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「情」なのか「恋」なのか? 心乱れるときめきラブ&エロス★
ゲイの南原君が恋したのはノンケのコンビニ店長北村(彼女持ち)
この北村がね。
どうにも煮え切らない男なんです。
でも!私は「これも真理!」だと思うんです。
彼女が居て、でも急に男の子から告られて、何ならちょっとキモチイイ関係も続けてて…ハテ?男が好きなのか?イヤイヤ、それは「ナイ」だろぉ…。
んーーーー。
ってモダモダ悩んで当然デショ!
むしろスパッと女から男に切り替えられるノンケの方が説得力無いからね。
このモダモダさがあるから「切なさ」が生まれる訳でね。
極端に言えばこの北村のダメっぷりこそがあってこそ!!
と、ダメンズお見守り隊としては思うんです。
そしてこの切ない恋をひた走る南原くんがカワイイ!!
「前向きな健気」って何でこんなに愛しいの、、、
そこに博多弁が加わってもぉかわいさ大爆発!!
そんな南原くんの至極の切ないセリフとシーン
【普通の人を好きになったら、告る時がフラれる時なんすよね】
これを笑顔を取り繕って言う切なさ……(;´Д`)
そして後半の別れを決意して携帯の電話帳を消すシーン!
北村さんからそのアッサリし過ぎる切り替えを寂しがられて
【だってオトコノコダモン!!】
と精一杯の強がりを笑顔で言って玄関を出る。
そして扉越しに泣き崩れる…
切ないシーンと愛が溢れるシーンがスゴイ波状攻撃を仕掛けて来やがるんですよね、、、この作品!!!
BLを読んでる!
という満足感の高い1冊!!
久々に読んでも堪りませんな!この満足感!!
2人の「好いとうよ」「好いとぅ」…♡
私も「好いとーーーーよぉーーーー」♡
誰もがスパッと決断できるわけではない。
誰もがサクッと飛び込めるわけじゃない。
心の中にある答えを何度も打ち消して、それでも消えない想い。
だからと言って認めるわけにはいかないし、認めたくはない。
そういう中途半端な状態を描かせたら、阿仁谷さんは日本一じゃないかと思うのです。
31才、場末のコンビニ店長と、21才、顧客満足度ワースト1の店をクビになるバイト。
10年生きている時間が違えば、当然価値観も違う。
モラルも世間体も理解しきった大人と、自分の恋を諦めたくないと駄々をこねる子供。
でも本当の意味で駄々をこねていたのは、自分の気持ちをわかっていながら、欲しいものに手を伸ばせない、欲しくなくなったものを欲しいフリをして、それでも嘘はつきたくないと心の中で葛藤していた大人の方なわけで。
子供は素直で真っ直ぐだけど、相手のために意地を張る。
なけなしの意地が、大人にはいじらしく見える。
途中まで、北村のずるさや不甲斐なさにイライラします。
どっちつかずで、自分は受け身だから悪くないとでも言いたそうなスタンス。
南原は逆で、全部自分が悪い、と言い切れる。自分が悪いから、自分のせいでいいから、自分が全部引き受ける覚悟でぶつかりに行っているのです。
何と健気な。
北村の彼女の春名さんもずるい。
春名さんの妹で、南原の元カノの秋名もずるい。
秋名のために南原を利用する純平先輩もずるい。
みんな、自分の欲しいものを手に入れるためだったり、自分が悪者にならないためだったり、それぞれにずるくて、それこそが綺麗事じゃない人間なんだな、と気付く。
だからこそ、ずるさとずるさがぶつかると、読んでいる方までちゃんと痛いし、ずるさの中で真っ直ぐな人間を見つけると、応援したくなるんだよなあ。
ドロドロしていて、清々しくはないけど、登場人物がみんな人間くさいから心に染みてくる度合いが、他の作品の比じゃなかったです。
イライラしていたはずなのに、ジリジリし始めて、涙が滲んできて、ほっとする。
描き下ろしににやにやしつつ、ちょっとハラハラして、この先の2人を思い浮かべる。
いろんな感情が湧いてくる作品でした。
愛されていることでどんどん綺麗になる南原に、北村は振り回され続けるだろうし、それに疲れたときが来ても、きっと手放せないんだろうな、とか。
純平先輩が南原にフラーっとして、相手にされないのに秋名に叱られるなんてこともありそうだし、春名さんはしれっと結婚式にきたを呼びそうだなと思ったり、本編にないことをいくらでも妄想できる作品って、余韻がたっぷりでいいですね。
じっくり読んで、どっぷり浸かってみてください。おすすめです。
ストーリーを大まかに纏めると、彼女と付き合ってはいるけれどドライな関係になりつつある攻めの北村が、受けの南原が自分に好意を持っていることを知り、なし崩しで体の関係に発展してしまうところから始まります。北村はなかなか頭で同性を受け入れることができず、酷い男だと自覚しつつも彼女と南原の間でふらふらしながら、徐々に南原に向いていく自分の気持ちを認めて彼を受け入れる覚悟を決める、という流れです。相手に尽くすタイプで尚且つ割り切った関係でもいいと予防線を張ってしまう南原が可哀想なんですが、北村もなんだか憎めないキャラでした。
シリアス感はそこまで強いわけでもなく、適度にギャグも挟んであって読みやすい作品です。そんな中でも南原のフェロモンが垂れ流される濃厚な濡れ場や、気丈に振舞っていても時折隠しきれない感情が溢れ出す表情にぐっと引き込まれました。そして番外編では、南原の過去や恋愛観が描かれています。便利なコンビニのように相手に尽くして尽くして尽くしきって、最後の最後でもいいから自分をこれほど愛してくれるのは南原だけだと気付いてくれたらいい。なんて美しくてエゴが強くて健気な愛なのか。この番外編で彼の本当の魅力を知れた気がします。
この作品を気に入った方には、2人の後日談を描いた『Mr. CVS』もオススメです。北村の南原への気持ちがかなり強くなっていて、セックスでも歯止めが効かず暴走してしまうほど南原を愛していることが伝わってきてすごく萌えました。
南原が健気で一途で可愛くてたまりません!
つけこみますよ!全力で。
でもノンケに告白した時はフラレる時って切なかったなあ。
北村がなんでもソコソコ平均値にとらわれて優柔不断というか少しズルい大人ですね。
南原が軽そうに見えて実はいいやつで売り上げにも貢献してましたね。
彼女持ちのノンケに惚れて、でもぐらついてる北村につけこむよ!南原のエロ顔に北村はぐらつき、南原に触れたくて、でもそんな気持ちを認められなくて。彼女も浮気してたのに別れる気ないとか言っちゃって。
最後に合鍵をドアに張って見つけてくれるかかけるところ、北村の住む街で就職するのに2ヶ月かけて南原が会いに来たところ、ティッシュが一箱なくなるまで盛るところ。この辺がたたみかけました。
1ページ目の二人がまさかこの二人とは全然わかりませんでした。
短編は秋名が南原にひどいことするけど好き故になのでなんとも…。南原が可哀想、でも可愛い。
久々にじっくり読み返し、なんだか感慨深くなったので初レビューをこの作品に捧げます。
阿仁谷作品はこれが初でした。初めのうちは独特な絵柄に少し抵抗があったものの、ストーリーに魅せられ、そのストーリーにマッチした絵柄に今では虜です(笑)
内容は他の方のレビューや作品紹介にもある通り田舎のコンビニの店長×クビになった元バイトくんのお話です。
どこにでもいるような可もなく不可もなく、なコンビニのような男・北村(攻)がまー煮え切らないこと…
女性関係然り、元バイトの南原(受)との関係然り、全部曖昧です。ハッキリとせず色々濁してその場をやり切ろうとする様子はすごくもだもだします。でも、あーこんな人いるなあ。と思うほど、北村は普通の人なんです。そんな普通の人に降りかかるスパイス、もといイレギュラーが南原。ゲイで十歳年下で考え方も価値観も違う南原に好意を寄せられて、だんだんと北村が絆されていくのですが、南原がひたすら健気でいじらしい。物語を大きく動かしていく北村の彼女・秋名や秋名の妹の春名がなんせ強かでずる賢いタイプなので、自ずと南原の健気さが際立ちます(笑)
北村との別れのシーンで、北村の前では明るく元気に別れを告げて、北村宅の玄関の扉を閉めてから南原が啜り泣くシーンは見ていて心臓が鷲掴みにされたような感覚になりました。阿仁谷さんの作品はキャラの表情や感情が豊かで感情移入しまくってしまいます。
そんな南原の泣き声を扉越しに聞いて、やっと自分に踏ん切りを付ける北村。いやー、本当最後の最後でやっと…。
しかし秋名さん、恐ろしい…(笑)北村が自分から別れを切り出すまで別れてあげない宣言、しかし自分にも新しい男が既にいるという…魔性です(笑)でも秋名さんの気持ちも共感できる所があり、女の人ってこんなもんだよなあと。ハッキリと意思表示をしない北村に嫌気がさすのはわかります(笑)
そんな北村がハッキリと「好いとう」と言った時の破壊力がもう…嬉しそうに笑う南原が本当に嬉しそうで、ハッピーエンドで一安心です。よかったね南原くん!
長々と書きましたが、興味のある方は一度読んでみることをオススメします。たしかに阿仁谷さんの作品は好みが別れると思います。それでも、その癖にハマったが最後、阿仁谷ワールドに引き摺り込まれていきます。
エロ多めが好きな方にもオススメです(笑)