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表題作愛の言葉を覚えているかい

地元の星と言われる人気アナウンサー・日高光至
攻様に結婚を迫られる下町の穴子屋三代目・赤江以和

その他の収録作品

  • 夢の続きを見たくはないかい

あらすじ

下町の穴子屋「太子屋」三代目の赤江以和には、同い年の幼なじみがいる。東都テレビでアナウンサーを務める「地元の星」日高光至だ。以和の26歳の誕生日が近づいたある日、突然光至が以和に告げた。「確かにおまえは言った。『25になったら俺と結婚する』ってな…期限はとっくに過ぎてる」
――何ソレまったく覚えてない!!…のに今日まで結婚をずっと待っていたという一途(?)な光至に迫られ、押し倒された以和は…!?
出版社より

作品情報

作品名
愛の言葉を覚えているかい
著者
鳩村衣杏 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877249359
3.4

(45)

(11)

萌々

(9)

(15)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
144
評価数
45
平均
3.4 / 5
神率
24.4%

レビュー投稿数13

腹黒な「犬」

「愛の言葉を覚えているかい」という題名のイメージから、優しい攻めが甘々メロメロに受けを愛して〜みたいなストーリーを予想していましたが、全然違いました!
予想通りに物語が進んでいくのは読んでて楽しいものですが、このように思っていたのとは違う展開で転がっていくのも、嬉しい裏切りとも言えるワクワク感を感じますね。

「愛の言葉を覚えているかい」
幼馴染もので、攻めはかなりのハイスペック、攻めは子供の頃から一途に受けを思っていた…
この設定から受けるイメージよりは、攻めは腹黒ですよ!
一途で一途で、一途すぎて、とうとう壊れちゃった?攻めです。
彼の職業は「局アナ」。某大人気作の局アナさんみたいに表裏の落差があります。
受けは穴子焼き「太子屋」の三代目。明るくて、ちょっとお調子者で、世話焼きで。
攻め日高光至は10才の時に結婚の約束をしたのだから守れ、と受け赤江以和に迫るのです。これだけで光至がヤバいってわかりますよね。
Hもかなり強引で初めは強姦もどき。以和が感じすぎて拒めない感じで受け入れる感じ。押される一方の以和が自分から光至を求めるようになるきっかけは……
ここはちょっと荒唐無稽気味かも。でも、光至がいない世界は耐え難いっていう以和の気持ちは本物です。

「夢の続きを見たくはないかい」
恋人同士になり、毎日以和の部屋に抱きに来る光至。いつも喘がされる事に不満を感じる以和。
この一編では、当て馬が登場します。この当て馬が、かなりの悪い男。
当て馬に狙われて、やっぱり光至が好きだ、と自覚する以和。そして光至の想いに追いつく以和…
ここでの小山田あみさんの挿絵は神ですよ〜!

3

形(なり)ばかり大人の思春期恋愛。

いや、覚えてないでしょう(笑)
あの状況なら。

下町の穴子屋の三代目:以和(受)とアナウンサーの光至(攻)は幼馴染。
以和は昔、自分のあとを追いかけていた、いじめられっこの光至が今や人気アナウンサーで体格すら自分を上回っている事が少し面白くない。

そんな光至から『10歳の時に結婚の約束をしている』と告げられた以和は慌てふためく…という展開。

以和は押せ押せの光至に驚いて混乱してるところへきて光至のあの尋問口調…自分の気持ちどころではないですよ。

鳩村さんのコミカルでスピーディーな文体は大好きですが、それが以和を追いつめてるように思えて同情してしまいましたf^_^;

光至は以和への想いをずっと胸に秘めていて約束だけを頼りに以和にふさわしくありたい、と自らを磨いて頑張ってきました。
健気だとは思いますが告白時のあまりに強い押し出しの為か、私には響かなかった。

しかし以和には響いたようで(笑)後半はおつきあいを始めてからの話になります。

やはり以和も光至に引きずられてる感は否めないようです。

そこへあて馬の登場。
しかし、この牧田さんが残念すぎ…フリルには萎えました(これは彼の責任ではないですが)

片方がずっと好きだったのに相手は気づいてなくて、というシチュは何度か読んだことはありますが、攻めがジワジワと言質をとりながら絡めていく頭脳派は初めてなので新鮮でした。

単純でお人好しで負けず嫌いな以和だからこそ、こんな攻相手でも話が陰湿にならずに幸せそうです。

ただ、こういう流れは高校生くらいだと甘酸っぱくても大人だと酸っぱいを通り越して痛みが目にしみる…。

あとがきで『攻×攻』を意識したと仰ってますが以和は満場一致で受でしょう(笑)

そして衝撃の〈しばらくお待ちください〉

なんて斬新な禁じ手∑(`□´/)/
萌どころを一気に笑いどころに変えられてしまいました。

鳩村さんの作品での仕事と恋愛の比重が大好きなので仕事場面が少ない今作はちょっと残念でした。

3

婚約のきっかけに爆笑した

眠いから、なんか面倒になってきたからって思って、婚約を約束した受け様に苦笑しましたw
よくよく考えたら、攻め様にハメられましたね受け様・・・
受け様も結構萌えキャラですねw
かなり私の好みの男前受け様が好きです!
はやいのは・・・才能ですwwww
普段男前なのに、ベットの上は乙女化、そのキャップたまりません!
純情一筋20年、世界は受け様を中心に回る攻め様に愛され、幸せですね。
しかし、もし25歳になる前に、受け様結婚したら、攻め様報われないではないですか?
執着攻めが好きなんですが、もしハッピーエンディングじゃないなら・・・そのオチは恐ろしいですね・・・

2

よく考えたら攻めが怖いw

 下町の穴子屋「太子屋」の三代目である赤江以和には、同い年の幼なじみがいる。
 それは、東京中央テレビでアナウンサーを務める「地元の星」日高光至だ。
 以和の26歳の誕生日が近づいてきたある日、突然光至が以和に告げた。
「確かにお前は言った。『25になったら俺と結婚する』ってな……期限はとっくに過ぎてる」
 以和はまったく覚えていなくて、びっくりするけれど、今日まで結婚をずっと待っていたという一途(?)な光至に迫られ、押し倒された以和は……!?

 という話でした。
 とにもかくにも、光至がものすごく犬……というか、でも微妙にしたたかなんだけど、本当に以和しか目に入ってなくて、すごい話でした。
 その小学生にした時の約束を胸に、以和が下ねたを振ってきても耐え、他の女の話をしても耐え、以和に彼女ができても耐え……。
 それもこれも、25になったら以和が自分と結婚してくれると信じてたからだ……っていうんだからすごい。
 でも、熱にうなされた以和から半ば無理やり強引に取り付けた約束だっていうんだから、なんかちょっとおかしい……。
 普通、無理やり取り付けた約束なんだったら、それを以和に刷り込むまで何度も口にするとか、以和の周辺にたかる無視をそれとなくやっつけたりするのが、今まで知ってるちょっと狡猾な攻めだったと思うんですが、光至はそれをせず、ひたすら25になるのを待ったっていうんだから、なんかズレてる……。
 よ、よくわからない……。

 ただ、以和といつか一緒に家を建てるためにって貯金まで勝手に始めて、かなりの金額を貯めているんだから、その執念深さだけは賞賛に値すると思う。
 これで光至の不思議なのは、25になったら無理やりでも以和を自分のものにしようと思っていた、という訳でもなく。
 絶対、以和は自分のことを振らない、という自信満々だったわけでもないところなんだよね。
 なんかまぁ、半ばギャグみたいな感じで、軽くかかれているからいいですけど、これリアルにいたらかなり怖い人ですよね。
 一歩間違えばストーカー……的な。

 そんな犬なのかなんなのかよくわからない攻めの光至と、根っからの江戸っ子体質で男に二言はない! タイプの以和のお話でした。
 なんというか……光至の得たいのしれなさが、ちょっと際立ってます。
 軽いのりなので、怖くはないですが。
 よくよく考えたら怖い……系の。

5

すんなり受け入れられない…

職業などは特徴があるものの、ストーリーにインパクトをつけるために無理矢理設定付けをした…という感じがします。

刃物男の籠城などは本当にとってつけたようなエピソードでした。

後半、書き下ろし作品でしたが…キーパーソンであるはずの牧田は当て馬にも間男にもなりきれていないところが良かったのか悪かったのか。

悪い作品ではないのですが、全体を通して切なくシリアスにしたいのかコミカルにしたいのか掴みとれないので、悪い意味で中途半端になっています。

作品全体をコメディに捉えていくのならアリだと思いますが

2

17~8歳だったら・・・

受にベタ惚れな完璧攻×鈍感ヤンチャ受で幼馴染モノ。
設定と小山田あみさんの挿絵に惹かれて購入。

ある小さな商店街に住む幼馴染二人と、
その周りに住むご近所さんたちのあたたかいお話。

以和の26歳の誕生日間際、以和は光至に
「お前は俺と婚約したんだ」「25になったら光至と結婚すると約束した」
と突然言われ、襲われかけた。

小さい頃、引っ越してきたばかりでイジメられっ子だった光至は、
いつも元気いっぱいで力強く自分を守ってくれた以和に恋心を抱くようになった。
十歳の夏、光至と以和は「25になったら結婚する」という約束をしていたのだ。

そんな口約束全く覚えていない以和は「二週間くれ」と頼み込む。
パニックになりながらも、改めて男として光至を見ていると――・・・。

シリアスとは程遠いほのぼの作品でした。
王道と言えば王道ですが、これと言って、山もなく、谷もなく・・・。
ハラハラ・ドキドキ感は全くなかったです。安心して読めました。

以和は男気溢れる世話好きな青年なせいか、
ずっと自分を好きでいてくれて申し訳ないという同情もあり、
身体の関係からそのまま流されて光至を好きになるというのがなんとも・・・
もっと抵抗というか、イヤがってくれないとあっさりくっつき過ぎな気が。
今までは完全なノーマルくんなわけだし・・・。

幼馴染同士が小さい頃に交わした二人だけの約束。
受は忘れてて、攻はそれをずっと信じて待っていた。

このエピソードはすごく良いのに、25歳っていうのがちょっと・・・。
攻はこんなにも受が好きなのに、なぜそんなに待てたの?
受に彼女ができても信じてたっていうのも無理があるし。
攻は以和にしか欲情しないとか言いつつも、
以和の気持ちを知りたいと大学時代に男女とも経験済。
せめて操を立ててたりしたら、溺愛ぶりに萌えたんですが。
光至の性格なら、以和に彼女ができた時点で襲ってそうだけどなぁ。
これが17~8歳の出来事だったら、かなりツボだったんですが・・・残念。

あと、途中から二人の間に横恋慕で入ってきた牧田が
初めは大人の魅力で素敵だったのに、
以和の奪い方があまりにも子供っぽくて萎えました。
もう少し頭の切れる感じで書いてほしかったです。
彼、人気作家さんだったわけですし。

溺愛

やはり鳩村さんの作品では追憶~が一番好きだな~。
大好きな小山田あみさんの挿絵はかなりステキでした。

4

BLらしいBL

なんか、とっても、BLらしいBLをしっかり読んだなぁ、って感じ。

BLらしいって言うか、
古典的?
王道的?
やんちゃな受けを、攻めは、好きで、好きで、大好きでしょうがなくって、
で、愛されていることに無自覚で鈍感な、ある意味幼い受けが、見当違いな方向へ暴走したり、じたばたしたりするの。

この作品のおもしろさは、そんなことをしている二人が、実は25歳のいい大人だって事。
25歳。
数字だけ見れば、もうしっかり大人のはずなのに、実は中身はまだまだ子ども。
これが30代も半ばを過ぎれば、子どもっぽさも手管のうちと、甘えて見せたりする狡さも出てくるけど、
されど、25歳。
大人だって強がりたいお年頃。

この厚さがサクサク読める、ライトコメディでした。

1

183cm VS 178cm

この身長設定だけですでに萌でしょう!
ガッツリ男同士です!!
しかも、イラストは小山田あみさんで、25才の社会人同志の大人カプ。
受は天然バカなワンコで、攻は受にベタぼれドSの幼馴染。
さらに、受がツッコみたいと薄々狙っている...と私のツボを
つきまくる設定のうえ、テンポいい会話で内容もおもしろいときた!
何度ニヤけ笑いをしながら最後まで読んだだろう?!
感動する神作品じゃないけど、ツボつきまくりの神作品ですww

ジャケ買いしたのは言うまでもないカッコ良さ。
口絵の受の体格の良さを見たら買わずにおれますまい!
ただ、メガネはずした時の光至と牧田は、正直言って見分けつかないので
イラストパラパラ見た時はすっかり「おっ、リバだ~ww」と
コーフンしたものです...
なので、せっかく光至にツッコむチャンスもらったんだから
ツッコむ側を経験しとけよ~以和!とブーブー文句言いたくもないますよ。

ストーリーは特に意外性もなく進んでいくんですが、
とにかく2人の会話のおもしろさがハンパなかったです。
超強引で傲慢でドSな攻の光至なんですが、実は子供の頃に以和が
してくれた結婚の約束を信じ続け、今まで手を出さずにガマンしてきた
純粋でカワイイ人なんです★
そんでもって、受の以和は小さい頃いじめられてた光至を守ってきた
立場として、光至にはめっきり弱い。
でも、一応言葉の抵抗はしてみるものの、アナウンサーの光至には
やっぱり口ではかなわない。
おまけに体格でも、社会的立場でも負けまくってる以和なのに、
そんな彼に光至はベタボレなんですよね~
めちゃくちゃ嫉妬深いし~
まぁ、以和は単純おバカで、でも熱くて一生懸命なところが
光至からしたら、たまらなくかわいいのかもしれないなぁ~♪

BLでは結構重要ポイントのエチの時の雰囲気ですが、
ここでもまた笑っちゃいましたwww
エロい雰囲気が全然ないんです!
いたって真面目にしてるであろう以和の発言になんかウケる!
「ひー」だの「チクショー」だの「うるせぇ」だの雰囲気台無しの
セリフなのに、どんどんエチは続行されていく...
あんあん言ってる受より暴言吐く受って萌えるかもwww

一番ウケたのが、<しばらくお待ち下さい>でしょう!
BLにおいて最大の山場であるエチシーンを↑みたいに
スルーしちゃうんですから~ww
その後すぐに「以和、もしかして早漏か?」発言ですよ~
そんなすぐ終わるなら省略しないで下さいよ~!!

「愛の続きを見たくはないかい」
晴れて両思いになった2人のその後のお話。
“以和、いかにして受・攻逆転させるか!?”がお題です。
光至を抱きたいの一言が言えず、フェラして欲しいのか?と問われ
「...はい」って~!!おバカでかわいすぎるでしょ~!?
イケメン小説家の牧田の登場で、光至は嫉妬に狂い束縛激化。
そりゃそうだ、以和は首筋の牧田のキスマークを虫刺されだと
思うような天然おバカなんだもん!
なので、光至の男のカンが理解できない以和は光至とケンカ。
でも、光至の深い愛情に気付いて仲直り。
ついでにツッコむ気失せちゃうんです...
くそ~久しぶりにガッツリリバ読めると思ったのに甘かったなぁ~

3

挿絵萌えですv

商店街の幼なじみモノ。

フランス料理店の息子は味オンチで店を継げずにアナウンサーになり
穴子焼き店の息子は三代目として店を継ぎ
お互い25歳になった。

穴子屋は、アナウンサーの姉にほのかな恋心を持っていたら
突然つきつけられた「25歳になった光至(アナウンサー)と結婚する」という
幼い頃の約束・・・

穴子屋は、ぜんぜん記憶になくって
アナウンサーは、ずっと信じてきたと言い寄り・・・

と、いうお話なんです。

幼なじみが子供の頃かわしたかわいらしい約束v
いい大人が25歳になっていきなり突きつけるのは
ちょっとファンタジーかな?って思いました。
だって、それまで穴子屋には彼女がいたこともあったし
いままでだって何度もアナウンサーの想いを伝えることができたはず
なぜ25歳まで黙って待ってられたのか・・・ちょっとついていけなかった。

挿絵は、小山田あみさんでうっひょーな体位が入ってました☆
わたしは、シナリオよりも挿絵萌えでしたv

1

鳩村さんらしいお話かな?

穴子屋の跡取りとして修行中の以和は、江戸っ子で「嘘をつくな」とか「約束を破るな」ときつく父に言われて大きくなりました。だから、ちょっとひ弱そうだった引っ越してきたばかりの光至を見捨てるわけにいかず、ずっと面倒を見てきました。
以和にとって光至は、守るべき存在だったのに、いつの間にかイケメンアナウンサーになってしまい、置いてきぼり感をくっているんです。
そこへ追い打ちをかけるように「25歳になったら結婚すると約束をした」と襲われてびっくりするんです。

こういう展開は、BLにおける王道かな?
幼なじみで守られていた方が、いつの間にか守る方のいい男へ成長している。守っていた方は、そんな幼なじみに引け目を感じて素直になれない……みたいな。
今回、受けの以和が守る方だったわけですが、守るやんちゃな子供だけでなく、ちょっとお間抜けなキャラで、結婚のこととかアナウンサーが向いているとか、光至の一生を左右するような発言を連発していながら、それを全く覚えていないって言うのがツボでした。
それに比べ、光至は以和にもらった戦隊キャラの目覚まし時計を大事に大事に使い続けていたり、結婚の誓約書を隠し持っていたり。以和に対する執着心は、並々ならないものがありました。そこが結構可愛かったりもしましたけれど。
少々ヘタレ攻めくさくて、そこはかとなく先のとがったシッポをにおわせていたのもツボだったんです~。
あと、会話がしゃれてて面白いのもツボ!でした。

2

江戸っ子男前がパニック(笑)

はぎれのいい文章に、啖呵を切る主人公、周囲の人間の暗さのない会話は本当に下町の雰囲気を感じて、読んでいてたのしかった!
話は、同じ商店街で育った幼馴染みとのもの。
毎日テレビで見るイイ男に育った攻に、受はおもしろくない気持ちでいっぱいだ。昔は自分に泣きついてきていた攻が地元の星と評価される。
しかも、受にたいしてだけは超Sな顔を見せる(笑)
この攻が受に昔の約束をもちだしてきて、たのしい展開へと発展。結婚の約束をしていた、と(笑)
普通であれば、幼いころの約束だからとばっくれるところが、この受は違う。下町ッ子で江戸っ子で、嘘や曲がったことが大嫌い。一度交わした約束は守るのは当たり前が信条だから、邪険に出来ない。でも、攻と結婚なんて!
受の葛藤がたのしくてたのしくて大笑いしてしまった。
そしてなにより、攻が本当にイイ性格をしていた(笑)
幼いころに受を好きになってから、一歩間違えればストーカーになりかねないほど受命。後半にある同時収録の作品で、攻視点があるが、どれほど受に傾倒しているのかがよくわかってニヤニヤしてしまった。
で、かわいさ余って憎さ百倍とSな顔を見せるのもわかる気がする(笑)
同時収録の作品は出来上がった後の話。
2人の間をかき回す人間が出現。攻と受の両方の視点から描かれていて、攻の気持ちが読めるから愉しい。受のおもわぬ一面も見られて萌え。

7

江戸っこ

王道的な作品、って言っていいのかな。
昔からの仲良しだった幼馴染み。「25歳になったら結婚しよう」という約束を後生大事にしてたアナウンサーの日高光至が、それをすっかり忘れてた穴子屋の赤江以和を押し倒す…みたいな。
大好きな幼馴染みモノなので読んでみたんですが、どこか物足りなさが残りました。
もっとこう、コミカルならもっととことんコミカルに、切ないならもっととことん切なく、悩み苦しんで欲しかった、みたいな。

2

好きすぎて大変!

同じ商店街に育った幼馴染モノ。
攻めの光至はイケメンアナウンサー、受けの以和は穴子屋の三代目で、二人は同級生です。
光至は大変な味オンチらしいので、実家のフランス料理屋は継げないんですけど、以和の焼いた穴子の味だけはわかるらしい。んなバカな!と思うんですが、愛の力かもしれません。

二人は親友同士で、昔は自分の立場の方が強かったのに、今では光至が「地元の星」として人気者で、そして自分の穴子を認めないのが悔しく、少し立場が逆転してます。
そんなのお構いなく毎日やってくる光至に腹を立てつつも、やはり親友として仲良くしていく以和。
ところが、ある「約束」を以和がすっかり忘れてた事に腹を立てた光至は、ついに堪忍袋の緒が切れて、以和に襲い掛かります。
まぁこの時は最後までは至らないのですが。
この後、二人の攻防が始まります。
前半は二人が付き合うまで、後半はライバル出現に光至が焦るという、比較的王道な展開でした。
王道な分、安心して読めましたけどね。

商店街の日常みたいな心温まる描写が多いので、かなりほのぼのしますね。
こんな、密着した所で男同士が付き合うとかすごい難しそうと思ってしまった。
以和の安アパートに、毎日光至が通ってえっちしちゃってるのに、声が漏れないのか?とか・・・
いやいやいや、そこはファンタジーですからあまり深くは考えない方がいいんですね、きっと。

お話は面白かったんだけど、どうもなんかどこかにありそうなお話という気がして、特に特徴を感じられなかったのが残念。
まぁまぁ読み通りにお話が進んだせいですかね?
そういえば、後半のお話は攻め視点と受け視点が時々入れ替わったのが面白かったですね。
光至はこんな事考えながらイケメン顔キープしてるのか・・・と思うとおかしかったです。
光至、以和を好きすぎておかしかったです。その気持ちに何とか応えようとする以和も健気でよかった。
個人的にはここまできたらリバっていただきたかった・・・ですね。

2

この作品が収納されている本棚

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