電子限定描き下ろし付き
なんか最初の方の展開でこれは攻めの仕事に関わってくるような(護衛の仕事なのでなにかしらアクションがあるのかと)そんなことを一瞬話の流れさら感じたものの至って普通の恋愛話に、色々とホッとしました笑
最近そんなんばっかみてるからか、というかそういう流れが多いからか、変に勘繰ってしまったんですがなんというか、あっけに取られるくらい久しぶりに王道のお話を見れてこういうBLもやっぱりいいなぁと思いました(=^・^=)個人的にはこちらの攻めは受けの方が美味しいですが、こちらの受け攻めの組み合わせだからこそのほんわりとしたお話だったのかもしれませんね
褐色男子に一目惚れして。
ボディーガードとしてフトレスフルな日々を送る門倉は
ある日、同じジムに通うケントに誘われ一夜を過ごすことに。
気が向いたらセックスするだけ。
そんな後腐れない関係を望んでいたはずなのに、
気が付くとケントと過ごす時間に心地よさを感じていて、
「俺を居場所にすればいいのに」なんて
いつの間にかケントから求められたくなっていた門倉。
身体だけの関係と言いつつも不健全な感じがしないのは
2人から醸し出される温度感もあるのだと思う。
まるで恋人にするように優しく包み込んでくれる門倉と
門倉と一緒にいると安心する、と人懐こく甘えてくるケント。
空気感がほぼ恋人のそれなんですよね。
そのうちにケントから飽きられてしまうかもという不安や
自分以外にも相手がいるのでは?と執着が芽生えたり、
セフレから始まった関係ならではのすれ違いなども生じ、
少しばかり危機を迎えるも最後は盛大にぶつかり合って一件落着。
正真正銘の恋人同士になった2人のイチャあまが沁みるぅ…。
「し、しあわせ過ぎるかも…」とラスト1ページのケントの台詞に同感です。
セフレと言いながらも身体だけではなく、相手はお互いだけで、
そこにはちゃんと情も感じられて、なんだかんだで終始あまあまでした♡
主に攻め視点ですすんでいくお話。
ユタカ(攻め)とケント(受け)以外に登場するのは、ユタカの職場の同僚と ジムのインストラクター、あとユタカが身辺警護をしている わがままお嬢さんくらい。なので すっきり読みやすい。
受けが攻めに対し「飽きられてしまうのでは・・・」とウジウジするパターンはよく見かけますが、こちらの作品は 攻めのユタカの方が そう案じていて、悶々とする褐色イケメンは新鮮で いいものを見させていただきました。
ケントに のめり込みそうな自分を淡々と律しようとするユタカと、甘いんだけどつかみどころのない綿菓子みたいなケント。
描き下ろしはエロに走りがちですが、そうじゃない二人が見られて私は満足です。
同じジムに通っていただけで、面識も接点もなかったふたり。
でもお互いゲイだと知ってなんだかんだでセックスをする流れになり、そこからワンナイトではなくセフレになり…というところから。
それぞれの気持ちが少しずつ動いていくこの展開、先が読めるモノではあるけれども
そのシンプルさが逆にイイ!と思えるようなお話でした。
ひょんなことから始まった関係だけど、先に進むべきかそれとも…みたいなところでそれぞれ気持ちが揺れているけれども。
ユタカもケントも思考がごちゃごちゃしていないからか、そこだけに目を向けさせてくれるので
すごく読みやすかった印象です。
身体だけではなくしっかりと心まで繋がっていって、想い合う様子にはピュアな愛まで感じて。
相性がいい彼らを見守れて幸せでした。
セフレから始まり次第に本気になるも関係を壊したくなくて一歩踏み出せない…王道のシンプルストーリー。
ユタカが好みのイケメンで警護職なのが萌えポイントです。ケントとセフレになったのもその日は疲れていてふとしたやさしさに触れたからで遊び人ではないのがいい。
ケントは過去にセフレの関係ばかりを続けてきたけど、一度に複数人と付き合うことはしないようで自由でいたい繊細ちゃんなのが好感持てました。
ユタカが顧客のお嬢様を私服警護している時、ああ〜ケントが目撃して2人の関係を勘違いするやつねと思ったらその通りでw
全編通しても特に意外性なく安心して読めました。
いわゆる「普通」を楽しく描かれる先生らしさですかね。
強いて言うと、ピアスのくだり、くっついてからの猫のように甘えるケントと大型犬のように甘やかせるユタカの図がよかったです。