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表題作月蝕 悪食4

奥槻泉里
30歳、画商
胡桃沢水琴
20歳、妖精画家

あらすじ

「妖精画家」として開催した個展は大成功!! 鮮烈なデビューを飾り、プロの道を歩き始めた水琴(みこと)。そんな彼に、人気俳優の黒江七生(くろえななお)から肖像画の依頼が舞い込んだ!! 面識もない駆け出しの画家をなぜ指名したのか? 何より、水琴には生きた人間が描けない──。不審に思う恋人兼画商の泉里(せんり)は大反対するけれど…!? 目を逸らしてきた異能と向き合い、天才画家はついにパンドラの匣を開ける!!

作品情報

作品名
月蝕 悪食4
著者
宮緒葵 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
悪食
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011566

ちるちる評価ランキング

68

4.4

(10)

(7)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
43
評価数
10
平均
4.4 / 5
神率
70%

レビュー投稿数4

続きが読みたすぎて震える。衝撃の展開、事実が次々と…水琴の異能の真実に迫る4巻

あああ…読み終えた直後の今、衝撃のラストに続きが読みたすぎて
悶えています。

「悪食」シリーズ、「悪食」→「羽化」→「曙光」ときて、
第4作目のこちらは「月蝕」。(調べてみたところ、”月食”と同じ意味だそう)

欠ける月……怪しい雰囲気、影を想像させるタイトルですが、
その”影”のとおり、今作は水琴の異能の”まさかの真実”が明らかにされた一冊でした。

いやー…びっっっくりした。。
水琴が「生きている者は描けない」という事実の裏に、
まさかそんな事情があったなんて、、


「妖精画家」として鮮烈なデビューを果たした水琴のもとに
舞い込んだ、肖像画の依頼。
面識もない大人気俳優・黒江からの突然の依頼には何か裏がありそうでー

と始まる4作目。


もう、これ、この事件、まんま「ジャ◯ーズ」の真っ黒いドンのお話、ですよね。

実際の彼も、本作と同じような運命を辿れば良かったのに…!と、
本当に不謹慎ながら心から願ってしまいました;

自分を見出し、「ダイヤモンドの原石」と言い切って保護し
見守り、大切に育ててくれた年上芸能事務所社員・マネージャーの三崎に
黒江が寄せる思いの切なさ。
残された時間の少なさの中で、なんとか自分のやり残したことを果たそうと
した姿。

3巻の事件でも萱くんの姿に涙してしまったのですが、
今作でも最後にぼろぼろ泣いてしまいました。。

決して告げることのなかった、告げることのできなかった恋心。
生きているうちから、溢れ出る思いが霊のような姿になって
三崎に寄り添っていたんだなと思うと、切なさに胸が張り裂けそう( ; ; )

主人公二人それぞれ、その関係性もとんでもなく魅力的だけれど
彼らを取り巻く人々の人間模様に、毎回毎回心打たれる。。


思いがけない形で露呈した水琴の異能の正体、
それを知っても「どんな水琴も愛してる」ときっぱり言い切る
”重い男”泉里の変わらぬ愛。

そして、判明した自分の異能の恐ろしさに慄きながらも
それを受け止め、画家として生きていこうとする水琴。

今回、今までで一番二人の肉体的な絡みは少なかったように思うけれど、
その分この二人の絆の深さ、精神的な繋がりの強さを
ひしひしと感じられた気がします。


で!!

最後の最後、DNA鑑定で発覚した、
雪輪と辰五郎(水琴の祖父)との関係!!!

水琴の異能が「私たち」から受け継がれた、と語った高祖母の言葉。
(「私たち」のもう一人は、雪輪ってことでしょうかー!?)

衝撃のラストに、ブルっと武者震いが。

宮緒先生のあとがきによると、続く5巻は
”あまりお待たせせずお届け出来る予定”とのこと。
た、た、楽しみすぎる。待ちきれないよーっ…!

じっくりとシリーズを読み返し、続きを想像しながら
続く5巻を待ちたいと思います。


あ。今回も、みずかねりょう先生の美麗イラストが
神がかっていました✨
特に口絵の二人、泉里・槙怜一ペアの美しさたるや…!
全くタイプの違う美しいスーツ姿の二人、拝むようにしてじーーーーっと
見入ってしまいましたよ。。

3

このシリーズは人間愛だと思います(泣)

悪食の第4巻。1巻だけでもすごい読み応えだったのにこんなに続くなんて。ありがとうございます!

さすが宮緒葵さん、読み始めたら夢中で一気読みでした。

とうとう水琴の初の個展も終えて、ようやくプロ画家としてデビューか?なオファーが殺到なところから。水琴の二銃士泉里と怜一がきっちりガードをかためてます。

泉里と怜一が相変わらずなんですよね(笑)水琴の保護者であり守護者であり。そこにプロ画商としての俯瞰ができるかどうかが差でしょうか。泉里の囲い込みもやっと常識的になってきました。

今作もシリーズの中の大きな進展な回でした。水琴の異能で今まで目を向けてこなかった問題点や、巫女だった高祖母の存在感。
盛りだくさんでした。またもや謎や人の情や伝えられない想いなどなど。泣けました。

この巻は黒江七生劇場でしょうか?
元アイドルで今や演技派俳優の黒江に気がついたら…。彼の思う通りの駒にされてしまってる?
水琴に肖像画を描いてほしいと依頼がきて出会い…。まさかそこにあの「彼」がいるとは!なに企んでるの!?怖い怖い!

まるで某騒動を連想させる芸能界の某アイドル事務所や社長の百瀬。
しかもなぜか水琴の異能を勘違いしてるようで、こちらも身の危険を感じさせます。

ぜひ細かいネタバレは見ないで読んでほしいです。間違いなく今作も人の情けに揺り動かされます。たった一人自分を見つけて育てて守ってくれた大切な人。世間や誰が何をしようとこの人だけは自分の味方でいてくれる。
愛してるからこそ自分からは伝えられない(泣)

そしてあの「彼」の狙いは何なのか?鑑定結果の謎は?

早く次作をお願いします!

2

異能の力

またこの甘くて重ーい執着攻様をありがとうございます!(´▽`)
千里もちょっとは自制できるようになってましたけど「俺だけの水琴」と言ってはばからない泉里の執着を、嬉しい、と感じる水琴。
うんうん、いい恋人同士ですね(*^^*)

死者の姿が見え、その思いを絵に写す水琴の能力。
なぜ生きている人間が描けないのか。
その異能の力が少しずつ明らかになってきました。

俳優の黒瀬とマネージャーの三崎の関係と結末は切ないなぁ。
最後に想いだけでも届けられてよかった。
けども!
それで苦しむ事になった水琴の苦悩は胸が痛いし、傍で支える泉里も辛かっただろうし。

最終的には、画家としても人としてもひと回り成長して強くなった水琴が見れて本当によかった。

異能とはいえ”力とは使う者の心根次第”
ほんとにそうですよね。
はん!( ꒪∀꒪)
雪輪の思い通りにはさせんぞ。

泉里の重たい愛情が、水琴をこちら側に繋ぐ楔になるとは。
宮緒葵先生の描く攻様はさすがですわ。

1

水琴ちゃん

シリーズもの4冊目。みずかね先生なのでマストバイ。今回も少し進展したのですが、恋物語という点では?なので萌にしました。水琴ちゃん、頑張れな、本編280Pほど+あとがき。本編だけではなんのこっちゃなので、是非1冊目から。

千里と変わらずラブラブな妖精画家、水琴ちゃん。デビューしたものの思いのほか?想定通り?容姿が売れてしまって、最近は外出もままならない様子。そんなある日、生きた人間の肖像画を描いてほしいという依頼が来て・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
怜一(♡イケメン♡大好き♡)、黒江(人気ある俳優)+そのマネージャー、百瀬(芸能事務所社長)、橋本、南部(水琴の同級生)、受けの祖父、雪輪(謎~)ぐらいかな。

++今回良かったところ

水琴ちゃんの謎が深まったというか、少し進展したというか。そして続きがあるんだってわかったところでしょうか。

今回死人ではなく、生きている人を描こうとするのですが、水琴ちゃん倒れちゃうんです。千里さん、もうそれはそれは心配されまして。
怜一さんも変わらずクールビューティ、水琴ちゃんを心配、しっかりフォローされてます。カラー口絵1Pはなんと、千里さんと怜一さんのお姿!きゃあ♡かっこよ!!!

冒頭のそのエピソード(水琴ちゃんがなぜ生きている人を描けないのか)と、依頼者黒江さんの過去の因縁等のお話でした。橋本も活躍している様子が読めたので、ちょっと嬉しかったです。

肝心要の謎解き部分はつ、づ、く!となってしまったので、また楽しみにお待ちしたいと思います。雪輪の謎が気になるー

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