囚われたのは……私なのか?

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表題作僕の悪魔-ディアブロ-

クラウディオ・ガゼッラ,マフィアのボス
白瀬里玖,17歳,母親の愛人に売られた少年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

目覚めたらそこは、見知らぬ異国の地だった。憶えているのは、義父と飛行機に乗ったことだけ。異国の言葉で話しかけてくる美しい男・クラウディオに、里玖(りく)は心を奪われる。温かで強引な彼の家族にもてなされ、愛情に飢えていた里玖は束の間の幸せに浸る。次第にクラウディオに惹かれていた里玖はある日、彼を想いながらした自慰で達してしまう。彼を穢したことに落ち込む里玖。だが、クラウディオがマフィアのドンで、自分は取引の為の生け贄だと知り!?
(出版社より)

作品情報

作品名
僕の悪魔-ディアブロ-
著者
成瀬かの 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
僕の悪魔-ディアブロ-
発売日
ISBN
9784773099744
4

(107)

(48)

萌々

(32)

(15)

中立

(8)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
20
得点
421
評価数
107
平均
4 / 5
神率
44.9%

レビュー投稿数20

言葉が分からない究極の〝すれ違い〟

あーーー…もう、最高すぎる!
言葉が通じないからこそ生じる〝すれ違い〟がもどかしくて、焦れったくて、切ない…けど萌える!!!最高のすれ違いBLでした。

可哀想で健気なリク(受)が愛おしくて仕方ない……!
虐待により成長が止まってしまい、実年齢17歳の割に言動が幼くて、12歳前後の〝合法ショタ〟な印象です

状況が分からずに怯えていたリクが、初めて与えられる愛情により素直に甘えるようになり、徐々に懐いていく様子は正に、拾われたばかりの子猫のよう…

敵対するマフィアへの交渉材料として利用しようと考えていたクラウディオも、リクの健気さに絆されてしまう変化が堪りません……!
情が湧かないよう一線を引いていたのに、自分を犠牲にしてファミリーを守ろうとするリクの姿にノックアウト

そりゃ、非力でか弱い癖に全身全霊で自分を守ろうとする健気な生き物とか、可愛くて仕方ないよね……!!と、メロメロになっちゃうクラウディオに激しく同意でした。

もう、俺のモノにする!!リクを犠牲にしない!!!と決意の『I love you』なのに、敵対する変態マフィアに売られる〝商品〟だと思い込んでるリクは、自分を宥める為の『I love you』だと勘違いしてしまう……

お互いに想い合ってるのに、片や日本語、片やイタリア語。カタコトの英語でのやり取りが微笑ましくも焦れったくて、本当に伝えたい事が上手く伝わらないもどかしさ……
更には言葉の壁だけではなく、マフィアの若きドンと虐待の末に売り飛ばされた少年という、立場の違いからも徐々にすれ違っていく2人に、切なさMAXで悶えました。

裏社会の血生臭いシーンもありますが、ファミリーの仲間達は本当に優しい人ばかりで、傷ついたリクの全てを受け入れてくれる無償の愛情に癒されます。

電子書籍だとイラストは表紙のみで挿絵無し。
書籍でも欲しいので、是非とも新装版をお願いします!

1

冷酷な世界の中にあるあたたかさ

再読です。
こちらの作品が成瀬先生のデビュー作なんですよね。
読んでいてぐっと来る健気さを持った受けを描くのが本当に上手い作家様だなと思います。
個人的に、言葉が通じない者同士の物語がすごく好きで。
僕の悪魔〜シリーズはそんな、言葉が通じないからこその良さや、焦ったさともどかしさが詰まった一作です。
入手が難しいかもしれませんが、穂波先生の素敵なイラストも楽しみたい方はぜひ紙本で。
番外編同人誌も多く出されているので、今作と続編を読んで気になった方はそちらも併せて読まれるとより楽しめるかなと思います。
ヒリヒリとした世界で生きるマフィアの男たちが「マンマ」と言うのが妙にかわいらしくてたまりません。
以下、大きなネタバレはなしのレビューです。


いつかきっと…と、母からの愛情だけを信じ、何人もの「おとうさん」が通り過ぎていく複雑で酷く辛い環境で育った里玖が主人公。
やがて、何人目かの「おとうさん」によって、日本から遥か遠いイタリアのマフィアへと売られてしまう絶望感溢れるシーンから始まる物語。
穏やかさの中に冷酷さと血生臭さが共存しているマフィアファミリーの中に、存在意義を失って愛情に飢えていた里玖が欲しかったものがすべてあるという皮肉ったら。

年齢設定は17歳だけれど、辛い家庭環境からくるものなのか、時を止めてしまったかのように外見も中身も幼いままの里玖。
キスとハグは日常茶飯事で、家族皆で食卓を囲み一緒に食事をする。
今までの人生の中でこの生活が最も幸せだと、見知らぬマフィアファミリーの中で愛を欲してやまない必死な姿があまりにも健気で幼くて庇護欲がそそられてしまうのと同時に、トラウマからくる不安・自己犠牲・諦めだったり、幼さの中にどこか達観したものが垣間見えるのが切なくてもどかしい。

そして、今作の攻めであり、若くしてマフィアのドンとしてファミリーを束ねるクラウディオ。
一見優し気にも見えますが、他家族よりも一歩引いて物事を見ているような…見ようとしているような印象を受ける、マフィアらしい冷淡な部分も持った人物です。
そんなクラウディオを焦がれ慕ってやまない里玖の図がなんだかもう…良いんですよ…
里玖視点+言語が通じていないがゆえにクラウディオの心情の変化がわかりにくくはあるのだけれど、じっくりと読み返すときっとここかなと。
初めに書いた通り、日本語が話せない・イタリア語が話せない攻めと受けだからこその良さが効いています。
好みが分かれそうなタイプの受けかもしれませんが、愛し愛されたい里玖の無垢さは、ファミリーにとっても、私にとっても非常に好ましいものでした。

マフィアものとしての描き方も深すぎず浅すぎず、里玖の心情をメインに持ってくるのならこれくらいがちょうど良いのかも。
ファミリーの面々もそれぞれキャラクターが立っていて愛さずにはいられない。
疑問が残る点もあるけれど、心理描写が好きで何年か経ってふと読み返したくなる作品のひとつです。

0

受けが可哀想で健気

受けが可哀想だし、健気だしで何度も読んでも、泣きそうになる作品です。

受けは17才で、17年間ずっと親に愛情をもらえずに育ちました。なので、とあることから攻めの家に暮らすことになり、攻めの家族たちに17才よりも年齢の低い子供と勘違いされますが可愛がられることが嬉しいので、17才であることを伝えません。それほど、愛情に飢えています。
そんな受けの相手は、マフィアのドンです。最初、攻めは受けを利用しようとしています。それも、淡々と冷酷に利用すると仲間に告げています。

そんな攻めですが、受けに惚れます。ドンであり上に立つ立場である攻めは、「好きになりたくなかった」と言っているのですが、それでも惚れてしまうほど受けが魅力的なんですよね。そりゃ惚れるわって、納得です。だって、健気でかわいいうえに、誰かを守ろうとする強さもあるんです。魅力的すぎます。
両思いになるのですが、受けは攻めが自分を好きだと気づかず、受けは悲しい思いを抱えながら日々を過ごします。
ここの場面は受けが可哀想すぎて泣きそうになります。何度も読んでますし、攻めが受けのことを好きなので、ハッピーエンドなのはわかっているのですが、、、

健気な受けが最後幸せを手に入れる、そんな作品を読みたい方におすすめです。

0

マフィアのドンとAngel(´ω`)

『囚われたのは…私なのか?』
帯の言葉に、マジそれな!と、ニヤリです(´^∀^`)


受け様は、実母からのネグレクトと義父からの暴力に晒されてきた里玖。
義父に無理やり飛行機に乗せられ、目覚めたら1人、日本ではないどこかの部屋で寝ていて。

そこへ現れたのが攻め様であるクラウディオ。
シチリアのマフィア、ガゼッラファミリーのドン。
マフィアのボスとして、冷徹なところもあるけど、あまーいオスの魅力にあふれてた(≧∇≦)

敵対マフィアの大物ジジィへの貢ぎ物として、里玖を手に入れたクラウディオ。
マンマや妹のキアラをはじめとするファミリーに家族のように迎えられ、愛に飢えていた里玖には、夢のような日々。

助けてくれたクラウディオを一心に慕う里玖。
分かっているけど、ファミリーの為には非情な判断をしなければならないドンの立場な訳で。

どうやってクラウディオは絆されるのかな、とハラハラでした。

クラウディオが『私の天使』と離さない事を決めても、それを信じられなかった里玖とのスレ違いは、胸が痛かった。

切なくて、それがとっても萌えました(*´ω`*)
そしてまたクラウディオが『私の天使』だと受け入れたら、腕の中に囲い込むような溺愛を見せてくれるのもよかったです♡

イラストは穂波ゆきね先生。
穏やかで甘いクラウディオがまさに!って感じでステキでした。
里玖も可愛くてピッタリだなぁ、です( ^ω^)

2

受けがものすごく合わなかった

不憫受けが幸せになる話。里玖を哀れみ同情すれば楽しく読めたんだろうか。里玖は無知で気弱で頭の悪さばかりを強調され、男でも女でも人間でもなくBLの受けという必然的に救われる二次元のキャラクターでしかなかった。

子供に見える十七歳というだけでなく、何らかの病名をサクッと出してくれると少しはマシだったかも。幼少期から辛い目にあってきたわりに精神が未熟で、諦めてるわけじゃないのに生きる知恵を身に付けようとしないキャラに共感はない。

もっとも受け付けなかったのは、自分はこんなに酷い目に遭ってきたんだ……と自分に酔っているかのごとく独白する里玖。それまでにも謙虚アピールが甚だしいのに、やってることはそうでもないのが引っかかる。
たまに気の強さを見せる場面は子供の愚かさが出ており、ついには癇癪まで起こし始め、どこまでいっても里玖には不快さしか生まれなかった。
ついでに性に疎いといいながら後ろに入れることだけは友人との猥談で知っている意味不明さにモヤモヤ。友人がいて猥談を振られるキャラだと印象がブレる。

クラウディオも里玖のどこが良かったのか知らんが、くっついても里玖は嫌われただのとウジウジしていて卑屈さにうんざりした。

里玖が幼児ならまだ読めた。十七歳でこの甘やかされて育ったような中身は、虐待される自分を守るためだとしてもただの思考放棄か賢さ不足。今後もただ守られるだけのBLの受け以上の何かにはなれなさそう。

お話は完全に趣味じゃない。が、この作家さんの他の作品は読んでみたいと思ったので中立にした。シーンそのものは合わなくても描写で楽しめるところがあったので。

3

こういうの本当に好き!笑

不憫で不憫で仕方ない受けが、権力も金も地位もある攻めに救われる、The王道のシンデレラストーリー。

こういうの本当に好き!笑

言葉が通じないので、すれ違いが切なくて(もちろん美味しい)、リクに落ちた後のクラウディオのゲロ甘さったらない。
そもそもクラウディオはリクにゲロ甘なのに、それを必死に隠して自分でも見ないようにしてた感じもたまりませんでした。
リクはリクで不幸な生い立ちのせいで、ものっそい後ろ向きだし不憫思考。
も〜〜〜わかりやすい話でわかりやすい登場人物、構成なのに、そこがとってもいい!!
こういう話、読みたいのに最近なかなかないので嬉しいです。
リクのすごく幼い部分と、大人みたいな諦め方をする部分が絶妙にいい。
もお〜〜〜!!!(ジタバタ)みたいなことを何度も繰り返しながら一気に読んでしまいました。
続編もジタバタしながら今読み進めております♪

成瀬先生、初読みですが他作品も読んでみたくなりました。

2

「僕の悪魔」「憂える天使」

「憂える天使 アンジェロ」と合わせての感想です。

言葉が通じないというのがこの作品ではキモだと思うし、
「僕の悪魔」のラストのオチが「憂える天使」に生きてくるのですが、
リクがイタリア語を勉強しようとしてないところが、クラウディオのこともっと知りたくないのかとか、役に立ちたいと思っているのに矛盾するような気がして、私としては物足りなかったです。最後の最後でちょっとやる気を見せてくれましたが。

サルヴァトーレをペドと言って軽蔑しているけど、サルヴァトーレが執着しているリクを好きなクラウディオもペドなの?みたいな、モヤモヤもあり。
クラウディオがリクを好きになる過程がわかりにくくて、いきなりエッチになった印象もあり。(これについては「憂える天使」にクラウディオ視点の記述があり、好きになっていく様子がわかります)

でも、キャラクター同士が言葉が通じなくて??ってなっていても読者はその内容がわかっているのが面白かったり、リクの闇の部分とか、マフィアの非情さとか、興味深い部分もたくさんありました。私はフェランドがいちばん気に入りキャラです。
「僕の悪魔」「憂える天使」2冊合わせて読むことをお勧めします。

3

マ…マウロ 泣

いい人がひどい目に合うとすごく辛い。

リク良かったね。家族の愛情が濃いことこの上ないマフィアの世界。
家族愛を知らなかったリクには濃厚すぎるぐらいで良いのでしょう。

二人は言葉が通じないのですが、読んでる私には二人の言ってることが読めるわけです。そう考えてみればこの場面って?と、むむむ・・・?となりました。

怖いマフィアの爺さんは、なんでそんなに執着してたのかしらね?
なんか、そういう嗜虐趣味の方って今までにもそういう相手がいたのではないか?と考えたら怖いですよね。

そう考えたらリクはすごく幸運だったのだと思います。

1

マフィアもの大好き

日本の極道ものや海外のマフィアものは大好き。日本で愛されずに育ったリクが海外に連れ出される所から話は始まる。
リクの寂しい心を癒してくれたマンマとキアラ、そしてファミリー達の優しさが心に染みる。
言葉が通じないからこそのすれ違い。
焦れったくて切なかった。
これからは甘々になりそうなのでとても楽しみ。

1

健気さは時に強さにもなる

取引として売られてしまった里玖ですが…
それでも戸惑いながらも健気でいるところが可愛いです。
愛してもらえないことを、周りのせいにしない。
悪く言えば自虐的ですが…里玖の言動や行動がそれを補ってくれる。
愛情に飢えている受けは良いですね。
そんなに自分を価値ないものと思わなくても…
と切なくなってしまいますが…。
愛に飢えてる分、素直で吸収力も強いです。
なので儚そうに見えて強い。
そんな内なる強さに皆、惹かれる。

健気な受け好きにはとてもおススメの1冊です!

言葉が通じないから、
もどかしいく感じるところがいっぱいありますが、
そこがまたいいスパイスになっておりました。
物理的なすれ違いからの気持ちのすれ違い。
だからより切なくなる!

3

身売りされた少年

紙の方では買うのをあきらめて電子の方で読みました
挿絵が見れなかったのが残念です つД`)

歳の差で攻め様はマフィア!
そして受け様は健気でかわいそすぎる設定!
けっこう私として大好きな設定なので萌えるのが当たり前ですねw

受け様が年齢のわりに幼い感じはしますが・・・
それもこれも、かわいそうな過去と
甘えたいという気持ちが受け様をそうさせているのだと思います

とにかく受け様が酷い目にあうのですが
その中で優しくしてくれる周りの人間と攻め様に支えられて
一生懸命暮らしていきます

言葉が通じないっていうのもむずがゆい設定で
とってもいいです!英語も中学生レベルができるかどうかの
英会話なので、読んでいるこちらとしては楽しむ設定のひとつ!

買ってよかった読んでよかったという1冊になりました

3

ようやく読めました。

欲しい欲しい読んでみたい読んでみたいと思いつつ…。
紙書籍は諦めて電子書籍で購入しました。
しかし、紙より高い電子書籍って…。

健気な里玖が愛おしくなりますね。
途中何度泣かされそうになったことか。
言葉が通じないわからないからの誤解でクラウディオのためにと覚悟を決める里玖はただ健気なだけの子じゃなかったですね。
襲撃された時もマンマを守ろうとして、形勢不利なクラウディオ達のために局面を打開させるべく銃を撃つという行動を取ることにも感心しました。
クラウディオもただ甘いだけの男なのかと思っていたら、序盤は里玖を取引に使おうと考えていたり。
厳しさも垣間見える攻めさまでした。
ファミリーの首領としては正しい事だと思いますし。
それがだんだん里玖を手放したくないと思うようになるのは読んでて楽しかったです。
里玖にはその想いが伝わってないから、里玖が酷く落ち込むところは可哀想でしたが。
そんなふたりがようやくわかりあえて(ロベルトの通訳通してですが)結婚しちゃうのは本当に良かったです。
即席とはいえ純白の花の結婚指輪は里玖にきっと似合っていたでしょうねぇー(*´∀`)
ひとつ悲しかったのはマウロが死んでしまった事です。
甘くない成瀬かのさん、パネェと思いました。
続編も楽しみです。購入済みです。

3

You are my angel.

どう考えても苦手な設定なのに、どうしてもタイトルを見るたびに読みたくなるので、思いきってKindle版購入。

確かにちょっとばかりダメな部分もあったけれど、とても面白かったのでその辺りはノープレブレム。

実母からはネグレクト、義父からはDVを受けそしてマフィアに売られてしまったかわいそうな里玖。
義父に騙され飛行機に乗せられ気が付いたら異国の大きなお屋敷にいた。
屋敷にいる人たちは言葉のわからない里玖に親切にしてくれたが、実は敵対するマフィアのドンの慰み者として贈られる予定だった。
屋敷の主、ドン・クラウディオは当然のように里玖を利用しようとするが…

もう天使のような里玖。なのに本当にかわいそう。
お屋敷でやさしくしてもらって今までの人生の中で一番幸せだと感じて、それなのにビジネスの駒にされそうになる。

最初は里玖を利用しようとしていたクラウディオですが、実は里玖にベタ惚れしてしまって里玖をかわいがっているのに、それは自分が大切な贈りものだからと思っている。
クラウディオのためなら命を投げ出してもいいとさえ思っている里玖。
それなのに、本当は差し出されなくても良くなったのにずっとそれを知らずにいて…
かわいそうだよぉ(T_T)

でもでも、やっとその誤解が解けてからはもういやってほど!甘いです!
クラウディオ、里玖を甘やかしすぎw
結婚してるしー。甘いよー。本当に。
嫁設定もワタシ的NGなんだけど^^;
でもなんだろう。くせになる甘さです(笑)

普段なら本当に引っかからない甘さなのですが、ハマりまして同人誌も購入してしまいましたー。
なんだそれw もう苦手じゃないんじゃ?
読むのが楽しみです♪

6

ココナッツ

ふゆきさま

イタリア男の沼へようこそ!
わたしも同人誌、手を出してしまいました(;^_^A
電子でも同人誌が発売しだしていますので、わたしが待っている物もなればよいなあと思っております。
次作にはまたしてもイケメン外国人が登場しますよ。

やっぱりメロメロになるんですねぇw

マフィアものが読みたくなって、応えて姐さんのコーナーを見てたら皆さんがおすすめしてたので読んでみました。
やっぱり健気受け!いいですね!
設定はよくありがちですが、リクがうじうじしてるだけの暗~い子ではないのがよかったです。家族の愛情に飢えてて、マンマや他の面々の優しさを感じて、ここにいたいの、とリクが訴えた場面ではホロリときました。
そのあと好きなクラウディオのため、優しくしてくれたファミリーのためにサルヴァトーレに引き渡される覚悟を決めつつも、それを悟らせない強さを持っているのにも涙腺がやられました。

言葉が通じればクラウディオも結構カッコいい告白をしてたんですけど、リクには通じてなかった!
言葉の壁って大きいですね。大体の感情は伝わる。でも本当に伝えたい事が伝えられない、伝わらない。
いやぁ~もどかしい!!

全て解決したあとの、
「…君は馬鹿か」とリクにメロメロになったクラウディオに対するロベルトの一言ですが、結構ツボにはまりました。 ファミリーのドンであるはずのクラウディオがマンマには弱くて、結構皆にズケズケ言われてるのも、クスっとします。

続編も出てるみたいなので、そちらもさっそく読みたいと思います!

8

ココナッツ

ゆりちゃんさま

初めまして、こんにちは(*^^*)
わたしもこの作品大好きなんです!
もうリクもクラウディオも周りのファミリーたちも、本当に良いですよね。

やっと最近わたしは続編を入手出来たのですが、電子なら即読めるようですね。
ただ、電子は挿絵があるのか不明でして。
挿絵も素敵なのでやはり紙媒体がお勧めです^_−☆

スズランの毒

幼い頃から不幸な境遇に晒されてきた少年が、マフィアのボスに出逢い、恋に落ちていく。ストーリーは単純ですが、とにかくお話の展開が上手く、読んでいて飽きてしまうということがありません。
登場人物達も悪役を含めてみんな個性があり、実際に存在していそうに描かれています。

何より一見優しく甘い物語に見えるけれど、時折潜む悪意や毒の存在がこの物語に厚みを増してくれています。
ガゼッラ家のファミリーを筆頭にクラウディオの友人達が与えてくれる優しさとは対比的に、リクの次々代わる「お父さん」、リクを連れ去り自分のモノとしようとする老サルヴァトーレ、そしてリクのお母さん・・彼等の非道さ・残酷さがお話の要所要所にじわりと溢れ、クラウディオ本人も甘い顔立ち、優しい物腰ながら、そこはやっぱりマフィアらしく、組織の為なら冷酷な判断を下し、リクをビジネスの材料に使おうとします。

この本だとそこまで突っ込んでいませんが、小冊子などの番外編ではきちんとマフィアの世界の残酷さや、子供と向き合えない母親の姿が描かれていて、甘いタッチながらきちんと毒も書ける作者さんなんだなと感じました。
恐らくこうした悪が散りばめられているからこそ、優しさや愛情が際立っているのだろうと思います。


また、クラウディオとリクがお互い好きになっていく過程の描かれ方が上手いなぁと思います。
リクはまぁ、最初からクラウディオに好意を持ちますが、その愛情表現がとても健気で可愛らしいです。一方、クラウディオは最後までリクに信じて貰えないくらい愛情表現が分かりにくく、私も初読時はリクへの愛が唐突に感じられましたが、読み返してみると何気無い日常や会話の中で段々リクにほだされて落ちていくのが分かります。
お気に入りは、2人で買い物に行った後に庭で話すシーン。
ここでクラウディオがリクを「馬鹿な子だ」とキスする描写は、はっきりした言葉はないけれどクラウディオの揺れ動く気持ちが伝わってきて、とてもきゅんとしました。


以前読んだ小説の批評で、「この本は、一年に一度のクリスマスにしか飲めないミルクセーキのように特別で優しい味わい」とありましたが、私にとってこの本はまさにそんな存在。たまに読み返して、ほんわかした気分に浸りたいです。

7

小冊子読めなくて残念…

やー、イラストの穂波ゆきねさんの描かれる受けは可愛い!
序盤の襲われちゃうシーンの挿絵がたまらなく萌えます!
もちろん攻めさんも素敵。
ただ、攻めさんは挿絵があまりなくて残念です。もっと見たかったー。
しかし、相変わらずクロスノベルスさんはタイミングを逃すと新品で買えないですねー(涙

********************
受けの里玖は17歳。
しかし小柄な幼い印象で、夜の仕事をしながら自分を育ててくれている母親の男に売られました。

攻めはファミリーのドン、クラウディオ。
20代後半で、父親から引き継いだファミリーを守るためには非情にもなれる男。
********************

日頃から暴力で里玖を支配していた『おとうさん』(←たびたび変わる母親の男たちの呼称)が、里玖をイタリアの大きなファミリーのドンへ売るところからスタートです。
このドンがね、ヒヒジジイで小児偏愛者なのですよ。
そしてこのジジイの元へ連れて行かれる前のトラブルで出会ったのが、クラウディオとそのファミリーたちでした。

そこで束の間の幸福な夢を見た里玖はとにかく健気で、色々なことを諦めています。
でも皆と過ごす内に、ここは甘えても良いところなのだと里玖が無意識に感じて我儘な行動に出る後半辺りは、里玖が年相応に欲張りになっていてすごくホッとしました。

クラウディオは里玖に惹かれながらも、ファミリー全体を守るためには里玖を利用した方が得策ということを考えられる男ですし、それでも里玖を結果的に愛してドロ甘になって、そのために手を汚すことは厭いませんでした。
ひっじょーに!男前で、しかも冷徹なところもありながら甘ったるい言葉吐きまくりなところも大好き!

リアルだなあと感じたのは、里玖が母親の男に蹴られて戻してしまい、その後お腹いっぱい食べることが出来なくなったということ。
子供って体から出た汚れ物にすごい嫌悪感がありますよね。
それを自分で片さなければならない惨めさや、汚れ物が自分と重なったのかなあと。
あと死人が出るのですが、この人が死ぬとは登場時まったく考えてもいなかったので驚きましたねえ。
ここの銃撃戦の書かれ方がうまい!(生意気ですが)
クラウディオがマフィアらしい冷徹な行動がとれるところも良かったです。
成瀬さんて世界観を確立させるためにはきちんと書ける方なのだなあと、すごく好きになっちゃいました。
神評価はこういうところが理由です。
もちろんBLにリアルはいらないよという方もいらっしゃるとは思いますが、わたしは好きです。
突っ込みどころがないわけではないのですが、それ以上に登場人物たちに空々しさがなくてどっぷり浸かれました。
もっと甘々なところとか読みたかったなあ…って、続きがあったんですね!買わねば!

大概が攻めキャラしか目に入らないわたしですが、今作は受けさんも可愛かったー。
答姐で成瀬さんをお勧め頂くまではまったく知らない作家さんでした。
モフモフをあまり読まないせいで、お名前を拝見する機会がなかったんですよね。
でも、これから色々読んでみたいなと思っております。
ここ3〜4日ほど読書熱が冷めていたのですが、また引き戻してくださった作品でした。

11

ふゆき

ココナッツ様

コメントありがとうございます!
ふふ、ハマってしまいました(^^ゞ

やくざが好きなくせにマフィアには手が出せずにいて、その他にも地雷要素が含まれていましたが、大丈夫でした!
だんだんとNGが克服されていっています^^;
「痛い」のと「3P」はまだダメですがその内大丈夫になるのかもです(笑)

まだ同人誌届いていないのですが、とても楽しみです。
GWのお楽しみとなりそうです。
時間があるので「真音」もやっと!読み進めることが出来そうです。

ふゆき

ココナッツ

本当、フェアや特典は知らない間に始まっていてチェックが大変ですよね(^^;;
以前は好きな作品の予約が始まるとすぐに注文していたのですが、やっと最近になり発売間近になってからの方が色々特典が発表されたりすることに気づき(遅すぎる…)ました。
今月はfresh&bloodの予約もamazonの特典発表があってから予約しましたし。

確かに海外物ってマフィア率高し!ですね。
外国人設定ですとあからさまな求愛台詞にトロかされて、まるで自分が言われたかのように(危ない人ですが)ジタバタしてしまいます。
最近ですと、崎谷はるひさんの『アイソポスのひそかごと』でイタリア男にノッアウトされました(;^_^A

セボン

こんにちは
私も未だ本編を読んでいないのに注文してきました!本編のほうはどこもないので中古になりそうですね(-.-)いつもフェアが終わって気付くことが多いのでチェックは欠かせないですね♪

ありがとうございます。フランスももちろんですがヨーロッパ全般大好きで海外が舞台の作品もよく読みます。だいたいがマフィアか花嫁ものになりますが・・・ココナッツさんはラブラドールレトリバーですね!ぷりちーだ

ココナッツ

セボンさま

すみません、わたしの勘違いでした!
9月からフェアやっていたのですね(^^;;
早速、注文して参りました!でも、本当、『憂える天使』がなくて残念です。
代わりに同人誌も注文してしまいましたが(;^_^A

ココナッツ

セボンさま、こんにちは!
セボンさまにお勧め頂いて気になっていたこの作品、やっとやっと!入手出来ました(^^;;

コミコミさん、見て参りました!
なぜ、この作品の続編は対象一覧にないの!?とジタバタしております。(小冊子の作品とリンクしているのにおかしいですよねー)
しかも17日の数時間だけということで、今から何なら買って読めるか物色中です。
情報&作家さんのご紹介ありがとうございます!
次は『白虎の契り』を読む予定です(*^^*)

P.S. セボンさまのプロフ画像素敵ですね。
お名前もそうですし、フランスがお好きなのかな?と答姐でお会いした時から想像しておりました(o^^o)

セボン

ココナッツさんレビュー拝見させていただきました。さしでかましいようですが、17日までならコミコミさんがフェアでこの作品の小冊子リバイバルしていますよ♪特典はなくなり次第終了らしいです。

綺麗なお話


まずはイラストの穂波ゆきねさんが大好きだったのでジャケ買いしました

読み出すとイラストにぴったりな純粋で綺麗な恋物語だったので大満足ですhLhLĂn[g

主人公の里玖は小動物系の外見ながら、言葉の通じない国でも何とか自分のできる範囲で意志疎通をはかるような割合しっかりした性格で好感がもてます

里玖はひょんなことからマフィアに捕まって取引の材料にと目されてることも知らずにそのボス・クラウディオに惹かれていきます

それが余りに純粋で一途な想いだから大人で人以上に場数をふんでるクラウディオには筒抜けだし少々厄介がられてるんですけど

何かそれが読んでるこっちからしたら恥ずかしいやら可哀想やらでいたたまれないんですよ(>_<)

まあマフィアとは言え普通に…いや、普通以上にママンを大切にしてて妹を可愛がってるアットホームな雰囲気が漂う家庭なので暗い感じは余りなく日々の生活は楽しく読めました

この攻めのクラウディオは女慣れしているだけに物腰こそ柔らかくて里玖にも優しげに接するんですが自分の内側に入れた人間しか大事にしない厄介者

へたに優しくするから里玖も惚れちゃうんですよね~

いずれはマフィアの抗争の取引に使われるとも知らずに…

クラウディオ、早く一途で可愛い里玖に惚れて守ってあげてー!ってすごくもどかしかったです΂

更に言葉が通じずお互いの言ってることがほとんど理解できないのもこの作品の中で誤解を生んだりと大きな壁になってます

言葉はなくとも恋におちることがあるということがちゃんと現実味溢れる形で表現されてて素敵だなーと思いました

マフィアという血生臭い題材を扱っていながら終始和やかなほのぼのとした空気の流れるお話でしたhLhLĂn[g

個人的に里玖におちてからのクラウディオの必死の口説きに言葉が通じないことから気づかず優しくされればされる程傷ついちゃう里玖…

っていう見事なすれ違いにかなり萌えましたڂn[g

3

こっちも泣けるし~っ(T T)

2作目を先に読んでしまった為、1作目を読むとマウロの存在が
私が思ってたよりも「こんなもの??」って感じでなりません。

2作目でも、名前(お墓も)が出てきたりで
結構重要なキャラだったのかと勝手に想像してたのですが
あっけなく死にすぎ??
もう少し、何らかのアクションがあって亡くなるってるのかと。
(銃撃戦で里玖を庇ってとか…)


それはさておき、2人の出逢いはこういう感じだったのですね。
2作目に劣らず、里玖の健気さというか諦めっていうかに泣かされる。
そしてマンマの愛情を凄く感じる~!!

ドンであるが為のクラウディオの苦悩も痛いほど解ります。

だけど最後はお花の指輪でプロポーズ。
抱きかかえられた、泣き顔の里玖に「ちょんvv」としたキスがとても良いvv

8

順序が逆ですが

続刊を読んでから、こちらを読みました。
こっちのほうがマフィアっぽいといえばマフィアっぽい。

とにかく受けが悲惨。
うっかり涙してしまうほど。
アホの子なだけに、哀れで泣ける。
でも、アホの子が一生懸命に耐えてる姿には泣けるんだけど、もう一歩踏み出してほしかったというか、何かもう一味足りなかったかも。

攻めも受けを好きになりたくなかった、というところまでに、もうひとおしあったらよかったな、というのが本音。

ほんわかしているイラストはきれいだし、話に合ってると思うけど、マフィアのヘビーさには欠けるかも。受けが銃をぶっ放すシーンの血痕の書き方が、あまりにもあんまり。ちょっと内容に比べて、イラストが薄味すぎるか。ただ、それがヘビーさを帳消しにしたいって意図だったら当たってるのかも?

5

ゴッドファーザーの世界です

ファミリーをテーマにしたシチリアマフィアのお話です。
映画ゴッドファーザーを見たことのある方なら、あのシチリアの空と風景と雰囲気がそのまま浮かんでくること間違いありません。

「おとうさん」に外国に連れてこられたリク。
目が覚めるとそこは、見たこともない外国の風景。
あたたかいマンマと元気な女の子キアラ、そして優しいクラウディオ、無骨だけど優しい笑みを返してくれる男たち、そんな彼らに包まれたリクはそこに家族を見ます。
リクは日本で虐待にあい、母はそれをかばってくれないという、酷い目にあっていたのです。
リクは「おとうさん」に小児性愛のフィレンツェのマフィアのドン・サルヴァトーレに売られるところを、敵対するクラウディオに浚われてシチリアに来ていたのでした。
言葉が通じないのでつたない英語でなんとか会話するものの、誰も何も話してくれないので自分の置かれた立場がよくわからない。
ただでさえ対立して血で血を洗う抗争をしているクラウディオとサルヴァトーレに、リクの件が絡んで、マフィアの抗争は激化します。
なんとしてもファミリーを守ろうとするクラウディオ。
そのファミリーにリクは入っているのか?
クラウディオの優しさに惹かれ、好きになっていたリクはクラウディオとそのファミリーの為、自分が犠牲になっても構わないと覚悟していたのですが・・・
言葉が通じないから、思いも上手く伝わらなくて、もどかしいけど皆がそれぞれに、皆を思いやる気持ちが暖かく、絆というものを再認識させられます。

リクを天使と皆が呼んでいますので、題名の「悪魔」とはクラウディオのことでしょう。
一見優しそうに、リクに裏の顔を見せないようにしているクラウディオですが、ファミリーを背負っているドンですから色々と血なまぐさい事件は背負っていかねばならないからですね。

リクが主人公なので一見おとぎ話のような、甘い雰囲気のお話となっていますが、”血”の抗争が根底にあるお話なので甘さだけでなく少し苦さも含んでいます。


7

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