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もう、一人で震えなくていい
んん゛っっ!!
こりゃまた魅力的な主人公が現れましたね。
美しさと強さを兼ね備えた主人公・シャニの活躍に大興奮。あまりの男前っぷりに見惚れること間違いなしの作品です♪( ´▽`)
育った環境や生い立ちこそ悲しくなれども、シャニの持つハートの強さ、生きる強さ、他人を思いやる強さがとにかく光るストーリーです。
王子に生まれたとて、壮絶で惨めな環境で育ち、親はいるけど親とも思えない毒親に虐げられてきたシャニ。味方のいない王宮で、生きるために必死に努力してきた彼のバックボーンが、ザノゥサで信頼と尊敬を獲得するのに繋がる流れがめちゃくちゃ最高で最高でした!(=´∀`)人(´∀`=)
女の嫁が欲しかったザノゥサに、シャニの父である国王が意地悪で男のシャニを寄越したことで、ザノゥサの民に嫌われるという、苦々しい歓迎を受けたのも束の間。持ち前の精神力の高さと戦闘スキルで、評価を爆上げしていく盛り返しにワクワクするわ、ヒャッハーするわで、めちゃくちゃエキサイトしました。
いやもう、シャニがかっこよすぎて……鬼つよ嫁様に平伏です(〃ω〃)
ヒロインポジションでありながら、ヒーローなシャニ。彼の魅力はこの場では語り尽くせないほどです。シャニを評価する流れが出来上がってくると、読むのが楽しくなってきて、ページをめくる指も非常に軽快になってるのが分かりました^ ^
なんていうのかな……シャニにたくさんの家族が出来たなって感じがして嬉しいんですよ。望まれない結婚から始まったことだけど、シャニの居場所ができてきくるんですよね。
血の繋がりがあっても家族といえない"家族"もいれば、血の繋がりがなくとも温かく迎え入れてくれる"家族"もいる。王子として過ごした劣悪な環境と、グリトニィルの伴侶として生きるザノゥサでの生活とのコントラストの差がありすぎて、前者の方には吐き気を覚えますが、一つだけ良いことを挙げるとしたら、ザノゥサでグリトニィルに出会たこと。
グリトニィルは感情表現が豊かじゃないけど、彼もまた別の意味で精神的に苦労してきた頑張り屋さんです。控えめでありながら、出るときは出るタイプのリーダーなので、きっとシャニとこれからのザノゥサを未来を担えるよう手を取ってくれると思います。周囲のキャラたちの存在感もよく、2人を支えて見守る体制にも楽しませてもらいました♪
婚姻によって主人公が幸せになるストーリーは数多く読んできましたが、スパダリ夫に幸せにしてもらうタイプの作品が多い中、この作品は主人公が夫や嫁ぎ先に幸をもたらしていくものです。受け身にならず、自ら能動的に未来を切り拓いていくシャニのカッコ良さが本当に最高でした。自分の評価に無頓着なのもいい。最後までシャニの魅力の虜になりました。
素晴らしい読後感ではありましたが、一つだけ。
私としては、シャニを虐めた王国の奴らのあわあわ顔を拝みたかったなーって思いました。
特に母親と父親。こいつらはシャニが許しても私が許せん。脳内でかるーく成敗ときました(笑)
や、もう面白すぎて読み始めたら止まらなくなり、読み耽ってしまいました。
萌えた…
(以下内容に触れています。ネタバレご注意ください)
あらすじはなしで、感想のみを。
恋愛初心者の二人の、ウブウブなやりとりがなんとも可愛らしくて萌えて萌えてしかたなかった…
元々獣人、それも狼獣人とか犬系の獣人が大好きなので(クールな表情をしつつ、もふもふ尻尾に感情が出ちゃうのがたまらなくて)、今回のニィル(攻)もツボにはまりまくり、刺さりまくりの萌えまくり。不器用攻め様の一途な愛って、それだけで一食分の価値がある気がする…
特に印象に残ったのが、ニィルがシャニ(受)に狼笛を贈った意味が分かるシーン。
山の中で狩りのため一度バラバラになる時、そっと短く、自分の気持ちと贈り物の意味を告げて去っていく攻め様、ずるいよー……!!この萌えと照れと心臓のバクバクをどうしてくれよう…!//
物語の展開も見事でした。
”二人が寄り添うように”とおばば様が遺した言葉の意味が、まさかそういうことだとは!
いや、多分勘のいい方ならなんとなく予想ついたのかなと思うのですが、自分にはまさか、そういう展開になるとは思いもよらず、なるほどなあ…と唸ってしまいました。
二人の気持ちがきちんと通じ合うのも物語中盤以降、えち描写は少なめの本作。
でもでもでも!
それ以上に二人の気持ちの通じ合う様子に身悶えするほど萌え、読後は大きな満足感に包まれました。
二人の周りをかためる脇キャラもまた良くて。
特に、最初はシャニを憎んでいたギウジが文字通りシャニの”足”となって動くのがね…胸がじーんとした…
自分を疎ましく思う人物も、裏のない相手を理解しようとする思いとその体・精神力の強さで虜にしてしまうシャニ。大好きだーーーーー!!!!
そんな”強い”受け様の魅力がたっぷり詰まったお話で、ま何度も読み返したいなと思えるものでした✨
前作のポメガバースがハマらなくて今作を購入するか迷ったのですが、あらすじに惹かれて購入しました。伊達きよ先生はほのぼの系もシリアス系も面白いですよね。そしてファンタジーは凄くお上手だと思います。
今作は最後まで緊張感を保ったシリアス調で、シャニがザノゥサの中で信頼を得て行く過程が凄く面白いのですよ。また個人的にグリトニィルの不器用さがとても愛おしくて好感が持てました。
話が進むほどに彼等を取り巻く境遇が絶望的で、これをどうやって収束させるのかと残りページの厚みを見ながらとても不安でした。まさか続巻があるのではないかと思うほどでした。
けれど流石というか終盤の流れが圧巻で、これがグリトニィルの曽祖母のウルゥナが予言してた事かと鳥肌が止まりませんでした。全てシャニが鍵なんです。
このシャニが美しいのに強いのでザノゥサの民に人気となって行くのですが、ここら辺だけほのぼのしてます。私もシャニの強さには惚れ惚れしました。
美しい受けは攻めに守られるお話が多いですが、このシャニは自ら窮地を切り開く強さがあります。また、精神的に強いところも好みでした。
生贄として姫の代わりに差し出されたユーデイスティの王子シャニと、人狼の一族であるザノゥサの長グリトニィルが出会い、仮初のふうふから心を通わせるまでのファンタジーBL。
シャニの出身国であるユーデイスティ王国は、ザノゥサという人狼の一族の願いを数年に一度叶える代わりに、国を守ってもらうという契約を古くから交わしています。が、当時の歴史を知る者がいなくなるにつれ、契約もザノゥサの力も軽視されるようになりました。結果、嫁を要求されたにも関わらず、王家はいらない王子であるシャニを生贄に差し出します。
さて、このシャニですが、気の毒な境遇とは裏腹に、心も腕っぷしも強いので、見ていて終始気持ちが良い方です。ザノゥサの大人五人がかりで倒す強い生き物をひとりで討伐してしまう腕っぷしの強さと心意気で、周囲に認められていくシーンで読者の私も一気にシャニ様に惚れ込みました。
はじめは無愛想に見えたグリトニィルことニィルも、口下手ながら心が優しい青年で、ワーカホリック気味な生真面目っぷりがかわいらしいです。
シャニもニィルもとにかく生真面目で奥手なので、お互いに好き合っているのになかなか関係が進展しないのがもどかしいながらもとにかくかわいらしかったです。
「結婚式をした方がいいという声が上がっている」「誰から」「……俺から」というラストの会話に至ってはかわいすぎて笑い転げてしまいました。
人狼なので狼姿でぶるぶる水を飛ばしたり、もふもふの毛で触れ合ったりするシーンもあるのですが、伊達きよ先生の書かれる犬科の生き物の描写はどうしてこんなにも愛らしいのかと和まずにはいられません。
本筋とは関係ないところとしては、こんなにかわいいふたりなのだから、挿絵や先生のあとがきがあればもっと嬉しかったです。誤字がいくつか残っていたのも気になった(『特にもならない仕事』など)ので、アンダルシュさんにはぜひぜひ素敵な物語にのめり込めるよう、よりよいまとめ方をご検討いただけたらいいのにな…と勝手ながら一読者として願うばかりです。
心身ともに強い受けがお好きな方、真面目で初々しい人たちが甘酸っぱく距離を詰めていくお話がお好きな方は、絶対ハマると思います!おすすめです!
伊達先生の受け様はかわいくて健気なイメージでしたが今作は受であるシャニが元軍人だけあってとにかくかっこいいのです!
雪山に捨て置かれても10日間生き延びられるサバイバル力。獣人でも5人がかりで立ち向かうような獣をも単独で倒す戦闘能力。なのに自分の価値に関しては無関心でサバけているなんてもう愛さずにはいられないキャラクターでした。
そのぶん後半の絶望ともいえる展開がつらいのですが大丈夫、我らがシャニは不屈の精神で巻き返してくれます。最後までかっこよかったです!