堕ちゆく者の記録

堕ちゆく者の記録
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×23
  • 萌11
  • 中立9
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
16
得点
69
評価数
30
平均
2.7 / 5
神率
10%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199005091

あらすじ

9月1日、俺は目覚めると、檻の中に囚われていた──』ある日突然、勤務先の青年社長・石田(いしだ)に監禁されてしまった、デザイナーの英司(えいじ)。「今日から君をAと呼ぶ。これは三十日間の実験なんだ」石田は1冊のノートと鉛筆を渡し、日記を書けと命じてきた!!名前と自由を剥奪され、身体も精神も支配される──官能と狂気に晒されて、人はどこまで理性を保てるのか、衝撃の問題作!!
出版社より

表題作堕ちゆく者の記録

アパレルメーカー社長 石田敬一(K)
アパレルメーカーデザイナー 阿東英司(A)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数16

ホラー小説か、ミステリー小説のような作品

会社の尊敬していた社長に、突然に拉致、監禁、調教されるというお話しです。

あらすじからはblにはありがちな展開かなと思いましたが、こちらのお話しは甘い展開や萌えられる要素がないです。

身体の調教も少しありますが、どちらかというと食事を抜いたり、お風呂に入れない、排泄を我慢させる、放置するなど、生命の危機を感じさせて、精神的に受けを追い込んでいくのが、主体のお話しなので、攻めが受けに愛情の気持ちがあるのかわからないです。

追い込む攻めが冷静で受けのことを、実験動物のように観察している節があります。

あげくに他の男に襲わせようとしたり。
そうはならなかったけど、攻めが嫉妬とかで止めたのではなくて、受けが追い詰められて壊れたから、相手の男がその気をなくしたという愛のない痛い展開です。

最後、せっかく逃げだせた受けが攻めの檻に戻っていくのが、よくわからなかったです。
攻めの気持ちに絆されたというより、精神的な暴力に人格変えられてしまった感じ。

もう少し攻めが受けに人間的な愛情をみせれば、結末をハッピーエンドに感じたと思いますが、そういった甘い萌えがなく、実験じみてます。

サイコな攻めが受けを実験的に洗脳したような印象に思えてしまいました。

お話しはありきたりなblとは違い、展開が読めなくて一気に読んでしまいました。
bl小説というより、ホラー小説か、ミステリー小説を読んだ印象です。
あと、イラストが繊細で綺麗です。

0

確かに実験作です

非常に恐ろしい物語です。
凝った構成やみなぎる緊張感、息を詰めて読む感覚、呆然とするような終結…
この読み応えは神級ですが、BLの萌えは?と言われたら、いわゆる「萌え」は無い、のです。
美しい社長はサイコで、1人の社員を全く前触れなく拉致し、監禁し、人格を奪ってゆく。
確かに肉体的なレイプ、陵辱はあるけれど、終盤まで被害者は狂った社長を憎み、どうにかして正気を保ち、逃げ出してやる、と考え続ける。
社長は彼を「A」と呼び日記を書くように命令します。
この日記が、「A」となった英司の心境の移り変わりを読者に表すような構成。同時に社長の石井も自らを「K」と称して、何故こんな事をするのか、何故英司なのか、何を求めているのかを書き綴っているのです。
これらが石井が英司に行う非情な行為、また脈略なく示す優しさの描写の合間に交互に入ってくるのですが、これらは正直なところテンポ良くという訳ではないので、元々甘さ皆無のこの恐怖物語の納得できる説明にはなっていないように感じました。
まず石井の心が歪んだ訳がわからない。助かった事がそんなにイヤだったの?生きたくて叫んでいたんじゃなかったの?
また、最後に英司が何故自分から抱かれたのかも唐突に感じてしまいました。
…という私にとっての不明点はありつつも、監禁中に石井のための服飾デザインが頭に溢れ出してくる様子などが非常に印象的。
ラスト、舞い戻ってきた英司を迎える石井がそのデザインを実現した服を着ているのを見るその瞬間が目に見えるよう。
狂気じみた監禁の被害者と加害者が、切り札と騎士になるその瞬間。
どこか不気味で恐ろしい、でもやめられない。そんな作品でした。

3

愛の芽生える要素はある、のか?

秀香穂里さまの本が読みたくて、購入。
監禁ものばっちこーい!でしたが、しょっぱなからっすか。いきなりっすか。好き過ぎ⇒誰にも渡したくない⇒監禁、じゃないんすかー。
現実味(トイレの回数少な過ぎじゃね?どうやって、部屋改造すれば誰にも知られずに監禁部屋なんて作れるねん?とか)は薄いので、読んでいて「??」って感じでしたが、そこは秀香穂里さま。読ませてくれます。
あんな目にあわされたのに、英司が戻ってきちゃうのは動機として弱い感じはしますが、ラブラブハピエンなんでいいです。
あと、挿絵が素敵だと思います。

1

どの評価も押しにくい

ちるちるさんの評価って、☆によってポイントが変わるわけですが、
それで言うなら、☆4を付けたいくらい私にとっては面白いストーリーでした。
だけど、☆4って萌×2じゃないですかー……
面白くはあっても、萌えは無かった……

しょっぱなから2日半ほど一杯のスープで過ごして、
中頃には一日二回の食事、最後のほうに三日の断食って、Aはガリガリになったんじゃ?
一日二回の食事なのに一日一回の排泄って無理があるんじゃ?
そもそも二人に愛はあるのか?

とか、考え出すときりが無いので、とりあえず萌を押しておきます。
狂ボタンがあればポイントは関係なく間違いなく押してたw

ただし、内容はとても面白かったです。
最後、Kが勝敗を綴った日記がありましたが、私はどちらかというとKの勝ち、
もしくは両者納得ずくの段階で両方勝ちだと思うんですよねぇ。

とにかくAはKによって堕とされてしまった。
実際にこういう事が出来るもんなのか分かりませんが、恐ろしいお話です。

0

暗すぎる、でも惹かれる

この作品はかなり好き嫌いが分かれるお話ですね。         
拉致に監禁、凌辱、そしてさらに精神的に極限まで
追いつめていく物語はかなり痛いです。               
私は甘ちゃんなのでこのような狂気だけが刺さるような
作品はかなり苦手な部類ですが、時間や日にちを
刻々追っていきながらの受け様の変わって行く様子は
興味深いと思いながら読みました。
攻め様の生い立ちゆえの歪んだ愛を認める事が出来るか?
かなり難しい作品だと思いましたね。
それでも、なんといっても二人の相性が良い。
割れ鍋に綴じ蓋はこの怪奇な二人にこそ相応しいかも。

0

ただの監禁陵辱物じゃない

今まで読んだ秀香穂里さん作品の中では今作が一番傑作だと思います。

あらすじだけ言ってしまえば拉致監禁陵辱物なんですがこの作品はそれを越えてもっと深く、人の心理の奥深くまでえぐりとる様に描かれてます。
最初はAこと阿東英司[受]の日記から始まります、日付は9月1日。
この日からデザイナー英司は社長である石田[攻]によって彼の自宅の一室に特別に誂えた大きな檻へと閉じこめられ、名前も奪われただ「A」とのみ呼ばれ監禁される事となるのです。
石田は心理的にも身体的にもありとあらゆる手段をもって英司を追いつめていきます。
そして日記を書けと鉛筆とノートを彼に渡し、その日記が巻頭の文章に繋がるのですな。
Aの日記と平行して、自らをKと称する石田の日記も書かれておりその日記が後になればなる程大きな意味を持ってくる描写は見事。
彼らの会話に加え、彼らの日記が作中で交互に登場し、英司の強靱な精神力が少しずつ歪んで行く様子と、石田が何を求め考えて彼を追いつめていくのかの謎が深まって行き次第にこの作品の凄みに引き込まれて行く思いで読みすすめました。
監禁されている時間がたてばたつ程に己の精神がおかしくなっていき、そしてそんな自分を自覚している英司。
生後一ヶ月半で捨てられていたと語る石田。
読んでいる途中でふと石田はコインロッカーに捨てられたのではないか?と気付きました。
最近ではあまり聞きませんが、70年代にコインロッカーの中に赤ん坊を捨てるという事件が多発して、当時社会問題にもなったこの事件はショッキング性もあってその事件を元にしたマンガや小説が結構あり、そういう意味ではこの作品もその内の一つに加えていいんじゃないでしょうか。
コインロッカーに捨てられた赤ん坊を描いた代表的な作品として初期の村上龍さん作品に「コインロッカー・ベイビーズ」(←BLじゃないですがこれもっそい傑作です)があるのですが、石田もそのコインロッカーベイビーの一人だったのだな、と思いました。
英司を閉じこめていた大きな檻はコインロッカーの象徴であり、まともな感情を持たない石田にとって幸せな家庭で平凡に育った英司はプロトタイプ的存在。

一度は石田の元から脱出した英司は、再度その檻へと足を運びます。
そこにあったのは監禁中に自分が書き続けた日記とデザインのノート数冊と、もう1冊石田の書いた日記が。
英司をAと呼んだ意味、自らをKと称した石田その意味も最後で分かります。
入り交じる感情描写は読みごたえ充分。
ピアッシング等の痛いシーンもありますがエロ陵辱を越えた互いの魂の結びつきが描かれてます。
あとがきでこの構成は実験的で賭けの様とありますが、見事に成功していて、ずっしりと読みごたえのある話を読みたい方にお勧めです。

ホントはタイトルを「BL版コインロッカーベイビー」にしたかったんですがそれだとネタバレになっちゃうので断念しましたー。

4

恋愛はどこいった?

ワクワク、ドキドキする展開はなく、読んでて盛り上がりに欠ける。
監禁ものだけど、ハラハラもなかったな。
読み進めていっても話に変化がないから飽きてくる。
正直つまらんかった・・

2

ラブがない

いやはや、何と言っていいんでしょうか。言葉もないと申しましょうか。あとがきではないけれど、かなり疲れたのはたしかです。正直、グッタリしています、精神的に。
秀さんは作家買いする方だし、高階さんのイラストもあって、勢い込んで買っちゃったけど、これは読み手を選ぶなぁ~と言うのが正直な気持ちですね。甘さはありません!

良くも悪くも、秀さんのお話だなぁ~と言う気がします。いろいろと濃い!
拉致に監禁に合意なくやっちゃう……と、BLではお馴染み(になっちゃぁいかんだろ)の設定ですが、檻やお道具まで出てくるし、果てにはピアッシング(痛い~~~!)。

たしかに、お話としては面白く読ませてもらったけど、気持ち悪さは絶対に残ってるし。
いっそのこと、英司が壊れちゃって、それを石田が面倒見ていって、正気に戻って愛し合うようになっちゃうとか。
人間って、あんなに頑張れるものなの? 私は無理そうだ。絶対に降参してます。
それに、石田の過去が、英司に対してやっちゃったことの免罪符になるとは、絶対に思えない。
英司のデザイナーとしての才能や、人間的な良さとかに心惹かれ惚れちゃったんなら、玉砕覚悟で告白するのが、人間としてあるべき姿なのではないでしょうか。

だから、ラストもびっくりですよ。石田を愛しちゃったからこそのラストなんでしょうけど、英司が読んだ、Kの日記の意味はわからなかった……。
かなり歪んではいたけれど、これも全部石田の愛の形なのかなぁ? 愛するがゆえに閉じこめて、英司を試すようなことをして?
で、その結果どうしたかったんだろう。あのまんま1ヶ月が過ぎて、英司を解放したら、石田はどうなっちゃったんだろう。

実験的なお話という点では、成功してる気はします。疲れはするものの、さすが秀さんだなぁ~と読ませてもらったし。たまにはこんなお話があってもいいかと、思えるものでしたから。
でも、ラブラブな甘いお話が好みだわ~という方には、絶対に無理です。ラブなんか、一欠片も存在しませんから。

2

理解したくない。認めたくない。大嫌いっ。

監禁陵辱モノ。
ある日、突然、自分の会社の社長に拉致監禁され
名前さえも剥奪され、自分のことをAと呼ばされ
社長のことはKと呼ばされ、監禁生活日記を書かされる。

拉致監禁されたAは、自分の命をKに預ける形になる。
Kの自分勝手な価値観に無理矢理につきあわされつづけ
Kが創りあげた監禁という世界において
Kが、すべてを握る神になってしまうわけですよ。
Kが絶対神のような状況にAを堕とす。
最後はAが勝ったというくだりになってますが
もうAは・・・
Kによって何か大事な自我を崩壊されたと思いました。
これは愛ではなくて【暴力】です。

秀さんの筆力は素晴らしく。
とても嫌なお話ですが最後まで一気に読めました。
お話としてのおもしろさは兼ね備えていて
それだけでいえば「神」評価です。
描きたかった人生において【監禁】という意味も
私なりに理解したつもりです。
でも、私はKを哀れだとは思うけど愛しいとは微塵も思わなかったし
大嫌いですっ。
萌えは一切ありませんでしたし、本当に趣味じゃないとしか・・・

もともと恋人同士、親友同士の設定であったり
監禁されるAに落ち度でもあれば、まだ理解できたかも。
高階祐さんの美麗イラストのKにだまされちゃダメですよ?
Kという人物は【犯罪者】というほか何者でもない。
実際に同じような考えの人間が、同じような犯罪を
現実の世界であなたの身近で行われていたら
あなたは許せますか?

架空の物語というくくりだとわかっていても
ノリきれなかったです。

すいません。すいません。

1

萌えそうで萌えない。なぜ?

痛いのは苦手だけど、拉致監禁というのには甘い何かを感じる・・・という私が、この本を手に取るのは至極当然だったのです・・・
いきなり檻に入れられ、調教されていくお話なんてv

しかし。
”嫌よ嫌よも好きのうち”という都合のいい読者(私)の希望どおり、嫌がっていた受君が身体から徐々に攻を受け入れて行き、その先の甘いHは予定調和(萌)・・・とか思っていたら、ちょっと趣が違うのがこちらの作品でした。

アパレルデザインメーカーの若社長石田に、突然拉致監禁されたのは、その会社の社員であるデザイナーの阿東英司でした。何故自分がこんな目にあうのか訳が分からないまま、檻の中で1ヶ月実験的に生活するのだと石田に言い渡される英司。彼の必至な問いもまるで無視の石田に、英司は激しく憎悪を燃やします。
食事や風呂、排泄を支配し、時には身体までも弄ぶ石田が、何を英司に求めているのか、物語が進むにつれ、徐々に読者には分かってきます。最後まで反抗する英司と石田の間に、なにがしかの交流が見え始めたと思ったところで、(残りページの少なさに、あとは大団円かな?と思いきや)石田の隙をついて逃げようとする英司!そして、結末は意外な方向へ・・・いや、意外ではないのか、な?

設定的には萌えネタ満載だったのですが、どうしても私が乗りきれなかった原因として、甘さが足りないというのがあるんじゃないかと思います。
まず、石田側の愛が見えにくい!!ここまで思い切ったことしたなら、監禁中はもっと英司と触れ合うべきではないでしょうかね、BLとしては!で、そうしているウチに、受への歪んだ愛がエロを通して読者に伝わるというね、そういうのを求めてました、私は。
しかし実際読んでいると、この攻は、受よりトラウマの方が大きすぎて自分の世界で完結しているような、そんなナルシスチックな人としか感じられないのです。
調教も中途半端だよぅ!
受君は、頑張ってたけど、最後が・・・。あ、結局そうなるの?みたいな。

あとは、冒頭意味ありげだった諸々が、あんまり効果を発揮していなかったのが惜しかったです。
例えば、日記をイニシャルで書かせることとか、檻の中に持ち込めるものとか音楽とか。物語性で攻めるならソコが、BL的な萌えを攻めるには官能部分が不完全燃焼だなーという印象を受けました。

1

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