若く精悍なαの王子×ハレムの妃に選ばれた元βのΩ

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鳥籠の花嫁は運命に溺れる

torikago no hanayome ha unnmei ni oboreru

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表題作鳥籠の花嫁は運命に溺れる

エイジャス=カル=マグディール
シェヴァトール王国第一王子、α
ラザル
病弱な妹と暮らす運び屋、β→Ω

その他の収録作品

  • Wish together(描き下ろし)
  • カバー下漫画「イレズミの意味」

あらすじ

内側から湧き上がるこの熱は…
発情?それとも――…

αの王が支配する国・シェヴァトール。
ここで病弱なΩの妹と共に慎ましく暮らすβのラザルは、街中で不思議と心惹かれる青年・。エイジャスと出会う。
そんな中、ラザルたちを良く思わない叔母の策略で妹は後宮のΩ選定に参加させられることになってしまう。
恋人を想い涙する妹の後宮入りをなんとか阻止しようとラザルは妹のフリをして「王子の花嫁選び」に潜入する。
しかし、そこにαの王子として現れたのはエイジャスだった。
しかもラザルは妃に選ばれてしまい、エイジャスに愛撫されるうちにΩとして身体が開花して――…!?

若く精悍なαの王子×ハレムの妃に選ばれた元βのΩ
熱砂のドラマティック・オメガバース

作品情報

作品名
鳥籠の花嫁は運命に溺れる
著者
山本ティナ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796417198
3.9

(36)

(13)

萌々

(13)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
138
評価数
36
平均
3.9 / 5
神率
36.1%

レビュー投稿数10

美麗絵にうっとり…熱砂の王宮ハレムオメガバース

ああああ…アラビアンな雰囲気の王宮オメガバース、酔いしれました・:*+.

美麗絵にも、強引に受けを攫ってきた攻めが溺愛する姿にも、
萌えに萌えてしまった一冊です。

子どもの頃「アラビア物語」や「アラビアン・ナイト」シリーズが大好きで
読んでいた自分としては、王宮、ハレム、豪華な装飾品の数々にうっとり、
なんだか懐かしい気持ちにもなり、目と心が潤いました。

攻めに激しく萌えたため、以下おそらく”攻め語り”が長くなりますが。。


妹の身代わりとしてハレムへ赴き、褐色肌の若く美しいα王子・エイジャス(攻め)に
見初められたラザル(受け)。

自分はβだと信じきっていたのに、エイジャスを前にすると
なぜか体と心が疼き…

「私に反応しなければ家に帰してやろう」と言われ受けて立つも、
優しく身体中に触れられて体は熱くなり、知らず知らずのうちに
フェロモンも出していてー

と始まる、熱砂の王宮×ハレムオメガバースです。


もう、とにかく山本ティナ先生の描かれるエイジャスの体(褐色肌×筋肉!)や
王族たちの装飾品などが美麗で言葉を失う…!

紙本で拝読したのですが、表紙をめくって口絵カラーページ、
エイジャスがラザルを組み敷き微笑んでる姿を見て思わず
「きゃーーー!」と叫びそうになりました…かろうじて堪えたけど…!笑
大きく広げられたラザルの両足、こちらを上目遣いに見つめる視線に
たまらなくドキドキしてしまう。。


物語の展開としては王道のロマンティックオメガバース(大好きだー!)で、
細かいところについては「もっと詳しく知りたいな」と思った点もありました。

具体的には作中、病気の妹・アイラを助けに行くため
ラザルがハレムを抜け出す描写があるのですが、

ハレムってそんな簡単に抜け出せるのかな?

とか、

エイジャスの長年の願いだったハレムの解散が
ラザルへの解散の報告、一言のみで終わっていて
解散までの過程も知りたかったな、気になるな…とか。


と、そんなことは気になりつつも!!
瑣末なことはいい!と鼻息荒くなってしまうぐらい、
攻めの魅力が素晴らしかった。

強引にラザルをハレムに連れてきたエイジャス、
俺様傲慢で冷酷タイプか?と思いきや…
運命を感じ惹かれたラザルを、甘く掻き口説く。

「あなたに触られても 嫌じゃなかった…」と恥ずかしそうに告げるラザルの
顎にそっと手で触れながら
「今はそれで充分だ」と優しく微笑んだり。


もーーーそのギャップ、反則だ〜〜〜!!!

と、読みながらラザルより早くメロメロになっていたかもしれない自分です。。笑

一途で(←ここ大事)強引で優しい笑顔で、エッチも上手くて…

と、欠点なき美しき攻め✨


ラザルを自分の「番」と狙い定めて身体も心も溶かしていき、
長年の願いだった”ハレムの解散”もなんとか実現しようと奮闘する姿、
たまらなかったです。ビジュも内面もカッコ良すぎる。

一方の受け・ラザルもまた、妹思いの漢気あるお兄ちゃんの姿と、
エイジャスによって開かれていく際に見せる”蕩ける姿”との
ギャップが良き…たまらなくきゅんとします//


次第に心を通わせ合っていく二人ですが、
ハレムにいる他の妃たちからのイジメや策略によってピンチが!

更にラザルがハレムを飛び出し、離れ離れになる二人ー
という展開も、

(お約束かもしれないけれど)物語のスパイスになっていて、
ハラハラドキドキを楽しみました☺︎

ラザルがハレムへ赴くこととなった原因を作った
親戚のおばさん・おじさんは、個人的にはもっともっと懲らしめられ、
財産を取り上げてられて痛い目に遭っても良かったのに…!とは思いますが

一応ちゃんと(?)エイジャスに睨まれ、釘を刺されていたのでよし、かな。


描き下ろしでは二人の可愛い赤ちゃんの姿(お肌褐色でパパ似かな♡)が
見られ、幸せいっぱい。

家族3人になっても変わらず、いやそれまで以上に
仲良く睦み合う二人の甘く濃厚なエッチもまた、幸福感を高めてくれました。

カバー下にはエイジャスの刺青についてのお話がありますので
(可愛い二人のお子ちゃまの姿も!)、そちらもぜひぜひお見逃しなく☺︎


α王子×βだと思っていたΩ平民の
甘くロマンティックな”運命の恋”、心ときめく一冊でした・:*+.


★修正:tn太め白短冊(紙本)
短冊の本数が多いので、tnがほぼほぼ隠れている感じなのはちょっと残念( ; ; )

3

【運命を感じたのは私だけか・・・?(エイジャス)】


エロス度★★★★★★★

おやおや。王子様と出逢い、βからΩへと開花していくのがまさに運命的で素晴らしいですね。

エイジャスとラザルが紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。

ラザルの自己犠牲精神やお人好しの健気さ・そしてβだった彼がΩへと開花したことでエイジャスを受け入れて乱れる媚態の美しさが魅力的で、後宮でのドロリッチな嫌がらせ場面などにはハラハラとさせられましたが、幸せに至るラザルの姿に感無量。

エイジャスも褐色肌に刺青&鍛え抜かれた筋肉・ラザルを大切に溺愛する姿に悶えまくりで、王子としての威厳な姿にも惚れ惚れ。

1

オメガバっぽさは薄めかも 王宮オメガバース

初読み作家様。オメガバースが好きなので読んでみました。電子で187ページ。(以下少々ネタバレあります)

アラブっぽい王国の王宮が舞台のオメガバース。
妹の身代わりに王子エイジャスのハレムに入る、元βのΩラザルのお話。

試し読みから感じたのは、設定やお話の展開に、昔読んだある少女漫画を思い出して、懐かしさを覚えました。
絵柄もなんとなく懐かしい雰囲気があります。攻めでαのエイジャスは、褐色の男前で雄みつよつよでかっこいい!スパダリ感ムンムンですね〜。受けのラザルは平凡な感じだけど、濡れ場でトロトロになるのは可愛いです。

少々不憫な境遇だったラザルが、王子のエイジャスに身染められて妃として迎えられ、寵愛を受ける。でも王宮にはハレムがあって、他のΩから嫌がらせされる。う〜んやっぱり少女漫画っぽいw

冒頭の出会いのシーンからお互い何かを感じていたようだけど、これって運命の番ってことなのかな?もっと出会い頭にハァハァしそうだけど…。とか思ってたらエイジャスが「運命の番」って言ってる。にしてはえらくあっさりした出会いだった。

エイジャスにはハレムがあって、他に15人も妃がいる。だけどラザルをめっちゃ溺愛するから、ヤバそう…ってハラハラしてたら、案の定嫌がらせを受けるのが、なんだかなぁと思ってしまった。
王子、もうちょっと上手くできなかったかな〜、二人でイチャイチャする前にハレムを解体してあげなよ〜とか思ってしまう。
ストーリー上必要だったのかもしれないけど、他の妃を悪者にする展開はあんまり好きじゃないな。

終盤にある理由からハレムを抜け出すラザル。なんで置き手紙くらいしない?って思ったけど、意識が朦朧としてたからなのね。
エイジャス苦しんでちょっとかわいそうだったけど、『ハレムに入れた私の落ち度だ』ってセリフには「ほんとだよ!!」とツッコミたくなったw

ラストはおとぎ話風のハピエンでめでたしめでたしでした。

濡れ場は数回、紙面を割いてしっかり描写で、修正もゆるくて、結構エロ度高めですね。溺愛攻めの情熱的な濡れ場は大変見応えありました♡ ラザルも可愛かったです。

そういえばオメガバースだけど、首を噛んで番にするシーンなかったですね。あとヒートもなかったな。オメガバースっぽさは薄めですね。

色々書きましたが、なんだかんだで楽しく拝読しました。雄みの強い男前攻めが好きなので、エイジャスかっこよかったです♡


電子 白短冊修正(「電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様」 数本の白短冊。局部もしっかり描写でエッチです。王子が巨◯でエロいな〜)

2

アラブ版 王道シンデレラストーリー

アラビアンな世界観を舞台に描かれた
まるでおとぎ話のような王道シンデレラストーリーでした。

両親を早くに亡くし、Ωの妹と二人で暮らす貧しい青年・ラザルは
ある日、街中で王子のエイジャスと出会います。

後日、後宮の妃候補に選ばれた妹の身代わりとして
王宮に潜入したラザルはそこでエイジャスと運命的な再会を果たし…。

このラザル、当初はβとして描かれていましたが、
その後αのエイジャスと出会ったことでΩとして覚醒してしまいます。
元々Ωだったのか、あるいはβからの転換なのでしょうか…?
妹もΩということだし、もしかしたら最初からΩだったのかも?

はじめのうちは自分がΩであることに戸惑うラザルでしたが、
エイジャスに溺愛されてゆくうち受け容れてゆきます。

ラザルの自覚からの順応がやや性急だったような気がするものの、
エイジャスの一途な愛に絆されていったということで。
一方、ラザルにΩであることを認めさせ半ば強引に妃にしてしまった
エイジャスですが、意外にも誠実で愛情深い男でした。
当初はハレムの解散という目的のためにラザルを利用したのかと思いましたが、
それはあくまで結果であって、実は初対面からラザルに一目惚れしていた?
と思わせる勢いでズブズブにラザルを溺愛してゆきます。

あっという間に恋に落ちてゆくエイジャスとラザル。
ハレムには他にも妃がいるものの眼中にはなく、
ラザルただ一人を寵愛するエイジャスの超溺愛ぶりに
ニマニマしてしまいます。

ただ、そこに至るまでの二人の心理描写部分がやや物足りず、
物語の展開がかなりスピーディーに感じてしまいました。

ラザルへの愛ゆえに彼を苛める他の妃たちの排除やハレムの解散など
思い切った施策を断行するスパダリ・エイジャスですが、
その過程すらも後日ラザルに語られる中で明かされるだけで、
愛のために父王や貴族たちと戦うエイジャスを見たかった…と
少々残念に感じてしまいました。

ラストはエイジャスとラザルは跡継にも恵まれてハピエンは言わずもがな、
妹夫婦までも幸せなエンディングが見られて大団円でした。
ただ一つ、ラザルと妹を後宮に売ろうとした叔母夫婦のその後が
気になってしまいました。

2

誠実な褐色攻めって体に良い

褐色肌にタトゥーが映える黒髪の美丈夫というだけでもうご馳走なのですが、そこに落ち着いた人柄と愛情深さが加わるとこうも魅力的になるのかと、誠実攻めの良さを改めて噛み締めました。
端正な顔立ちをした包容力がある攻めが、受けの言動・挙動ひとつで太めの眉をぎゅっと寄せてなにかを耐える顔ってたまらなく良い景色だなあと感じます。
山本先生が描く攻めの色気をたっぷり浴びられる1冊です。

若く精悍な一国の王子様と、決して恵まれているとは言えない環境で懸命に生きていた妹想いのベータの青年が、ある日突然オメガに変異してしまい運命的な出逢いをする物語。
オメガバース設定に身代わり花嫁もの要素をプラスした王道シンデレラストーリーといったところでしょうか。
病弱な妹・いじわるな親戚・偏った思想の王・一筋縄ではいかないハレムの面々…と、2人の周囲を取り巻く人々に関しても王道めかなと。
受けのラザルのバース性が変異することを除けば特殊な設定もなく、1冊の中でまとまっているスタンダードなお話を楽しみたい時や、褐色の包容力攻め×健気受けが読みたい!なんて時にはぴったりかもしれません。

蓋を開けてみれば、あまり家庭環境に恵まれなかった者同士が少しずつ愛を持ち寄って家族になっていく。
そんなお話だったように思います。
アルファとオメガのいわゆる運命の番に引き寄せられてスタートした2人ですから、初めから大恋愛というわけではなく、ビビッときた直感を徐々に育て上げて恋愛関係になる姿を見守る形になりますね。
突然変異でオメガになった実感もないままに、儀式で妃に選ばれてしまったラザルの人生はジェットコースターのようですが、周囲でさまざまなことがあれど、攻めのエイジャスが一貫して愛情深い人なので安心して読めました。

…と、全体的に読みやすかったのですけれど、自身の身体が変化してしまったというのに、ラザルの中であまり葛藤が見られなかったことが気になりました。
そして、2人の恋愛感情が育つまでが…うーん…ちょっと運命に引っ張られたスピード感のあるものだったかなと感じる部分も。
綺麗にまとまってはいるのですが、終盤の駆け足さは否めず星3.5寄りのこちらの評価になりました。
受けが愛らしくて仕方がない攻めの様子はとても良かったです。
余裕がありそうに見えて、実のところそうでもなさそうなエイジャスが好き。

1

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