電子限定描き下ろし付き
doji先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作は上巻併せて作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
執着 3
エロ 2
健気 2
な感じだと思います。
上巻に引き続き、クロウさん×真霜さんのカプです。
銃撃からクロウさんを庇い怪我を負った真霜さん。更には過去に命を助けた警察官が真霜さんであることを知ったクロウさん。それから、真霜さんに対しての想いや執着を見せ始めて…。
自らの命を惜しまない言動を取る真霜さんのことが徐々に気になり始めるクロウさん。2人の間で過度な扱いをしないと約束したけど、はっきりと守れそうにないと言い出すクロウさんの男前っぷりと徐々に強くなる執着心が程良いですね。
しかし、そんなクロウさんの言動を素直に受け入れられない真霜さんの少し意地っ張りな言動はちょっともどかしかったですね。
その辺りの命を惜しまない真霜さんの考えや過去にクロウさんが真霜さんの命を助けた真意などの心理描写が少し分かり辛かったので、感情移入はあまり出来なかったです。
マフィア同士の抗争、クロウさんとシオンさんの確執、クロウさんと真霜さんの恋愛模様、様々な事柄の駆け引きが楽しめるので、是非とも読んでほしいです。
下巻の感想を箇条書きに。
・攻めのクロウの様子が、ページをめくるごとにおかしい(超絶褒め言葉)
・とにかくおかしい(まりあげは的、しつこい褒め言葉)
・みんなが恐れるハイスペ亜人のクロウが、愛人も捨て、本気で執着したのが真霜でよかった(小学生的感想ですみません!)
・二年前のことで親と決別したことや、元々警察官からのSPという複雑な過去があり、真霜は度胸があると思われていた。
そのため、クロウとキスすることで牙の猛毒でタヒにいたるのだが、真霜は怯えることなく、キスしたいからキスできる当たり前感にクロウへの愛を感じて良き♡
・クロウの弟のコンプレックスは切ないしやりきれませんが、クロウはキミのことも愛してるのですよ!!(伝われ!)
・ですが、もっと真霜のことを好きになってしまい、ただ体温で温めてもらえるだけの関係じゃなくなり、精神的にも恋人同士となったふたりに幸あれ!!
亜人街での生活を選んだ真霜が、この先ずっとクロウのもとで幸せでありますように♪
・アルビノの亜人は、キャラ立ちしているのでスピンオフ……あり、ます、か?!!
・やっぱりクロウの激重執着愛がいい。そして彼は、どちゃクソ優しくて、マフィアでハイスペ亜人なのにその優しさギャップが大好きすぎる攻めでした!
途中の、弟が真霜にクロウには相応しくないとかいう切な展開に、ギュッと胸が苦しくなって、それでもクロウが様子おかしい執愛を見せるので、まさにコレ! コレよ!! ってなったのは、切な展開ラバーで攻めの様子おかしい(褒め言葉)のが大好きなまりあげはでした。
上下巻作品って、やはり勢いをもってして最後まで続けて読むのが良きと、今回も身をもって実感した作品でした♡
ひょんなことからハイクラスの蛇亜人で
マフィアのボス・クロウに体温を分け与える“パートナー”になった真霜。
実は彼には昔、警官だった頃にクロウに命を救われた過去がありました。
その恩を返そうと過去の出来事は明かさないまま
パートナーとしてクロウに尽くしてきた真霜でしたが、
上巻ラストでは過去に出会っていたことをクロウに気付かれてしまいました。
全てを知ってクロウは一体どんな反応を…?とドキドキしていたのですが、
クロウ、急速にデレ始めます。
体温を保つためとはいえ強引に抱くという最悪な形ではじまり、
その後も互いに感情なしのビジネスライクな身体の関係を続けてきた二人。
けれど、敵の銃撃から庇われ、密かに過去の恩を返そうとしていた
真霜の真意を知ったクロウは真霜に絆されずにはいられませんでした。
本人無自覚そうですが、ほんの些細なことでも真霜が自分以外を選んだり、
他の誰かが真霜に触れようものなら嫉妬して独占欲を爆発させるクロウ。
周囲から恐れられるマフィアのボスとは思えない心の狭さで
拗ねまくる姿が可愛いすぎました…。
そして、これまで自分の気の向くままに真霜を抱いて中に出してと
好き放題にしてきたクロウですが、真霜の身体を労わることを覚えます笑
これまでは自分が温まることと、性欲を発散することが目的だったセックスが
自ら真霜のものを咥えて気持ちよくしてあげようとしてみたり。
(結局それだけでは我慢できるはずもなく真霜を抱くことになるけど)
その他にも不器用なりに言葉を尽くして真霜に気持ちを伝えたり、
一見恋愛経験も豊富そうなのに真霜への恋を自覚してからの
ぎこちない愛情表現や子供っぽい独占欲がなんだか愛おしくて、
突然のデレっぷりにニヤニヤが止まりませんでした。
そんなクロウからの猛アプローチにもなんとか一線を引いていた
真霜ですが、愛に目覚めてタガが外れたようにまっすぐ愛情を
伝え溺愛してくるクロウにもはや陥落不可避でした。
元々怖いもの知らずなところはあれど、クロウの愛を受け容れた
真霜の無敵なことよ…。
誰もが恐怖するクロウの毒をも恐れずに口づける真霜に深い愛を感じました♡
そして、この下巻では敵対してきた弟とも対峙していますが、
真霜の介入により何とか修羅場とまではいかず和解できました。
結局のところ、ブラコン弟の真霜への警戒&嫉妬ということだったのかも。
クロウが命を救ってくれた証である噛み痕を隠し続けてきた真霜ですが、もともと裏事情があることを察していた鋭いクロウに、とうとう見つかってしまう場面で終わった上巻の続き。
それと同時に、クロウの問題である、クロウの弟・シオンとの件にも進展が。
窮地に陥ったクロウのもとへ駆けつけ、身体を張って守る真霜に愛を感じました!
思わず身体が動いたという雰囲気なのが更にいい!
流石はSPを務めるほどの元警察官である真霜。身のこなしや度胸がプロです。
なんとか窮地を脱し、療養することになったクロウと真霜が一つのベッドで温まる様子に愛おしさを感じました。
徐々に変化してきていたクロウの真霜に対する態度や感情がわかりやすく表現されていたように思います。
クロウの中で、真霜が確実に大切な存在になっていっているのが伝わってくる。
そうして、迎えたシオンとの直接対決。
結果的に、クロウと敵対する行動を取っていたシオンも、兄であるクロウを大切に思っていることがわかり、なんとか収めることができて、ひと安心。
クロウと真霜も無事に心を通じ合わせることができ、最後は真霜が亜人街のクロウ宅に引っ越してくることに。
描き下ろしで、仲良くなろうとぐいぐい来る真霜に戸惑っているシオンが微笑ましかったです。
これからもみんなで仲良く過ごしてほしいです。
元警察官で便利屋の真霜とマフィアでヘビのハイブリッド亜人クロウ。路地で弱っていたクロウを助けた事から彼を助ける契約をするけれど、実は真霜は過去にクロウに命を助けられていて⋯。
亜人街の近未来的な異国感と、蛇やハイエナや鳥といった亜人たちの存在が魅惑的。
真霜を助けた事に気づかないクロウだけど、死をも恐れず自分についてくる真霜に惹かれていって、冷徹だったのが可愛い一面をどんどん見せてくる。
doji先生の絵がめちゃめちゃ美しくて、とにかくクロウが格好良い。このお顔だけでご飯三杯行ける!w低体温がダメでセッで体を温めるという、蛇の特性がまたたまらない〜。
恩返しのつもりが惚れ込んでしまい、体を張って守ろうとする真霜の想いと力強さ。
敵対してたハイエナのジンと弟シオンは意外にあっさり引いてしまうので、もっと暴れてハラハラさせてくれても良かった(笑)
スリリングさは低めで、微笑みの甘〜い結末。