花嫁再来

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表題作甘い蜜の記憶

幼少の頃から瑞葉を愛する旦那様・秋良
秋良を愛するまだ高校生の幼妻・瑞葉

同時収録作品甘いみじゅの褥

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

目覚めた時、平凡な瑞葉の暮らしは一変した。事故で失った記憶の中で自分は、義兄となる人・秋良と生涯の誓いを交わしたというのだ。密かに恋い焦がれた彼と結ばれていたことに混乱した瑞葉は拒絶するが、以前の瑞葉を呼び戻そうとした秋良に陵辱されてしまう!?
「きみは私の妻だ。夫が妻を抱いて何がおかしい?」無垢な筈の体は、彼の愛撫に素直に反応してしまう。だが過ぎる快感に泣く瑞葉を見つめる秋良の瞳は何故か苦しそうで……。
出版社より

作品情報

作品名
甘い蜜の記憶
著者
弓月あや 
イラスト
しおべり由生 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
甘い蜜の褥
発売日
ISBN
9784773099331
2.8

(6)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
15
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数1

やっぱり神作品。

甘い蜜シリーズ2作め。
2人のあまあまな生活から始まります。
(甘い蜜ファンには垂涎のシーンもありますよ。)

千華子の結婚式で、2人は他の参列者に隠れてそっと指輪の交換と誓いのキスをします。
というのも、2人が週末だけ嵌める指輪は、千華子用に作られているので瑞葉には少し小さい。
秋良は両親の形見である結婚指輪をリフォームして2人の夫婦の証とするのです。

新婚旅行に旅立つ千華子を見送った後、瑞葉は幼い子を庇って車に轢かれ、2年間の記憶を失くしてしまいます。
秋良と秘密の結婚をした時の千華子の錯乱状態や周りの人たちの苦しみは、瑞葉には想像以上に辛い記憶だったのかもしれないですね。

秋良と思いが通じ合ったばかりか結婚までしていると教えられても、瑞葉は受け入れることができません。
何よりショックだったのは『失った2年の記憶が戻れば、今の記憶はなくなる』という事。
「記憶がなくてもぼくはぼくなのに、みんなは以前のぼくを求めている…今のぼくは必要ではないのか」と苦しみ、激しく拒絶するのですが、そこはヤンデレの秋良にいさま。
「私は君を手放すつもりはない。どんなことをしてでも君を取り戻す」と。

本当にどんなこともやらかしてくれます。
車に乗り込むや否や瑞葉に熱いキスをしちゃったり。
パニック状態の瑞葉を押し倒しちゃったり。
静養先で瑞葉に睡眠薬を飲ませて無理やり体を繋げちゃったり。
記憶はないけれど体はしっかりと官能を覚えているから瑞葉はますます混乱してしまいます。

静養先でまたもや病院に搬送されるような大怪我を負った瑞葉は、自らも大怪我を負いながら自分を助けて潔く身を引いた秋良に究極の愛を見出だして秋良の元に走ります。
疲れ果てている秋良にいさまはもう瑞葉を完全に諦めた様子で、「君が笑顔でいてくれるなら誰と愛し合っていてもいい。それが私の幸せだ」と言いますが、今度は瑞葉が必死に秋良を求めて離さず、結婚指輪を嵌めてくれと頼み込み、2人の想いはやっと通じ合いました。

BL要素は少ないですが、瑞葉の心理描写が丁寧で切なくて何度も涙がこぼれました。
「二年の記憶が戻って、今、ここにいるぼくがいなくなっても、ずっと一緒にいるから…」発言に至っては号泣。
どんな状態であってもお互いを必要として愛し合う、結ばれるべくして結ばれた2人、やっぱり私は応援しちゃいます。

5

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