表題作ため息をつきながら

天然ギャルソン・千影
魔性のゲイ・小野

作品情報

作品名
ため息をつきながら
著者
よしながふみ 
媒体
漫画(コミック)
サークル
大沢家政婦協会〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
西洋骨董洋菓子店
発売日
4

(3)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

リバってこそ、魔性!

小野はとうとう、千景さんと肉体関係を持つようになったが、、、

行きずりの男とホテルへ行って、インフルエンザを貰ってくる小野。
それを甲斐甲斐しく看病する橘とのやりとりがメイン、なんだけど、
この場面の二人の台詞がいいのは勿論なんだけど、

この本のどこに萌たかって言うと
小野が、行きずりさんに挿入しながら
「ね?
気持ちいいでしょう?
後で僕の後ろにも挿れさせてあげる」
っていうところだなぁ、、、

「言ったでしょう
僕は試供品なんだ~~後略~~」
と、行きずり君を置き去りにしてスマートに帰っちゃうところ。
ココまでのエピソードが、非常にツボなんだけど、
商業作品だと、まず、これはNGだろうな。
っていうか、そのまえに、
心で愛しているのは橘で、でも、肉体関係を持っているのが千影
っていう所にもNG入りそうだし、
たとえココをクリアしても、
すでに千影とつきあっていながら、行きずり君と浮気
とかも、ストップかかりそう。
でも、「こんな事とをせずにいられない小野」だからこそ、お話がおもしろいのよね。


それにしても、もっとみんな、リバればいいのに…

3

変わることは難しい、けれど。

「西洋骨董洋菓子店」同人誌その9。

千影と寝てしまってからも、浮気を(時々)しちゃう小野。
浮気相手にインフルエンザをうつされて発熱し、
休まざるを得なかった小野の家に、橘が見舞いにくる。

アンティークのお母さん橘は、甲斐甲斐しく世話をやくが
それが居心地の悪い小野。
思わず浮気を告白してしまう小野に、呆れる橘だが
自分もまたどうしようもない自分のあり方を変えられないと語る。

「人に好かれるために自分を変える努力はなかなか
できないくせに それでもやっぱり人に好かれたいんだ」という橘に
「僕なら今の橘のままで君の事好きになってあげるよって
押し倒したくなるね」と言う小野。
「だから押し倒せないような時に言ってるんだよ」と返す橘も好きだけれど、
その後の小野の表情がいい。

エピローグで見舞いにきたおっきな天使の
そんな微妙な関係をぶっとばす(というか分からない?)一途で素直な愛情もいいし、
プロローグの浮気場面で、「ね?気持ちいいでしょう?
後で僕の後ろにも挿れさせてあげる」という自称試供品小野もいい。

そして、表紙の小野に方を抱かれて(このゲイゲイしファッションw)
ちょっとイヤそうな顔をしている橘が、またいい。

という一冊でした。

3

だから押し倒せないような時に言ってんだよ

千影と付き合いつつも浮気を繰り返す小野は、3日前に一晩を共にした相手にインフルエンザを伝染されてダウンしてしまう。
ところが事情を知らない橘に優しく看病されてしまい、小野はどうしようもない罪悪感でいっぱい・・・という情けないお話。
しかしそんな気持ちをぶちまける小野と、呆れまくる橘とのやり取りがいつものごとく笑える。
と言うか、なんで橘ってこんなに面倒見が良いのだろうか。
本当にもう嫌になるくらいお母さん。

そしてこんなにいい男なのに、何故か女性に振られ続けることを告白する橘の姿には、思わず涙誘われる(笑)
橘の持てなさ具合はこの先何度か目にするのだが、これはどうも作者の陰謀と言うか、こういうキザ男が嫌いなんだろう・・・とつい思ってしまうくらいなのだが、真相はどうなのだろう。

ところで今回もオマケのように千影×小野の絡みがあるのだが、あってもなくてもいいような・・・でもせっかくの同人誌なんだからええいやっちゃえ的な部分もチラホラだったり。
しかし事が済んだ後、全てを見透かすような千影のあの視線には、読者もきっとドキリとさせられるだろう。
やはり重要な部分なのかもしれない。
ちなみにこの本、異様にテキストが多い。
台詞量が半端なくかなり読み応えもあるので、ちょっとお得な気分になるかと思う。

5

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