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表題作花神と蛮王

アスラ
神に呪われた土の国の新王、20歳
ミルザ
花の国の館で民を癒す生神、25歳

その他の収録作品

  • 蛮王の胸の中(描き下ろし)

あらすじ

花の館で民を癒す“生き神”として祀られる青年ミルザは、実は癒しの力を持たない。
その奇跡は、故郷の山に宿る神の水によるものだった。
ある夜、呪いによる毒に倒れた異国の青年を救い、秘密を知られてしまう。
青年の正体は、隣国の“首狩王”アスラだった。

呪いと信仰が交錯する中、二人は国も神も越えて惹かれ合う。
その想いは禁忌。
二人は激動の波に飲まれていくーー。

作品情報

作品名
花神と蛮王
著者
緒川千世 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799778289
3.8

(23)

(6)

萌々

(9)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
88
評価数
23
平均
3.8 / 5
神率
26.1%

レビュー投稿数9

No Title

好みど真ん中の世界観でした!


不思議な癒しの力をもち民から“生き神”として崇められるミルザ。
けれど、実はその神通力は彼のものではなく、
故郷の山に湧き出す“神の水”によるものでした。

民を騙していることに罪悪感を覚えながらも、
今更真実を打ち明けることもできず、
“生き神”を演じる日々を送っていたミルザの元に
隣国から“首狩王”の異名をもつアスラが訪れます。

自分とは正反対に奔放なアスラに戸惑うミルザでしたが、
そんな明るさの裏で呪いを身に宿していることを知ります。

そして、逢瀬を重ねるごとに惹かれ合ってゆく二人でしたが、
それぞれの立場がその想いを許さず…。

メリバだったらどうしよう…とドキドキしながらページをめくりました。
瀕死の状態にあった二人の命が助かったことや
アスラの呪いが解けたことなど結果的にはハピエンだったけれど、
細かい部分の説明が省かれていて若干ご都合展開感は否めませんでした。

ただ、世界観やストーリーは魅力的で、
王同士の恋を許された二人のその後も気になるし、
続編を読んでみたいなぁと思わせてくれました。

0

素敵なボーイミーツボーイだったがゆえに惜しさが目立つ

誰にも言えない秘密を抱え、日々国民を癒し慈しむ、花の館から出られない若き生き神。
この設定の時点で心惹かれる人はきっと少なくないはず。私もその1人でした。
美しい背景にくわえて、美しい衣装と装飾の数々に惚れ惚れします。

どシリアスな切ないお話なのかなと思っていたら、思いがけずボーイミーツボーイな香りがしてくる、とても爽やかなお話でした。
泥で固まっていたミルザの心に、ある日突然アスラという名の砂漠からやってきた褐色の風が吹き抜け、諦め閉ざしていた世界がパッと開いていくよう。
なんだか意外な展開だったので、煽り文やあらすじを見てもっとヒリヒリしたものを想像していると、ちょっと首を傾げるかもしれません。爽やかです。
…と、設定も作品の世界観も最高に好みなのですが、やや萌寄りのこちらの評価になってしまったのが惜しいです。

アスラとミルザの交流はどれも本当に良かったんですよね。
わずか10歳の頃から自由を奪われていた青年が、外の国からやってきた青年の手を取って、外の素晴らしい世界を少しずつ知って前向きになっていく姿はやはり気持ちが良いです。

ただ、かなり駆け足だったなとも思います。ギュッとしている。
2人の関係が心地の良いものに変化していく様は丁寧に描かれてはいるのだけれど、そこから体を繋げる関係になるのか?と考えるとどうだろうか。
ここまで丁寧なのだから、もう少し時間をかけて説得力のある恋愛面を描いてほしかった。分量が足りないように感じます。
首狩り王・蛮王と呼ばれるアスラのエピソードもほぼなく、アスラの呪いの詳細もよくわからないままだったこともすっきりせず…
アスラを掘り下げたら絶対におもしろいと思うのです。
ここはもっと詳しく読んでみたかったな。
呪いがかかった手を凝視するアスラのシーンや、侍女の立ち聞きなど、途中で突然読むコマを飛ばしたかな?と思ってしまう箇所が何箇所かあったことも気になりました。

繰り返しになりますが、世界観と設定、そして2人の関係性はとても素敵。
良かった部分も多かっただけに、じっくりと読みたかったです。

2

1冊では足りない!せめて上下巻で読みたかった…

先生の「カーストヘヴン」が好きな作品。
先生の描くファンタジーに興味を持って読んでみました。全219ページ。以下ややネタバレあります。

まずは表紙と数ページのカラーイラストが大変美しいです。色合いが素敵。うっとりします♡
(ただアスラの目の色は金色では?)

ストーリーですが、一読して、素敵なお話と思うのに、どうも没入できない感じがしたので、再読して理由を考えてみました。

《良かったところ》
・キャラデザは受けも攻めも好みです。
攻めのアスラはガタイのいい褐色長髪男前でかなり好きなビジュです。受けのミルザも美人受けで良きです。体格差も好きです。
また衣装なども素敵でした。

・アスラはもっとクールで、年上か同い年かなと予想してたら、かなり人懐っこい年下攻めでワンコみもあって可愛いです。ただ王としての威厳はあまり感じなかったです。

・アスラとミルザが交流していくうちに、えっちなことはせずに徐々に惹かれ合っていく描写はほっこりしました。

・ストーリー重視で、えちが控えめなのは作風に合っていて良かったです。二人の初めては、恥ずかしそうな受けが可愛くて、受けを気遣いながらも夢中になるアスラも格好良くて、良き濡れ場でした。


《ちょっとう〜んなところ》
・「花神と蛮王」というタイトルだが、本作は花神についてがメインで、アスラの蛮王の部分の描写が少なくて物足りなく感じた。
アスラの呪いについての説明も僅かでよくわからないし、なぜ“首狩王”と呼ばれるようになったのか、本当に残虐な蛮王なのかなど、もっとアスラについても描いてほしかった。
つまるところ1冊では紙面が足りないと思う。ファンタジーで説得力のある世界観をしっかり描くなら、せめて上下巻にしてほしい。

・アスラが基本明るい性格で、ごくごく僅かに闇な面が出てきたけど、物足りなかった。アスラの抱える闇の部分も掘り下げて描いてほしかった。
またアスラの呪いについての説明も僅かなので、呪いに苦しんでいる描写が出てきても「これって何?」と思って、よくわからなかった。

・付き人のダスが祭りの日に外に出て大騒ぎになるのも、意味がよくわからない。ミルザを探しに行ったのはわかるけど、そこまで幼い子どもでもないのに、なんで帰って来れなくなったのか?
ここがよくわからないので、その後の切ない展開にもいまいち感情移入できなかった。

・終盤に、あんなに二人の邪魔をしてた侍女たちがあっさりミルザを逃すのも、ちょっと肩透かし感がありました。


再読して思ったのが、やはりこの世界観を描ききるには1冊では足りなかったのではと思いました。
1冊にまとめるために、説明が省かれてふわっ描いてる部分が多いので、いまいちストーリーに没入できなかったように思いました。
せめて上下巻にして、アスラや土の国についてももっとたくさん描いてほしかったです。

とはいえ美しいファンタジーで、アスラとミルザの美男×美人カプは好みで素敵でした。

本編では濡れ場1回なので、描き下ろしでもしっかりえちえちな濡れ場を描いてくれたのも嬉しかったです。アスラの肉体美も良きでした♡

描き下ろしでも、アスラのダークサイドがちょっぴり出てきたので、やっぱりそこをもっと掘り下げてほしかったと思いました。


電子 ライトセーバー修正
アスラの巨◯がぼんやり発光で大変残念です。せめて白抜きで見たかったです(T ^ T)

2

引き込まれました!

神話や伝承を読んでいるような世界観が印象的な作品でした。

幼い頃の出来事がきっかけで神の領域に近づけないアスラと、生き神として崇められてきたミルザ。

アスラの前では普通の人でいられるミルザが惹かれていくのも自然で良かったです。

二人の距離が縮まる一方で、生き神としてこの地に残ることを選ぶミルザ。

離れることを覚悟しながらも「魂を連れていってくれ」と想いを伝え合う場面が切なくて印象に残りました。

正直、神や呪いにまつわる設定は最後まで理解しきれなかった部分もありました。
ダスだけが秘密を知っていた理由など気になる点もありましたが、不思議と物語に引き込まれました。

細かな謎は残るものの、お話として面白かったです。
最終的に二人が一緒にいられそうな結末だったのも嬉しかったです。

1

チベット系

クマリがモデルなのかな。
主人公は不思議な癒しの力を持ってると思われて幼少期から閉鎖的な環境で育っています。

が、癒しの力は水の持つ力で
無くなるたびに故郷に戻って取りに行っていると。

そこで攻めと邂逅して
その攻めは呪いにかかっている外の国の王子でと。
神と蛮族と言うより
姫と呪われた王子という印象です。

読み終わったあとの印象は ひどいことされなくてよかったー…というのと
旅立ちはしないんだ…という あれ?感。

一生 生き神としていきるんだろうか。。。
水の力がバレたなら彼である必要もないのに。

美しいけれど、なんか物足りないなぁと思ってしまいました。呪いとけないし。

1

強引さに身を任せないと見れない世界がある

 蛮王という言葉から暴虐な王を想像していましたが、破天荒ではあるけれどとてもからっとした性格で、付き合いが長くなればなるほど憎めないような、案外本質的には誰からも好かれるタイプの王なのが、いい意味でイメージを裏切ってくれました。幼い頃から他人を救うために自由を奪われてきたミルザを外の世界に連れ出してあげてほしいと切に願いましたが、彼にとっては今の生活も切っては切れないもので。2人なりの着地点が見つかってよかったです。アスラの闇や呪い、周囲の純真なミルザへの執着などはもっと掘り下げてもよかったかな、ラストが性急だったかなという感は否めませんが、1巻という短さで綺麗にまとまっていたと思います。

1

あまり禁忌を犯している感じはしないかな

緒川千世先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
健気 3
しんみり 2
エロ 2
禁忌 1
な感じだと思います。

アスラさん×ミルザさんのカプです。

人々の病を治す生神として祀られているミルザさん。しかし、本当は自身に癒しの力は無く、故郷の神様の水によるものだった。水を汲みに行ったある夜、毒に侵されている青年を助けると…。

生神として花の国の館から外に出てはならない、と10歳の時から15年も過ごしているミルザさん。でも神様の水を汲みに人知れずこっそりと外に出ているので、ミルザさんの現状は窮屈なものですが、信仰的な描写での息苦しさはそこまでしんどくはないかなと思いました。

首狩王と恐れられているアスラさんですが、命を助けられたからか、ミルザさんに対しては少し強引ですが、比較的好青年のような言動で、ミルザさんに外の世界を教えてあげようとします。

ミルザさんもそれに興味津々で、アスラさんと一緒に外に出たい、と思うようになります。
一応、生神として祀られているミルザさんなので、アスラさんに惹かれていく想いが「禁忌」ということになるみたいですが、元々外に出ていたし、その後も外に出ることに否定的ではない感じなので、あまり禁忌感や背徳感がある感じがしなかったですね。

アスラさんとミルザさんが惹かれ合っていることがバレてしまい、アスラさんの身が危なくなりますが、2人の仲自体は拗れるようなことはあまりないし、結末もハッピーエンドなので、是非とも読んでほしいです。

0

疑問点が残る

砂の国で“首狩王”と呼ばれる蛮王アスラ×病を治す力があり花の国で“生神”と呼ばれるミルザ。
毒に犯され行き倒れていたアスラを見捨てられず救ったミルザは、そのせいで治癒の力が神様の水の力によるものだとアスラに知られてしまう。
秘密を知られたアスラは実は首狩王で、のちに国を訪れてきて───。

“禁忌を犯す民族ロマンス”と書かれていたのと、アスラは蛮王だということからダークな展開を想像したんですが、あまり禁忌感は感じないロマンスでした。

よく分からないんですが、花の国の人々は神様の水のことは知らないはずなのに、侍従のダスは神様の水のことを知っているのはなぜなんでしょう?
彼はヘラの谷の者なんでしょうか?
だから彼だけは知っているということかな?と思ったんですが、どうなんだろう?
でも、もしダスがヘラの谷の者なら、傍で仕えるのはよくてヘラの谷に帰ることは汚れるから許されないというのもどういうこと?と思う。
なぜ花の国にいたら汚れないのか......ミルザを国から出さないためにそんなことを言っているだけなのかもしれないけど。
それとも、ダスは花の国の者だけどミルザが神の水のことを話したということ?
そうなら、重大な秘密を打ち明けてしまうのは不用心じゃない?と思ってしまう......。
水を汲みに行っているのを見られて知られたとか?
その辺の説明がほしかったです。

アスラを救うために口移しで水を飲ませたミルザに、目覚めたアスラがキスするシーンはなぜそうなるのかよく分からず。
一目惚れ?もっと水が欲しかった?

ミルザは本当はなんの力も持たないのにみんなを騙してきたと言っているけど、先に生神様だと言い出したのは花の国の者だし、ミルザはヘラの谷の人々の平和を守るために水のことを言う訳にはいかず自分の力だということにしているのであって、騙すつもりではないし。
これだけ秘密を守って花の国とヘラの谷の人々のために自分を犠牲に尽くしてきたのに、アスラと出会い外の世界を見たくなったとたん生神をやめて国から出ようとしてしまうので、そんなに簡単にやめて逃げられることだったの?と思ってしまったり。
ダスの件があって踏みとどまっているけど、これで踏みとどまれるなら最初からダスのことが頭をよぎってもっと葛藤したんじゃないかと思ってしまったり。

ミルザとアスラの関係を国王に密告した侍女も結局はミルザの願いを叶えていたけど......それなら国王に報告しないでよと思ってしまったり。
いや、仕事だししないわけにはいかなかったのかもしれないけど、あなたが言いさえしなければアスラもこんな目には合わなかったし、ミルザは生神のまま国に残ってくれてこれまでと変わらず癒してくれていたんだし......と。
「私達は貴方が神だからではなく貴方だから仕えていた」と言うシーンは感動のシーンなんですが、それにもそれなら尚更もう少しミルザとアスラの関係を見守ってあげてもよかったじゃない...すぐに報告したくせに...とモヤつく気持ちが湧いてしまいました。
ミルザの本当は神様の水の力だという告白についても、すんなり受け入れすぎに思ってしまって。
どこにその水があるのかとか本当にその水の力なのかとか確認が取れてから信じるのは分かるけど、あんなに生神だと信仰していたのに普通の人間ですと言われてすぐ鵜呑みにできるものか疑問で。

人としてアスラと生きる道を選んだと思ったら、神の祝福があり結局生神様の力は健在だということになって、また生神として生きていることもモヤモヤ。
そうしないと大団円のハッピーエンドにはならないのかもしれないけど、本当はミルザにはなんの力もなく神の水の力だという話は侍女にしたのに、丸く納まったということ?
あの話はあの2人だけの秘密にして口を閉ざしたんですかね。
あの祝福の後から氷河湖も神様の水となりましたが、氷河湖のことは国王たちも知っていますよね?
ミルザの力で神様の水になったと崇められているということ?
元々は神様の水のことがバレたら奪われたり争いが起きて平穏が失われるという話だったのに、そこに神様の水の源があるのに何事もなくめでたしめでたしなのか...と思ってしまいました。
国は湖のことは伏せているそうですが、湖があるんだからミルザが生神として国に縛られ続ける理由も、外の世界を見に行く自由を諦める理由もない気がする。
描き下ろしを見るに、ミルザは本当に神に愛されているようなので、あの奇跡もミルザのために神が起こしたことであり、ミルザが特別な存在なことは確かですが。
しかし、祝福してくれたと思っていたのにその子を返せとは......???
あの声は神かと思ったんですが、別のもの?
湖のことが他国にバレたら争いが起きそうだなとも思ってしまいました。

あと、緒川先生は口の形が▯←(縦長の長方形)なことが多いのがある時期からすごく気になるようになって。
四角すぎて違和感を感じてしまうんですよね。
迫真の顔でも▯なんですもん......気になってしまう。
▯の口がいちばん気になるんですが、▽の口も気になる。
もう少し自然な形の口なら気にならずに読めて嬉しいな。

色々書きましたが、キャラデザはとても好きです。
特にミルザの花の帽子が素敵で、石楠花色の髪をした可憐な姿は生神と形容されるのも納得の容姿で愛らしかったです。
アスラも褐色の肌に鍛え上げられたたくましい肉体、黒髪三つ編み、相棒の猿のハヌマンも相まってどこかアラビアンな異国情緒漂う出で立ちが土の国が思い浮かぶ姿で素敵でした。

シーモア→白抜き(P139の一コマが特大の白抜きでびっくり。)

0

生き神として祀られるミルザの本当の姿とは…!!

作家様買いです!

10歳で親元を離れ、花の館で人々を癒す生き神として過ごすミルザ。生き神ゆえに、外にでることも許されず、清らかであらねばならない…という制約がある日々。

怪我をする者、病気をする者を癒して回復させてしまうミルザの力ですが、実は秘密があって…!

その秘密をたまたま知ってしまった土の国の王、アスラ。
どんどん惹かれていく二人。
生き神として生きてきたミルザに外の世界の楽しさ、美しさを教えてくれるアスラ。

ミルザ本人に神のような力はないとわかってからもミルザの人柄に癒されてきた人々のあたたかさ…。

アスラとも結ばれ、ハピエンです♡

描き下ろしで、アスラにミルザを返してくれと言うゾクリとする存在にどきっとしました!人外の作用は働いていたのだな…と

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