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不器用な元ノンケ×ロマンチストのゲイカップル4年目の日々。
みつこ先生の描く繊細な絵柄と人物描写が好きで新作はいつも購入しています。
前作は、言葉足らずの2人がすれ違っていく様子がしんどくて、また、年上で会社員の晃成のあまりのネガティブ、うじうじぶりにイラついてしまって読後感があまりよくなかったのですが、ちゃんと話し合って想いを確かめ合った2人のその後の話ということで購入しました。
前作は、言葉足らずの2人、片方はかなりネガティブ、だったのが、新作は、2人ともかなりネガティブに変化していて、読んでいてかなり苦しくなりました。
最後はハッピーエンドに違いないから、とにかく、その最後の2人の幸せそうなところが読みたい一心で読み進めました。
ちゃんと言葉を交し合って気持ちを確かめ合って、さらに愛が深まったと思えましたが、この2人はきっとまた、いや、さらに深刻な、言葉足らずとネガティブ思想によるすれ違い、別れの危機を迎えるのだろうなと、前作の読了時より深く想いました。
周囲に2人の理解者が増えていく様子は胸温かくなりました。
元カノも、嫌な感じのライバルになるかと心配していたら、実際は本当に懐かしさと親しみからの親切な言動だったことがわかったのも、ほっとしました。
2人以外の周りの人はかなり言葉も気遣いも明るめなんですよね・・・
この2人の繊細なところを好きと感じるか、いらっとしてしまうかは、各々、違うと思うので、好みで評価が分かれるところだと思います。
恋愛って本当に人それぞれだなあと改めて感じたお話でもありました。
すれ違いからの別れを乗り越えたふたりの続編。
念願のレストランオーナーシェフとして独立を果たした遥と、リーマンの晃成。
いや、今回は遥の独立によって、ふたりの距離に溝ができるのですが、
そもそも気を遣いあいすぎてるのでは?!! と思ったのはまりあげはだけでしょうか。。。
とくに、晃成が気を遣いすぎて、気を張ってひとりぐるぐるしちゃってたのは、大丈夫かなあと、、心配になりました。
嫉妬は大歓迎なんですけどね。
綺麗にラストで晃成が、ずっと一緒にいるんだから喧嘩しても仲直りしたらいいとか、
ケンカしないように気を張ってた、っていう発言が案の定ありましたが、
遥に対するあのモヤモヤは、本人にぶつけて昇華してもよかったかなあ、、、と。
まあ、でもこれが大人のビターな恋の顛末なんだろうなあ、、ともしみじみしてみたり。。。
個人的に、でも晃成の遥のために、なにかをしたい! ムリと分かってても力になりたい!! という気持ちには、とても共感できました。
だからこその、もっと晃成は遥に不満をあのときもっと具体的にぶつけても良かったと思うのですよねえ、、
というか、晃成だけ負担になってないのかなあ、、??
大人の恋って難しいですね(あれこれ展開を思い出しながら、、)
ちなみに、コミコミさんの有償特典小冊子は、遥が突然迎えに来て、、、♡
というお話。
本作は続編となります。
前作では恋人同士になって4年が経ち、同棲するまでに至った遥と晃成。
けれど、言葉足らずからすれ違い、一度は“別れる”までいってしまいました。
別れた後になって今まで見えなかった相手の気持ちや自分がどれだけ相手を好きだったかを知り、もう一度やり直すことになった2人。
本作はそんな2人のその後が描かれています。
前作では寡黙ゆえにぶっきらぼうな印象のあった遥でしたが、前回までの失敗を教訓に晃成に思っていることを伝えるようになっていたり、晃成が口にしたさりげない願望を叶えてあげようとしていたり、彼氏力が爆上がりしていました。
ただ、感情があまり表に出ないのでわかりづらいけれど、実は結構不器用なので独立した自分のレストランの経営と晃成のかっこいい彼氏になることとの間で色々と空回ってしまったりすることも。
それでも何を考えているかわからない前作とは違ってその全てが晃成のためと思えば失敗も執着すらも可愛く見えてくるのでした。
晃成の憧れの“お仕事帰りのデート”を叶えるために、勢いで晃成の会社まで迎えに行くも心細そうに出待ちする姿がいじらしくてキュンとしてしまったのは私だけでしょうか。
晃成の方もそんな遥を支えようと店のことをフォローしたり、互いに歩み寄ろうとしている2人の関係性が微笑ましかったです。
前作では晃成視点で描かれ、好きだったり、不安になったり、遥への感情に振り回されっぱなしだった晃成ですが、今回は遥視点で描かれる場面が多く、あの無表情の内側でこんなに晃成大好きだったんか!と前作での糖分の物足りなさがちゃんと回収される形になっていました。
意図していた形とは若干違うけれど、職場の同僚へのカミングアウトをしたことで初めて2人の関係が周囲からの祝福されることになり、良かったなと思えました。
ただ、おそらく前後の会話から推量するに晃成の家族からは理解を得られなかったのかなぁと、ほんのり苦さも。
とは言え、将来を誓い合うこともできて、まごうことなきハピエンに多幸感を浴びつつ読み終えました。
前巻を読んだ時に「恋の良さ」よりも恋で陥る回り道への教訓みたいな事を感じました。
失敗を通じて成長したその後の2人が今度こそ「恋の良さ」を見せ付けてくれる続刊なのかな?と華やかな表紙にも誘われて読んでみました。
そんな自分に取っては少しこの続刊は期待した内容からはズレていたかな?と思いました。
前巻での回り道が教訓になってると言うよりも、同じ轍を踏みたくないという感じの恐怖体験?臆病さを生むようなネガティブ体験になっているように思えてしまいました。
この流れを読んでみて、2人で危機を乗り越えた!と思っていた前巻のお話しが結局は受けの晃成が乗り越えただけのように見えてしまったのが1番、今回読んでみて悲しく感じた所でした。
バラの植木を再生させるエピソードは素敵でした。
だからこそ、もっと花束への扱いも丁寧にしたら良かったのではないか?とも素人考えですが思ったりもしました。
残念に感じた所もありましたが、晃成の成長と電子描き下ろしで急変した遥の年下らしいデレっぷりがコミカルだったのが楽しかった所を評価に反映しています。
前巻ではすれ違いから別れ、そして復縁してのハピエンでした。続編の今巻では、ふたりの幸せと成長した姿が見られます。
独立してレストランのオーナーシェフの遥とサラリーマンの晃成は、仕事の忙しさでなかなか一緒の時間を取れません。それでも幸せに過ごしていましたが、遥は物わかりのいい晃成を見て、自分の口下手さにロマンチストの晃成は不満がないかと不安になります。
前巻読んでる人は知っていると思いますが、晃成がめんどくさい性格なんです。察して欲しい感じが多々あるのにノンケの遥に対してゲイである自分と付き合ってくれているという思い込みもあるし。そんな晃成の想いをなんとか汲み取ろうとする遥は、それだけでめちゃくちゃ晃成を好きじゃん!って読者は思うんですが……。ふたりの凸凹な想いがなかなかピッタリハマらないのがこの作品のおもしろさでもあります。
今作では、遥の中学時代の元カノの登場や晃成の同僚との仲良しさ、晃成のいとこの結婚式などによりまた相手の気持ちを疑ったり嫉妬したり、自分の想いを押し付けすぎているのではと、互いに疑います。ただ互いに相手のためを思って、負担にならないようにがんばっているだけなんですけどね。
晃成としてはちょっと強引に抱かれるのも喜んでいますが、それを遥は無理やりやってしまったと思ってしまいます。ふたりとも傷つきやすいのに自分が発する言葉遣いや行為がそっけないので、無自覚に相手を傷つけてないか悩んでしまいます。それですれ違って別れてしまった前巻ですが、今巻はちゃんと話をします。またそんなこと考えて!言っちゃって!と読者は保護者な思いで読みむことも、惚気ちゃって!と友人気分で読むこともできます。ケンカップルではないけれど、拗らせカップルのふたりを読むのが好きな人は楽しめると思います。
もちろんハピエンです。家族はどう思っているのか不明ですが、友人に自分の恋人が同性だと話せるようにもなったので、ふたりの関係を秘密にしなくてもいい友人ができてよかったなと思いました。談したり惚気たりする相手ができたて、ふたりとも自分の中だけで悩みこまなくなりそうですね。
タイトルの「dozen rose」は「1ダース」のバラの花束のことで、12本のバラには1本1本「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」と意味があります。パートナーへ想いを伝える贈り物として、ふたりのハピエンにぴったりな演出がありました。
ふたりがこのまま幸せに暮らしていきますように!
