• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作青空の澄んだ色は

深田龍二(ふかだ りゅうじ),小学校教諭 
杉浦秀(すぎうら さかえ),深田の元教え子 

その他の収録作品

  • 番外編
  • WAVE

あらすじ

教師を目指す杉浦秀は、講師として小学校に赴任する。そこで、秀が小学校の時担任だった深田龍二と再会する。秀にとって、深田は憧れの人であり、心の支えだった。再び会えたことに驚く秀だったが、昔の印象とは違う深田に戸惑いを感じる。しかし、次第に深田への想いは形を変えていき…
出版社より

作品情報

作品名
青空の澄んだ色は
著者
天禅桃子 
作画
天禅桃子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
ISBN
9784813051428
3.6

(70)

(22)

萌々

(14)

(25)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
21
得点
247
評価数
70
平均
3.6 / 5
神率
31.4%

レビュー投稿数21

人生を導く仕事でもある

 先生×先生なのですが、受けが攻めの元教え子なので、先生×生徒の面も多分に含んだ物語でした。秀にとっての深田のように、学年が上がった後、卒業した後もずっと印象に残り続ける先生、人生に躓いた時に道標となるような言葉をかけられる先生に出会えることの尊さを感じました。生徒が先生を覚えていることよりも、先生が生徒を覚えていることの方が稀でしょうから、深田が秀を覚えていたのはそれだけ当時、彼が生徒に真摯に向き合っていたということなんでしょうね。恋人になったら相乗効果で互いに教師としてさらにレベルアップしそう。2人の仕事も恋愛面も応援したくなりました。

0

色褪せない名作

真っ直ぐな恋愛を読むと心が洗われます。
余計なもだもだなしで、表紙のようなスカーっと晴れた青空のような気分になりたいときに最適です。

小学校の常勤講師になった杉浦秀(サカエ)。
新任教師紹介のときに、小学校の恩師・リュウ先生と再会して…。

再会もの、そして年の差です。
父親が母親や自分に暴力を振るうようになって、自分の無力さに傷付いていた秀に気付いて、手を差し伸べて、寄り添ってくれた先生って、すごく特別なんだろうなあ。
しかもその先生が十数年経っても、自分のことをしっかり覚えていてくれたら…。
記憶の中の憧れていた「先生」と、今の先生がずいぶん変わってしまっていてショックを受けても、単純に「失望」して反発するのではなくて、そのあともちゃんと自分の知っている「先生」が根底にいるのを感じられたら…。
「憧れ」から「失望」、そこから「恋」に変わっていく心理描写が素晴らしいです。

リュウ先生の方も、自分が希望と理想に満ち溢れていた初任時代に受け持った最初のクラスで、特に印象深かった児童が、自分に憧れて同じ道を選んできてくれたと知ったら…。
可愛くて仕方なくなりますよね、それは。
しかも勤続10年以上の間にいろいろあって変わらざるを得なかったリュウ先生の目に、秀がまっさらで綺麗で眩しく映っているのがこちらにも伝わってくるから、ときめきのお裾分けを大量にもらえます。

当て馬や余計なことをしてくる人物がいなくて、2人の関係だけに集中してストーリーが進行していくので、ヤキモキフリー。
小学校のときと、卒業してからの過去のエピソードも説得力があって、ぐいぐい引き込まれます。
そして何と言っても、終盤からラストへの言葉選びが秀逸。
読むたびに、階段を駆け上がるような気持ちになるんですよ。
最後のページでは、屋上につながるドアを開けて、目の前に青空!みたいな。
抽象的すぎて伝わりにくいかと思いますが、毎回こういう気持ちになるんですよ。
なので、ぜひこの感覚を味わっていただきたい!

13年前の作品ですが、いつ読んでも同じ感動を得られる。
貴重な1冊です。

0

ピュア

何年かぶりで再読しました。
初めて読んだ時もこの作品は好きでしたが、やっぱりいいな~と再認識。
萌評価と萌x2で悩みましたが、中盤で心情的にグッとくるものがあったので萌x2評価です。

ストーリーについては他の方も既にレビューされているので割愛します。
この作品のどこが好きかと言うと、杉浦先生のピュアで一途な所と杉浦先生よりは少なくとも10歳は年上だと思われる深田先生の可愛さです。
元生徒である杉浦先生の前では格好よく見せたいとか、可愛すぎです(笑)。
2人が想いを秘めて普通に接しようとしているの事にキュンとしたり、さりげない言葉がグッとくる作品です。
派手な展開はないのですが、それが却って身近に感じられ感情移入もしやすかったです。
カッコイイ大人だけど(特に深田先生の方は)可愛いさが感じられるカップルだと思います。

0

さわやか!!

昔のBL作品を読み返していたのですが、ともかくこの作品、さわやかの一言につきます。
天禅先生の作品なので、ともかく絵がキレイ。
講師になった主人公が赴任先で小学校の時憧れていた先生に再開するというお話なのですが、この、憧れていた先生、長年の時を経てかなり適当な先生になっています(理由は後で出てきますが…)。
BLであることを忘れて、「あれ?私、先生モノの作品読んでる?」というぐらいピュアな作品で、エロも朝ちゅんぐらい。キスもさわやかです。
それでもあちらこちらに色気が漂っているのは天禅先生の作品だからなのでしょう。
今のエロ重視になってしまった私にはやや物足りなかったので「萌」にさせて頂きました。

0

ゆっくりじっくり

昔は憧れや尊敬だったものが恋に変わっていく。

恋愛に関してはゆっくりじっくり進行の話。そこが、ほんわか温かい感じで良かった。

小学生の時、かっこ良かった先生がヨレヨレのおっさんになってたら、心の中で悲鳴あげちゃいますよね。

サカエはお母さんが離婚再婚を繰返し3回も名字が変わってる。そのお父さんの中には暴力を振るう人もいたそうで、早く大人になってお母さん守りたいって言うのにはジーンと来ました。

髪を切ってさっぱりしたリュウ先生。
サカエが呼び出すんですが、呼び出した先でリュウ先生に抱き付いてます。
頬染めて「どっちも好きです」って言うのが可愛かったです。(髪の長さ)

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP