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必死で隠してる想いを、どうか暴かないで。
評価が賛否両論真っ二つのこの作品。
攻めのお兄ちゃんがダメ男&遊び人過ぎるのがネックのようです。
でも自分はハマりました!
BLは攻めが理想的な男でナンボ、と思っている人にはお勧めできません。
僕も実を言うと、中盤まで攻めには確かにイラついていましたw
もう、魅力ゼロと言っても差し支えありません(笑)。
でも、そんなダメ人間の攻めが、健気な受けにやけにうろたえるシーンがツボでしたw
その辺りからストーリーが大きく変わり始めるのですが、ラスト近くに気持ちが通じ合うシーンがこの作品最大の個性だと、自分は思っています。
とにかく健気で一途、しかも真面目な受けに対して、攻めは恐ろしいまでの強引さで迫りますw
この二人はくっつくにはあまりにもいろいろ、気兼ねするものが多すぎるのですが、そういうものを攻めは完全無視^^
「ごちゃごちゃうるさい!」っていうワガママな発言がツボでしたw
弟の涙に弱いダメ兄、スイッチが入ると超強引、っていうのが萌えでした^^
あと、茜っていう女の子がキャラが立っていて、最後の受けへのネタばらし(何かは秘密です^^)とか、くすっと笑ったり。
弟二人を明らかに差別しまくる長兄とか。
脇役がとても魅力的でした^^
続編もあるそうなので、今度読んでみようと思います!
兄×弟(拾われて弟になった子)の、義兄弟もの。実の兄弟ものでも抵抗あまりありませんが、この話は雰囲気や設定的に義兄弟で良かったなって感じです。
兄は、普通の兄弟でもよくあるように弟をしょっちゅうイジメてて、パシリに使ったりしてます。それなのに弟は兄のことが心の中では大好き。でもそれも、兄弟の双方に、拾った&拾われたという記憶があるというところで納得できてしまう。
普通の兄弟間のイジメというか上下関係は結構壮絶で、それが男の子同士となると、ホントただイジメでしかなくて、弟は結構本気でイジメてる兄のことを嫌ってたりするもんだと思うんです。でもこの場合、拾ってきた人(兄)は、拾ったのが自分だからその子にとっての王様でありたいっていう気持ちなんじゃないかなぁと思います。コントロールしたいけど好き、好きだからコントロールしたい??みたいな感じ。また、それにプラスして拾ったという行為から、子犬を可愛がるような愛着もあると思いました。
弟も弟で、親に捨てられるというショックもいいところの状態にあったのを助けてもらっているわけだから、兄に対して恋愛回路が芽生えるの分る気がします。どんなにイジメられても従ってしまうのは、拾ってくれたという気持ちがあるからかなぁと。兄も兄でピンチの時は助けてくれたりして優しいし……。
………うーむ、なんか、言葉にしてみると上手く説明できないのが残念ですけど、この話、すごく萌えたんですよ。しかも、他の兄弟ものとは違った部分で萌えました!
今まで、兄弟ものの『面白さ』『魅力』というのは、結局、本質は怖いもの見たさにあると思っていた私ですが、(つまりドロドロしたのが兄弟ものの良さだと思っていた)こんなにも明るい雰囲気で、だけどおバカ系でもなくて、キュンキュンする話があるとは! 挿絵が小説のイメージ通りでそこも萌えUPになりました。
あと、この弟が、基本はポーカーフェイスの優等生なんだけど、実はすごいドM。真性Mだなぁ~て思うところがあって、そこもSな兄ちゃんとぴったりです。
報われない、救われないと分かっていながら好きになってしまう。水橋家の三男・紬里の恋はどうしようもないものです。
「お兄ちゃん」を好きになるのならまだ分かりますが、紬里が好きになってしまったのは次男・和臣でした。和臣はどうしようもない奴です。だらしない大学生の典型型。どうしてこんなのを好きになっちゃうの!と序盤は思っていましたが。
自分が血の繋がっていない家族だということを、紬里は知っています。和臣が自分を拾ってくれたことを覚えていたから。刷り込みのような恋です。刷り込まれてしまったら、もう止めようがなかったのでしょう。水橋家の子どもになってからずっと、紬里にとっては和臣がすべてです。
でも、兄弟の輪を絶対に壊したくない紬里にとってはかなわない願いです。隠そうと必死なのに、それを引っ掻き回すのが、当の和臣なのです。
和臣のいたずらや紬里への態度は度を越えている感が否めませんが、物語の終盤、泣きじゃくる紬里に対して途方に暮れて困り果てる和臣がいます。いじめっこが弱ってしまう描写は素晴らしいですね!序盤の和臣に若干の苛立ちを覚えたことも忘れてしまうほどでした。
また、紬里のどうしようもない片思いの描写も健気で切なくていいです。一緒にいたくてぐるぐるして、結局あんまりうまくいかないのですが。
挿絵のいかにも「かっこいいんだけど性格悪そう」な和臣がグッドです。挿絵全体の雰囲気が作品にとても合っていると思います。
面白かったです~一気に引き込まれて・・・でも、あの次男の和臣だけは・・どうしても好きになれないキャラですね~傲慢で意地悪で、節操なし・・・って結構よくいるキャラなんですが・・最後までそのまま突き進んでいったような気がします~(私の中で~)最後は紬里だけ・・・って言ってたけど・・それもなんか、信用出来ないキャラですね~
でも、泣いてしまいました~・・・主に家族ネタなんですが・・・紬里の家族への思い、自分の生い立ち、そして、あのろくでもない和臣への想いがとっても、切なくて、可愛くて・・・ぽろぽろでちゃいましたね~
偽装彼女の茜ちゃんも可愛いし、可哀相だし~実は、長男の利一朗と紬里がくっ付いて欲しかったんですが・・・利一朗と茜ちゃんのカップルもいいですね~茜ちゃんには幸せになって・・貰いたい気がしますね~
紬里の泣かない理由っていうのが、なんだか健気で、たまりませんでしたね~拾われて来た、3歳の時から紬里の心の中では和臣が特別だったんでしょうね~なのに、気持ちを抑えられなくって理不尽な事をされて泣いてしまう~・・
ほんと酷い男です~だから、余計に紬里の健気で、切ない気持ちが読む側の心に染み入るんでしょうね~
そう、考えると和臣もなかなか捨てたもんじゃないですが・・・最後の初めて紬里と身体を繋げるシーンなんかは・・お前は人でなしか!!って突っ込みたくなるんですが・・・(って言いながら、そのシーンでまたも泣いてしまった、私は作者の策略に嵌ってるんでしょうね~)
きっとこの先、紬里を泣かせたくなくって頭が上がらないんじゃないかと・・思ったりするんですが・・・
逆に泣く紬里が、可愛くなって癖になっちゃうかも・・しれないですが・・・
ジャイ○ン並に横暴で俺様な兄に恋をしている主人公。
なんか最初から最後までここまで横暴だと、和臣のどこがいいのかはちと謎かもしれません。刷り込みと言ってしまえばそれまでですが。
最終的には自分の気持ちに気づいた和臣がちょっとだけ優しくなるのですが、それでも俺様っぷりは健在で、もうちょっと袖里が幸せになっても良いと思うの。
振り回されつつ自分の気持ちを抑え込もうとするのは切なくてよかったです。
利一兄ちゃんが予想外にさばけた人だった。
やっぱり兄弟モノでハッピーエンドになりうるのはBLくらいだよなあと再確認しました。
知らなかったけど続編もあるのですね。
そっちではもうちょっと幸せになった袖里が見えるのかしら。