“完璧”な孤高の皇帝×身代わり花嫁の秘めた熱情。中華ロマンBL!

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作后と河 2

龍楊
皇帝
王佳
妹の身代わりとして入内した龍楊の妃

その他の収録作品

  • 描き下ろし 時宣を得ること

あらすじ

お前の心を私にくれ

洪水が繰り返し人々を襲う時代。命を落とす民の姿に心を痛めた王佳は、河工事の必要性を何度も訴え続けていた。
皇帝に見い出され、妹の身代わりに妃として後宮で閨を共にし、昼は河工事の役人として働くことになる。
そんなある日、自分の身を顧みず「完璧」であり続けようとする皇帝がふと見せた心の一片に触れ、王佳の中に変化が芽生え始める。
しかし、無意識に口にした言葉が原因で皇帝と仲違いしたまま、王佳は河の視察に旅立つことになってしまう。
念願の視察のはずが、どうしても皇帝のことが心から離れない王佳は――?

作品情報

作品名
后と河 2
著者
山中ヒコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796417709

ちるちる評価ランキング

1

4.7

(94)

(81)

萌々

(9)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
18
得点
450
評価数
94
平均
4.7 / 5
神率
86.2%

レビュー投稿数18

職権乱用したいのかしたくないのか

 古代中国風の世界観で治水に興味を持つ受けと皇帝の攻めの話の続編。

 1巻で治水事業のために妹の身代わりとして後宮に入った受けが、受けに執着している皇帝の「決まりだから」的な言葉に騙されて夜の相手もしていましたが、まだ最後までしていなかったことが2巻で判明。まだ攻めの指しか受け入れたことのない受けは陛下を受け入れるべく閨事の勉強をします。ただ、いざそのときがきて、「臣下ですから陛下のお役に立ちたいのです」と言ってしまったがために、機嫌を損ねた陛下は「ならばいらぬ」と拒絶してしまいます。
 関係がこじれたまま、治水事業のために受けは地方に調査に出かけます。治水事業のリーダーに陛下への気持ちを語り、それは恋だと言われたことで受けは恋心を自覚し、陛下から届いた文にも心を動かされて、都に帰ったのちに「陛下をお慕いしております」と思いを告げ、ようやく二人は結ばれます。

 受けの告白を受けて皇帝も「お前の他には誰も望まぬ」と気持ちを伝えていますが、元々は治水事業のためと騙す形で受けを後宮に入れ、夜の相手もさせていたのに、受けに「臣下ですからお役に立ちたい」と言われたからと突き放すのは、執着が中途半端に思えました。
 受けの心も欲しかったのであれば、先に自分の気持ちを伝えればよかったのではないかと思います。
 1巻では他の妃嬪の存在も匂わせてあったのに今回もそこが完全にスルーされていて、モヤモヤが残りました。
 むしろBL的なところでは、真単&端正の部下コンビのやりとりのほうが萌えました。

1

「それが恋だよ」

皇帝・龍楊に見初められ、妹の身代わりとして後宮入りした王佳。
昼は河川工事の役人として、夜は皇帝の寵姫として過ごすも、
皇帝の寵愛をよそに彼の頭の中を占めるのは河のことだけ。

そんな王佳がこの2巻では大きく成長を遂げています。
これまで“河”に夢中で他人に興味のなかった王佳ですが、
皇帝ではない本当の龍楊の素顔を知ったことで
彼の中に初めて覚える感情が芽生え始めます。

念願だった治水工事の調査の旅に出ることをようやく許されも、
その旅の間も龍楊のことで頭も胸もいっぱいになってしまう王佳。

だけど、今まで人と交わることをしてこず、
自分にも他人の気持ちにも鈍感な王佳はその感情が何かを知りません。

そうして、旅に同行した王悟に龍楊に対する
どうしようもないその感情を打ち明けると、
彼は「それが恋だよ」と言うのでした。

その言葉で初めて“恋”というものを知った王佳。

ひと月ぶりに都へ帰った王佳は焦れた龍楊と再会を果たし、
想いを伝え…というところで今巻は締めくくられています。

なんていいところで終えてしまうの!!!
待ちに待ってやっとやっとやっと王佳が自分の気持ちに気付いたというのに!

王佳から気持ちを龍楊の幸せそうな表情にこちらまで多幸感が溢れてしまいます。
次巻はようやく二人が結ばれる…ということで期待してもいいのでしょうか?
今から3巻が待ち遠しくて堪りません!

番外編では旅の間の王佳と王悟の親密な様子を部下から聞いて
物騒な思考を浮かべる龍楊にふふっと笑ってしまいました。
普段は完璧な皇帝なのに好きな子には嫉妬深くなっちゃうの可愛すぎる!

0

王佳がかわいい!

1巻の終わりに「完璧」であったはずの皇帝が自分だけに見せる弱さにドキリとした王佳。皇帝のお役に立ちたいと思いますが、どうしたらいいのかわかりません。
規則だから自分の身体を触り、その結果、皇帝の手を汚してしまったことを恐れ多いと涙目になるのもかわいいし、無邪気に男同士の閨のことを聞いてびっくりするのもとてもかわいい!そして近習の真単と付き人の端正の試してみる?なんて様子もかわいかったです。

もともと河のことしか興味がなくて人の気持ちを汲み取れない、今で言う発達障害なんでしょうね。皇帝に恋をしはじめて、表情も豊かになってきて、周りの人もその変化に気づきますが、初心で鈍感なんです。自分の気持ちにも相手の気持ちにも。だって皇帝は最初からめちゃくちゃ優しいし特別に対応してくれているのに、自分も恋い焦がれているのに。
自分は妹の身代わりだから、男だからと皇帝への想いを素直に伝えられません。
皇帝は好きでしてるんだってわからないのもかわいいんだけど、河工事の仲間に嫉妬するほど王佳が好きな皇帝がだんだんとかわいそうになってきます。
皇帝が欲しいのは身体じゃなくて王佳の心だから、臣下として尽くしてほしいわけではないので、最後まで手を出しません。そのままふたりの気持ちがすれ違ったまま、王佳は河の視察で旅立ちます。
そんなふたりなのですが、河の視察に行って離れ離れになることによって、やっとどれほど相手を愛おしく想っているかに王佳は気づきます。よかったよかった!
ふたりは自分の気持ちを伝え合って両想いになり、心も身体もひとつになります。
そして3巻へ続きますが、皇帝の後継者問題や河工事のリーダー王悟たちとの関係もどうなるのか?妹のことはどうするのか?これからの皇帝の手腕が楽しみです!

この作品はBLだけでなく昔の中国の様子や河工事の話なども知ることが出来るので、物語やキャラに深みが出て読んでいてとても楽しいです。長く続いてほしいなと希望しています。

1

尊い尊い尊い尊い(以下略)!!!!

洪水が人々を襲う時代の皇帝と、妹の身代わりに花嫁となり、昼は河工事の役人として、夜は閨で皇帝と一夜を共にする后として過ごす王佳との、続編です。


いや、もう!
最初からえちシーンでメロ(使い方多分違う笑)つきましたが、
王佳の恋愛バブちゃん具合と、皇帝の執着愛との意識の差が激しすぎて、そのすれ違いすら愛おしく、
早く王佳よ、皇帝と同じところまで好きという感情が育ってくれー!!
と願っていたら、まさかの離れ離れ展開で皇帝を特別な感情――「好き」という気持ちを知り、
皇帝のことを意識することになるとは!!(バンザーイ)


しかも皇帝の、王佳好き好き具合が最高に重すぎて文送っちゃうのとか、
もう愛♡ですよねと、
執着攻め好きは側転してしまいました。


個人的に、
序盤で王佳がまだ恋と自覚しておらず、
皇帝の役に立ちたくて、
あれこれ閨でのことを勉強し、
臣下として臨んだあの夜の、皇帝との微妙な感情よすれ違いに切なさを覚えましたが、
ここまでこの1冊で関係が進むとは♡!!(大事なことなので、同じようなことを二度告げるしつこいまりあげはさん)


皇帝の願い。
叶わないと思っていますが、ぜひ叶ってほしい。
というか、諦めないでほしいです。


そして、描き下ろしの王悟と王佳とのことが皇帝に報告され、嫉妬で物騒な言葉が浮かんだ皇帝が最高に大好物すぎて、、
(たしかに王悟との距離が近すぎるとは思っていましたが、王悟がいい人すぎるので当て馬にはならないだろうなあ、、と寂しく思いつつ、このネタがあったのでニヤッとしました♡)
また本編でも王悟と王佳の絡みに嫉妬する皇帝を見てみたいと思ってしまいました。


早く続き読みたいです!(切実)


ちなみに、コミコミさんの有償特典小冊子は、「故事」にまつわるお話。
皇帝の愛、叶わぬままで終わらないでほしいと願いたくなるSS。

1

離れているけど近付いてる 河も想いも流るるままにとめどなく…(*˘︶˘*).。.:*

いい…ッ!物凄っっいレベチでスゴイ良いっ‼全てが完璧!文句ナシ.。:*✧

王佳は都を離れ念願の治水事業の為の視察に出向きます
2人は1か月ほど離れてしまう訳で、作中の殆どで一緒に過ごす描写はありません

それなのに、しっかりこの2巻で2人はグッと近付きます!
物理的に2人が離れても、離れた時間が育てた感情・想いが実ります(ღ˘͈︶˘͈ღ)

作品の構成も素晴らしかった…‼
電子で180P無いのに、、、200P超え位の読後感です

先ず始まりはコミカルに読み易く(o´〰`o)♪
そんなバカな…wって事を本気で悩む王佳の天然さんとそんな王佳に真摯に対応する端正と真単wが最高に楽しい立ち上がり
真剣だからこそ生まれる滑稽さが楽しい冒頭にクスッと始まりつつも、ほんの少しの引っ掛かりを感じさせる巧さ…!

そしてその引っ掛かりの正体が陛下と対峙した時に露呈して、コミカルさから一気にキュッと胸を占めるようなピリつきを感じさせる転調
これもまた王佳の天然さ、人の心への疎さ故と知っていて、尚且つ陛下のお心も知っているからこその読者だけが味わえてしまうジレンマ(>ω<)Oh…Nooo…お労しゃ…

でも大丈夫!
王佳は陛下に教わった通りに少しずつ人を見て真似て、人の感情にも自分の感情にも意識が向くようになって行くのです
ホント、今回は殊、王佳に関しては王悟サマサマだと思うのですょネ!
<<<それが恋だよ>>>と、、、
その名の通りに王佳に悟らせる王悟
だから、、、陛下ょ、、、お気持ちは察すれども、、、王悟に恩有れど、怨を抱くはお間違いですゾ…‼と申し上げたい所存ではある٩( 'ω' )و(そして貴重な褐色イケメンを守るのダ♡)←描き下ろしを読んで冷や冷やしております(๑ºдº๑)アババババw

本格的な治水業務の為に動き出した王佳達(将作府チーム)
大きな壁に阻まれそうになり、心も折れかけるけれど、、、河に向き合い打開策を導く王佳の頼もしさが輝いてました

そしてこの治水の事前調査で直面する様々なエピを通して「河」と「人」の重なりを感じさせる描写もまたグッと来ます
河は富ももたらすけれどそれらを一瞬で奪いもする、、、

今回王佳も長年の夢の実現の一歩で調査に出向くが、現実の厳しさにも直面する
立ちすくむ王佳の前に都からの陛下の便りが河に流れて届きます
きっと河を辿って彼の元に届いたのは「手紙」だけでななくその手紙に込められた陛下の「想い」

陛下も同様に河に身を投じ失いかけた命を王佳に救われ今がある
2人は離れていても河を介して想いは脈々と続き流れ込む
離れているからこその効果を「河」という大きなテーマを通じて最大限に映し出す描写には、、、巧過ぎて舌を巻いてしまいます(´ ˘ `*)最高ナンダァ~~~‼

一瞬もその流れを止めない河のように2人の気持ちも動き、近付き、、、そして本流と支流が重なるように出会い体も心も通わせようとする2人、、、‼
なんてロマンティックで読者にとっては見悶え必至な極上の最後でしょうか…‼
早く3巻を読ませて欲しい~~~~~ .゚(→ε←*)゚ .゚

そして…期待を煽る意味も含めてイイ感じに〆られた2巻ではありますが、、、私、薄っすら気になっている事があって、、、ですね…
陛下には皇后は当然(?)として他にも側室の方々がいらっしゃるのかしらね???
その時代の事なので、、、
王佳だけでなきゃ…いやなんじゃぁぁぁ~~~٩(>︿<。)۶
みたいな感情はほぼ無いんですけれど、、、それでもやっぱり一国の長である方との恋路は諸々気になってしまいますもので、、、|qд・,,)

次巻は本格的な堤防創りの開始、王悟の存在に加えて王宮内のアレコレも見れたりするのでしょうか???
とても楽しみにしております(ღ˘͈︶˘͈ღ)


最後に、、、登場人物備忘録を自分用に残させて頂きます(個人的な感想付きw)
龍楊(りゅうよう)|時の皇帝、陛下と書いてスパダリと読むがその実は、、、〝完璧〟に囚われた完璧過ぎて生き辛そうな攻め 時々物騒w特に王佳周辺要注意⚠(絶賛執着溺愛度拗らせ中w)
王佳(おうけい)|昼は将作府にて治水に勤しみ、夜は陛下の王貴人として過ごす受け、天然苦労人(絶賛人の心の機微を学び中wカワイイ♪)

<宮廷側>
端正|王貴人(王佳)付き宦官、冷静沈着だが怒らせたら1番きっと怖いwと、ところで端正殿の経験談も気になりますが…|qд・,,)
真単|陛下直近の近習、忠誠心の高い番犬型だが少々堅物すぎて思慮深さには欠けていそう???w
小梅|元は王佳の妹のお側仕えで今は王佳の侍女、貴女が居て良かった♪王佳を頼む‼
龍楊の母|先の皇后 王貴人から皇后になられた過去があり「愛」を深く理解されてる御仁 今後のキーになる存在でしょうか???
虹虹(ほんほん)|2巻での登場はなかったけれど、、、宮廷で飼われてるパンダちゃん♡カワエェ…ヾ(,,● ᴥ ●,,)✧

<将作府側>
王悟|王佳の上司であり良き仕事のパートナーであり、今回は王佳に大事な事を教えてくれました♡(諸々行動とか身の回りは気を付けてねーーー‼)
東虎|王悟と王佳の部下、少々やんちゃだがいいヤツ、王佳とはタメで28歳(←見えないw)
西長|王悟と王佳の部下、穏和な糸目さんでチームのバランサーのような頼れる存在


修正|描写自体は多い訳ではないんですけどね、、、背景同化系の「無」ベースにハッキリさせない枠線で陰茎⁽※⁾をぼかす描写と白抜きのミックス 1巻の描き下ろしは元画が分かったのになぁ~…なんて、、、
あぁ…海王社だったかぁ。。。残念、、、
(※今回は敢えてこの表現でw♪理由は作中でお確かめを~ なんか…医学的な正規の性器名称の方がエロく感じちゃう不思議感覚にニヤってしまいましたwww感覚思考が小学生かよってねw私www)

8

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP