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消えない小鳥はうそをつく

kienai kotori ha uso wo tsuku

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表題作消えない小鳥はうそをつく

赤羽
大学生
深川
ゲイサロンのキャスト(ハル),赤羽の飲食店バイト先の同僚,26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:たまには勝ってます。(9P)
  • カバー下:イラスト

あらすじ

偶然目にした写真展の「入場無料」に惹かれ、
バスの待ち時間を潰すことにした大学生の赤羽。
ところがそこで見た写真の女性モデルに一目惚れ!!
モデルの名前はわからないし、唯一の手掛かりは
肩にある小鳥のタトゥーだけ――。
モデルを探す方法もなく、自分の気持ちに
整理がつかない赤羽。
そんなある日、バイト先の同僚・深川の肩に、
あのモデルとまったく同じタトゥーが
あることを目撃してしまう。
あんなに地味で無口な深川さんに、
なんで同じタトゥーが入っているんだ!?
深川に問いただすけれど、「知りません」の
一点張り。その日からなんとなく
深川のことが気になり、積極的に話しかけるけれど!?

作品情報

作品名
消えない小鳥はうそをつく
著者
のきようこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610042
4

(31)

(12)

萌々

(11)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
126
評価数
31
平均
4 / 5
神率
38.7%

レビュー投稿数6

ひたすらに愛す

攻めの受けへの一途な愛が心に迫ります…。

大学生の赤羽は偶然立ち寄った写真展で一枚の写真に心を奪われます。
そこに写っていたのは方に小鳥のタトゥーを入れた綺麗な女性。

モデルの名前や事務所、彼女に繋がる手掛かりはないかと探る赤羽ですが、
バイト先の同僚の深川の方に小鳥のタトゥーを見つけて…。

それは奇跡的な再会でした。
けれど、一目惚れした相手は女性ではなく、男性で。

それでも深川のことが気になって友達にならないかと提案する赤羽。
突然距離を詰めてくる赤羽を警戒する深川でしたが、
実は深川もまた赤羽を密かに想っていたのでした。

“友達”として一緒に過ごす時間が増えてゆく二人でしたが、
ある日、赤羽は深川の秘密を知ってしまいます。

深川がゲイサロンで働いていることを知り、ショックを隠せない赤羽。
けれど、この出来事がきっかけで友情と思い込んでいたそれが
恋愛感情だと気づかされます。

そして、戸惑いながらも深川に想いを伝えるも、
その感情が恋愛ではなく性欲と突き放されてしまいます。
どうにかして気持ちを深川にわかって欲しい赤羽は
客として深川を指名し、身体を繋げようとしますが…。

両想いなのに、過去のトラウマから予防線を張ってしまう
深川の臆病さがもどかしい…。

赤羽と向き合うこともできず、彼の前から姿を消してしまう
深川でしたが、偶然の再会がなければどうなっていたんだろう。
結果として再会して、やっと想いを通じ合わせられた二人でしたが、
赤羽が諦めずに想い続けてくれて心底よかった。。。

1

誠実さが良い~~~

たまたま入った写真展のモデルさんに一目ぼれ、
バイト先の同僚だったことに気づいて、
お近づきになる過程のアワアワもだもだが良い!!
一生懸命で人懐っこい赤羽くんも勝手が違って戸惑う深川さんも可愛い。

BLあるあるだと、そこで肌色展開か!?
となるところも気持ちと相手を大事に進むところが良かったです。
お互いが相手を傷つけてしまった…と思うのが切ない
けど、それも相手を想ってるからこそで、グッときました!

淡々としている中で、気持ちがじわじわ高まって行き
逃げ出した深川さんも絆される赤羽くんの真っ直ぐさが好きです。

気持ちが通じ合ってから、ずっと線をはってツンとしてた深川さんが解れて
可愛くなっちゃうのたまりませんでした!!!
しかも序盤はグイグイリード!!!
男は初めてな赤羽くんは、ただけでさえたどたどしさが可愛いのに
翻弄されちゃってるの、堪らなく可愛い!!!


書き下ろしで、ずっと深川さんがリードしていることに
今度こそは!と意気込む赤羽くんは大層かわいくて
ちゃんと積極性も身に付けてるのすばらしいです!!!

ちぐはぐさが楽しくて、ちょっぴり切なくて、
かわいい2人に癒られるお話でした!!!

1

運命的

写真の中の名前もわからないモデルに一目惚れしたけれど、誰なのか調べる術もなくどうすることもできない…
そう思っていたのに。
その相手は同じバイト先の人だったという、偶然な出会いに繋がるところから始まるお話でした。

写真の中の深川を女の人だと思っていた赤羽は、心惹かれたその感情をどう捉えるか?みたいな戸惑いもあるけれど。
性別ではなく"深川自身"に惹かれたことをわりとすぐに認めてしまえる、その柔らかさがすごく素敵でした。

ただ深川には赤羽の言葉を簡単に受け入れることができないくらいのツラい過去があるので、すんなり両想いにはならず。
同じ気持ちなのに向き合うと少しだけ目線がズレているような…
そんなすれ違いをしたふたりの関係はまた振り出しに戻ってしまって、連絡すら取れなくなるというなんとも苦しい展開に胸が締め付けられました。

でも。やっぱり彼らはまた、偶然にも再会できるんです。
これってもう運命なのでは…?と思わずにはいられませんでした。
離れていた時間があったから少し冷静になれて、真っ直ぐに向き合えるようになったふたりはすごく幸せなところに着地。
離ればなれになったときは結構ハラハラしたんですが、結果的にとても良いところに落ち着いてくれて嬉しかったです。

2

臆病な小鳥が行き着く先

【俺はヘテロの男に夢なんかみない(深川)】

エロス度★★★★

おやおや。偶然訪れた写真展で一目惚れしたモデルがすぐ近くにいたとは驚きですね。

懐っこい大学生・赤羽と秘密を抱えた青年・深川が紡ぐ恋物語で、地味で愛想が無い深川のギャップや彼のヒミツを知ってしまい意識したり自分の本当の気持ちに気付いていく赤羽がたまらなかったです。

特に、他者との間に壁を築く深川にぐいぐいアタックして彼との距離を詰めていく赤羽や彼に好意を持ちながらもヘテロとの恋を忌避する深川の切なさが刺さり、赤羽からの想いの方が最初は大きめでしたが、深川もそれに追いついていくのが尊い。

2

ゲイとノンケの壁を越えるものは

のき先生作品を読むのは「しましまのシネマ」「ミーのキラー」に続きまだ3作目なのですが、絵が少し変わられましたかね。
ストーリーはノンケがゲイと知らずに好きになるも、ノンケはゲイに本気で好きにならないとの不信感からゲイは拒みつつも…というシンプルなもの。
ゲイがノンケと付き合うなんて「やめときなって漫画やドラマじゃあるまいし」というセリフがありやっぱりそうなの〜?とBL好きとしてはちょっと悲しくなりましたが(実際のところは知りませんが)や、これは漫画なのでよくあるフリというやつですね!と気を持ち直して読みました。

深川がノンケに夢を見ないと決めているのは傷つけられたことがあったからで。
赤羽を本気だとわかって意識はしても受け入れることができず一旦は逃げてしまう。
半年後に再会し、赤羽がずっと深川を思っていたことがわかりようやく深川が赤羽を受け入れることができた。この流れが自然で深川の気持ちの変化がよく伝わりました。
赤羽が自分の感情ばかりで深川の気持ちはどうだったのかと反省するのがやさしい人柄だし、仕事として深川とエロいことはできないと泣いちゃう純粋さと誠実さ、これなら深川も信じられるのではないかと思えたのがよかった。
赤羽の気持ちと体が直結して素直なのがおもしろかったです。

2

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