電子限定特典付き
先生の作品は数作既読です。先生の描く執着攻めが好きです。こちらシーモアの特集で見つけて、好みの感じだったので読んでみました。以下ネタバレあります。電子254ページで結構ボリュームあります。
努力して大企業の営業トップになったのに、転職してきた超エリートの一条(攻)にその座を奪われた二井見(受)。飲み会の後、一条に優しく迫られ一夜を共にしてしまう。翌朝に一条がこれまでとは違う腹黒な本性を出してきて…というお話。
一読して、どうも一条の心情が複雑に感じて再読してしまいました。
二井見は音楽一家に生まれながら才能に恵まれず、親の愛をあまり受けることなく成長してコンプレックスを抱いている。
そのため一条のことは嫌いなのに、一条が抱く時はすごく褒めて優しい言葉をかけてくれるので、心は堕ちなくても抱かれると満たされてしまいセフレになる。
一方の一条は幼い頃から優秀で、ずっと周囲にチヤホヤされて生きてきた。でも父からの愛情はもらえなかった。
自分が優しくすれば誰だって堕ちたのに、二井見の心はなかなか堕とせず、悪態をついてくる。
この一条が二井見に惹かれる気持ちってなんだろうと思ってたら、一条のモノローグで、初対面の時「対抗心、憎悪、恐怖」の目で見てきた二井見を「たまらない」「警戒した男に愛されて自分に堕ちた姿が見たい」、自分のものにしたい、という気持ちが。う〜ん、なんだか複雑な心情で難しく感じました。
というように、一条の気持ちの把握が難しかったんですが、いいなと思うところがいくつかあって。
まず二井見は一条に体はすぐ堕ちるけど、心はかなり後まで堕ちなくて、頻繁に会っても塩対応というのが、なかなかいない感じの受けで面白かったです。
あと一条が、二井見をなかなか墜とせないのに、自分はどんどん二井見に執着して独占欲を抱いて、二井見にのめり込んでいく、その描写がすごく好みでした。
後半、二井見が疎遠だった弟と再会して関係が修復される時も、一条が上辺ではニコニコ喜んでるのに、心の中では弟を邪魔に思うという…どこまで独占欲強いんだw
そして二井見が一条に「本気で俺のこと好きなの」と言うシーン。一条が「はぁ?」とキレたので、一条の執着は無自覚で「はぁ?好きなわけないじゃないですか…あれ、よく考えたら好きなのかも」みたいな展開かと思ったら、「ちゃんと言ってきたよね、好きだって」発言。一条の好きって言葉は本気だったのか!と、読んでるこちらも驚いて、二井見の「嫌がらせばっかで誰が本気だって思うんだよ!」に強く共感しましたww
その後のわからセッで、一条が二井見の名前と好きを何度も繰り返しながら、愛おしそうに抱く濡れ場はゾクっとする描写でとてもよかったです。
最終話でとうとう二井見の心も堕ちました、長かった〜w
ちょっと一条の気持ちの把握が難しいなと感じるところもありましたが、腹黒だけど実は受けを大好きで執着して独占欲が強い、そしてイケメン、時にはワンコっぽくなる、一条は私の大好きな要素いっぱいの攻めでした。
そして二井見も強気で気持ちがなかなか堕ちないところもよかったです。
Qpaさんなので、濡れ場多めでえちえちなのも良きでした♡
シーモア 白抜き修正(白抜きの周りがケバケバなので、Rentaや紙本はぐしゃぐしゃ塗り修正のようですね。修正にこだわるなら竹書房はシーモアではダメですね〜…)
あずみつな先生、大好きなんです!
仄暗い雰囲気ありつつ重過ぎない。
身体がちょろ過ぎる受の見事なメス堕ち〜もういつも最高に沸る。
今作の攻めは結構な曲者。仕事は出来るし人間関係も良好〜パーフェクト人間。でも性格ひねてる腹黒執着攻。もうこれだけで優勝間違いナシだね!
受は美人な優等生。出来るいい子だけど、1番にはなれない万年2番手に強めのコンプレックスがあります。自信のない受け、不憫可愛い。
可愛く迫られてまんまと身体をあけ渡す受のメス堕ちっぷりが、最強なのよ。
白眼剥いて、濁点喘ぎしてくれるの最高!
激し目からねっとりまで、本心なのかよく分からない好き好き言いながらせっせしてくれる攻め様とか、腹黒執着攻め好きとしてはもうスタンディングオベーションですわ。癖に刺さりすぎる。
なかなか本心が読めない攻めと、ちょっと素直じゃない美人受け。この関係どうなるの?と先が読めない2人にドキドキワクワクが止まりません。
腹黒執着攻めとメス堕ち大好きなら購入すべし!
最近あづみつな先生の作品の雰囲気がちょっと変わってきた気がする。読み込み不足で何がとしっかり文にできないけれど。
三谷さんが3ポジションなので、当て馬的に出てくるのかと構えてたら全然出てこなかった。一条、二井見ときたらさ、くると思うじゃない。
一条が本気だってのに、びっくりしてしまった。こういうパターンって、明らかに好きって読者にはわかるケースが多いと思うけれど、自分が読み取れなかったのか?いや、二井見が気づいてなくても仕方なくないか?描かれた方から見るに、読者には一条と一緒に「はぁ?」となって欲しかったように見えるが。そんなわけでなんともこの作品に乗り切れないというか、着いて行ききれないまま終わってしまった。
一条のキャラクターは好きなんだけどな。一条の好きなところが予測不能なところにあるから、そう思うと一条が本気だってのにびっくりして正解なのかも。
二井見と弟とのやりとりを見る一条が好き。一条が二井見に対して、自分1人救われて!ってテンションじゃないのも面白い。
タイトルに相違なし!
1話ラストあたりまで本気で騙されていました。
会社員の二井見は転職してきた後輩の一条にトップの座を奪われ、
密かにライバル視していましたが、ある日、酔った勢いで抱かれてしまい…。
健気で可愛い後輩と思いきやまさかの腹黒な一条のギャップ!
好きな子はいじめたいタイプなのかな…?
所々でどことなく匂わせはあったのにまんまと騙されてしまいました。
けれど、生意気とは言え、二井見に対しての一途さと執着は変わらずで、
生意気ながらも二井見への大好きが滲み出てしまっている一条に
ニマニマしてしまいました。
それなのに、二井見には途中までセフレ扱いされていて不憫…笑
形は違えど互いに家族愛に恵まれず執着し合ってゆく二人ですが、
二井見が弟と和解した時の一条はまるで置いてけぼりにされた犬みたいで
なんだか切なかった…。
はじめのうちは一条が二井見を振り回しているように見えていたけれど、
途中からは一条の二井見への愛と執着が溢れすぎてしまっていて、
翻弄するはずが翻弄されてしまうという逆転現象がよきでした…!
一方の二井見は内心ではとっくに絆されているのに素直になれず、
最後までツンを貫いてくれる揺らぎなさが魅力でした。
でも、一条が寂しそうなのでたまにはデレてあげてほしいな…。
努力家な万年2位な二井見(受け)と、将来有望すぎるエリート後輩の一条(攻め)との歪んだ(帯の煽りだと、拗らせですね)Loveのお話です。
思えば二人の苗字に、一と二がついてますね!
そう言った意味でも、二人の社内での関係やそれまでの人生がどんなものだったか分かりやすくて面白いですね。
で、この一条が歪みまくってて、最初表裏のあるヤバそうな攻めだなあと思ったのですが、、、(まさにタイトル通りの「罠」があったわけで。)
読み進めていくうちに、二井見と家庭環境が似たタイプなんだ、、とか(結果、ちょっと違ったけれど)、結局思い通りにならない二井見に執着したり、二井見弟に嫉妬したり、、、
始まりは、身体からで比較的いいものではありませんでしたが、いつの間にか、すごく好きになっている一条がとても良かったです。
そして最後の最後まで、二井見が一条に屈することない無自覚煽り受けなのも、見所だったのではないでしょうか。
個人的には、二井見弟に嫉妬しまくる一条が大好きでした!