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83

つまさきの紫陽花 1

tsumasaki no ajisai

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表題作つまさきの紫陽花 1

青屋 太一(あお)
リーマン、29→30歳
一葉 想
花屋バイト

あらすじ

「ついてったの 青屋さんちでよかった」

会社員の青屋太一(あお)は最近、郊外に古くてちいさな平屋を買った。
誰からも賛成されなくても、自分だけの居場所が欲しかった。

ある日、満員電車でぶつかって倒れた青年・想を介抱したあお。
「帰りたくても帰れない」と呟いた想を、あおは酔いにまかせて自分の家に連れ帰ってしまう。
明るく人懐っこいが胸に大きな寂しさを抱えた想に、優し過ぎるあおのまっすぐな言動が入り込んでいき――…。

庭付きの平屋を舞台に描かれたいちゃあま同棲読切りの大好評にお応えし、あおと想が恋人になるまでの前日譚を連載化!

ふたりが出会って互いに惹かれ合う時期を綴る、じれじれで尊い第1巻!

作品情報

作品名
つまさきの紫陽花 1
著者
aioiuo 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784396786007

ちるちる評価ランキング

83

4.5

(132)

(99)

萌々

(19)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
19
得点
603
評価数
132
平均
4.5 / 5
神率
75%

レビュー投稿数19

タイトルが秀逸…!表紙の強い視線に心射抜かれる

表紙の受け・想(そう)君の視線、右下にきらめく紫陽花の花、
謎めいたタイトルに惹きつけられて手に取ったこちら。
シーモアさん先行配信で拝読しました。

もう、もう、たまらなく萌えて萌えて、読み終えてすぐ
コミコミさんの有償小冊子付き紙本を予約してしまいました。。

巻数が振られていませんが、続きものです。
ときめき、萌えとキュンが最高潮、心臓ドンドコドンドコ…というところでの、
To be continued..の文字に、「ああああ〜!!」と悶えました。

お話の構成も面白くて、始まりは二人が一つ屋根の下、恋人同士として
一緒に生活している風景から。

そして第3話(day.3)の後から、攻め・あお視点での二人の出会い、
馴れ初めが語られます。

自分の居場所が欲しくて、家族や周囲からの反対を押し切り
郊外に小さな平家を買った会社員・青屋太一(あお・攻め)。

ある日、満員電車で隣に立っていて、
自分が肘をぶつけてしまい倒れた青年・想(そう・受け)を介抱したあお。
その後偶然にも再会し、あおは酔いにまかせて想を自分の家に連れ帰ってしまいます。
優しくてまっすぐなあおの言動に惹かれていく想と、
想の瞳に吸い込まれるように好きになっていくあお。
それぞれの想いが交差してー

と続きます。

タイトルの「つまさきの紫陽花」って、そういう意味だったのかあ…と、
想の絶妙な言葉選びになんか、なんだか胸がきゅーっとしました。

想の言動を見て、交流を重ねて、どんどんどんどん
想へと気持ちが惹きつけられていくあおの心情が伝わってきて、
ときめきが止まりません。

攻めのあおもまた、ものすごく魅力的な人物なんです。
正しくて、清廉なんだけれど、そこに生真面目すぎるがゆえの”硬さ”みたいなものは
あまり纏っておらず、ふわっと受け止めてくれる優しさのある人。

ともすると、どこか頼りないような気もしちゃうんですが(あお、ごめん…!)
不思議な魅力に溢れた人で、自分は虜になりました。

特に印象に残ったのが、スーパーで子供が指でぎゅっとしてしまった
魚パックを、敢えて選んで買おうとするところ。あくまでも、自然に…

それを咄嗟に”嫌だ””別のにしよう”と言ってしまった想の気持ちもよく分かるし、
そんな自分に嫌悪感を抱いて落ち込む想にも、愛おしさを覚えました。


もう一つ、元モデルの想がカフェで女子たちにこっそり写真を撮られてしまった時の
エピソードも印象的。
彼女たちのところに歩いて行って、威圧感を与えないように(あおは身長が190センチぐらいあります)
跪いて写真を消すようお願いするところ。

そして想の隣に戻ってきて、
「君は 君自身を所有されることについて もっと危機感を持っていい」
「俺は嫌です 君が意図せず撮られるのは」

ーーーこのセリフ…!!!

驚いて息を呑む想くんの見開かれた目、
一呼吸置いて「ぶははっ」とはにかむように笑う反応、
一連の流れが心に刺さって刺さって、何度も何度も読み返してしまった…!


恋人同士の日常から始まり、
遡って二人の出会いと、恋の予感まで。

その間の”恋人となるまで”の過程がすっぽり抜けているのに、
こんなにも自然に二人の気持ちに寄り添って読ませてくれるなんて。。
ただただ、ため息(感嘆の!)しか出てきません。

これからどんなふうに、どちらからアプローチしていくのかー
続きが読みたすぎて、読み終えた今もうずうずしてしまう…

年齢差(年上溺愛攻め、大好き)×身長・体格差のある二人の甘い恋、
その恋の過程が次巻で辿るのを、楽しみにしています✧

★修正:tn白抜き(シーモア)

7

映画を観ているかのようなエモーショナルな世界に心酔

年季の入った古い木造家屋で穏やかな生活を送る青屋の世界に突如として現れた1人の青年。偶然の出会いの中にも、必然の出会いであったかのような彼らの巡り合わせにドキドキしました(*´︶`*)♡

前半の短編3話は恋人編。後半の4話が2人の馴れ初めです。そして馴れ初め編はまだまだこの先も続く模様。先の恋人編に時間が追いつくのはどれほどの巻数になるのか予想がつきませんが、青屋の過ごす丁寧な暮らし同様にゆっくりと結末まで歩みを寄せていきそうな感じです。


絵柄の美しさと、纏う不思議な空気感が相まって、まるで映画を観ているかのような趣きにうっとりと酔いしれました。物語の中に描かれる植物や食事、生活雑貨といった小物の存在感のあしらい方も見事で、感情に訴えかけるような世界観の演出にはただただ魅了されるばかりです。
紫陽花の咲く季節からは季節を、彼らの居る生活の息吹きからは空間を、ホカホカの作りたての食事からは匂いと味覚を。……漫画という平面の世界を立体的に感じる空間の広がりを堪能することができました。

ただの日常風景なのに、すごくエモーショナルに感じるのは何故だろう……
日常であって日常でないような、現代的であって現代的でないような、すごく不思議な感覚です。青屋と想の2人が紡ぐ世界の尊さに浸りつつ、愛情深く慈しみ合う姿の美しさには何度も見惚れました。
肌を重ねるシーンも色っぽくて最高です^ ^

後半の4話は、出会いから惹かれ合っていくまでの途中経過となるため、恋人期の3話に比べて動きが目まぐるしく進んでいきますが、2人のキャラ性や関係性がよく分かって面白いです。まだ恋人同士と呼べる関係性には至っていないけど、期待を抱けるだけの惹かれ合いには十分な萌えみを感じられました。
淡々と日々を過ごすだけの青屋の日常に、想との出会いによって少しずつ生活に変化が生まれ、やがて恋に落ちていく瞬間には大いに胸が高鳴りました♪ これから先どうやって更に距離を詰めていくのか楽しみでなりません。


「つまさきの紫陽花」というタイトルにも使われているように、作中では"紫陽花"が結構重要なキーポイント。なぜ"つまさきの紫陽花"なのかの理由も分かりますし、紫陽花を通して接近していく過程を追うのにワクワクする作品でした。
ラブラブな結末が分かっていることもあり、気持ちに余裕を持って2人の恋を見届けることができるのは良かったかな。恋が始まり、恋愛へと繋がる青屋と想の2人の物語の軌跡を今後も見守っていこうと思います^ ^

2

本当に嬉しい…!

お話しの内容に関しては単話の方に今回の1巻収録の7話迄についてレビューをしているので、今回はaioiuo先生への愛と、単話とコミックス版の違いをサラッと書かせていただきますので少し…だいぶw…感想感情ベースのレビューになっていますが良かったらお付き合い下さい(〃ω〃)

…っ‼と、とにかく大好きな作家さまなんです♡*:.。.(ღ˘͈︶˘͈ღ).。:*♡

aioiuo先生の作品が「商業化される…!」という事が本当に嬉しい…!
多くのBLが好きな読者さまの手に渡って欲しいし、知って欲しい作家さまです‼
先生の才能が世に知れ渡る日が来た…ッ!
特大の嬉しさとほんのちょっぴりの寂しさを感じつつも推さずには居られない
ー「BL界の至宝」ー
ほんと…言い過ぎじゃなく心から私もそう思います(帯書いたのは編集さんでしょうか?素敵な編集さんですね♡)

作品からの押しや圧の強さは一切感じないのに、存在感がしっかりと感じるんです
その存在感の源になるのが「感情に触れる」作画とストーリーです

最初に先生を知ったのは同人作品でした
支部をウロウロ徘徊していた時に偶然出会い、即ナンバーナインで購入!
そして同時にこの作品も知りました(´ ˘ `*)

同人作品はどちらも限られたページ数なのですが、その中で沸き起こる「愛おしい」という感情がきゅ~~~っと自然に生まれます
もっと読みたい…!先生の作品をもっと…!!!!!
となった私にはこの連載が本当に喜びでした♡

丁寧に、じっくり、ゆっくり進んで来たこの数年、とうとう単行本となりました!!

単話との差はほぼ無しでした
単行本用の描き下ろしのストーリー自体はナシ
違いとしては各話の扉絵(ほっこりかわいい~♪)と電子購入なので限定ペーパー付きでした
ストーリー部分で言えば完全な重複購入なのですが、、、
それでもやっぱり一気に読める嬉しさと、”早く続きが来ないかな?あ…!来た!続きが読めるよぉ~٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶”という単話追いの楽しさはまた完全に別物で、、、その両方を満喫出来る、、、それだけ何度読んでも飽きない、飽きさせない魅力がある‼そんな作品に出会えた幸せを改めて実感しています♡

そして、扉絵がほっこりかわいいだけじゃなく、何となく彼らのパーソナルな所を知れるような親近感の沸くイラストを置いて下さってるのでやっぱりココを読めたのはすごく嬉しかったです

尚、ペーパー内容に関しては想に完全同意でしたwww

作品から発生されるマイナスイオン、、、!!
電子なのに確実に感じます…!!
なんという萌えと癒し、、、!!!
愛おしすぎるあおと想٩(๛ ˘ ³˘)۶♡٩(๑ºั︶˘๑)۶

もっと深く、じっくりと2人を知っていきたいです!
次巻も(次話も)お待ちしています♡

修正|単話と同様の基本白抜きと簡易描写でした

6

真面目で優しい人が報われる世界

美しい表紙が気になった方はぜひ購入してください…!表紙そのままの世界観です。
連載時から同人誌含めずっとずっと追いかけていた作品だったので、コミックスで拝読できるのが本当に嬉しいです( ; ; )

日々を堅実に生きていている優しい会社員のあおが、草生い茂る古い戸建てのマイホームを舞台に、花が似合うきらきらの瞳の美少年・想と恋に落ちて愛を育む物語です。
単行本の前半3話が恋人関係にある2人の短編、後半が2人の出会いからを描いた連載作品になります。

お人好しゆえに割を食いやすいあおが、どこか居場所のない想と惹かれあっていく様を見るのは本当に読んでいるこちらまで幸せになります。優しい人って損をすることが多いですもんね。
舞台となるあおのマイホームもザ・日本家屋という感じの木造平屋ですごく情緒があって印象的です。植物やお花の描写が特に良いです…。想はそんな素敵な家に寄ってきたきれいな猫という感じ。

aioiuo先生の画力が本当に素晴らしく、全体的に漂う雰囲気がまるで夢のようで本当にロマンティックな物語です。
“誰かの帰る場所になりたかった”あお、“なくならなくて変わらない場所が欲しかった”想がこれからどのようにして恋人関係になるのか、続きが本当に楽しみです。

とても叙情的な作品ではあるのですが恋人同士の描写は色気たっぷりで、歳の差&体格差BLがお好きな方にもぴったりな一品ですw
個人的には『つまさきの紫陽花』というタイトルが物語に添った秀逸なものでだいすき。引き続き応援しています!

3

タイトルの意味を知って、唸りたくなった1巻。

4年越し、aioiuo先生のBL初単行本待ってました!!
そして、おめでとうございます!!

途中待ちきれず? イラスト集的な同人誌など購入させていただき、来るべき日を待っておりました。

そのお話は、、
超絶お人好しな背の高いアラサーリーマンのあお(青屋)と、派手髪のワケあり花屋店員の想とのお話です。

冒頭は、短編です。
二十代最後にあおが買った古民家で、ふたりは同居しております。
途中から、同居前の2人の馴れ初めエピソードが始まります。

馴れ初めから、あおの爪先は紫陽花になっていて(注意: ファンタジーじゃないです)、またそう表現する想の感性が、お人好しすぎるあおにぴったりだなあと感じましたし、偶然駅で酔っ払ったあおと想が出会したのも運命だと思ったし、出会うべくして出会った二人のようでした。


ゆったりとしたスローライフのなかで描かれる、二人の恋の芽生えや生活模様、バックグラウンド。
三十代を迎えるあおにとって、想との出逢いは転機だったようで、想の家のことなど早く続きが読みたくなるラストでしたし、 お人好しすぎるあおの人生がこの先報われますように! と願いたくなりました。(あおにとったら余計なお節介かもしれませんが)



ちなみに、あおのエプロン後ろ姿がめちゃ良きなのですが…♡
そして、匂い立つお弁当や料理描写がいつも美味しそうすぎて、そちらも見どころです!

2

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