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表題作硝子の家でおはようを

加納遼一、元疲弊したサラリーマン、求職者→四季のマネージャー/家政夫
本条四季、若手画家

その他の収録作品

  • 描き下ろし:番外編
  • カバー下:四季の画材/漫画

あらすじ

「住み込みでマネージャーしない?」
美貌の若手画家・四季に初対面でスカウトされた、会社を辞めて求職中の加納。
突拍子もない提案に戸惑うけれど、招かれた家で四季の描く絵に思わず見惚れてしまう。
平凡な俺と違って才能で生きている人だ――。思い切って同居生活を決意したものの、
なぜか近い距離感と年下らしい甘えっぷりに翻弄される日々。
しかもある夜、制作疲れで限界の四季に「一緒に寝てほしい」と誘われて…!?

作品情報

作品名
硝子の家でおはようを
著者
つし子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609886
3.2

(5)

(0)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

案外スパダリ?

仕事を辞めて新居探しをしていた加納。
ステンドグラスが美しい家の前で見惚れていると、
中から出てきたのはこれまた美しい画家の四季。
ひょんなことから住みこみマネージャーを提案されて…。

出会って即同居とはなかなかに突拍子がないけれど、
同居生活を通じて距離を縮めてゆく二人の生活が心地よかったです。

一見善良で常識もあって、だからこそどこにでもいそうなのだけれど、
生活面から仕事の管理までこなして四季を支えるその包容力は
なにげにスパダリ級な加納。

アーティストという職業柄なのか元からの性質なのか、
奔放でときに繊細な四季とはまさに破れ鍋に綴じ蓋でした!

なによりそのスーツ姿は絶品で、大人の男の色気がものすごい…!
スーツフェチにはぐっときちゃうこと間違いなしです。

二人が恋に落ちてゆく過程はとても自然で、
大人であり、互いに好意を抱いていたからか
若干あっさり風味な気もしないでもありません。

ただ、加納に身も心も委ねる四季と、
そんな四季を大切にする加納の純愛度高めな恋模様は
とても読み心地のいいものでした。

0

硝子の家とは そこだけのこと?

転職を機に住み慣れた部屋を出る
新たな街で 新たな職場で

時期的に就職・転職ものが多いかと思えばそうでもないんだよね と 出だし読みはじめたんですが
なんかね 突飛な展開すぎて若干気後れです 


部屋探しの途中たまたま見つけたステンドグラスが印象的な家

設定にありがちな芸術家は世間知らずでちょっと変わり者か 家事能力すりきれたお世話やかれてナンボな天然さん ここでは後者になるんだけど

んんん

芸術家とはじめて暮らす驚きや 自分の容姿へのコンプレックス
飲まず食わずで命削って作品に打ち込む画家の姿に身を粉にして働いた自分を重ねて ってイベントは盛りだくさんなんだけど なぜかしら? 感動できない

ほんとうなら胸しめつけられて苦しくなるシチュなんだろうけど なぜだッ!

組み込まれているエピが中途半端すぎるのかな? 容姿にへの不満も 追い込まれていく現状も胸を詰まらせるほどの痛みや苦しみに見えず
なんなら 最初からず~っと感じてる誘い受け感に いつ本性表すの?コレ と変に冷めてお話を素直に読めなかったのがダメだったのかな

正直言えば ガッ!っときて ぎゅっ!ってなってっていう勢いもないうえ受けの人懐っこさと甘えかたに可愛らしさを見つけられず 攻めの方も若干流されてる風にみえて

いや 行き当たりばったり的にセックスに持ち込んでヤり散らかしてってんじゃなかったのはよかったんですよ
ふたりで過ごす時間に近づく距離ってのはゆっくり読めたので

ただ あたしみたいな雑なヤツでは何をみせたかったのかがよくわからんというか
え?結局なんのお話しだった?これ 独りですべてを抱え込む孤独と生きてきたけど支えあうことのできる人ができた わぁぁああい っていうお話し?

いいのそれで? えええ っと

うん ごめんなさい たまには 朝の柔らかな光が差し込むような ふんわりしたものを読むのもいいかな ってタイトル買いしたんだけど そういう話でもなかったような

朝ごはんに主食がなかった っていえばあたしのこの物足りなさをわかっていただけるのかしら

1

ひとつ屋根の下の素敵なぬくさ

作品を生み出す才能と引き換えたかのように、生活能力にやや難ありの画家と、ひょんなことから彼の家で住み込みのマネージャー業を引き受けることになった元サラリーマンのお話。

素朴ながら目をひく四季の家をきっかけに、ほんの少し前まで他人だった2人がひとつ屋根の下で暮らしていく。
大きな出来事は起こりませんが、作品全体に流れるぬくさが気持ち良い作品でした。
世話焼きな敬語年上攻めと、攻めにぺたっと甘える天才肌の図がお好きな方にはピンとくるものがあるかも?

生活能力がない美貌の画家・四季が加納に見せる、くるくると変化する表情がすごくかわいいんですよ。
芸術系の職業+生活能力皆無美人=個性的な思考回路の持ち主となりそうなところですけれど、今作の受け・四季はおおらかさはあってもあまり突飛さは感じられないかな。
どちらかというと、自身の外見と作品に対する評価に悩んだり、なかなかに人間くさいところがある人です。
そんな彼が住み込みマネージャーとして雇った加納に充電と言って甘える姿が妙にかわいらしくて、なんだか2人セットでまるっと愛でたくなってしまったなあ…

そもそも四季はゲイなのか?加納は?給料は?と気になるところもあるにはあるのです。
でも、1冊を通してきちんとお互いがお互いの内面と仕事ぶりをリスペクトし合っているのが伝わってくるからなのか、同居生活の中で育まれる微笑ましい恋を最後まで追いかけたくなります。
加納の世話焼き加減と適度な包容力が良い味を出していて、魅力的な外見のギャップに本人が気が付いていないのも良かったですし、基本は受けファーストの思いやりがありながら、しっかりと頭の片隅に煩悩もありの良い攻めでした。
オールバックにスーツであの気遣いはグッときますね…!

芸術という正解のない職業への向き合いかたと心身の救済。
そして、コミカルさと甘さとシリアスさのバランスが良く読みやすかったです。
欲を言えばもう少し恋愛面に深みがほしかったかなと思いつつ、寄り添い合うような2人の姿が素敵な1冊でした。

2

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