電子限定おまけ付き
初めてBL漫画のえちシーンで涙が出たかもしれない。
元来甘えん坊で人懐っこい受けの七都生がゲイビモデルかつ彼氏と思ってた相手に酷い捨てられ方をしたせいで自分の悪いところしか見えなくなって自分を追い詰め、相手にも嫉妬し傷つけ、どんどん負のスパイラルに陥っているのがたまらなく切なく苦しかったです。
誰でもいいから必要とされたくて鼎に縋り付くように抱かれようとしたのに応えてもらえず、でも自分も鼎の気持ちを受け入れようとせず、そのせいで鼎も拾ってもらえない自分の気持ちの行き場がなくて苦しそうで、こんなに印象的なえちシーン初めてだったなぁ…
そして相手からの好きを意識して自分の気持ちを伝えようと必死になる七都生の愛しいこと!
これからはずっと甘々な2人であって欲しいと願うばかりです。
鼎×七都生
恋のトラウマ、才能への葛藤、仕事の悩みを抱える2人が、
お互いの力になって、一歩ずつ恋も人生も進んでいく過程が、
シリアスでありながらも重すぎない。
2人の感情が生き生きと伝わってじんわり、
綿レイニ先生が描く表情の変化が可愛くて、
エッチの魅力もたっぷりで、 大満足!
足を洗った元ゲイビデオモデル(タチもネコも経験済み)で、
留年中の大学4年生・七都生(24)(表紙の子)が出会うのは、
彼のゲイビデオ時代の大ファンで、
植物を描くイラストレーター・鼎(26)。
体という取り柄しかないと自分を卑下する七都生が、
鼎の才能に対する劣等感に煽られ、
「泣かせたい」と鼎を抱こうとするところが、
ふわふわ癒し系に見える鼎が、見た目によらずガチタチ!ギャップ!
ガン攻め未遂の七都生だが、
感じてしまい絆されてしまうプライド崩壊!という最初の展開に悶絶!
そんな七都生、過去の恋が残した隠れた傷、
その「触れちゃいけない部分」に鼎が優しく触れることで、
いじけたように揺れ動く強気さがデレデレ化しながら、
どんどん鼎を好きになっていく変化が見どころ!
鼎のゲイビデオモデル七都生への「好き」が、
七都生のことを知ることで、七都生自身への真剣な「好き」へと変わって、
七都生を傷つけることなく、穏やかな男前な一面が心地いい。
じわじわと縮まっていく2人の距離感と同時に、
好きだからこそセフレ関係のままでいいと進めない七都生と、
本気で好きだからこそセフレ関係が嫌な鼎。
すれ違いと、その優しくないエッチにも胸ギュン!
自分の気持ちを押し込めようとする七都生が、
心の隙間が少しずつ埋められていく様子がまた見どころ!
七都生の同居人(ゲイビデオモデル時代の友人)が、
めちゃいい子で、頼れる存在で、
彼の恋も見てみたい!スピンオフで描いてほしい。
鼎にとって七都生はタンポポ、どんな場所でも咲き誇る力強い、
七都生にとって鼎はソロツメクサなら、鼎は寄り添って一緒に咲ける。
花に例えられるのが素晴らしい!
2人がこれからもしっかり根を張り、癒し合う関係性になれると信じさせる進化が尊い!
『パーマネントイエローディープ』の温かさが、読んでいるうちに広がってくる。
七都生が鼎の「好き」と鼎への「好き」によって、
最初の自信のなさから確固たる信念を持つ姿への変化が最高で、
胸キュンしっぱなしの一冊でした!
印象的なタイトルが気になって調べてみると
「パーマネントイエローディープ」は絵具の色の名前で、あたたかみのあるオレンジよりの黄色な色味。
これがどんな意味を持つのだろうか?という部分を知るのも楽しみに読み進めました。
鼎と出会ったときの七都生は"劣等感の塊"という感じ。
自分に対するどんな言葉も真っ直ぐに受け取れなくて浮上できない…
そんな彼を見ているのはとてもツラかったので、鼎と出会ったことで気持ちが揺れながらも少しずつ意識が変わっていく様子が感じられたのが本当に嬉しかったです。
ずっとマイナスなところにいる七都生には鼎の嘘のない好意もすんなりと伝わらなくて、すれ違ったり拗れたりを繰り返すことにはなるのですが。
それでも鼎のあたたかい気持ちはしっかりと七都生のもとへと届き、それが前へ進むチカラにも自分の想いを伝えにいく勇気にもなるわけです。
離ればなれになる寸前だったところからこんなに幸せな結末になるなんて…!と、胸がいっぱいになりました。
すぐ俯きがちになってしまう七都生を包む鼎の優しさにとても救われて、本当にいい出会いをしたなぁと改めて感じます。
七都生を例えた花も色もとても素敵で、タイトルも作品にぴったりだなぁとしみじみ思ったのでした。
めちゃくちゃ強がりなのに意外にも泣き虫な七都生の可愛いギャップも最高にツボで、泣き顔を見るたびキュンキュンしてしまいました(笑)
優しくて芯のある鼎との相性も色々とバッチリなのも伝わり、とっても満たされた作品でした。
【鼎さん、男とヤった経験ある?(七都生)】
エロス度★★★★★★★
おやおや。劣等感を刺激してきたファンを腹いせで抱いてやろうとしたら逆転されてしまうのがかわいいですね。
鼎と七都生が紡ぐ祝福の恋物語で、最初の接触は最悪でしたが2人の距離が縮まり、手を出してこない鼎にムラムラMAXで誘ってしまう七都生がバリかわです。
また、お互いに両片想いの焦ったさ・トラウマから鼎の気持ちが信じられない七都生の面倒くさい感じが切なくてツボり、本当は寂しがり屋で甘えん坊なダメっ子全開な七都生を溺愛する鼎の愛にも悶えました。
心・体の空白を色で埋めていく愛が素晴らしいです。
ゲイビから3年前に足を洗って、って・・・何歳?大学6年目だから24?25?くらいか!一瞬DKのときから出演していたのかと勘違いし、背景重めの本かと身構えました_(:3 」∠)_
6年在籍しても明確なガクチカ(学生時代に力を入れたこと)はないようで、埋まらないESに悩み就活もままならない日々。そんなとき、気になっていた家の家主に呼び止められる。ゲイビ出演時の名前で。
で、で。早速エッチなんですが、鼎さん!そっちか!!そしてナツキくん(リンくん)もプライベートはウケ寄り・・・運命だな(スーパー軽い運命判定)。
で、流石はファンだけあってイイトコ順調に攻めてくるんですが、それに気づいたナツキくん、フラッシュバックで・・・その後いろいろあってしばらくエッチおあずけ。で、もう一回あまあまなやつするんですが、、ナツキくんのなかで元カレが結構しっかりめにトラウマになっていて切ない_(:3 」∠)_
そんなことがありながら、少しずつ距離を縮めていく二人。それぞれの不安定な生活基盤も、お互いを欲するのに役に立ったのかもしれない(共依存系苦手ですがこのくらいなら・・・)。
そして就活をはじめるも、現実の苦さに直面するナツキ。ギリギリのところでセックスを強請って。自分を好いて優しくしてくれる相手の気持ちが信じられなくて、身体だけほしいと言って。でもいざそうされると心が軋む。抱いている鼎くんもきっと苦しくて・・・こんなに切ないセックスシーンなかなかない・・・読んだらこっちまで泣いちゃう。
ラストはめちゃくちゃ素敵なハピエンです。拗れていた家族との関係もそれぞれ解決に向かい・・・元々そんなにひどい関係ではなく、シンプルに子を心配する親と劣等感を抱えてしまった子のすれ違いだったんだろうなあ。
セックスシーンもどれもエロい!とかではなくて感情が乗っていてじんわり楽しみました。もちろんエロくもあるんですが、鼎くんの欲を孕んだ目と、ナツキくんの常とは違う色っぽさ、可愛さがたまらない。
久しぶりに迷いなく神!と言える作品です。