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災難が次から次へと襲いかかる主人公の玲一。姉の亡き後、めいの桃子を育てながら姉が残したカフェを切り盛りするが、店の前に征一が倒れており。。。
桃子の親権を奪われそうになり、店も狙われ、挙げ句の果に我が身まで。不幸しかない主人公なのはわかるのですが、途中自分を卑下して自暴自棄になり、行方不明になるところなど。。。
その位どん底なのはわかるのですが、もう少し早くに救ってあげてと、懇願しちゃいました。
これだけ不幸が続いたので、それはそれはラブラブな征一と玲一が見れるのかと思いきや、続き物でした。
なので、本作ではラブラブは少なめ。あまりBLっぽくありません。
じっくり読むのに良い作品。
桃子が、玲一と一緒にいたいと享子に自分の気持ちを打ち明けるシーンは泣きました。
どれだけこの二人の時間が幸せなものだったかがわかる場面。
だからこそ、征一の心遣いが暖かく感じます。桃子との生活も幸せなのですが、玲一には自分自身の幸せも得て欲しい。
早く続きが読みたいです。
姉が残した娘・桃子と二人、
姉が残した喫茶店を守って生きている怜一。
ある日、店の前で一人の男が行き倒れていて、
それは、7年前にいなくなった桃子の父との最初の出会いを・・・。
なんというか、いろんな要素満載。
思いっきり頑なな主人公に、謎の男。
肉親のように親身になってくれる死んだ姉の親友。
元気なバイトの女の子。
地上げ屋とその手先。
離島のお婆さん。
そして、姉が残していった桃子。
店と桃子を守ろうとしてとった怜一の行動が、諸々裏目に出てしまい、自分も、桃子も怪我したあげくに、失踪。
そこまで怜一が思い詰める理由は・・・。
なんというか、
これでもか、
これでもか
って、
そして、怜一の性格もあって
これでもか、
これでもか
って、次々ネタ満載。
盛りだくさんで、ある意味お得かも。
評価の「中立」は決してマイナス評価ではありません><
私の中ではこの作品は非BLジャンルに分類されてしまいます。
なので、「中立」ということで……。
西澤と冷二のラブというよりは、冷二と桃子のホームドラマとして読めました。
まず、ラブ要素が少ないです(^^;)ゞ
というより、ゆ~~っくり進行。
最近はこういうゆっくりの作品をよく読んでいたのですが、ここまでのはなかなか無いかも。
次の「隣に居るひと」とあわせて、やっと完結です。なんというスローペース……。
それでも、主軸には冷二と桃子の家族の問題があります。
それに、西崎の恋愛が絡んでくるという印象でした。
それと、BLには珍しく女性視点、子供視点があります。驚きました。
私の経験が浅いだけかもしれませんが(T_T)
BL小説で、攻め、受け以外の視点が入っている話は初めて読みました!!
だからといって、話がダレるわけではありません。
複数の視点で読むことで、冷二の思いとか、周囲の冷二に対する思いが分かるようになって良かったです。
感動ししました。
室瀬玲一のたった二つの生き甲斐は姉の残した小さな喫茶店と、彼女の忘れ形見の姪、桃子の成長を見守ること。
この小さくてささやかな世界を守ることだけに心を砕く玲一の前に、一人の男が現われた。
ある日店の前に倒れていた男は自分に関する記憶がないという。
その状況は七年前に姿を消した桃子の父親の時に酷似していた。
そんな時喫茶店が地上げの標的になって嫌がらせが始まって……
生まれ育ちのせいで自分自身よりも家や家族を大切にしようとする玲一がとにかく痛々しくて切ない。
繊細な心理描写には色々ぐっときます。
もっと欲張りに、わがままになればいいのに一人で全部抱え込もうとする彼が幸せになることだけを祈りつつ読み進めた。
そしてそんな玲一を放っておけなくなくなってしまった攻の西崎ですが、玲一相手に微妙な距離感を保ち続けるその鉄壁の自制心はなんだ。
話のメインがラブというよりは、自分の大切なものを必死に守ろうとする玲一とそれを見守る西崎という構図なので、恋愛面はあんまり進んでません。
これは続編に期待するしかないな。
しかしうっかり梶山先生があの梶山先生だって気づくのに相当時間がかかったのは秘密。
再文庫化というだけあって、なんとなく昔っぽいノリですが、反発しながらも惹かれていくじれったい関係を楽しめる人にはお勧めです。
とにかく、受けがウザいほど、じれったいです。