“完璧”な孤高の皇帝×身代わり花嫁の秘めた熱情 中華ロマンBL開幕!

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表題作后と河 1

龍楊
皇帝
王佳
皇帝の妃(妹の身代わり)

その他の収録作品

  • 初夜に寄せて(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

「あなただけが、この願いをわかってくれた」

洪水が繰り返し襲う時代。その度に命を落とす人々を見て心を痛め、河工事を必死に上奏し続けた王佳。しかし、周囲からは理解されず、「変わり者の若様」と噂されていた。

ある日、王佳は皇帝から「妃」として召し上げられることに。それは、王佳の上奏書を目にした皇帝が、身分差を超えて彼と語り合うための計画だった。納得した王佳は妹の名を借りて入内するが、形だけの関係と思っていたのに、夜伽まで求められ……!?

やっと手に入れたから、もう離してはやれない――。不器用なほど一途に、必死に願いを叶えようとする二人の壮大なラブストーリー!

作品情報

作品名
后と河 1
著者
山中ヒコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796416900
4.6

(243)

(188)

萌々

(34)

(16)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
33
得点
1126
評価数
243
平均
4.6 / 5
神率
77.4%

レビュー投稿数33

覚えていないんかい問題

 2巻が出たのであらためて1巻を読み返しました。
誰かに執着するのは、幼い頃の危機的状況をその人が救ってくれたから、というのはよくある話で。救われた方は病的に執着するくらい覚えているのに、救った方はすっかり忘れている、というのもよくある話で、そこにどれだけリアリティを感じさせられるかが見どころですね。
 このお話の二人の過去の出会いは、皇帝・龍楊の覚悟があまりに悲壮で、そしてあまりにその見目が怜悧で美しいので、「そうだったんだー」って流しそうになりましたが、「ちょっと待った! 2、3才の時ならともかく二人とも結構大きかったのに、王佳は再会したときに気づかんかったんかい?!」と。
 
 まぁ、高貴な方のお顔はジロジロ見ることできなかっただろうし、閨は薄暗かっただろうし、すぐに思い出したら話が盛り上がらないからいいんですけどw

 王佳の似顔絵は龍楊が描いたのでしょうか(特徴を言って画家に描かせたのかもしれませんが)。文武に秀でた龍楊様ですが、絵を描くのは「ふふふ」で、山中先生のユーモアに笑わせていただきました。

 黄河の河川工事となると簡単には終わらなそうで、この連載も長く続きそうなのが嬉しいです。

0

2巻も絶対買う‥

山中ヒコ先生の描く受けは朴訥であざとさがなくて、そこがたまらなく可愛い⋯。
攻めも欲しいと思えばどうとでもできる立場にありながら年月をかけて見守り、じわじわと手元に手繰り寄せるところが何ともいじらしい‥。
画力があるのに全編隙のない絵で見せようとせず適度にコミカルさを混ぜて、時にハッとするようなカットで魅せる、山中ヒコ先生の押し引きのバランス感覚のエグさよ‥。
ストーリーもしっかり練られていて2人の関係だけでなく、光河の氾濫を防ぐべく動き出した壮大な計画も今後気になるところ。
王佳は光河の事でほぼ頭が一杯で、人に興味がないので陛下に今まで感じた事のない感情が芽生えても自分は臣下の1人で花嫁は大事な妹で自分が後宮にいるのは他ならぬ光河の為で身代わり、ただそれだけと信じて疑わないから一筋縄ではいかないよな‥。
陛下は陛下で立場上お世継ぎ問題とかあるだろうし、これもまた本人たちの気持ちだけではこの先簡単にとは言い難い。今後の展開が楽しみな作品。
脇を固める真単や端正のキャラクターもいい味出してるし、窮屈な後宮生活を癒してくれる虹虹の登場も何気に期待してます。

0

No Title

初めての作家先生でしたが、とんでもなく面白かったです。もう続きが気になって気になって仕方ない!2巻すぐに読みたいと思います。

ここまでは王佳と皇帝に大きな進展はないのですが、王佳の心情は少しずつ変化が見られ、二人の出会いや皇帝の辛い過去が明らかになっています。これだけ丁寧にゆっくりと描かれているので、読む側としては感情が揺さぶられまくりです。皇帝の一途なところ…というより執着めいたところ!は最高だし、王佳の「人の気持ちがわからない」と悩むところも健気さに拍車をかけて良い感じです。

物語も二人の恋模様だけでなく、治水というテーマがありますので深いんですよね。とにかく2巻を読みたいと思います!

2

治水は気になる


 治水に興味を持つ受けと皇帝の攻めの話。古代中国風な世界観(あとがきにて攻めの父のモデルが光武帝とのこと)。
 受けは治水の知識を買われて文官として採用され、同時に妹の身代わりとして後宮に入ります。その理由は、治水事業の必要性を感じていた皇帝が受けから治水の知識を得るため、ということになっていますが、攻めと受けはその前にも一度会っていて、皇太子時代に川から身投げした攻めを受けが助けたことで、攻めは受けのことをずっと探していて、恋愛的な意味でも執着していた、というのが真相でした。そのため、「行為の証拠を宦官が確かめるから」という建前で、夜の相手もさせます。
 翌日に受けが尻を痛がっているシーンがあるのでてっきり最後までしたのかと思っていたら、二巻を読んで初めてまだ指しか挿れていなかったということを知りました。だとしたら、宦官に確かめさせるためにどんな証拠を残そうとしたのかが謎です。

 皇太子が夜に皇宮を抜け出し、川に身投げしたのを受けが助けたのも、皇宮の警備どうなってるの?と思いましたし、当時なら明かりもなく真っ暗闇の中、川に落ちた人を助けるなんて普通の人間には到底無理な話に思えました。
 治水工事のリーダーの青年が字が読めず、受けが本人に「字が読めぬのですか?」と尋ねたため、部下たちが「非礼ですぞ」と受けを責め、「私は人の気持ちがわからぬ」と受けが落ち込みますが、さすがに国の大事業をトップとして任される人間が字が読めないなんてことはありえないように思いますし、過去の文献を元に方針を話し合っているのだから、リーダーが字が読めず内容を理解していないのなら、それを確認することは当然ではないかと思いました。

 皇帝である攻めの妃嬪が全く出てこないのも気になります。
 そんな感じで、ぼかしたりはしょったりしている部分やストーリー都合も多いので、話が面白くてのめり込む、というよりも、細部が気になりながら読み進めた感じでした。治水が上手くいくかが気になるので、そこがわかるまでは追いかけようと思います。

1

ストーリーが面白い

ヒコ先生の作品だけあって、やっぱりストーリーが面白いです!受けの王佳は鈍感ながらも素直で、その一方で攻めの陛下が無表情ながら王佳を大切に(執着)している点も最高です。
王佳は治水以外には興味がなく、1巻では妹の身代わりとして入内して夜伽まで済ませますが、それ以降は大きな進展はありません。ですが、人と関わる中で少しずつ陛下に対する気持ちが変わってきているのが感じられます。
気持ちが変わっていく過程を丁寧に描いた作品が好きなので、これからの展開がとても楽しみです。

3

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