• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作愛は憎しみに背いて

医師・蘇芳忠利30代前半
弁護士・陣乃彰之28歳

その他の収録作品

  • 夜は、獣

あらすじ

高校時代、恋した蘇芳に裏切られた陣乃。数年後、弁護士となった陣乃は蘇芳の病院を相手取り、医療裁判を起こすことになるが…。
出版社より

作品情報

作品名
愛は憎しみに背いて
著者
中原一也 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344813533
3

(11)

(1)

萌々

(1)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
31
評価数
11
平均
3 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数4

男前淫乱襲い受け

受けの陣乃は、中原さん評して男前淫乱襲い受けだそうです。
確かに積極的でした。

高校の頃関係していた蘇芳との関係がバレ、蘇芳の父が二人を別れさせるために、陣乃の父にありもしない罪を着せて、無理やり引き裂かれたのを知らず、ずっと蘇芳を憎み続けていたのです。
離れていたはずなのに、蘇芳の病院の元患者の家族が医療ミスで病院を訴える件の弁護を担当することになり、再び蘇芳に再会することに。

陣乃が蘇芳を意識するきっかけになったのが外人の男性がバスに忘れていった「武士と念契」という念弟について書かれた本を読んだこと。
思わず、そんな本が実際にあるのかとググってしまいました(汗、)
高校生なのに、いや高校生だから獣?
まだ若いのに陣乃、エロエロです!
蘇芳もやりたい放題に攻めてます!
陣乃が蘇芳と再会して、よりを戻すまで医療裁判という割とシリアスなテーマを挟んでいるので、そのままエロなしでいくかと思いきや、さすが中原様。
事あるごとに、陣乃と蘇芳の回想シーンということでエロをちりばめてくださってます。
肝心の医療裁判の流れとしては、蘇芳のお父さんの余りに露骨な嫌がらせに首をひねりますが、それが蘇芳と陣乃のヨリを戻させるキッカケになっているのでよしとしましょう。

それにしても、本当に陣乃は男前です。
きっとこれが女性だったら、すごく性格悪くて嫌なヤツだと思うくらいにしたたかでした。
蘇芳がかすんじゃいましたよ。
剣道・九州 というポイントを持ってきているところもある種萌えツボかもしれません。

2

剣道と瑞々しい竹林、そして乱れる陣乃がいいv

正直、前半は……というか物語の三分の二位は辛いばかりで、
これは中原さんの(私的)手を出してはいけないパターン(『淫雨』参照)か⁈と、
多大にハラハラしつつ読み進めました。
しかし、残りの後半と巻末のSSで満足して本を閉じました。

陣乃にしろ蘇芳にしろ、少し定番から外れたキャラで、
特に陣乃はいい意味で期待を外れたキャラでした。
蘇芳はいい男なんだかやなヤツなんだか、ちょっと微妙……

しかし、中原さんもあとがきに書かれていらっしゃるように、
剣道はいいね!v
あとね、私的には弓道もいいですv

とにかく陣乃のギャップにやられる本作v
前半の辛さがもう少し短かったら×2に行ったかな……
というところで、評価は「萌×1」で!

0

青春の1ページが…

剣道を嗜む受けと攻め。受けは高校生で少年から大人になる途上で二人は惹かれ合います。
凛とした竹林や剣道場のシーンが印象的。

彼らは別れます。
受けの彰之の父親がセクハラ疑惑によって職場である蘇芳病院を解雇される事件が発生。病院は攻めの蘇芳の父親が医院長なのでした。
これをきっかけに蘇芳は一方的に彰之に別れを告げます。

若い二人の青春、だけどお話の中心はそこから10年後です。

彰之は訳がわからず別れを告げた蘇芳を恨み、憎み続けます。
弁護士になっていた彰之は蘇芳病院と医療訴訟を起こすことに。再会した二人は…
小気味良くピースが繋がり、最終的には二人は相思相愛だった訳で、苦難を乗り越えて復活愛!

まさかの父親バレしていたとは。。。
無事にくっついたあとでも、遠恋になっちゃうラストが〜。
何でも入れちゃう攻めと(笑)襲い受けの積極コンビ、良かったですー。
受けが男らしいのも好感。

中原さんのお話は受けがちゃんと仕事にプライド持ってたりするんで、安心して読めます〜

0

16歳の高校生の時、剣道場に通っていた陣乃は、同じ道場に通う大学生・蘇芳に強い憧れを抱く。
ある日、バスの中で拾った本を見て『念契』という言葉を知った陣乃は、男同士のその関係に自分と蘇芳を当てはめ、自分が強くそれを望んでいることを自覚する。
そして自分の気持ちを蘇芳に告白した陣乃は、ためらう蘇芳に強く迫り、二人は一線を越えてしまう。
ところが二人の関係が一年余り続いたある日、陣乃の父が身に覚えのないセクハラで訴えられ、勤めていた病院を追われるという事件が起こる。その病院は蘇芳の父が院長を務めており、陣乃の父と蘇芳の父は友人でもあったはずなのに、醜聞を恐れた病院側から切り捨てられたのだ。
それに伴い陣乃の家は引っ越すことになるが、陣乃がそれを蘇芳に告げると、蘇芳は別れを切り出してくる。
そして、この一件を公になる前から自分も知っていたと告げてくる。

蘇芳の裏切りに対する憎しみを抱いたまま陣乃と蘇芳は別れ十年後。
蘇芳の病院に対する医療訴訟を弁護士となった陣乃が引き受けたのをきっかけに、病院の医師となった蘇芳と再び再会します。
陣乃に対し、無駄な訴訟を諦めるよう、傲慢な態度で辱めるような言葉を投げつけてくる蘇芳。
その後、陣乃の事務所に盗聴器が仕掛けられたり、依頼人を中傷するビラが巻かれたり、陣乃が暴漢に襲われたりと様々な妨害がされるが、やがて10年前の事件の意外な真相が明らかに…。
というお話です。


「男前淫乱襲い受」だそうです(笑)。
16歳の陣乃は無垢で無自覚だからこそタチの悪い(笑)誘い受。
ただただ強い愛情ゆえに、蘇芳の前に全てを投げ出し「好きにしてください」と自ら据え膳を据えるわけですが、28歳となった陣乃は確信犯の襲い受という感じでしょうか。絶対逃がしたくないから、「つべこべ言うとこっちから喰うぞ」みたいな?(笑)
傲慢で露悪的な態度の蘇芳ですが、読み終わってみると「人の気も知らないで…」と頭を抱えていただろう姿が浮かんできます(笑)。
蘇芳に振り回され、なんでも明け渡しているように見えて、実は蘇芳を尻に敷いている、見た目より強い受でした。

中原さんと言えば「オヤジ」を期待しますが、オヤジ度は0。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP