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オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁

Omega girai no eiyū taikō to zettai rikon shitakunai naishoku hanayome

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表題作オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁

エセルレッド・サンフォード
英雄大公で王弟、シリルの夫、α、32歳
シリル・サンフォード
カドガン家庶子で次男、エセルレッドの妻、Ω、22歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

オメガのシリルの夫は、オメガが大嫌いな大公エセルレッド。国内随一モテる彼は、妻を愛することだけに心を砕き、妻に愛されることだけを望んでいる。二人は幸せなつがい夫婦だ。だけど赤薔薇の騎士ジュリアンが妻の座に立候補してきて!? オメガでありながらエセルレッドの戦友でもある彼にシリルは劣等感を覚える。さらに「雇われたお飾り妻が離婚を渋っている」という噂が、結婚当初に仮面夫婦だった事実もあってまことしやかに広がり!?

作品情報

作品名
オメガ嫌いの英雄大公と絶対離婚したくない内職花嫁
著者
滝沢晴 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576260297

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7

4.9

(10)

(9)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
49
評価数
10
平均
4.9 / 5
神率
90%

レビュー投稿数3

戦うことは守ること。守ることは戦うこと。幸せを守るために戦う夫婦の愛の絆に最大の拍手を送りたい。

滝沢晴先生は、お仕事系の内容だったり事件性を絡ませながらストーリーに引き込ませるのが本当に上手い作家さん!恋愛以外の部分でも楽しめるワイドなエンタメのパワーにいつも圧倒されながら読ませて貰っています^ ^

お仕事BLにもカテゴライズされてもおかしくないほどの、事業内容の細やかなアプローチは今巻でもキレッキレでした。
シルクベアの製造ラインの効率性に触れた分業化の制度設計、社会的地位の低い者に対するリクルート事業、働き手のスキルに応じた専門職登録事業の試み…などなど、製品の販売戦略と同時並行に進められていくシリルの社会貢献活動の取り組みがめちゃくちゃすごかった。中世〜近世のヨーロッパの時代背景を想像すると、なるほどと思える視点が多く、まだ洗練されていない社会制度下にあってのシリルの実業家としての側面は非常にワクワクさせられました。

そんな頑張り屋のシリルを溺愛し、日々愛で倒すエセルレッドの執着愛は続編のあたまっから飛ばしています(笑)
"お飾りの妻"として迎え入れていた過去はとうに上書きされ、今や押しも押されぬラブラブいっぱいのおしどり夫婦っぷりがすんごい。

……なのに、です。
当人たちの恋愛結婚を疑い、あまつさえシリルの身分を蔑み、自分こそがエセルレッドに相応しいと主張してくる自己中オメガが登場することで離婚の危機が起きてしまうのが今巻の見どころ。これに関して言うと、貴族たちの性格の悪さと特権意識の卑しさが如実に見え、高貴な血統だなんだと言いまくる割には嫌味しか言えない育ちの悪さが哀れでした。
エセルレッドとシリルの不仲を煽り、お飾りお飾りと連呼するウザウザジュリアンと取り巻きの貴族たちの言動が何とまぁ品がないこと。騎士のくせに暇人なのかどこにでも現れるし、コイツのシリルへの暴言を聞くだけで、はぁ…憂鬱……。コイツらの声をノイズキャンセリングできたらどんなに良いだろうかと、それぐらい嫌なキャラでした。

当人たちの気持ちより周りの声によって動かされる危機を孕むのが貴族社会の怖いトコ。事実よりも、噂でも声が大きい方に信頼価値が置かれてしまうことがシリルをピンチに追いやります。
この時代にSNSがあったら大衆扇動に圧倒されて最悪な結果になっていたかもしれません。しかし、悪意のあるヤジ声をちゃんと拾いつつ誠実に自分の言葉でスピーチするシリルの発信力はものすごい誘引力でした。小説の中のセリフとはいえ胸に響くアツいものを感じ、私もシリルのスピーチを聴いていた聴衆の1人と化していました。

ずーーーっと、ジュリアンからの嫌味ボディブローを浴びせられていた劣勢値が、後半に大逆転する見せ場はサイッッッコウです!ヽ(´▽`)/
ジュリアンのザマァ…からの嘘情報の暴露がまさかの展開で、色んなゴタゴタが一気に片付いていく断罪ショーはスッキリの読後感。最後は最高のエンドが用意されているのも滝沢晴先生作品の面白さの1つです。鮮やかな回収劇がお見事でした。

エセルレッドはエセルレッドの戦場で、シリルはシリルの戦場で。フィールドは違うけど共に愛する人との幸せを守るために戦う姿が実に素晴らしい夫婦愛です。シリルの逞しさや健気さ、可愛さにまたまた元気と勇気を貰った一冊となりました。

1

愛は更に深まり大公妃の強さと優しさを感じた続編!!

大好きな滝沢先生の待望の続編!
愛し合う二人にどんな試練が待ってるのか。とても楽しみにしてました。
新キャラも登場しハラハラさせられ何度も訪れるピンチ。二人の愛は揺るぎないと思っていても風当たりがキツくとても切なかった。でもシリルは強くなったと思います。エセルレッドのまっすぐな愛を受け止めそれが確かな支えとなっていた。そして変わらない純真さと優しさ。相手の立場となって思いを寄せるところに心配になりながらもそこはシリルの魅力だと思いました。大公妃としても素晴らしい。どんなに裕福になっても忘れない心のあたたかさ。そして切ない、優しいだけではなくコミカルさもあるのが滝沢先生の作品の魅力。あの指南書はシリーズ化されていた!!エセルレッドが真面目な顔をして読んでいる様子が目に浮かびました。言葉の使い方も巧みでさすが滝沢先生だと思わされる数々の文章。心躍るように読ませていただきました!主役の二人だけではなくどのキャラも個性豊かで全キャラがなくてはならない存在だと感じました。最初に待望の続編と書きましたがさらに続きが読みたくなりました。

1

大好きな二人が戻ってきたーー!地に足つけて踏ん張るオメガ大公妃には、どんな当て馬も敵わない

待ってました!!のシリーズ続編です。
滝沢先生の作品の中でも、好き度で言って
一二を争うレベルに大好き!(*´◒`*)

主役の二人がそれぞれの親族の企みを切り抜け、番となって半年。

前作の遥か上をゆくデレデレラブラブっぷり(主にエセルレッドが)、シリルの突き抜けてて気持ちのいい天然っぷり&意外な男前っぷり。
パワーアップした二人の魅力に心沸き立ち、時間を忘れて読み耽りました。

前作『オメガ嫌いの英雄大公と離婚を目指す内職花嫁』の続編であるこちら。
前作未読でも理解に問題ありませんが、二人がくっつく前野紆余曲折を知っていると、より今作の”ニヤニヤ度”、解像度が増して楽しめるかと思います(*´∀`*)

「幸せな夫婦・つがい編」であるこの続編ですが、
シリル(受)とエセルレッド(受)それぞれに
横恋慕する者たちが出てきて、恋愛面でも一悶着。
さらにシリルが起こしたシルクベアの事業にも
思わぬ落とし穴・つまずきがあり、シリルがピンチに!

と、恋愛・お仕事双方の波乱が大きな見どころとなっています。

いいところ・素敵なところがありすぎて、
どこからレビューに書こうか迷ったのですが、
まずはここから、タイトルと表紙!!

奈良千春先生の表紙がただただ神々しい。
そして二人の間でどどん!と目立ってるシルクビッグベア。
この子が(正確にはシリルが、ですが)今回大活躍の大立ち回りを見せてくれます。
「いいぞー!やっちゃえー!」と声を出したくなるほど興奮しました(*゚∀゚)=3

イラストについて言えば、絶対見逃さない!!と
思うのが、133ページのシリルとシルクビッグベア。
見事ハートを撃ち抜かれました。
しおりを狭んで、読み終えた後も何度も繰り返し見返してしまう…

と、そんなイラストの魅力はもちろん、内容の方も
面白さと興奮、ハラハラドキドキに満ちていましたよーー!

仲睦まじく暮らすつがい夫婦の二人。
しかしそこへ”赤薔薇の騎士”ジュリアンが現れ、
エセルレッドの妻の座に立候補してきます。

彼はエセルレッドをたぶらかそうと薬を使い、
またその言動のせいで「シリルは雇われたお飾りの妻」
という噂まで流れることとなり、シリルは貴族社会で
肩身の狭い思いをすることに。

そしてなぜか花祭りの日、栄誉ある”花の妖精王”の地位をかけて
ジュリアンやその他多勢と競う羽目になります。
噂のせいで貴族や平民たちからも冷たい視線を投げかけられるシリルは、この困難を乗り切ることができるのかー

というのが、ざっくりとしたお話のあらすじです。

色々魅力があり過ぎて語りきれない気がするのですが、
何といってもやっぱりこれが見たかった!
主役二人の糖度高めの会話と睦み合い(*´◒`*)

物語冒頭、朝からベッドでシリルの耳朶をねぶるエセルレッドの姿に大・興・奮!!
「受けのことが好き過ぎて、だいぶ様子のおかしい攻め」を地でゆく彼を心から応援したいꉂ(๑˃▽˂๑)

前作でも大活躍(?)だった例の「事例集」たちも、
もちろん今作でも活躍してますw
可愛いシリルに横恋慕する隣国王子への嫉妬、
「俺の恋愛経験は5歳児よりも未熟なんだー!」と
躊躇いもなくシャウトする姿。

「妻大好きいい!!」という思いから来るいろんな奇行に、大いに笑わせてもらいました❤︎笑

そして一方、シリルの「打っても打たれたと気付かない」天然っぷりもまた、今作でも際立っていた〜!
お茶会でジュリアンや取り巻き貴族にどんなに嫌味を言われても、ポジティブに捉え”褒められた!”と嬉しそうなのです。

ここですごいなあ、さすがだなあ、と思うのが、決して”ただのアホの子”にならないシリルの描かれ方。
天然さにこんなにも嫌味がなく、カラッと笑って受け入れられるのはなんでだろう…?と思って考えてみたのですが、やっぱりそれは「天然」と同時にシリルの持つ魅力である”自立心”なのかなあ、と。

よよよ…と泣く不憫受けをスパダリ攻めが颯爽と救いに来るー
そんな展開も大好きだけど、やっぱり受け自身にも強くあって欲しいし、自力で踏ん張り乗り越える様を見せてもらいたい!

「綺麗で可愛くて、でも男前」と、そんな欲張りな望みを叶えてくれる地に足ついた努力家・シリルが大好きです◎

メリッサ夫人(この方も大好き!)の助言を仰ぎながら、不振に陥ったシルクベア事業を立て直そうと奮闘する様。
当て馬・ジュリアンにけしかけられて出場することとなった、花祭りの日のスピーチ。
自分の頭で考え、足掻き、道を切り開こうとする姿が格好いい!
国一番のモテ男・エセルレッドにも負けてません(๑•̀ㅂ•́)و✧

ピンチの際に、立ち上げた内職組合の組合員が
声を張り上げシリルの味方をしてくれるところ、
ぐっと心に響きました。
頑張ってきた行いは、こういう形で自分に返ってくるんだね…

正直なところ、花祭りではどんなにシリルが素晴らしいスピーチをしようとも、形勢逆転は厳しいよなあ、、と思っていました。
そこへ思わぬ敵の攻撃が入り、ジュリアンにボロが出て自滅してくれて、さらに頼もしい番・エセルレッドが加わって…と、二人の力で勝ち取った逆転劇でしたね☺︎

地力があるとは言え、一人でなんでも出来ちゃうスーパーマンではないところも、親し身を覚え愛おしく思わずにはいられないシリルの魅力のような気がします✨

終盤のシルクビッグベアを持っての大立ち回りは、何度でも読み返したくなる!!
小さな手で大きなベアを振り回し、敵をなぎ倒すところは文章なのに映像のように頭の中で再生されて、アドレナリンどくどく。
こちらもイラストが最高ですので(へばってるジュリアンの顔に吹いたw)、お見逃しなく(๑˃̵ᴗ˂̵)

そして全てが終わった後の、ラストページの「懐妊」の文字に、”続編の続編”、
「家族編」の期待が高まってしまったのは、きっと私だけではないはず///
”その後”のお話、ワクワクドキドキ、待ってます!!
(テオドール番外編もぜひ!)

3

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