電子限定特典ペーパー付
俺たち今、どの距離にいる───?
本作の前に前作を再読したのですが、やっぱりよかったです。
他愛ない会話に見えて言葉にはできない気持ちが込められていて改めて繊細なすばらしい作品だなと思いました。
そして続編!うれしいです。
めちゃくちゃよかった。胸いっぱい。目の奥がじ〜んとする感動があります。
一見進展していなさそうだけど、2人の心情や距離がじわじわ縮まっていく。
その過程が静かながら飽きさせることなく確実に進んでいくのがよかった。
八千代が自分のことも藤次のことも理解していて、自分の中に感情や欲が出てくるけれども今のままでもいいという気持ちもある。
わかっているけど踏み出せない繊細さ。
そんな中、藤次は直感でわかるんですよね。理屈じゃなくなんとなく八千代のことが。
「俺たち今どの距離にいる?」「聞ける距離に俺はいるの?」←このセリフがすばらしい。こう聞ける藤次がいい
そして
「望むものが違ってもさ 一緒にいれるかもじゃん」
「わかろうとしてれば俺はお前の望むこと無視したりしねーし」
もいい。ここがタイトルにもつながりますね。
これを聞き八千代が納得し吹っ切れたのではないかとも思えたし。
この後の同棲する流れもよかったし。
友だちっぽい気のおけないやりとりもすごくいいし。
照れながらのキスもよかった。2人らしく、本作らしい。
大人のやさしい2人の理屈や言葉でどうこうできないあれこれを見事に表現して下さっていると感じました。
前作では両思いよね…とはなったけどまだ恋人ではなかったので、本作でそこを描いて下さり本当によかったです。
この先もずっとずっと描いて頂きたい2人です。
八千代と藤次のお話、続編です!
再会から半年後の世界線なのですが、とにかく心理描写が丁寧で、相変わらず二人の恋の行方はゆっくりと描かれておりました。
そして、今作でも藤次の元カレ聖人もちょっと登場するのですが(というか、藤次が聖人の個展にやって来る)、聖人がいい人すぎて、気遣いの方向が違うよ!! と、叫びたくなりましたが、
聖人の話す、ふたりを見ていたら、、、のくだりが分かりみすぎて、かなり切なくなってしまったまりあげは。
もう一度言いますが、本当に聖人がいい人すぎる~~!!(歯がゆい)
幸せになる権利、ナンバーワンすぎます!!
藤次とのあのような別れ方がかえって辛すぎましたね、、、涙
と、先に聖人の話になってしまいましたが、最後に藤次が八千代の体調不良の件によって、タイトルの伏線を回収してくれました。
それまでは、お互いせっかく再会し、この距離感を崩したくないという一心で、
とくに八千代が藤次に気を遣いすぎて、なんとも名状しがたい関係を続けており、もどかしさでいっぱいでした。
ですので、本当にラストのあの一緒に暮らすことをお試しで始めたあの一歩は、
モダモダしていたふたりにとって、ふたりの関係が前進した大きな一歩だったなあと感じました。
まだまだこのお話は続きますよね??
やっと、ストーリーが動き始めたと思いますので、、
もしくは、聖人のスピンオフでもいいので、また三人のお話を待っております!
八千代は本当に難儀な男だなあ。切なくなる。
ずっと蓋をして耐えて犠牲にして努力してきたんだなあ。
でもそれを救ってくれるのが世界で藤次 ただ一人。
八千代がだんだんと、幸せとか欲望とか嫉妬とか人間くさい感情を持ちはじめる過程が良い。
そして着実に心からの笑顔が増えていく。本編最後のコマなんて、2人ともこれ以上ない良い表情で、思わず涙ぐんでしまった。
八千代が、藤次と出会えなかった世界線を想像しただけでゾッとします(ファンタジーなのに感情移入してしまう。ちなみに、藤次は八千代と出会えてなくとも平凡に生きられる予感)
同じ過ちを絶対に繰り返したくない八千代が、慎重になって次に進まないゆっくりさも、私は好きです。名称がつかない、2人にしかない関係が素敵です。
そしてボーナストラックがボーナストラック以上の役割を果たしている、というかそれ見ないと完成しない。トラウマの下り階段で、藤次から手を差しのべるのがジーンとくるし、ヒトメボレのひと言で読者として救われた。
とは言えどうしても続編が見たい。八千代の生い立ちや家族、ボタンの現在、聖人、匂い、そしてやっぱり薬指のホクロに触れてもらいたい。
あとは、、普段前髪を分けたり上げたりしている男たちが、オフでおろしてる姿からしか得られない栄養がある…メガネも良き…
こんなに余韻に浸れる作品、久々です。
恋愛は多少なりとも自我が強くないと「想いを成就する!」というのはイージーではないとは思う
そう思う私にとって八千代と藤次の愛とも呼べず、でも恋しく感じ、大事に想い合う2人のお話しはなかなかに予期せぬ感情を刺激されるものでした
「自分達2人の恋愛」にまだ成り切っておらず、でも自分の抱えられる腕の中からは零れ落ちて行く迄には溢れた感情を互いに持つ2人
相手を通して自分を見返してみたり、相手が自分の為に変わろうとする事に嬉しさを感じながらも元の良さも失わずに居て欲しいと思う献身さも伺える
非常にもどかしい
こうして書いてみると、完全なる両片想い状態なのは明白で両想い成就迄あと一歩!みたいに感じるので、応援不可避に見えるのに、、、
やっぱり続刊でも悲しい事に私自身は諸手を挙げて大歓迎!って感じでは応援出来た訳ではなかったです
それは、、、
やっぱり2人共、どこか自分事ではないように見えてしまうからなのかな~。。。
「自分の気持ち」や「相手の事」を〝自分なりに〟捉えてはいるのに、『自分たち2人の恋』という事に対しては〝一緒に〟という視点になかなかならないからなのかな。。。
ココ迄来るだけでも身近な人をそれなりに振り回して来た筈なのに、、、
それでもまだエンジンが掛からない事に私は少しジリジリしてしまったのだけれど、これもまた彼ら2人の自然体の姿を先生が描いたカタチなのだろう、と受け取りました
「読み物としての2人」ではなく、先生の中で息づく等身大の2人のままの姿を見届けられた!という気持ちには何度も読んでみて治まって来た様に自分の中でなりました
それでもちょっと胸が痛くなってしまったのはやっぱり聖人のお話し―――…
その中でも彼の想いが藤次に届き切らなかった事が何とも苦しかった、、、
彼の精いっぱいの餞でもあった別れを〝頑固〟と捉えられた事…
ここは読んでいて苦しかったし辛かったし、少し悔しさも感じました
再度〝等身大の…〟と…、、、藤次の身に寄り添ってみて、、、彼の性格を考えた時に、藤次には理解を求める事が難しかったんだろうな、、、と。。。
それにしても!ではあるんだよなぁ。。。という気持ちは燻ってはしまうんだけれど、、、
聖人に向かってカフスを笑顔で「渡したくなったら~」なんて言えてしまう屈託のなさょ、、、
渡せなかった/渡さなかった聖人の気持ちを分からないというのもまた藤次らしさなのだろうな、、、w
最終的に感じた事は、誰かの悲しみの上でもあるけれど誰かの後押しでもある上で繋いだ手をどうか離さないで欲しいな、と願うお話しだったな、と。。。
特にどうか藤次は同じ事(失ってから気付く…)を繰り返さぬように、、、と願ってます
私に取っては釈然とする訳では無いお話しだけれど、全員がそれぞれ『自分の安全地帯』を求め続けて行く事に未来を感じる事は出来ました
藤次のおばあちゃまが手にしてた瑪瑙の石言葉は【調和・共生・安定】だそう
それぞれのカタチで馴染んで行くように時を刻んで行くんでしょうね( ˘꒳˘ )✧
前巻に続き、やっぱり聖人には彼の思う幸せのカタチの中に居て欲しいと1番願って止みません(*˘︶˘*).。.:*
たくさん考える事が出来た作品でしたので、おススメし難い…という☆3評価ではありません!!
この作品が響く読者さまが多い事も納得出来ます(´ ˘ `*)
単に私の好みの問題で今回は評価をさせていただきました<(_ _)>
修正|不要~
これはこれは…。まさか続巻でこういう描き方をして、こういう終わり方をするとは思いませんでした。(ボーナストラックで、ある程度の方向性は見えましたので安心しましたけど)いや~ちょっと驚きました。でも素敵ですね。
出てくるキャラクターたちが本当に大好きです。セリフもしみるし、行動もちょっと心配になったり、もどかしさをおぼえたり…。
特に繊細な八千代が苦しいですね。元嫁も言ってましたが、藤次とのことも自分一人で抱えてしまっているようで。反対に藤次は苦しかったらあの性格がゆえに、わりとストレートに吐き出していますよね。大人な八千代、もう少し欲張って、頑張って、前進してほしいなぁと応援しながら読んでいました。八千代の過去を引きずってる臆病さとか、藤次を待つ姿勢は大好きですけどね。表紙の絵もそんな八千代が表されていていいなと思いました。
またこの2人のお話を読めますよね?楽しみにしています。そうそう、聖人も救われてほしいなー。
