痛みを癒やし包み合える人の存在は唯一無二。王子の作ってくれたシロツメクサの指輪も、それをドライフラワーにしちゃう青柳君もとにかく可愛くて尊い!
読みながらその優しさにこちらもすっかり包まれてしまった。温かさの余韻。めちゃめちゃ良い作品だ〜!!!
下巻は後半まですれ違っていて、秋平先生の絵のおかげで大分中和されてはいましたが、なかなか辛い展開でしたね。普段相手から好意をたくさんもらっているのに自分では釣り合わないと身を引くキャラが得意ではないのですが、今回の青柳は酔った相手に手を出したという事実があるわけですから、ただの卑屈とは異なります。しかも相手はノンケだし、子供ができずに悩んだ過去を持つ人だし、素面の時にきちんと気持ちを聞いたわけでもなければ、酔っていた時ですら何も言ってもらっていない。青柳からすれば浅桐の気持ちはずっと見えないまま。本当に大好きな人だからこそ、一番勢いで関係を持ちたくなかったでしょう。自らの過ちだと責め続ける青柳に心底同情しました。
一方、せっかく青柳とのことを真剣に考え始めたタイミングで亀裂が入ってしまい、戸惑うばかりの浅桐。彼も気の毒でしたが、やはりこういう時は優しいだけでは進まないし、ノンケの方から気持ちを伝えるしかない。同性愛者の方から伝えたら、まあいっかとその場の雰囲気で流されてしまうノンケもいるでしょうから。今まで何事もふわりと受け止めていた浅桐が、青柳の家を訪ねる行動力を見せ、第三者に青柳を大切な人だと言えるくらい、青柳への強い気持ちを露わにできたその変化が尊いなぁと。浅桐も青柳も、これからは恋人としたいこと、一緒にたくさんの時間を過ごすことに貪欲になってほしいですね。浅桐が初めてコンプレックスを感じずに飾らない自分を晒け出せる相手を見つけられたこと、青柳が初めて好きな人と気持ちが通じる歓びを知れたことが嬉しいです。
上巻から止まらず一気に読んでしまいました…‼︎
浅桐さんが別格の存在なのは分かるんですが、青柳くんも十分に可愛らしい顔立ちなのに(ノンケの浅桐さんが最終的に可愛くてたまらんくなってる肌に)あんなにも過去のセフレ達に対して惨めな想いをしなくてはいけなかったのが、『ゲイであったから』という、セクシャルマイノリティの根幹的な問題にも関わらず、創作では避けられがちな描写がしっかりされていて、そのリアリティさがのめり込んで読めた大きなポイントだったと思います。
なのでどうしても卑屈にはなってしまっているけども、青柳くんの天性の優しさゆえそこが全然嫌な感じにならなくて彼の可愛いところにちゃんと(?)なっていました。
丁寧な積み重ねで、ノンケの浅桐さんが最終的に青柳くんのことをあれだけ大事に想えるようになったのもしっかり共感できます。
凄く優しく可愛い作品でした。
優しい絵柄や登場人物にうっとり、
面白いストーリーにドップリでした。
普段リーマンものは食指が動かないのですが、出会えてよかったです。
本当に素敵な作品でした。
青柳くんの憧れの浅桐さん。
王子様間違いないです、コマが眩い。
美しいだけでなく、
優しくて天然で可愛らしい。
凹む青柳くんを励ますために
自分の秘密を差し出すくだりが
とーーーっても面白かったです。
始終、青柳くんが王子様の幸せを願って尽くすのが、とても切なくいじらしかったです。
2人がすれ違うシーンは胸が締めつけられました。
お兄さんグッジョブ!からの
晴れて結ばれて青柳くんの
「何があっても俺が幸せにしてみせる」って決意
かっこよかったです。
最後浅桐さんの涙、互いの救済だったことに胸アツです。
浅桐さんの生立ちを知ってから読み返すと、更に味わいが深まり、無限に読めます。
お互いに大事にされて末長く幸せに。
読了後に多幸感に包まれる作品でした。
追記
カバー下にとんでもなくハッピーな
描き下ろし発見しました。。。!
尊いです
気づいてよかったです(^^)