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表題作他人同士 1

田口暁・24歳・駆け出しのフリーカメラマン
浅田諒一・28歳・雑誌編集者

その他の収録作品

  • シンプル・キス

あらすじ

最新の流行を扱う情報誌の敏腕編集者、浅田諒一。ドライな恋愛が信条のゲイだけど、家を追い出された年下のカメラマン・田口暁と、期間限定で同居することに!!仕事相手とは寝ないと決めていたのに、筋肉質で長身の暁は、諒一が抱きたいタイプそのもの。ある晩、ついに手を出そうとした諒一は、逆に「俺にだって男が抱けます」と押し倒され!?
出版社より

作品情報

作品名
他人同士 1
著者
秀香穂里 
イラスト
新藤まゆり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
他人同士
発売日
ISBN
9784199004926
3.6

(38)

(8)

萌々

(12)

(15)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
134
評価数
38
平均
3.6 / 5
神率
21.1%

レビュー投稿数15

デビュー作とは思えない!

ややこしい恋愛観を持ってる諒一と真っ直ぐな性格の暁。

この二人の日常の仕事と生活、過去と現在がうまく読み手に飽きさせないテンポで書かれていて、ガッツリファンになりました。この巻ではひとまずやっちゃう二人、までですが、伏線に諒一の過去が出てきます。
同人誌も読みたくなる、そんなのめり込み様。
三作、スピンオフもあって、さらにアンコールも出ている?!

散財する予感しかしません(笑)

1

あー、やっぱりおもしろい。

なんとなく電子書籍で購入して夜更けに読んでいたのですが、読んでて気付く。…あ、これ何年か前に読んだことあったと。
しかし久々に読んで、こういうバランスの作品って好みだわ……と改めて思いました。

BLって「ボーイズラブ」だから、……ボーイ(少年)なのかよ?…というツッコミは置いておくとして……ラブが中心に書かれていればいいのかもしれませんが、せっかく読むからにはそれ以外の部分での読み応えも求めたいもの。
職場がメインの舞台となり、きちんと仕事している大人が登場する作品は良いものです。特に個人的に親近感のある業界が描かれていたりすると、仕事の成り行き的な部分も楽しめて良いです。男社会で少し無理してる感じの女性社員の描写も嫌いじゃないです。
ちょっと古め作品なので、懐かしい感じの仕事の進め方など「うんうん……」とうなずいたりして。(もっと余裕ねぇよ! と思う所も多少はありますけどね)

ラブ的な部分では、大人を気取りひねた所のある浅田が若い田口に絆されていく様子がたまりませんね。
丁寧な描写が素敵です。シリーズ全巻通して読み直さないとね。

6

年下ノンケに攻められる

恋愛なんて信じないでその時の欲情のままに生きてきた男が
まっすくでノンケの男に組み伏せられてしまう話。
しっかりと仕事の話も書かれていて読ませてくれる内容。
ただガッツクだけのものじゃないので、感情移入できる(って誰に?!)
2巻3巻とボルテージ上がっていきますよ(*^_^*)

4

秀様のデビュー作

…というのは知らずに読み始めました。
主人公は雑誌の編集者でいつも忙しく、でもそこに突き進んでいく諒一。
ひょんなことから駆け出しカメラマンの暁とルームシェアする事になって…という設定。
編集という仕事の日常的な厳しさや、トラブルが起きた時の殺人的危機、それでも手を抜かずやり遂げる諒一の「お仕事BL」的側面でも、大変読み応えがあります。
諒一はゲイでバリタチで、でも「恋人」は作らずヤりたい時にヤレる相手とヤる、そんなドライな男。どうやら諒一には「もう恋はしない」と心を閉ざした出来事が過去にあったらしい。
ただ、仕事関係の男とは寝ない。
だから好みどストライクの暁もどうこうしようとは思ってなかったのに…
暁は性格も良くて「自分スタイル」を貫いていたはずの諒一の生活に溶け込んでくる。それを心地よいと感じ始めている自分自身に苛立つ諒一は、関係を変える目的で暁を抱こうとするけれど返り討ちにあって。
1巻は、抱くつもりが抱かれて悔しい気持ちは強いながらも、暁の存在を憎からず、少しなら自分の領分に入れてやろうか、と感じ始めるところで終わります。

「シンプル・キス」
久々の休日、青臭いお仕事論と将来の夢を語る暁にちょっとだけゲンナリの諒一。でも暁との会話であぶり出されていく諒一の至極真面目な姿勢。
ところで、勝手に写真を撮る暁に怒りカメラを奪おうとする諒一と抵抗する暁の口がぶつかる。痛さにひるむ諒一にもう一度唇をそっと重ねてくる暁。
キスが気恥ずかしいものだと諒一は初めて知る。照れ照れ照れ照れ……がかわいい。

3

男同士で他人同士で

“赤の他人に仕事以外のことで期待するのはバカげている”が信条の
雑誌編集者・諒一が
若手カメラマン・暁に
ついつい情にほだされていく過程が非常に面白い作品です。

タチで一晩の相手には事欠かなかったはずが
一度お相手願いたいと思う暁と同居って
ラッキーなんだか修行なんだかホント微妙ですけど
ドライな関係を望む諒一と
真心全開の暁とのバランスが楽しいのです。

料理上手な年下の男って可愛いじゃないですか!
しかも恩着せがましくない控え目で絶妙な性格がかなり好印象で
剣道もやってるとかまさに理想的。
そういう暁をね、抱きたいと思っていたのにね……。
わりと頻繁にやりたいやりたいって諒一が思っていて
いつもなら「それだけかよー!?」と思ってしまうんですが
仕事ばっかりでそうなっちゃうのも無理はない…のかな??

酔いの中で行動にうつした諒一が
暁からまさかの反撃をくらって
後々メンタルダメージを引きずる様子につい笑ってしまいます。
さぞ悔しかっただろうなぁ…。
でもあそこまでして「覚えてない」は無いって分かりそうなものですけど
平然としている暁はなかなか食えない男です。

暁と一緒にいることに心地よさを感じてきた矢先、
年末のおでんパーティ(?)のあとで……。
この暁の雄みが!たまらん!!
始めこそ諒一は言葉での抵抗はあっても
あんなふうに熱っぽく迫られたら降参するしかない…。
実際なかなかのテクだったようですしww
またもや野望は果たせなくたって
もう暁の存在は大きくなるばかりでしょうから
おもむくままに委ねて欲しいです。

お仕事BLでもあり、
骨太な感じの二人なので
まだまだ先が読める贅沢に喜びを隠せません。

おでんが無性に食べたくなってしまったので
昨日煮たしみしみのヤツを今夜いただきます☆

3

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