電子限定おまけ付き&イラスト収録
小説
大変面白く読み終えました。というか、理性的で理知的な頭の切れる宰相である年上攻めの隠れ(てない)溺愛がすごくて笑っちゃった。
まずは受け視点で、幼い頃からの攻めへの長年のひたむきな恋心を知ってからの、
攻め視点で早速…
「笑えば太陽のごとく輝き、瞳は空よりも透き通ってる。声は天上の調べより優雅で~(省略)」と受けのことを素晴らしく表現している様にズッコケました。
物語の冒頭30ページほどで二人が両片想いだと知る…!
まもなく成人する受けは攻めがずっと好きだけど彼は大人だし…と諦めモード。
告白して潔く身をひこうとする受けの様子に攻めが「え、ちょっと待って」とアセアセしてるシーンめちゃくちゃ好きでした。苦しむ攻めスキー。もっとすれ違ってくれても良かったくらい。
王位継承者である双子の妹を守るために女装をしてきた受けも、少年から青年に変わっていく年代で心も凜々しく、箱入りだけど真っ直ぐでとても素敵な王子で良かったです。
2人の秘めた想いは分かる人はほぼみんな分かっちゃって結局バレバレだったようだけど、黙認&応援モードで良かったです。女王様の気持ち、親としては分かります(笑)
想いが通じ合って色々覚悟の上で初めてのえち…から攻めが謹慎することになったのに、1か月で10回こっそり逢瀬を重ねる2人にちょっと呆れました(笑)ラブ主軸のドキドキ事件もありましたが、程よい感じで1冊丸々楽しめました。
最後の逆月先生の漫画も良かったです!(小説のあとがき代わり?に漫画あるなんて嬉しい~)
名倉先生作品に登場する、受けのことが好きすぎて様子がおかしくなってしまう攻めを愛してやまない自分がいます。
両視点なのもおいしかったです。
受け視点で見る大人な攻め像の崩壊といいますか、攻め視点になった途端に漏れ出てくる攻めの心の狭さと余裕のなさがなんとも愉快な作品でした。
ただ、入れ替わりものという設定もキャラクターも良かったはずなのですが、なぜかそこまでドンとは刺さらなかった不思議。
序盤で描かれていた、ヒースに靴を脱がせてもらってやっと素に戻れるロデリックだったり、そんなロデリックを愛してやまないヒースの脳内だったり、入れ替わりものならではのシーンはすごく良かったのです。
両想いが確定している上での誤解と思い込みからのすれ違いも良かったのだけれど、もう一押しなにかこのCPにどっぷり浸かってドカっと萌えられるようななにかがあればなあ。
そもそもの妹との入れ替わりのきっかけとなった国内部にうっすらと蔓延っていた膿とのゴタつきも、描くのならもう少しだけ描いてほしかったです。
何年も暗躍していそうな雰囲気があったわりに、さらっと始まってさらっと終わってしまったなー…と、なんだかちょっと小物っぽすぎて中途半端に見えたのかもしれません。
読んでいてけっして楽しくなかったわけではないですし、受けの一途な健気さと、攻めの脳内の愉快さとかっこよさのギャップは好きでした。
でも、このお値段に見合うお話だったのかと考えるとどうだろうか。
ハッピーエンド確約の安心して楽しめるお話にプラスして、もうちょっとこちらの作品ならではの工夫があったらもっとうれしかったかな。
先生買い。攻め受けともツボにぐっさり刺さって、ああもう大好き。いつまでも覚えている自信はないんだけど、とにかく好きなので萌2にしました。攻め(35)が最高に好きなんだわ、たまらん。先生、有難うございます。宰相ってワードが好きな方でしたらおススメです。ああ、宰相って地位を蹴散らかしてますけど。
一番最初に目に入るので、先に一言。カラー口絵が本当にすんばらしいっ!!!!!!(≠肌色)皆様是非ご確認ください!
女王の治める国ダヴェルニエの王子として生まれたロデリック。女王となる双子の妹ジェニファーを護るため、自分が女装して身代わりを務めています。10歳の頃に初めて出会った宰相のヒースのことをずっと心に秘めていて、18歳の誕生日を迎えたらこの気持ちを告白しようと考えていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの母である女王+王配、妹、攻め側近や受けの側仕え少々、悪党と新興国王太子、その息子等。女王陛下が良いわあ・・・逞しい!強い!怒ったら剣ぶん回すタイプw
++良かったところ
お話として、ありですか?と思うところは少々あるんですけど。
冷静沈着な宰相がですね、受けがピンチだと知ったら、騎士の格好して助けに行くんですわ。ああ私の陳腐な文章だと、まったく良さが伝わらなくて申し訳ない、でもほんとここ良かった。冷静な方が冷静に我を失うって言えばいいんですかね?だめっしょ?と言われていても、「うん、分かってる、でも行く」って言って助けに行っちゃう。萌えるー
ほんで女王に怒られるんですよね。剣を突き付けられて。女王怖い怖い。ま、母として気持ちは分かるわ。
受けはご立派な王子様。でも自分の命が危なくなったのをきっかけに「いつどうなるか分からないなら」と攻めに頼むんです。分かるわ。自然災害もあるし交通災害もあるし何時死ぬか分からない、後悔したくないですもんねっ全面応援します!
あ、ビジュアルはキラキラ王子様、王女さまよりほっそりした優男(父似)。表紙はショートですが、作中はロン毛でいる時間が多いです★性格は、長男なんだけど、愛され三男坊って感じがするなあ。誰にでも愛されるタイプ、決めたら頑固。なよなよしくないです。
攻めがめちゃ好きだったし(逆月先生の手によるビジュアルが最高★★★★★なのもある)、受けのキャラもビジュアルも好きだったし、駆け落ちしてはどうかと全力で勧める執事とか、半目になってそうな攻め側近とか、サブキャラも好きだし女王陛下はめっちゃ怖いし、とっても楽しい1冊でした。いやこれ続いてほしいなあ・・・・・
そうだ!最後になんとなんと逆月先生の手によるコミックがあるんですよーーーーーーーーーーーーーーっ最高ーーーーーーーー先生有難うございますーーーーーーーーーーー
名倉先生の新作!
正直お値段を見てちょっと悩み(1,000円を超えると怯んでしまい;)発売日には買えず、
迷ったけれど名倉先生の作品だから!と、えいやっと購入しました。
こちらの作品は先生の記念すべき90冊目とのこと!すごい…100冊目前(?)ですね!
これからも名倉先生らしいハッピーBLを楽しみにしています☺︎✨
こちらも期待に違わず、すんでのところでカッコよく駆けつけてくれる攻め&勧善懲悪が見られて読み心地スッキリ。
特徴的なのは、
・攻め受けの歳の差18歳(攻めのヒース35歳、受け・ロデリック17歳)
・女系王国で女王が統治する国のお話 かつ、
・後継者の王女を守るため、ロデリックと双子の姉は正式な場では入れ替わっている
(ロデリックが双子の姉の身代わりになっている)
という点でしょうか。
名倉先生安定の、“受けのことが好きすぎておかしくなっている”描写は、今回ちょっと少なめだったように感じました。
正直、そこはちょっと物足りず欲が出て、「もっとくださ〜〜い!!」と思ったかな;
でも、もちろんゼロじゃない!
まだ両想いになる前、唇を尖らせておやすみチューを待つロデリックに対し、
可愛らしくて雄叫びをあげそうになってしまったりしてます笑
ここ、声出して笑っちゃいましたw
隣国の新興国からやってきた王太子と、国内の王位転覆を狙う勢力との企みによりピンチに陥るロデリック。
宰相としての責務を放り出し、率先して助けに行っちゃうヒース。
確かに宰相としては失格かもしれないけれど…
健気一途に10年以上もヒースのことを慕い続けてきたロデリックに肩入れしてる身としては、
地位を失うことを恐れず、まっすぐ助けに来てくれるスーパー攻め、やっぱりグッとくる〜〜!!
名倉先生の作品だから、ある意味こうなるよね、って分かっちゃいるんですが、それでもやっぱりキュンとしました//
安心、安定の元気がもらえるハッピービタミンBL。今回も面白かった〜!楽しませていただきました♡
最後にあらためて。
名倉先生、90冊目おめでとうございます・:*+
これからも先生のハッピーBLを楽しみにしています☺︎
イラストを見て、アーサー!と反応してしまったのはここだけの話。
名倉さんらしいお話でした。悪く言えばいつものパターン?
ロデリックの身代わりの始まりが、スペア扱いでちょっぴり抵抗があったのですが…。ロデリックの健気さと恋心にホロリです。
内容は、もう帯でだいたいわかりますよね?な。
名倉さんの厚い本!と期待してましたが、いつもの名倉さんの話が長いだけなような…。
なんとも王子のロデリックが健気で一途で頑張ってて可愛いすぎか!なのですがね…。
やっぱりまだ17歳だもんね…。箱入りだもん。もっとヒースとすれ違って振り回してほしかったな。
大好きだけど僕のことはいいから…って引いて、ヒースを焦らせるとか?
ロデリックは辛い目にもあってるし、ずっとヒース一筋でやることも可愛いんですけど。いざ両想いになったらヒースの言いなり?初めてのエッチもヒースのちょい言葉責め?な指導も萌えましたが。
なんかロデリックの頭がお花畑になっちゃって。初恋が実って少しでも一緒にいたい気持ちもよ〜くわかるけど。
なんかロデリックに手応えが足りないというか。
せっかくの新刊に辛口ですみません!!
大好きな名倉さんの作品に失礼極まりないレビューで。だけどあえて厳しめで。