この傷があるかぎり、君は僕のものだと思ってもいい?

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表題作流星シロップ

衛守啓士,中学1年生→高校3年生,遠縁の親戚
峰秀一,中学1年生→高校3年生,本家の息子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

幼い頃、自分のために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院の中等部で峰は再会した。心を残しつつも、それ以来顔を合わせていなかった衛守の怪我が骨折を含む大きなものだったことにショックを受ける峰。寡黙で己の犠牲を問わない衛守に惹かれていく峰だったが、優しげに整った容貌に目をつけた先輩につきまとわれ、またも衛守に守られてしまう。複雑な家庭環境から、どこか愛情を求めていた峰は、いつも手を差し伸べてくれる衛守にいつしか強く執着してしまうのだったが……。
出版社より

作品情報

作品名
流星シロップ
著者
かわい有美子 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
空色スピカ
発売日
ISBN
9784773099584
3.9

(114)

(55)

萌々

(19)

(27)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
29
得点
439
評価数
114
平均
3.9 / 5
神率
48.2%

レビュー投稿数29

青春してました!!

「空色スピカ」で確固たる絆を感じた食わせ物感ぷんぷんの峰のお話。
爽やか腹黒王子様!な峰がこんなに乙女だったなんて!
ちょっとギャップに驚きました。
普段は波風立てぬよう神経張りつめ、外面はニコニコ飄々としているのに
衛守にだけ、甘え倒し、殺し文句をストレートにぶつけるのダメでしょう!!
そばにいるだけいいからって!!
ひた向きな姿に、はぁわわ!!って、撃ち抜かれまくりでした。
受けが押せ押せなの良い!(ちゃんとTPOわきまえている)

そんな峰の姿に無骨な衛守がすっと寄り添って
ここぞって時の峰の拠り所になるものステキで。
受け止めるばかりだったのが、静かに気持ちだしてくのも!
良い男だよ…騎士にピッタリ。

普段はバリバリ生徒会の仕事をして、
2人だけになると甘くなるのが青春ぎゅうぎゅう!!
これは神作!!!と読み進めていたら
峰のお母さんの話でトーンダウン…
気落ちしている峰に対する衛守の男前度はすさまじくって
わ~~~衛守がいてくれて良かったね!!衛守ナイス!!
ってなるとこですが、お父さん…お母さん…なんやねん、それ…
で?結局、峰は愛された子供なの?どうなの?
衛守がいれば良いってことですか…となんとも苦い気持ちに。
親に振り回されて子供が悲しい気持ちをするお話は苦手なので
モヤモヤが残ってしまいました。ここまでめちゃくちゃ良かったのに!!!!

あと、皆さんが仰ってるように名前間違い多いですね…
ん?って、お話の世界が止まってしまう。
1回ならまだしも何回もあるのは…重版では直されているのでしょうか…

挿絵に関しては、高校生らしい柔らかさと強さ爽やかさを感じられ、
剣道着の上を脱いだ状態で…を描いてくださったことに感謝いっぱいです!!

0

生徒会長と副会長の恋物語 峰くんコンビの巻

この「流星シロップ」は、『空色スピカ』のシリーズ二番目のスピンオフ作品。
シリーズの内容は、いずれも全寮制学校の生徒会長・副会長の恋物語。

読み順に悩みました。
単独でも、筋が理解できるらしいのですが、やっぱり、深みが湧かない。
つまらなくなって、途中で一旦閉じて。「空色スピカ」から読みました。
人物の相関関係が薄いと、しっくりいかないのでつまりません。

シリーズの発行順は、
①「空色スピカ」
②「流星シロップ」
③「星屑シトロン 」
  ・・ですけれど、シリーズは時系列で並べると逆になります。
③「星屑シトロン」は、三代前の弾正会長コンビ。
②「流星シロップ」は、先代峰会長コンビ。
①「空色スピカ」が基準 楠ノ瀬会長コンビ

どこから読めば面白味が増すのか悩みます。ややこしい。
スピンオフで人気コンビが追加されていったシリーズなので、こうなっているみたい。
電子版は、イラスト無いのでつまりません。紙版にカラーイラストがあるそうなので、このシリーズはイラスト無しの電子版を選ばず、紙版をお勧めします。

---
「流星シロップ」は峰くんのコンビ。
峰くんは孤独で寂しい子。
実は婚外子で、生母は超美女、頭脳優秀、銀座の有名な高級クラブのナンバーワンホステス。3才まで一緒だった生母の思い出が、冒頭の美女。
母似の峰くんは、他の兄弟より全てが優れて浮いている。それが幼少時、余り良い面で出ていなかった。
峰くんの事情を知る親戚の子、ケイ君がいつもお姫様を守る騎士のようにより添って、信頼を深めることで二人そろって良い方に拓いて行くという物語。

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※2020/11月のくじで「hontの5,000円クーポン」が当選、そのクーポンで購入した本です。
♥ちるちるさん、ありがとう♥
(本当に5000円クーポンが当選するのか、実は疑っていました)ガンバッてレビュー書いて、くじを引きましょう。ハズレが多いけれど、たまに当選します。

0

大学生になった峰を見たいです。

一気に読み終えてしまいました!とても面白かったです。ほのぼのとしていて何だか心が浄化された気分…。主人公の峰が大好きです。強い受けが好きなのでドンピシャでした。素敵な物語をありがとうございました。

2

清泉学院シリーズ(2)

清泉学院を舞台にした副会長×生徒会長シリーズ(今のところ)三部作の第二弾です。シリーズものと知らずに読んだのですが、一つの作品として完結しているので読みにくさはありませんでした。

今まで読んだ数少ない男子寮モノはそんなにハマらなかったのですが、この作品は面白かったです。二人の友情や恋愛感情は勿論、寮や学校での生活、生徒会活動、仲間達との関係性、それぞれのバックボーンなどが絶妙なバランスで描かれており、学園モノに不可欠な「青春の一コマ」のようなものが詰まっていて、楽しく読むことができました。

寡黙だけど器が大きくて優しい攻の衛守もカッコ良いですが、このお話では受の峰に魅力を感じました。彼は身の丈に合ったプライドと意志の強さを持っている反面、一途で健気で、いくつかの面では自分を受け入れられずに悩んでいるのですが、その様子がまさに思春期という感じで応援しながら読んでいました。峰も衛守も少しずつ成長していくのが微笑ましかったです。

作中で長い年数が経過することもあり、登場人物は結構多いです。この点に関しては混乱しないギリギリのラインかなと思いました。コミックやアニメならここまでゴチャゴチャしないのでしょうが、名前だけポンポン出てくると記憶力に限界が…。とはいえ、男子寮モノにありがち(?)な総ホモ or ハーレム状態的な展開がなかったのは安心しました笑

出版されたのは「空色スピカ」→「流星シロップ」→「星屑シトロン」の順番ですが作中の時系列は真逆になっていて、面白い仕掛けだなと思いました。前後の二作も是非読みたいと思います。

1

ほんとはふつうに可愛い人だった

前作で暗躍していた前生徒会長の峰と副会長の衛守のお話です。
幼馴染モノでもあるので、幼少期の話や中等部時代のお話も入っています。二人のことを知るにはとても丁寧な作りとなっております。

前作の後輩目線で見る峰先輩と本来の彼の印象にはギャップがあります。前作の印象ではもっと腹黒い二重人格者というイメージだったのですが、ほとんど地で王子様だったんじゃん、と軽く驚きました。しかも実は好きな男には守られたいという乙女な気持ちを秘めてらっしゃるらしいのです。ってか、そっちの方が驚きました。腹黒ツンデレ受けを期待していたので、ちょっと肩透かしでした。だってとっても可愛くて純なお人なんだもの、峰先輩。それはそれで、決して悪くはなかった。しかもエロは少ないが、素質があるのだろう峰先輩はなんか妙にエロいし、よかった。

しかし、カッコいい系の受けを期待してた私の空腹は腹八分目というところで……。あと、せっかくの峰先輩のエロ方面の素質をもっともっと見たかった。毎週末のイチャコラ、見たかったです先生ー!!

でもまた、空色〜の方を読みたくなりました。攻めへの一途な想いを胸に頭脳的に行動する峰先輩は、カッコいいというより可愛らしい。こんなキャラなら、できればもっと衛守目線で峰先輩の可愛さを堪能したかったな〜。
ともあれ、無口なナイト系攻めと外見王子な乙女受けがお好みに合いますれば、かなり萌える作品ではと思います。

2

とてもいい!(・Д・)ノ


空色スピカを読んでいて、気になった二人のカプのお花を読めて嬉しかったです!

峰とっても可愛い(ハート
衛守が好きで好きで仕方なくって、執着しちゃうところとか。
衛守も本当に男らしさがあってかっこいい。あまり喋らないのに、いるだけて安心感があって、読んでいた私も惚れちゃいそうになりました。。(o^^o)

王子様と言われて、人前ではニコニコしている峰だけれど、裏では衛守に可愛い顔を見せていて萌えました!
初エッチの時なんか、峰、緊張しまくってました笑
他にも、女子校との交流テニスの時に、衛守が女の子と親密な関係になっていないかどうか、峰が目を光らせていたりもしてました笑

学校行事の描写が多かったですね。二人きりの時のお話をもっとたくさん読んでみたかったなー、とも思いました。
でもでも、たくさん萌えをいただいたので、神評価で!!かわいさんの本好きです!笑

3

弱みを見せない女王様と溺愛する騎士でした

いい話だった。
ラストシーンの卒業式では涙滲みました。

シリーズ2作目は前作『空色スピカ』の主役カップルの前期の会長&副会長がメインカップルです。
前作でもキラキラ王子さま(実は計算高い腹黒)な会長が気になっていたので読んでみました。
時系列から言うと、彼らの幼い頃から中高時代なのでこちらを先に読みたかったような気もします。
後半の楠ノ瀬らが出てくるあたりから彼らの別視点が見られて楽しめたので 、2冊セットで読むことを勧めたいです。

ストーリーは峰が子供の頃、遠縁の衛守に助けられた時に怪我を負わせた記憶はあったが幼かったためその後のことはあまり知らなかったのです。
やがて共に中学から寮生活をするようになった時に初めて、その時の怪我で今でも大きな傷痕が残っていることを知るのです。
羽根をもがれた跡のようだと言い背中の傷に触れるシーンが仄かにエロちっくでした。
そして、自分を受け止め守ってくれた衛守のことを密かに想うようになります。

ここで、ただ見ているだけとか、実家の本家筋の命令で側にいさせるといった安易な策を弄するのではなく、嫌われ者の舎監を手懐けて同室になるよう仕向けたり面倒な生徒会役員を引き受けるなど涙ぐましい努力をしつつそばにいられる状況を作り徐々に距離を縮める健気君なのですね。

一方衛守の方も、可愛くてか弱いお姫様な峰を子供の頃から気になっていて、寮の風呂場で背中の傷をみて裸で羽根のあとみたいだとか僕のためにごめんねなんて言われて、はっきり自分の気持ちを自覚することになり、可愛くて弱いお姫様を護衛する騎士が誕生したわけです。

峰がよからぬことを仕掛けてきた先輩にむりやりキスされてしまったとき、助けてくれた衛守に抱きついて唇を合わせてしまうのです。まるで浄化かあるいは上書きしたかったみたいに思えました。そんな峰のびっくりな行動も衛守はちゃんと受け止め抱きしめてあげるところが良かったです。そのシーンがカラーイラストになっているのも良かった。
衛守が先輩を撃退しそのあとも的確に処理する姿に惚れ惚れしました。
寡黙でストイック、剣道で鍛えた立派な体格、名前がまた衛守ですからね、騎士とか護衛になるべくしてなったようですね。

お互い相手への思いを自覚しても、相手の気持ちが違っていたら失うことになるかも?と悩んだりグルグルする月日を送るのかと思いましたが、割とあっさり難なく成就します。
剣道の練習の後、更衣室で峰から仕掛けます。
2度目のキスです。
それからが、甘いんです。
衛守がベタ甘なセリフを恥ずかしげもなく吐きます。寡黙なくせに峰に対しては惜しみません。
凹んだり自信喪失した時に「欲しい言葉をくれる」のですね。

二人とも家庭がちょっと複雑なところがあって特に峰の方はより深刻では居づらいところがあるのです。
計算高かったりいつも笑顔で敵を作らない生き方、というのは出生からくる処世術だったわけです。
か弱いお姫様じゃいられなくて、自分で運命を切り開いていく女王様でした。
峰は母親のことを知ったあと、誰にも必要されないし愛されてもいないような寂しさや孤独感を感じましたが、衛守に「ぎゅっとして」「背中とんとんってして」と甘えるシーンにキュンキュンしました。
そして衛守が、もし母親に本当の気持ちを確かめたいと思ったら一緒に行ってあげるというセリフに救われた思いです。

同じ付属大学の法学部に進学する2人は将来同じ弁護士事務所で辣腕を振るうことでしょう。
そして、白馬に乗った王子様のような弁護士と、寡黙なナイトのような弁護士と有名になるかもしれない…などと妄想しました。

9

お互いが執着しあっている

『空色スピカ』で主人公達の一期上で登場した生徒会長・副会長のお話です。
単独でも読めますがスピカの方にかなりこちらのキャラも登場しているので、先にスピカを読まれることをお勧めします。
学院内と寮を中心に話は進み、攻め受けの両視点で語られます。

受けの峰は、幼い頃に自分のために大怪我をした遠縁の攻めに執着愛を抱いています。
家庭の事情で家に居づらく、寮のある清泉へ入学。
中等部時代は少女のようでしたが、高等部で背も伸びていわゆる王子様的ビジュアルに本人の気持ちもよそに変化していきます。

攻めの衛守は峰の同級生として清泉学院中等部で再会します。
寡黙で体も大きく、剣道が強いという理由で清泉へ進学を決めた自立型の少年。
峰の危うい魅力を理解し、それによる弊害が起こるのではないかと心配しています。

峰は幼少時代から生みの母そっくりの危うい美しさがあり、変質者に狙われたり女性から過度のライバル意識を持たれてきました。
そのため、いつも笑顔を絶やさず他人を否定せず自分を殺すことを当たり前とすることで、自分で自分を守ってきたと言えるでしょう。

家族愛を諦め自分自身の価値を見出せないまま成長してきましたが、清泉で衛守に再会し、自分のために残った彼の背の傷を「天使の羽」と称し目の当たりにしたことで、自分が守られたことがあることを実感します。
そこが、無意識に愛を欲してきた峰の衛守への執着の原点かなと。
後に衛守が峰へ防犯ブザーをプレゼントするのですが、このことも峰が衛守に間接的に守られていることを実感させています。

そんな峰も中等部ではテニス部へ入部し楽しく過ごしてきましたが、三年の先輩にしつこく迫られ困惑と過去の変質者への不快さ、自分が執着される恐ろしさを感じます。
放課後の用具室で先輩に押し倒された時、助けにきてくれたのはやはり衛守でした。
この事件によって峰は一歩衛守へと踏み出し、衛守もその一歩を受けとめます。

峰は、衛守が自分に対して抱いてくれている気持ちが変化してしまわないか、年々青年体型に変化する自分に冷めてしまわないか不安を常に抱えています。
が、衛守視点でも描かれている作品ですので読み手には衛守の愛情の深さが理解でき、ホッとできます。

峰と衛守の関係は卒業後どのように変化していくかはわかりませんが、今現在のお互いへの愛情は本物だと言えます。

今こちらのシリーズは三冊発行されていますが、ぜひかわいさんには続けて頂きたいと熱烈希望です!

7

うーん・・・

硬派で格好良い衛守(攻め)と美人で頭の回転が速い峰(受け)の組み合わせ、とても可愛かったです。二人が、じっくり時間をかけて結ばれるのも素敵でした。
また男子寮、(ギムナジウムもの)っぽい独特の若い心の葛藤、どこか未成熟な部分や雰囲気も伝わってきて面白かったです。

ただ・・・関連作1作目と3作目を読んでいないせいもあるせいか、登場人物が多くて、混乱してしまいました(汗)
生徒会のメンバーは、もちろんのこと前生徒会長達(ここまでは、まだわかるのですが)中学時代の同室になった人たちや学校の先生の行動、皆それぞれ名前や性格・見た目、それぞれの動向などを詳細に描かれているので、話の世界が広がる分、把握しきれず・・・

1度出て来たきり、ほぼ二人に関わってこない人もいたりして。この人、誰だっけ?とページを戻ったり、頭の中がぐるぐるしてしまいました。(@@;)時間を掛けて読んでみましたが、そっちに気をとられてしまいました。

このお話が面白くなかったという訳ではないので、完全に自分の文章理解力不足なのかな・・・と。(名前が覚えられないだけ)と思います。
学園物で可愛らしいお話が好きな方は、すごく楽しめるかと思います。(^^*)もう1度、落ち着いてゆっくり読んでみたいです。

4

BLを読んでいて、はじめてこの子女の子だったら良かったのにと思った

「空色スピカ」で楠ノ瀬くんと高科くんをくっつけた(笑)いえ、次期会長と副会長に指名した、彼らの前の生徒会長、峰先輩のお話です

「空色スピカ」で暗躍していた峰先輩。
いったいどんな中学高校時代を過ごしていたのでしょう。

相変わらず、小椋ムクさんのカバーが素晴らしい~
衛守くんにぺったりくっついてる峰くんが本当に愛らしい

私立英明大学付属清泉学院シリーズ?2作目。
生徒会長は「清泉に峰あり」「清泉学院の白馬の王子様」と称えられる峰秀一。
副会長は「王子を陰になり日向になり支える寡黙な黒の騎士」衛守啓士。

「空色スピカ」のふたりは、生徒会に入ったところで互いを意識したというか知り合いましたが、今回のふたりは、それ以前からの知り合いです。

峰くんと衛守くんは遠縁の幼なじみ。それぞれ、複雑?な家庭の事情があり、遠縁ですが血は一滴もつながっていません。

幼い頃から、親戚の集まり等で顔を合わせる程度でしかなかったふたりですが、互いに、清泉学院中等部に入学。寮で同室になります。
そこで、峰くんは、幼い頃、木から落ちそうになった自分を助けた衛守くんが大怪我を負っていたことを知ります(衛守くんの背中には大きな傷跡がありました)
幼い頃からとても可愛らしかった峰くんは、中学生になってもまるで女の子のような容姿です。
小学生の頃には、変質者にねらわれたという過去があります。
そんな過去も手伝って、自衛はしていたのですが、部活の先輩に絡まれ、またまた衛守くんに助けてもらいます。
そのあたりで、峰くんにとって衛守くんは特別な存在になります。

女の子のような容姿だった峰くんも中学2年生あたりからぐんぐん成長します。
お姫様から王子様へ華麗に変身してしまいますが・・・実は、本人はずっとお姫様でいたかった。
「空色スピカ」では、高科くんにかなりブラックな一面を見せていましたが、本当の峰くんは、たったひとりの人を思い続ける可愛らしい乙女でした。
衛守くんのそばにいたい。いつも一緒にいたい。
たったひとつの願いのために何もかも引き受け、完璧に遂行する。
誰にも見せない健気さを持っていました。

そのあたり、何も言いません(ホントに寡黙なんだわ~この子)が衛守くんも気づいていたのだと思います。
読んだ方は、わかると思いますが、衛守くんに対する峰くんのうっとおしいまでのまつわりつき方(笑)
普通ならちょっとひくかな~と思うのですが、このお話に関してはそういうのなかったな~峰くんが可愛くて可愛くて

あまりBLを読んでいて思うことなかったですが、この峰くんに関しては「ああ、女の子だったら良かったのにね」と「女の子だったら衛守くんと結婚して家庭をつくって幸せになれたのにね」と思いました。

そして、余談ですが・・・この本、間違いが多いです
とにかく登場人物の名前の取り違えとか、間違いとか・・・本当に校正したのかな?という・・・
作者が間違ったのか、出版社が手抜きしたのか、謎ですが・・・ノベルズは高価なのでそのあたりちょっと気になりました。

このシリーズ、キラキラ・ドキドキ・ピュアな感じがとても素敵なのに、本のできあがりのお粗末さが本当に惜しい。




11

キュンっとしました!

峰と衛守が中等部に入学して、高等部を卒業するまでの6年間を描いたお話です。
期間が長いので、詰め込みすぎだと感じてしまう方もいるかもしれませんが、私は長い時間の中で2人がお互いに惹かれ、かけがえのない存在へと変わっていく姿に胸がはち切れそうでした。

このお話、もしも峰が待ってるだけのお姫様的な受だったら、このお話も好きになれなかったかもしれません。(イライラしてしまって…)
でも、峰は衛守を好きになってから、行動するんですよね。衛守と一緒に過ごす時間が少しでも増えるように、衛守に少しでも可愛いと思ってもらえるように。
そこに、好感が持てました!
普段は余裕なのに衛守のことにだけ必死なのが可愛くて可愛くて…
まさしく女王様健気受です(笑)

衛守は多くは語らないけど、いざという時に一番近くで峰を守り、峰の一番欲しい言葉をあげる男です。峰の脆いところも強がってるところも全部見抜いて、包み込んであげるんです。なんていい男なんだ!(感動)

峰も衛守も大好きです!
ここまで、受も攻も文句なしに大好きな作品に久しぶりに出会いました。

8

なんというか「青春」

かわいさん初読みです。
しかも、シリーズ2作目から。
それぞれに主人公が変わるようですしコレだけ読んでも大丈夫。
というわけで、一番興味の湧いたCPのお話を読んでみました。

なんだかとってもかわいらしいお話ですね。
なんというか「青春」て感じがしました。
生徒会だったり学校行事だったり。
そこに男子校ならではの女子高生徒の呼び込みがあったり。
学院内も総ホモといった感じではないところがいいですよね。
須賀崎とかちゃっかりくっついてましたし。
そんな中で衛守と峰。
衛守が寡黙なので少々何考えてるのかわからない部分があったりもしたんですが、峰をことを大切に想っているのは見てとれて。
その上で、峰の意思を尊重するようなところがあって。
うまくサポートしているというか。
まさに「騎士」と言った表現がピッタリ。
そういえば、名字の「衛」も「守」も「まもる」という意味ですね。
そこまで考えて付けてらっしゃるのかな?
一方の峰は腹黒とはいうけれど、その理由が「衛守とずっと一緒にいたいから」っていうのが非常にかわいい。
そのためには周りに愛想よく振る舞ったり努力を惜しまない。
それほどまでに衛守が大切で、大好きで。
初エッチの時の峰が非常にかわいかったです。
初めてなのにえろえろっていうか…。
そして、それにつられるように普段は冷静っぽい衛守が煽られてがっついてるようにも見えるのも好き。

あ、あと気になるのは柏木と葵!
この2人どうなの。
やっぱデキてる…よ、ね?
デキてて欲しい。
というか、そういうの読みたい。
ねぇ、この2人のお話はないですか?

1

あの先輩は実は……

幼い頃、自分を助けるために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院中等部で再会を果たした峰。
幼かったせいで、その後衛守がどうなったのかを知らされていなかった峰は、衛守の背中に深い傷跡が残っていたことにショックをうける。
だが当の衛守はそれを責めるでもなくごく自然な態度で峰を助けてくれる。
寡黙で優しい衛守に少しずつ惹かれていく峰だったが……

空色スピカのスピンオフ。
前生徒会長の峰と副会長の衛守のお話。
腹黒女王様だと思っていた先輩が結構?いやかなり?乙女なかわいい人でびっくりした。
あの人前の自信に満ちた姿が衛守のためにがんばってるんだと思うとちょっときゅんとする。
寡黙だけど有言実行のナイト、衛守はほんといい男だなあ。

たがしかしほぼ6年間がこの一冊にぎゅっと凝縮されているので、もっとじっくりじわじわ読みたかったような気もします。
ひとつひとつの出来事がさくさくっと終ってしまうのがもったいない。
彼らの学校生活がキラキラしてて甘酸っぱくて、あと2冊くらい続いてくれてもいいと思うんだ。

3

非常に読みづらい

かわいさんの作品は初めてでした。
いつも通りムクさんのジャケ買いでしたが、当たりではないかな、と。

まず、キャラや設定はとてもいいです。
ちょっぴり腹黒美人受け、無骨な硬派攻め、男子寮、生徒会。
萌えを詰め込んだようで、なかなかいいと思います。

ですが、全体的に読みづらいです。
キャラが多く、しかもそれらのキャラについて、逐一、事細かに説明し過ぎていて、混乱しました。
あまり重要でないキャラにまで詳細な描写があるので、覚えられないし、途中で読む気が失せてしまいます。
キャラを減らすか、余計な描写を省くかしたら、もっと良くなっていたと思います。

また、エピソードの種を撒く割に、回収が甘いです。
主に学校行事ですが、エピソードが大量に敷かれています。
その都度それに向けてのキャラたちの姿勢や働きが書かれていますが、 当日の様子はほとんど書かれていません。
そのせいでそのエピソードが終わったことに気づかなかったり、突然何年後になっていたりということが多々ありました。

それらのせいであれ?と思うことが多く、読んでいてすごく疲れました。
折角キャラも設定もいいのに、過剰な人物描写とエピソードの詰めの甘さで台無しです。
正直、疲れるばかりであまり楽しめる作品ではありませんでした。

6

小説も挿絵も神です

かわい先生の小説もすごくいいですが、ムク先生の挿絵が作品のよさを引き立ててくれています。かわいいお話なので、ムク先生の挿絵がすごくあっています。小学生、中学生のときの峰はとってもかわいく、高校生になった姿はかっこいいです。また衛守も素敵です。たまに、小説と挿絵があってなくてがっかりすることがありますが、この作品でそんなことはないです。

私は、今作『流星シロップ』を読む前に『空色スピカ』を読んでいましたが、スピカでの峰と印象がガラッとかわりました。スピカでは計算高い王子様というかんじだったので、女王様受けかな、なんて予想していましたが、逆でしたね。健気な乙女受けでした。

峰は、父親と銀座のホステスさんとの子で今の家では、父親としか血がつながっていません。なので、家での立場はかなり微妙・・・
また、母親譲りの美貌から、小学生のときは変質者に悪戯されそうになり、中学では、先輩に襲われそうになります。あまり、いいことがないです・・・。

衛守は峰のイトコになりますが、小学生のとき木に登り降りられなくなった峰を助けてくれ、中学でも先輩に襲われそうになった峰を助けてくれます。また、峰の心が弱っているときにうれしい言葉をかけてくれたりします。

峰にとっての衛守は自分を守ってくれるナイトだったんです。そして、自分は衛守のお姫様になりたいのに、高校生になった峰は身長も伸びて王子様のようになっていきます。男っぽくなっていく自分をなげく峰がほんと萌えます。衛守には自分をかわいくみせたいみたいですが、他の人に対する策士で腹黒っぽいところもいいです(そのギャップが)。でもそれも、衛守と一緒にいたいがためだと思うとかわいくみえてきます。

衛守は、高校生とは思えないくらい落ち着いた包容力攻めです。でも、たまに余裕ない様子がいいです(初エッチのときとか)。

ほんと、かなりおすすめな作品です。

また、9月に清泉学院シリーズの3作目『星屑シトロン』がでるみたいなので、それも楽しみです。峰や衛守、楠ノ瀬や高科もでてくるといいな。

5

これはボーイズラブだけども 女の子なら誰しも憧れちゃうような甘酸っぱい恋のお話。

『空色スピカ』を読んでたときに
すでにニヤニヤ視していた衛守と峰のお話。

腹黒王子様を守るナイトの衛守・・・ふたりは遠縁の親戚で
幼い頃に面識もあった。
全寮制の男子校・清泉学院の中等部、高等部までのお話。
タイトルどーり甘いけども、甘いだけじゃなかった。

なんでも出来ちゃう腹黒王子の峰のがんばりや一途な想いは
ビシバシ伝わる。
十代の初恋って素晴らしいね。

これはボーイズラブだけども
女の子なら誰しも憧れちゃうような甘酸っぱい恋のお話。
恋をする気持ちは根っこの部分で男女差なんかないんじゃ?

勉強に部活に生徒会に恋に一生懸命。
最後の「峰コール」には、思わず涙がでました。
これからも続いていくであろう彼らの恋路に私もエールを送りたいっv

いやぁ心洗われる。
駆け引きなんかないもん。
まっすぐ恋をするって最強。

2

このシリーズの中では衛守が一番好き

『空色スピカ』で、見事なまでに白馬の王子っぷりと
食えない計算高さを見せていた前会長・峰と
峰を影でずっと見守っている前副会長・衛守のお話。

二人の出会いから再会、そして生徒会の主軸となり
お互いになくてはならない存在になっていくまでの
長い間の二人の心の移り変わりが描かれているんですが
前作では飄々としたイメージだった峰が
実は、複雑な家族関係や美しい容姿が原因で
自分を守るためにニコニコ笑っていなければならなかったこと。
そして、そんな峰を側で見守りながら
峰の苦しみを理解し、峰が自分に向ける好意を感じながら
さらに峰を守り続けようとする衛守がすごくいい!

口下手でかなり無口で無愛想なイメージの衛守ですが
その中に、峰への掛け値なしの愛情が感じられて
その辺がすごく萌えますw

そして特筆すべきは
衛守の前でみせる素の峰が、びっくりするくらい可愛かった事!
自分の身長がどんどん伸びて可愛くなくなっていくと
衛守に愛想つかされるんじゃないか、と心配してることとか
外見とは裏腹な乙女全開でかわいかったです。

前作に続き、青春の甘酸っぱさをぞんぶんに味わわせて貰えました^^

4

美しき青春!!で、エロ!

まずタイトルがいい!
流行もあるのでしょうが、、近頃似たようなタイトルが多い中で目を引きました。
だって、キラキラしてて甘酸っぱい感じがするじゃないですかぁ。
そんなタイトルどおり、キュンとして眩い青春を感じる物語でした。

なんと言っても二人のキャラがいいいです。
峰はとても複雑なキャラ、表向き王子様で柔らかい笑みをたたえ、高校生にしてもう出来上がっちゃてる。裏の顔は、腹黒王子で、深い孤独を抱えてて、衛守の前では乙女(姫)でエロい。
対する衛守はまっとうで口数少ないけどいつも守ってくれるナイトのような、で絶倫。
お姫さまとナイト。BLフャンタジーちゃそうなんだけど、やっぱいいよね。ウットリしちゃう。私もこんな衛守みたいなナイトに守ってもらいたい~っ、女の子(オバサンですが)ならやっぱ憧れちゃう。
峰が内面の危うさを持ちながらも、弱い子じゃなくちゃんと男子(王子様)なのがいいのです。
峰は衛守に恋をしてからは女の子になりたかったんじゃないのかな?
それはオカマ的なものとは違い、女の子なら障害もなくずっと衛守と居られるのに、、衛守を引き込まずにすんだのにという切ない気持ちだ。
衛守は自分に向けられる、尋常じゃない執着心や痛々しいまでの恋心に恋以上の、、庇護欲を含んだ愛情を持つ。
高校生とは思えないくらいの衛守の男っぷりだが、初エッチでは年相応の可愛さが見えてそこが良かった。アソコがパンパンで痛い、、(笑)男子って感じ!
このお話にはいわゆるBL学園ものマジックが出てきません。
生徒会が妙な権力を持ってるわけでもなく、生徒会室もラブホ化しません。地に足が着いた学園もの。学校生活の描写が非常にリアルで丁寧で、二人の学園生活がゆっくりと進んで行きます。人によってはその辺、まどろっこしく感じるかも知れませんが、、私はそこが非常によかった。
もう、ほとんど忘れてしまった遠い昔の高校時代を追体験しながら、二人の恋を見守りました。
特に二年生の生徒会時代は生徒会の一年間を自分も参加するような感覚で読んでいました。
最後の行事である文化祭のキャンプフャイヤーを二人で踊るとこなんか、、峰よかったねぇ~、頑張ったねぇ~、ウルっときちゃったよ。
そしてラスト、卒業式の楠ノ瀬の送辞がね、、、もう感極まっちゃった、、ウワ~ン!!泣く~。もう、、こみ上げるこみ上げる。
もっと二人を見て居たかったなぁ~、読み終えるのが寂しかった。
ラストシーンがとてもよく、爽やかな風が吹くようでした。
なんか、、もう青春だよ。青春っていいなぁ。

3

総ホモ化してない学園モノ、第二段

良かった!
面白かったです。
『空色スピカ』のスピンオフ作品ですが、前作と同じぐらい面白かったです。『空色スピカ』の一世代前の生徒会長と副会長のお話。
登場人物が総ホモ化しない学園モノのこの空気、大好きw
でも歴代の生徒会長と副会長は、かなりの確率でカップルになっちゃってるんじゃないかと…w
あとがき読むと、さらにこの二世代前の生徒会長と副会長のお話を構想されてるようで。(柏木会長と葵副会長コンビが飛ばされちゃうーwさすがにこの二人はカップルじゃなかったか!)
かわい有美子先生、ぜひぜひ読ませてください。
てか、シリーズ化しちゃって下さい。
前作は読んでなくても大丈夫です。
ただ、前作を読んでおくと、「あの完璧だった峰会長が、実はこんなに乙女だったのか!」と、より深く萌えることができるかと。
そう、『空色スピカ』では、得体の知れない腹黒な会長だった峰。
それから、掴みどころのない無口な副会長だった衛守。
幼馴染みでもある二人の中学から高校までの六年間が、甘く切なく可愛く描かれてます。
ストーリー進行が駆け足なのが、本当に残念でした。この二人をもっとじっくりねっとり読みたかったという、いい意味での不満ですけどね。

初エッチ、かなり萌えました(*´∇`*)

2

むつこ

>>ミドリさん
やっぱ柏木×葵もデキちゃってるんでしょうかw(攻め受けどっちか分かんないけど、できたら葵の女王様受けが私の希望。鉄砲玉のような柏木の手綱しっかり握ってる葵女王様、って構図がイイ!)
ミドリさんのお気に入りコンビのこの二人、私も読みたい!あとがき読んで、『え、柏木と葵をまさか飛ばしちゃうの!?(´Д`)』ってちょっと凹みましたもん…w
あとなにげに『空色スピカ』の次世代で、ダブル生徒会長になっちゃう双子についても、近親相姦じゃないカタチでの…いやストーリーによっては近親相姦もアリかな…いやダメだ、このシリーズはそういうのはダメだ…うおー、かわい有美子さんに任せる!とにかく読みたい!って気分ですw

いいですよねー、このシリーズ。
心が爽やかになるシリーズだと思います!

ミドリ

このシリーズ、いいですよねー大好きですvv
絶対歴代会長と副会長はほぼカップルなんじゃないでしょうか、このままいくと。
柏木会長と葵副会長も、私は絶対カップルだと睨んでるんですが。
クールな葵が自由奔放な柏木の実は手綱を握っている…とか、かなり萌えるんですが!
二人っきりのときは柏木が葵にデレデレで、葵はツンデレだけど実は柏木のことが大好きでめっちゃ執着してる…とかいう妄想なんですが、いかがでしょうか(笑)
なんにせよ、早く続き読みたいですよねーvv
小椋ムクさんの挿絵も楽しみの一つです。

あの頃に帰りたくなります…!

誰に対してもにこにこしていて感じがよく、弱さを見せない峰。
けれど峰は、ケイの前でのみ、内に秘める不安や涙を見せられるのです。
常に努力し考えて行動する彼の事を、ケイも精一杯支えるし、傍にいたいと思っている。
この二人の立ち位置というか…バランスが、すごく良いと思いました。
峰が頑張る理由も、ケイが支えたい理由も、とても納得できるし説得力があるんです。
それに加えて、二人の性格の中にそれぞれもつ不器用さがなんとも言えないキュンを生んで…。
私は、付き会うなら絶対に両者の「好き」的な言葉が無いといけないと思っているのですが
この二人には、敢えてそれを言わずとも了解する、その言葉を超えた絆を感じました。
ケイの背中の傷跡は、峰を守るための翼。
「この傷がある限り…、ケイは僕のものって思っててもいい?」
峰の言葉が、二人の関係をつぶさに表している気がします。
男の子同士だけど、比翼連理っていうニュアンスがとても似合っている。
まだ高校生で、お互いを100%理解してはいない中にある、もっと近付きたいっていう気持ちが、
むしろ理解しあっているから理解していない気になる関係を感じさせるんです。
こういう二人は、依存過多になってしまうのかなぁという不安を抱かせたりもしますが
峰とケイに関してはそれは全く気にならなかったです!
無い物をもらって一緒にいるというよりは、
お互いにちゃんと持っているけれど、一緒にいたいから居る、そんな感じです。
このあたりのかわい先生の加減調整はお見事としか言いようが無いです。
出来事や行事がいっぱいで、そのあたりの目まぐるしさは学校という環境柄仕方ないですよね。
それでも圧縮しすぎず、忙しすぎず、とても読みやすかったです。
「空色スピカ」も良かったですが、私はこっちの方が、二人の関係とかが好きでした。

全体としては可愛い印象?で、大きな感動は無いかなぁと思っていましたが、
エピローグでちょっと、グッときてしまいました…。
峰のあとの生徒会長・楠ノ瀬の、卒業式での送辞に…。
私も三ヶ月前までは高校生だったので、ちょっと…あぁいうのはジーンときてしまいますね。
いいですよね、高校生って。終わってから気付きます。
お話の終わり方も、何だか彼らの未来を感じさせるようで、すごく素敵でした。
まだまだ清泉学院物語は続くようです。期待しています!

1

ツボでした

シリーズを無視し、書店限定小冊子付きという言葉に躍らされて購入。
受けのキャラクター性で好き嫌いが両極端に別れる話とも思いますが、えみうにはツボでした。

遠縁である峰(受)と衛守(攻)が中学で再会し、高校を卒業するまで6年間が詰まっています。
受けの峰のかなり独占力・行動力が強く笑顔で押し通す黒さがありますが、反面で守衛には可愛く見られたいと思い成長する(節張る)体にコンプレックスを抱くアンバランスさがあります。
攻めの守衛は、そんな峰の行動が全て「守衛と一緒にいたい」という気持ちで動いていると思うと、全てが愛おしくなってしまいます。愛おしくなりました…もう本当に。

前作を読めばより分かるだろうとと思いますが、これ一冊でも全然大丈夫でした。ただ、6年間という月日をもう少し多い文字数で読みたかったというのが本音です(マックス19行でも字が大きいよ)。

1

えみう

★もとさん。
きっと同じ書店さん!
えみうもこういうおまけに弱く、付いてなかったら他のものを買っていたと思います。しこたまブックカバーとか…
内容もすごくほんわかしていて相変わらずの独占欲がよかったです。頂けて満足です!
峰がそこに居るだけで可愛いv

もと

私も多分同じ小冊子欲しさにとあるサイトで買いましたー!
エロくなかったけどじんわりいい話でそっち貰っといてよかった(*´ω`*)って気分になりました!
そういうおまけって弱いですww それなかったら他で買おうと思ってたんですけどねw

小冊子

舞台である清泉学院の設定が前作の「空色スピカ」で非常に細かく書かれているので、そちらを読んでから読まれることをオススメします。物語世界にどっぷりと浸かって読むことができると思います。
それにしてもなんでこんなにこの学院内の生徒はみんなかわいいんだ!!!(*>з<)
空色ではちょっと腹黒いところもあるやり手の生徒会長様な峰君が衛守君の前だとこうも独占欲むき出しのかわいいキャラになっちゃうんですねvvv
ただこの作品誤植(?)が少し気になります。しかもいい場面で!(ノд-。)クスン
「この行為は峰がしてるのに目的語がなんで衛守じゃなくて峰なんだ??」
と困惑して何度も読み返しました。
まぁ、そんな多分誤植と思われる箇所も気にならないくらい魅力的な作品だから大満足なんですけどね!(*≧∇≦)/

コミコミスタジオ購入特典の小冊子では峰君のそのあたりの独占欲が読めます。何人たりとも衛守君に触れさせないとする峰君のかわいい抵抗がほほえましかったです。でもHなしです。小冊子と聞くとエロを期待してしまうのは私だけでしょうか。。。スミマセンorz
空色で二人が「よく甘い物を分け合っている」という表記があったのですが、その辺の描写が本編ではあまりなかった分この小冊子で読めるかと思います。

3

腹黒小悪魔・峰サマにやられた…

主役二人のキャラがすっごくよかった。!!
なんといっても峰。
自分の可愛らしい顔のことも十分理解しているし、それを使って生徒会長やら寮長にまでのし上がる。
でもそのためには努力を惜しまず、誰に対しても笑顔を振りまき、物腰も柔らかく。
衛守と一緒にいるために全てを差し出しているような子でした。
昔から変な男に狙われやすいため、自分の女の子のような外見にコンプレックスを抱きつつも、
男らしくなっていく自分に対しても、衛守が引いちゃうんじゃないか…と恐怖を抱く峰。
その姿はなんとも危うい。
周囲から「白馬の王子様」と言われようとも、峰の自分に対する評価は変わらない。
そして、複雑な家庭環境。
これが峰の「誰にでもいい顔」を植え付けた根本的な理由だろう。
どんなときにも柔らかい笑顔を絶やさない峰。その裏の気持ちを少しも見せない。
一見華やかで何も不自由などなさそうな峰だけど、彼が心の中に抱く孤独は誰よりも大きい。
そんな峰がただ一人、自分の心のうちを見せるのが衛守だった。
衛守は峰の遠縁の親戚で、無駄なことは語らず、ホント「男は背中で語れ」な男。
無口ながらもいつも峰のことを支え、助けてくれる衛守を峰はとても愛していた。
そして甘えた口調や素振りを見せる…小悪魔ちゃん(笑)
峰の衛守への執着はちょっと怖いくらいで、鈍そうな衛守もさすがに気付いていた。
「この傷があるかぎり、君は僕のものだと思ってもいい?」
昔、峰を助けるために背中に負った衛守の傷。だから衛守も背中の傷は消さない。
白馬の王子様とそれに仕える騎士、というのが本当にピッタリな二人でした。

Hのときはますます小悪魔な峰。
泣いて縋ってねだってしまうって…オイオイ
ルームメイトが家に帰る週末は必ず体を重ねるって…コラコラ、萌えるから!!
そして二人ともすごいもんねー絶倫。それでも作者さんはエロエロを書き足りないご様子。
はい、もっと見たいです!濃いやつ!!

二人とそれを取り巻く学生たちのキャラもよかった。
インテリ眼鏡の須賀山、軽~い北山、ドMの天野。
「空色スピカ」の主役である楠ノ瀬と高科。
そして前生徒会長の柏木と彼のパートナーである葵。この二人の話が読みたいんですが、私!
大型ワンコ×ツン美人なイメージなんだけど、めっちゃ見たい!
生徒から絶大な人気を誇る柏木も、葵には頭が上がらずデレデレだと思う。
あー読みたい。ぜひぜひ、いつか書いていただきたいお二人です。
次回は衛守×峰のエロエロですか?それとも弾正×堂本ですか?この二人も気になるし…
大穴・柏木×葵できてくれますか?!大人気の高見でしょうか?!

ちなみに、これだけ語っておいて「空色スピカ」は未読だったりします(笑)
買いに行かなきゃー

3

がんばれ、高校生!

前作は1年限定に絞ったお話でしたが、今作は遠戚という設定上、中・高6年間のことがびっしりと書いてあります。なので、ちょっと邪魔くさいなぁ~という気がしなくもない。

でも、それは峰の成長によって、可愛い可愛いと容姿を褒められていた頃と、衛守に気持ちを伝えようと思った頃には、かなり肉体的にも成長し、女の子みたいに可愛くなくなってきたことの対比が書かれていたんだろうなぁ~と思うんです。
衛守のためにいつまでも可愛くいたいけど、身体の成長はそれを許してくれない。
ですが、衛守はちゃんと、峰の内面の可愛さとか、衛守にしか見せない可愛さにちゃんと気が付いてますけどね。心配することはないんだけど、恋をしているワカゾーは、そういうことにまでは思い至らない。
おまけに衛守は口べたで、上手い言葉で峰に愛を囁けず……。

高校生ながら、精一杯努力している姿はいいですね。
前作は、計算なしに目の前のことに取り組んでいた印象がありますが、今回のはいろんなことを考え考え、精一杯努力しているという印象があります。
腹黒そうだった峰ですが、いやはや、内面はこんなにも乙女っぽかったんですね。可愛くて仕方がありません。そりゃ衛守だって、可愛くて仕方がないはず。その辺を、もうちょっと峰に伝えられていたらなぁ。まぁ、その無骨さが魅力なんですけどね。

あえて「好きだ」という言葉を言わず、でも、しっかり気持ちは伝わっていて、お互いのために頑張り、隣りに立つための努力を惜しまない。この二人の関係がすごくよかったです。

ラストの卒業式のシーン、ポロポロ泣きながら楠ノ瀬が送辞を読み上げますが、不覚にももらい泣きをしてしまいました。一直線な楠ノ瀬らしいシーンだったと思います。

0

峰君の複雑な性格がなんともいえないのです

前作「空色スピカ」の二人より一年上の生徒会長・峰と副会長・衛守のお話です。
スピカもよかったですが、私の好み的にはこっちの大人っぽい感じが好きです。
中学生の頃のエピソードなども沢山描かれていて、健気だったり可愛かったりするのですが、それでも大人っぽく感じるのです。

この二人は遠戚の関係でもあるとのことで、数々のエピソードの始まりは幼少時に遡ります。
意外に複雑な背景を持っているからこその二人ですから、そこのところは重要です。
少女に見まごうようだった峰と、小さな頃から彼を守るような立場にいた衛守が、清泉学院の中等部へ入り、高校を卒業するまでに起こった様々な出来事と彼らの成長の様子や恋愛模様が描かれています。
ポイントは峰の複雑な性格でしょうか。
衛守は寡黙だけれど一本筋が通っているタイプで、恋愛なんか理解できない唐変木だと思ったら大間違い、峰がオロオロしているのが可愛そうになっちゃうくらい「いつでも受け入れオッケー、峰が大好きだよ」という雰囲気がこちらに伝わってくるのです。
でも、峰を見守るばかりで積極的に動いてもくれませんが・・・。
ところが何かにつけコンプレックスを抱えている峰は、好き好きオーラをバンバン出していても(突然実力行使しちゃうときもあるのに)、好かれている自信がない。
衛守を前にすると心が乙女になっちゃって、男っぽくかっこよく成長した自分にガッカリしちゃったり・・・。
だからなおさら八方手をつくしていかに衛守と一緒にいるかを画策することになり、それが寮長の仕事や生徒会長を積極的に引き受けることになった理由でもあります。

始めのうちは峰のかわいそうな天使のような部分に切なくなったりしながら読んでいましたが、高校生になってくると彼のブラックな部分が見え隠れしだすので、恥らっているくせに腹黒いという堕天使に見えてきて、さらに面白くなってくださいました。
念願のエッチも想像以上で、どれだけ衛守が好きなんですかっていう感じ。
それも二人とも絶倫みたいだし。
エッチシーンなんて大してなかったのに、大変印象深いという・・・。
で、かわいさんはまだ彼らのエロエロ話を書き足りないご様子です。次回作に期待であります。

そして、小冊子「高原ミントジュレップ」。
寮に残っていた夏休み最後の日、衛守の鼻の下が伸びちゃっていて、峰はやっぱりやきもちやきだというお話。
帰寮してきた友人の北山に、自分のデザートを差し出してまで“衛守のスプーン”に口を付けさせたくないという独占欲と、それを相手に感じさせない身のこなし(衛守はわかっちゃっていますが)、やっぱり峰君でした。

1

白い王子と黒の騎士

前作で一筋縄ではいかなさそうな美人という印象があった峰でしたが。
予想以上にハードな家庭環境で育った、複雑な人でした。
あの麗しの笑顔の下には、色々な葛藤が………!!
これは衛守でなくても守ってあげたくなりますね。
あと笑顔でさり気なく毒を吐く峰がたまらない。
私もイヌと呼ばれてみたいです(笑)

しなやかな白い王子に付き従う黒の騎士・衛守。
男は黙って背中で語れ!みたいな、寡黙で渋いイイ男でした。
というか、本当に高校生か?!と思うような落ち着きっぷりを見せながらも、
内面は結構、思春期男子らしい葛藤があるのに萌えます。

『空色スピカ』に比べると恋愛色が強い作品ですが、
やはり楽しい学園生活描写はハズせません。
意外な人がモテてたり、相変わらず学校行事がとてつもなく楽しそう。
まだまだシリーズは続くそうなので、先が楽しみです。
私としては豪快な柏木さんの武勇伝を読んでみたいですね~

1

淡々とすすむラブストーリー

イトコでおさななじみの2人の話だ。
紡績系の名家出身の、受と攻はイトコ同士。
小さいころに木から落ちる受を攻が受けとめたなんて印象的なエピソードがあったりする、インネン(笑)の2人だが、それが寮生の中学校で再会して、なんてところから話が始まる。
スピンオフでもある前巻で、学校のあるていどの設定が最初からわかっていたから話には入りこみやすかった。
が、なにせ中学校でお互いにイシキしあって、なんてところからのスタートだからくっつくまでが長い(笑)
しかも、話しはずっと淡々とすすんでいき、これといったおおきな山も谷もないのだ。いってみれば、起承転結の「転」がないカンジ。
が、それでも単調だと思わなかったのはアマズッパイ青春のシーンがてんこもりだったせい。
寮生活や学校生活のなかで、しかも「実は」という家庭の事情が明かされたりするが、そんなちょっとしたシーンでお互いの想いを自覚したり、うれしがったり落ち込んだりするのがイイ。
個人的に、受と攻の両方の視点ですすむ話しは苦手だが、この話しは攻めが地味で外からは考えていることがわかりづらい性格をしているから、あってヨカッタ。
というか、ないとぜんぜん違う話になりそう(笑)
お互いをリスペクトしあう2人の姿が転げるほど萌え。
しかし小冊子の存在をここ最近になって知ったのはちょっとクヤシイ

0

そんな裏側があったとは!

「空色スピカ」のかわいいカップルの裏で結構な存在感を持ってた峰会長&衛守副会長のお話。
あ、×で表すなら衛守×峰ですけどね!
空色~の方ではもう全く胡散臭くて腹黒くしか見えなかった峰の、実はかなり繊細で結構重い過去を持ちつつ出来あがってしまった性格を知ってちょっとびっくり。
そして一途なかわいらしさも見れて、非常に堪能いたしました!

子供の頃、峰を助けた事によってついてしまった大きな傷を背中に持つ衛守。
詳しい事は聞かされないまま遠縁とはいえあまり交流もなく過ごした子供時代だったんですが、二人は清泉学園に入学したことで中学生になって再会します。
お互い未分化の、でもはっきりとした好意を持ちながら成長していく様をずっと垣間見てると、なんか途中からちょっと「オカン」な気分になってしまいました…。

中等部入学当初は姫という感じで本当にかわいかった峰がどんどん成長し、更には身長も体つきも男っぽくなりすっかり王子になって行きます。
はっきりと衛守に恋慕の情を持ってると自覚したがために、本当なら男として喜ぶべき成長が何もかも嫌だと思ってるらしい姿が非常に可愛らしかったです。
そして衛守の方も無骨ながらいつもいつも峰を観察してるので、その辺の事をすべて汲み取った上で峰をかわいいと思ってる所が何ともいいですね。
割れ鍋に綴じ蓋?ちょっと違うけど、この二人はこの二人で二人だけの成長を遂げて今の形になった感がとてもよかったです。
一緒に成長して、だから感じること分かること、そういうのをはぐくんできたところがとても丁寧に書かれていて、甘酸っぱいような切ないような気分にさせられました。

そんな二人が惹かれ合っての初エッチがまた!いいんですよ!
峰は意外と積極派で結構体が敏感で感じやすいので、最初から大変な才能を発揮するんですが、それをとても恥ずかしく思ってるらしいのに萌えましたね!
初めて同士なのにこんなにいやらしい自分をさらけ出していいのかという葛藤は、何というか初めてならでの悩みというかそういうのあったよねーとなんだか懐かしい気持ちにさせられたというか、目の当たりにさせやがってこの野郎!と言いますか(誉めてます)
そういうなんかこう、誰でも覚えがあるような感じの事を織り交ぜるのは反則だろう!?と思いつつキュンとかさせていただきました。

これを読んでてポツポツ出てくる「空色~」のキャラを見てたら、またあちらの方も読みたくなりました。
学生ものはあまり人気がないと聞きましたけど、ここまで何というか青春を赤裸々に書かれてると、してやられた!って気分になって私は萌えますね!
まだ続編があるとの事、期待して待つことにします!

1

彼の笑顔のその下は

空色スピカ の前の代の生徒会長と副会長の話。
「空色~」では随分と、腹黒に見えた、前生徒会長・峰が、実はこんなに可愛くて、必死だったのか。
衛守もちゃんと峰のことをわかって受け止めてあげている。

季節ごとの、生徒会の仕事や何かは、「空色~」に事細かに書かれているので、こちらではその分、二人の子供時代から中学生の頃の話が書かれている。
また、早い段階で、お互いに好き合っていることを認識しているので、「空色~」ではほとんど無かった「可愛くてエロエロ」もあり。

この設定で、まだ続編があるようで、次は更に遡って、峰達の2代前の「剛の弾正、堂本」になりそうかもと、
この二人は、硬派で売っていたようだから、ストイックな顔の下に、どんな顔を隠し持っていたのか、楽しみ。

4

この作品が収納されている本棚

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