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黒い法衣にきちんと身を包んだ美人がはらりと涙をこぼす表紙。ど真ん中を少しはずして、物言いたげにかすかに頭を傾けていて、ほくろが色っぽい。添えられている清浄な白い蓮華とは対象的に背景の赤は煩悩の象徴のようで、この表紙とタイトルに心惹かれてページをめくりました。
BLの受けというと、以前は女性よりも女らしいキャラクターが多かったけど、わぎもこ先生の描く唯真さんは艶っぽいけれどもしっかりと男性の肉体で描かれていて画力に圧倒されました。
「拈華を待っていた」はどういう意味で描かれたのか、考えながら読みました。羣司さんに幼い頃から想いをつのらせながらも伝えることできないま彼を喪った唯真さん。仏教用語「拈華微笑」の解釈は色々あるようですが、まっすぐに唯真を求めてきて優しく微笑む田鍋に、「私がほしい言葉を余すことなくくれる」と言っていますよね。
なので、自分を受け止めてくれる手が差し出されことを切望していた、という感じでしょうか。
女王様なのに待ちの姿勢?とも思いますが、同性ということと、禁欲的であるべき僧侶という立場ゆえの自制もあってのこととでしょう。
そこも唯真さんの魅力になっていました。
意味を考えながら、これから何度も読み返したい一冊です。
麗人で毎回とても楽しみにしていたお話でした。
連載当初、僧侶と刑事の組み合わせが斬新で素敵で“さすが吾瀬わぎもこ先生だー!”とドキドキ興奮したのを覚えております。
田鍋さんは、先輩の羣司さんが幼馴染の唯真さんのことを凄く気に掛けていたことを知っていたから、羣司さんが亡くなってからの唯真さんのことを凄く心配していたのでしょうね。本当は自分も傷付いていたでしょうに…。
いつも自分のことより唯真さんのことを気に掛けて思いやってあげる優しくて強くて素敵な田鍋さん。
そんな田鍋さんだから、唯真さんも自然に自分の思いを吐き出せたり、涙を流すことができるようになったのでしょうね。
田鍋さんと唯真さん、亡くなってしまった羣司さんを想いながら、語りながら、抱き合いながら、ぶつけながら、辛い気持ちが癒えて愛に変わっていく様子に胸を打たれました。
田鍋さんの優しく包み込んでくれるような笑顔がとても印象的でしたし、発言も行動も裏表なく本当にまっすぐな光!という感じで大好きでした。
吾瀬わぎもこ先生の描かれる肉体がやはりとても美しく迫力があって体温や湿度がこちらに伝わってくるようでしたし、表情にも引き込まれました…!
最愛(片想い)の人を亡くした僧侶・唯真(いさな)と、最愛の人の後輩刑事・田鍋による、魂救済系の作品でした。
途中、受けが女性と絡むシーンがあるので、苦手な人はお気をつけください。
唯真と田鍋は早々に肉体関係を持ちますが、唯真がノンケである田鍋を初めて誘ったくだりは、正直無理があるなと感じました。
誘いに乗った田鍋にも違和感を覚えましたし。
この始まり方だけが惜しかったです。
ファーストコンタクト以降は心理描写が丁寧で、唯真の生臭坊主っぷりも現代的だし面白かったです。
絡みシーンもわぎもこ先生の画力が素晴らしく、画集のようで眼福でした。
わぎもこ先生はデビューコミックス以外は一貫して方言ありの作品ですが、何となく本作は方言が気になって作品世界に入りきれませんでした。
あくまでも私個人の意見なので、方言BL大好き!という方は違和感なく読めると思います。
どこか昭和・平成感が漂うレトロっぽい作風で、ちょっと重みのある作品です。
ウェットな作品が好みの方にオススメします。
なんと言いますか
イサナ様、色気が凄いです。
タナベくん
これは堕ちますわ(笑)
イサナ様のホクロがまた
色気倍増ですわ〜
タナベくんの顔とカラダのキズアトが色々とあるのは
また次の時にあかされるのでしょうか
次巻がある事を願います。
後、
先輩がなくなったのは残念
生きていたら
色々とアテウマになるのか
それともイサナ様と付き合ったのかとか
妄想してしまいますが
先輩は絶対にひとたらしだろうから
老若男女にモテてただろうな
先輩のパートナーは大変だ(笑)
イサナ様が女性とベッドを共にしている場面がありますので
苦手な方はお気を付けて下さい。
