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表題作愛の言葉をうらがえし

元同級生 大学生 聡
元同級生 ショップの店員 杏梨

同時収録作品愛なんだというまえに・ある日の日曜日・泣かないでよ小鹿ちゃん

中2~高校生 長谷川宗馬
車整備士 須田真美

同時収録作品あなたを待つの

小料理屋常連 西澤
小料理屋手伝い 池本健吾 18歳

同時収録作品ノーコントロール思春期

兄の友達 会社員 幸裕 25歳
高校生 修斗 16歳

同時収録作品煩悩リサイクル

雑貨屋店長 仲野要一 24歳
雑貨屋バイト 矢島泰司 20歳

その他の収録作品

  • 愛なんだというまえに
  • ある日の日曜日
  • 泣かないでよ小鹿ちゃん
  • あなたを待つの
  • ノーコントロール思春期
  • 煩悩リサイクル
  • honey

あらすじ

思春期の恋はどうしようもない。ダメってわかってるから泣きたいし、でも体は勝手に反応しちゃうし…。兄の友人・幸裕を好きな修斗は。遊びみたいに誘われたデートでムードタップリに誘惑された。その大人の余裕が辛くて…。他、意地っ張り同士の傷つく恋や、擬似オヤコ間恋愛などを収録。描き下ろしはタップリ長編70Pv
出版社より

*上記あらすじは同時収録作「ノーコントロール思春期」
 表紙は同時収録作「愛だなんだというまえに」

作品情報

作品名
愛の言葉をうらがえし
著者
阿部あかね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862634757
4

(39)

(13)

萌々

(16)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
18
得点
156
評価数
39
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数18

「事件(萌え)はメインで起きているんじゃないんだ。書き下ろしで起きているんだ!」と思わず言いたくなる作品です。

この作品と出会ったのは、ちょうど2008年に出版された直後でした。
阿部先生の前作「制服のためのラブソング」をとっても気に入りまして、
次作品の発売を心待ちにしていた矢先のこと。
見つけたときは、余計に嬉しかったのを今でも覚えています。

さて、このお話ですが、書下ろしの作品「愛だなんだというまえに」がもう私的にかなりツボです。
何がというと、何から何までと言いましょうか(身もふたもなし)。
物語は、元ヤンキーで元美容師のとある男が庭付き一戸建ての古家に引っ越してくるところから始まります。
その家の縁側でくつろいでいる不法侵入なガリガリ少年。
彼は中学生なのですが、家庭にも学校にも居場所がなく、空き家だったその家に逃げてきていたのです。
そうとは知らず初めは追い出す男。
でも、人情はあるので何か気になってしまう。
そんなやりとりから二人の交流が始まって最後には・・・、というお話です。

以下、評価と感想です。

■一言で言うと・・・
『とにかく一度は読んでみてほしい作品』
■絵:★★★★★
かなり好みです。
ぶっちゃけますと、最近の絵よりは、前述の前作からこの作品までの絵が一番丁寧で好きです。
あと、阿部先生が描かれる猫がこれまた、ぶさいく可愛くて好きです。
■ストーリー:★★★★☆(萌え度は★★★★★)
緻密かと言われると、そういう類の話ではありません。
メインの二人の関係性と「こころの交流」、少年の成(性)長を楽しんで欲しい作品です。
作中の「俺の趣味は貯金と家庭菜園だ。(略)・・・お前を育てること」というセリフにはかなりグッと来ました。
■読者として向いていると思う方
「読者として向いていないと思う方」以外の方。
■読者として向いていないと思う方
攻め・受けは年功序列で決まる方。
受けは絶対可愛くなきゃ!な方。
話の流れに哀愁漂う緻密さを好む方。

4

おっきくなっちゃった!?

やっぱりコッチかっていうなww
タイトルよりも、表紙のカップル二人にトキメイテシマイマシタ。
やっぱりカワイイほうが受よなww←基準が
■愛だなんだというまえに
安い家賃で新しくかりた一軒や。
そこに住み着いていたのは、猫と中学生!?
なお話であります。最初はやっぱり年下受?
と思ってましたが、七転八倒あってのその後。
ちょっ・・・どんなスピードで成長すんのよっていうなww
しかも変態度が増すって・・・
やっぱりというか、なんというか。
テンポもお話も、可愛くてすごく好きです。
結局は絆されてしまうのですが、最後までの抵抗っぷりが乙。
ねちっこいエロがなかったのだけが心残りではあるものの
攻の妄想の中のオッサn・・・もとい、お兄さんが素敵でした!
この画だけでご飯何杯でもいけちゃう(○=(゚∀゚)=○)はっ!
その泣き顔と泣きボクロは反則ですw
■愛のことばをうらがえし
ここも、なんだかんだバカっぷるなところが
好きです。
もーぉ、おもいっきりラブラブしちゃえばいいとおもうんだ
■あなたを待つの
ちょっとメソメソしすぎじゃないかい?・・
と思いましたが、褐色の肌っていいよね!
アラブとかあんま得意じゃないですが
褐色が犯されてるって萌えるww
でもちょっと乙女くさい受なのが難
■ノーコン
変態汁・・・・wwwジュルリ
兄貴の友達で、もっと小さい頃から憧れで
そんで今まさに恋・・・・・
思春期真っ盛り、もちろんアッチも盛っちゃってるわけだが・・
なお年頃さんと、なんとその憧れのあの人とデート!?
ちょっ・・ちょ・・・
なお話。
けっこう展開的には可愛くて好きです。


他、短編2つ
全体的に可愛い感じの仕上がりですかね。
最初の話の攻だけが逸脱して変態にそだってますが
愛嬌としてみませう。うん・・愛嬌・・だ・・愛嬌

2

なんて心あたたまる漫画なんだー

そういえば阿部先生の漫画の題名には、『愛』が入っているものが多いなあと、読んだ後にふと思い当たりました。

この本に収録されている、表紙の二人が主役の『愛だなんだというまえに』は、作品全体から愛があふれかえっているような、素晴らしい漫画でした。

借金だらけの父親にろくに構ってもらえず、いじめのある学校はつまらなくて、行き場のない宗馬と、そんな彼を放っておけなくて最後には一緒に暮らすことにする真美(まさよし)の、これが愛の物語でなくて何だろう。

いくらでも悲惨に描く余地があるはずの宗馬の境遇や心境を、さり気なく、からりと描いてあるところも、かえって私の「かわいそう萌え」の嗜好にぴったりで、その部分だけでも悶えころげる水準です。

この本を読み、まだ持っていなかった阿部先生の本を全て買うことに決めました。

1

口は悪いけど優しいオッサンの子育て、激モエ!!!

作家買い。
男の片親の子育て系がものっそ好きなんですよ。
それに通じるものがある話は全般的に好物です。
だもんで、この作品の約1/2にあたるページ数で描かれた『愛なんだというまえに』の二人の話がめちゃめちゃ好きでしたっっ!!!

この作家さんのデビュー作あたりは正直、キャラの描き分けができてなくて、「どれがどいつだ?」と読むのが大変だったのですが…
これは、その頃と比較して一皮どころか何皮剥けたんだ!?とビックリするくらいクオリティが上がっていて驚かされた作品でもあります。
いまや人気の作家さんとして活躍されてるので失礼かもしれませんが…人って変わるんだなといい意味で感心させられた作品というか…個人的に思い入れがあります。
ちなみに、最近のカワイイ天然系の受キャラより、この頃のキャラや絵柄のほうが個人的に好きです。
ま、なにが言いたいかというと、この作品集がすげー好きってことなんですがね。笑

6組のカップルからなる短篇集。

■愛なんだというまえに / ある日の日曜日 / 泣かないでよ小鹿ちゃん
元ヤンぽいガラの悪い車の整備士が、偶然出会った登校拒否児と仲良くなって、世話して、しまいには正当な保護者からその身を預かり育てるという話。
2年後、登校拒否児は立派に成長し、育ての親である男に懸想してエロい妄想に取り付かれ、泣き落としみたいに口説いて組み敷くことになる。
まさか、拾って育てたひょろひょろのガキに犯されることになろうとは……受のおっさんだけでなく、読者の私も非常に驚いた記憶があります。笑
攻は庇護欲そそられるちびっ子だったので、育てるうちに愛情が湧くのは想像できるし、目にいてれも痛くないくらい可愛がって、当然オッサンが攻なのかと思ったら、別人のように成長したガキンチョに組み敷かれることになるなんて…!!すげー!!!
作家の発想にしてやられたというか…想像とは逆だったけど、このカップルいいです。めっちゃ好きでした。
できることなら続きが見たいけど、未だに出てないということは、望み薄でしょうし…はぁ~…残念。。
口は悪いけど優しいオッサンの子育て。ツボだったのに~~~っ!!笑

■愛の言葉をうらがえし
表題作。
熟年というほどではないが、そこそこ付き合いが長いカップルの倦怠期に起こった別れ話を描いた作品。
『別れ話』っていいよね~~~vv
めちゃくちゃ大好物です。
「別れるって…ただの強がりでしょ~」と軽く見ていて、後から深刻さに気づいてあたふたするキャラをみてると、ものっそキュンとします。
付き合うまでのドタバタを描いた作品も好きだけど、別れ話にアタフタして気持ちを再確認し合うようなシチュも萌える。そーゆうはなし。

■あなたを待つの
飯屋の常連の社会人とその店のバイトの話。
離婚したばかりのオッサンと、彼女に振られたバイト。オッサンは前からこのバイトにちょっかいをかけていて、口説かれ続けてついに落ちる…みたいな。
でも、どっちもノンケなわけで…それにしてはアッサリと店でエッチしたり、告白劇なんてやってるので、そんな簡単でいいのか!?と疑問に思ったり。
気楽なラブコメとして読めばいいのだろうが、どうにもそういうところが気になってしまう質なので、これはいまいち。スミマセン…

■ノーコントロール思春期
兄貴の友達(社会人)×9歳年下の高校生。
昔から兄の友達として慕ってはいたが、いつしかそれが恋愛感情になってしまい、勝手に体が発情しちゃうお年ごろでビクビクワタワタしてる受けの高校生が見ていてカワイカッた作品。
そんな受けの心情を察している攻めも、受けが好きで、温泉宿に連れ出しておいしくいただくという。
悪い大人な攻めと、やんちゃで意地っ張りそうな受け。
そこそこ悪ガキっぽい受けが、自分の気持ちがバレないように焦る姿がとてもいいっす。
そりゃー手ぇ出したくなるよな~、と攻めに同調。

■煩悩リサイクル
高い時給につられてバイトはじめたら、店主にケツ掘られました。…みたいな話。
メガネで遊び人風の店主×ヤンキーっぽいバイト。
受キャラっぽくないキャラが受なのがいい。
割りきって考えればケツ貸してこの時給なら、まあいいか…というようなモラルの薄いキャラも好きです。

■honey
高校生同士。エロ無し。
実は片思いをしている仲のいい同級生が転校してしまう。
この作家さんには珍しいシナリオで、告白するわけでもなく、ちょっとした悲恋?を描いたショートストーリー。


目付きの悪いキャラ、口の悪キャラ、悪ガキなどなど……ちょっと粗野で乱暴なキャラが多いのがこの作家さんの好きなトコです。
そんなキャラがたくさんいるのでこの作品集も好きです。
最近は、なんかちょっとカワイイ系の受けとか天然系の受けとかが多く、うーん…な感じが増えてきたので、この頃のような荒くれ者たちが活躍してくれる作品がたくさん読みたいな~と思ってみたり。荒くれ者バンザイ!

《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★★★ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成/演出

2

かっわい~かっわい~^-^

キュンキュンするお話が一杯詰まってます。
限りなく「神」に近い萌x2です。
私はどのお話も好きでした。私の萌えツボが一杯詰まってます。
萌ポイントとしては、年下ワンコ攻め、元ヤンだけど面倒見が良くて今はしっかり自立している男前、ほだされ受け、強引な年上の攻め、大人だけどちょっと弱ってるリーマン等など。
乙女な受けも、この受けは大丈夫でした。キッパリ、ハッキリしてるところもあるので。
好きすぎてどうしようもなくなっているカップルも、ちょっと切ない系のお話で私はとても好きでした。
それにしても、「愛なんだというまえに」の宗馬の変貌にはびっくりしました。一瞬、同一人物とは思えなかった・・・でも、このシリーズがやっぱり一番この本では好きなんですけどね。

とってもお勧めの一冊です。

1

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