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表題作泣かせて、おしえて

久住,有名服飾メーカーの跡継ぎ
坂下青砥,20歳,服飾専門学校の苦学生

あらすじ

うぶで涙もろい服飾系専門学校生の阪下青砥は、校外研修先で有名ブランドに勤めるエリート・久住に出会う。一目で久住に惹かれた青砥だが、久住には遠距離恋愛中の恋人がいた。最初から叶わない想いだった、と諦めたのもつかの間、なりゆきから久住とセフレとして付き合える事に…。恋人のいる相手に躊躇はしたものの、好きな相手に抱かれる事なんてこの先ないかもしれないと、久住に身を委ね、開発されていく青砥。だが、海外にいた久住の恋人が帰国して…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
泣かせて、おしえて
著者
義月粧子 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796400268
3.4

(41)

(11)

萌々

(12)

(6)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
13
得点
128
評価数
41
平均
3.4 / 5
神率
26.8%

レビュー投稿数13

泣かせて何を教えるのでしょう

甘くて怪しいレッスンのひと時と報われないだろう想いに身を焦がす青砥くんが主役の物語です。
パタンナーを目指す苦学生のゲイ。
友人には恵まれ目標のために一生懸命ないい子です。

お相手は服飾関係の会社を経営する一族の御曹司の久住さん。
セレブで美丈夫、将来有望なバイ。

そんな久住は青砥君の好みのタイプで一目で気にいってしまったのですが久住は遠恋中の彼氏持ち。
なのに浮気公認だからセフレとして色々教えてもらうことになってしまうのです。
二股とか浮気とかせフレとか略奪愛とかいうことには無縁そうな純な青砥ですが、だからこそでしょうか、夢中になったら後先考えずダメだと思いながらもやめられない想いにどっぷり浸かってしまうのは。

けど、久住はたとえ割り切った関係であっても恋人がありながら他に手を出すのは如何なものか。
お金と豊富な経験で若い子の無知につけ込んでいいようにしているとしか思えず好きになれませんでした。
青砥の友人と一緒になって「好きになる価値は無い」と言ってあげたくなりました。
挙句、自分の地位やお金を狙ってると勘違いして青砥をズタズタに傷つけ捨てるんですから。
そんな子じゃないとはわかるでしょうに…。
いくら過去に痛い目にあったトラウマのせいといっても許しがたいです。
なのに誤解だったと謝ったらすぐに許して両思いハッピーエンド♩と余韻も何もない終わり方にはちょっと不満で減点-★1。

できれば青砥が突っぱねて、その信頼を取り戻そうとあたふたする久住を完全には許せないけど始めからやり直してあげてもいいかもという気持ちにさせるまで必死に取り戻そうと駆けずり回る姿も見てみたいでした。

3

攻めザマァ展開を求む

泣きました。
切ないとか悲しいではなく、怒りで。

義月さんの作品らしいお決まりの流れで、
【不憫受けが謂れのない誤解をされ、ハイクラス攻めが全て鵜呑みにしてバッサリ切る】
の展開が読みたくて手に取ったので、その点は満足です。
義月さんのこの展開はめっぽう弱くて萌える…。
傷つく受けを見るのも、その前後の甘々展開も、周囲の優しさもあって好きです。

が、しかし。
こちらの作品は攻めの周囲も寄ってたかって攻撃するから怒りしかない。
肩書きがご立派な方たちなのに中身ペラッペラで浅慮な言動の数々。
そもそも受けがセフレになったのも、そういったご立派な方たちの遊びですからねぇ。
(最終的にセフレになると決めた受けにも責任はあるけど)
受けに冷え冷えした言葉を浴びせ出した時は、どの口が言ってんだ!!!と怒り心頭でした。
攻めといい周囲といい、類は友を呼ぶってこういうことなんだなぁ…。

酷いこと言われたのに、また攻めに会いに行こうとする受けにはズッコケ。
そんな甘さはいらん!!!と思ってしまう。
そんな奴よりもっと良い男はいるはずだから、冷静になりなよ…(ФωФ)

で、義月さんお決まり展開は好きだけど、毎回思うのは、
攻めザマァ展開があれば最高なのになぁという物足りなさです。

この作品は特にそう思いました。
謝罪にきてキス?イブを過ごしたい??は???
謝罪になってないし、全く謝る気ないよね…(-ω-;)ウーン
誤解が解けたあとの甘々が白々しく見えて、終わりが雑に感じました。


と、マイナス点ばかりの感想になってしまいましたが、
萌え評価にしたのはなんだかんだで【お決まりの流れ】が嫌いじゃないからですv
泣くほど怒るのもそれだけ入り込んでたのかなーとポジティブに考えて評価に加算。
受けが女友だちしかいなくて、女の子が出張るシーンが多いのは新鮮でした。

3

受けも含めて魅力的な人物が一人もいない

他のレビューの方が書いてあるように、どうにも感情移入出来ないキャラが多すぎます。
受けは恋愛脳ですし、それが周りを侵食していって気持ちが悪い。好きな人に他に好きな人がいても気持ちは抑えようがないってなら理解も出来ますが、泥棒猫していても友人なら責めるなって、浮気をテーマにした話の回答としては最悪の部類だと思います。作家なんだからもうちょっと言い繕いましょうよ。
攻めはただただ嫌悪感が湧きます。悪人じゃなく、ただの自己中ってところが救いようがない。いい年して屑で豆腐メンタルではとても魅力的には見えません。
和解の時も酷いです。嫉妬は愛情表現ですが、やらかした後にされると受けを愛しているんだ!と思うよりも、反省してねーなこいつという気しかしないですよ。

最後に後書き見て思いましたが、病院関連だけ話から浮いている気がします。
そういうリアルで感じた真面目なものをBLで表現するべきではないのでは?
男性向けで実際の犯罪を元にした作品がありましたが批判が殺到してましたね。
絶対にやるなとは言いませんが、話の主軸にもおかず、浮気だのセフレだのという単語が飛び交う中になぜ混ぜたのか理解に苦しみます。病気のこどもは作者のネタの供給源でもおもちゃでもありませんよ。

1

子供たちとのエピソードに感動

滅多にお目にかかれないほど良いところのない攻で、読み終えて「え…これで終わり?」と思いました。なんと言いましょうか、攻との恋愛模様がオマケみたいなシナリオなのです。メインは、主人公(受)の青砥が研修を通じて子供たちと出会い、別れ、人間として一つ成長するという部分だと思います。

どうにも久住を好きになれない理由を考えるに、仕事のできる大人な攻には当然備わっていてほしい「器の大きさ」みたいなものが彼にはないんですよね。イケメンで、敏腕で知られる次期社長とくれば、未熟な(若い)受の成長を見守り、時には苦言を呈しつつも甘やかして受の魅力を引き出していく…というような言動を期待していたのですが、終わってみれば初心な青砥(のカラダ)を散々弄んで、自分は二股状態のくせに青砥がちょっと女の子と仲良くしたら大人気なく嫉妬して、青砥本人の話は聞こうともせず知人の虚言を真に受けて拗ねるとか…どんだけ底が浅いんだコイツ。と呆れました。久住の親友の医師も終盤で急に嫌な奴になってビックリしました。彼の恋人もバカっぽいので、この人達みんなバカなんだと思います。

最後まで青砥の視点で書かれているので久住には久住の言い分があるのでしょうが、青砥は久住とは早めに別れて本当にイイ彼氏を見つけてほしいです。

さんざん書きましたが、青砥と子供たちとのエピソードに感動したので★1つオマケして評価は「中立」です。

1

期待していた切なさがないのが残念

設定がとても萌えるんですが、そんな萌え萌えな設定をもっと生かしてほしかったです。
攻めが服飾メーカーの跡継ぎで受けが服飾専門学校の学生だったら、ストーリーはその攻めの会社で起きるのかなと期待していたけど、なんとずっと受けは病院で研修しているし、デザインの仕事で攻めと受けの絡みもあまりなかったのがとても残念です。なんかせっかくの攻めの設定がもったいなくて、もっと攻めの仕事のできる姿をみたいです。
逆に、そんなに病院研修の設定が必要なのかな。単なる受けがいい子であるということを表現したいなら少し回りくどい気がします。
あと私が一番耐えられないのがやはり攻めの人格がブレブレだったことですね。強引なのに優しい、みたいなギャップはいいけど、この攻めの最初のクールなイメージがあとの展開の中で一貫していないのがすごく戸惑います。来るもの拒まずの設定と、クールな外見の設定が混在するときに、優しいというイメージで前面に出ているのがちょっと不自然な感じがします。
最後に誤解を解く場面が一番クライマックスであるはずなのに、すごくぬるい感じなのはさすがにがっかりしました。
期待していた切なさがないのが残念です。

2

ハッピーエンドで良かった

とっても良かったです。
2人の気持ちの通じ合うところは萌えました。
しかし、やっぱりモヤモヤするのが攻とそれを取り巻く人々かな…いくらなんでも酷いだろうと…うーむ何か正当な理由があったり、きちんと弁解して、読みてとしても納得できる和解があれば良かったのですが、やはり引っ掛かりは残ってしまったので萌え×2どまりです。
とても好きなお話しだったのですが、せめてもう少し攻側が柔らかければなぁと思ってしまうので、神とまでは行かない作品でしたね。それでも萌える魅力的な作品ではありました

0

タイトルがすばらしい


まさにタイトルの通り、主人公の青砥が攻めの久住に泣かされて教えられるという内容。

いきなり二人の関係が始まるんじゃなくてまずは服飾系専門学生の青砥が校外研修先の病院で久住に一目惚れするところから描かれているのがまたいいです

まるで女子高生のように一目見ただけで友達とはしゃいだりする恋愛の醍醐味とも言えるシーンが多かったおかげで

こちらも久住に対して憧れを抱いて「片思いの相手」という位置付けで見るようになります

更に仕立てのいいスーツや外見から推察される年齢、医師と友人関係にあることなどから「手の届かない大人の男性」という印象が強まります

そんな中でその憧れの久住とセフレになるという棚ぼた。
ここまでの行程が効果的に生きてくる瞬間です炫

まさかあの久住と、と読者もドキドキわくわくできるんです

「ご教示たまわりたい」という慣れない青砥のかたいメールから始まった二人のセフレという関係ですが

毎回の会瀬で久住のスマートなリードにとろかされる青砥ですが私も読みながらこれはやばい、おちるなと冷静に思いました

教えてもらう、という設定を生かした久住のキャラクターがまたすばらしい!

クールで仕事ができて、でも来る者拒まずで…まさに青砥の理想的な男性です

この理想の男性像も今まで付き合った経験がないという青砥らしさが出ている、何とも可愛らしい感じですよね!

自己評価が低いと友達にも言われてましたが確かに裁縫という秀でた才能がありながら青砥は控え目で自信の無さが目立っています

普段の私ならそういう受けはイライラするんですが、今回ばかりはそこも萌えに繋がっていて
無邪気で純粋な青砥がエッチの時だけ妙にエロくなって経験豊富な久住でさえ煽られるってのが最高ですねĂĂ

しかし後半の青砥の不憫さ…
セフレという関係の危うさと不道徳的な面をしっかり描いたからこそ生まれる摩擦ですよね

片思いの時から丁寧にリアルに描かれているので感情移入しやすくて号泣しました!

ただひとつ…
散々ひどいことを言われたのに青砥が一度も拗ねたり拒否したりしなかったのは…(それらしきシーンはちょっとありましたが)モヤモヤが残りました܂ۂ

生来優しいのかもしれないけどここはもっと怒ってくれないと私が、イライラしますw

とは言え繊細で胸の高鳴る素敵なお話でしたー!

あとイラストが非常に綺麗
イラストからも久住の魅力が伝わってきました炫

1

うーん・・・

義月さんの作品は大好きなんですが、あんまりピンとこなかったです。。。

青砥は可愛くて、健気で…青砥の周りを囲む女の子たちのキャラも素敵でした。友達での男女の関係でこういうのはすごく羨ましいというか、素敵だなと思いました^^
病院での課外研修ネタは感動しましたwみなさんもおっしゃっておられますが違うところで泣かされちゃいそうでした。

それに比べて攻・久住がホントに嫌な奴だし、久住も久住ならまわりも最悪。根も葉もない事を信じ、青砥に別れを告げる始末…。

最後ハッピーエンドなんですが、久住はあんだけ青砥を拒絶し、傷つけたくせに最後は青砥のもとを訪れます。なんだろう、久住の反省する姿が感じられなくて、急過ぎる心情の変化に読み手として付いて行けなかったような気がしました…。

そこだけがどうしてもひっかかって納得できなかったので中立という立場を取らせていただきます。

4

電車の中で泣いちゃったけど

それ、BLとしての泣かせ所じゃないし、、、

子どもが死ぬ話に泣いちゃうのは、もう、しょうがないじゃん。

青砥はいい子なんだけど、
いい子なんだけど、
いらつく。
えーと、これって、単に、今週私に「期せずしてネガティブ受け祭り」がきちゃってて、この手の子に食傷しているせいだけど。

青砥はそれほど、ネガティブって訳でもない。
自分なりには前向きにがんばっているけど、元の自己評価が低いから、相手に強くでられちゃうと、言い返すことができないってだけだ。
一方的な理由で別れを告げられても、簡単に引き下がる。
たとえ、好きで好きでしょうがなくても、それは自分の思いだから、自分の中にだけあればいいってね。

このお話、服飾学校や、実習先の女の子達がとっても鮮やかなので、よけいに青砥が、影に薄いグズグズした子に見える。
久住を始め他の男達も、ただ身勝手なだけに見える。

服飾学校でがんばっている「ええ話やなー」な部分と、
久住に、甘く、贅沢に開発されていく「エロエロ」な部分と、
あまりにも別世界過ぎて、なんだかお話の印象が散漫なようでもあり、
こうやって、まったくの別世界が一人の子の中で同時進行していく、そのハラハラ感がおもしろいともいえるし。

なんだか最後が物足りなかったのは、
とりあえず、聡史には天誅!!


2

ええ子や・・・

ぐわーーー!!!しょっぱなからテンション高いですが攻サイドにムカつきましたー!!
久住[攻]だけじゃなくその友人達が揃いも揃ってもうムカつくったらない!
お前ら全員、青砥[受]の前で土下座して謝りやがれーー!!

ハアハア、ちょっと落ち着け!
はい、落ち着きましたですよ。とまあこの位の憤慨モノです。
それに対して青砥[受]サイドは全員いい人達です。
やっぱムカつく奴にはムカつく友達、ええ子にはええ友達が集まるんでしょうな。うんうん。
勘違いから誤解が生まれ、久住は青砥に酷い言葉を投げつけるんですがこれがホントに酷い!
出会って直ぐならまだ分かりますが、付き合って人間性を分かってる筈なのに知り合いから聞いた話だけでそこまで決める付けるってあんた何様ーー!!
久住の友人、山崎も酷いです。
人を見る目がなさに呆れます、学生に対してよくまあそんなえげつない事言えますな!大人気ないよ!

攻めサイドにムカつく分、青砥の健気で一生懸命さが輝きます、ええ子や…ほんにええ子や。
ゲイをカミングアウトしてる服飾系学生で病院の子供達の所に研修に行くんですが個人的には恋愛面よりこちらの青砥と女の子のエピソードの方が心にぐっと来ました。
最初は嫌がれてるんですが、頑張って真摯に接する内にちょっとずつ心を開いてくれる女の子とのやりとりがホロリ。
服飾系の学校とあって義月さんの作品には珍しく女性が沢山出てきますが基本的にみんな青砥に対してちゃんと友情してるのでウザったくありません、というかむしろいい友達です。
この友人達がいなかったら久住には誤解されたままだっただろうし、バシッと言ってくれた時にはスッとしました。カタルシスーー!

通して読めばいい話だし、萌えました。
エロは初心者受青砥に久住がセックスを教え快楽を覚えこませる指南系。
そこでの久住視点の青砥描写は読んでてこれだよこれ!って感じでニヤニヤ。
しかし前半良かっただけに後半の手の平返しの酷さったら!
まあ誤解は解ける訳ですが、ただ攻サイドは最後まで許す気にはなれませんでした、でも青砥は許しちゃうんだろうなあ、ええ子や~。

3

クレタコ

Rこぴんさん始めまして!
ホント無茶苦茶ムカつきますよねー!あの攻’ズの面々は!!
青砥が怒らないから、もう読み手が怒るしかないーー!グーで殴られても文句は言えないと思うんですが、あいつらは!
あんだけ酷い事やらかしておいて謝罪が足りーん!誠意が見えないー!!
久住も山崎も、あと山崎の恋人!!こいつら暴言の数々を反省して全員平謝りしろおおおお( ー`дー´)キリッ
個人的には久住なんて見る目ない男より、もっといい男が青砥に現れて、久住はフラレて泣きを見ればいいと思いもす!ぷんすか!
でもこの話好きなんですよねーー、好きだけど読む度に攻ズにムカつき~!でエンドレス!!

Rこぴん

クレタコさんにめちゃめちゃ共感です!
憤慨ぶりには笑いましたがw
私もあれだけ酷く青砥を傷つけておきながらラストあっさりしているというか…
青砥が怒らないから謝罪も軽くてモヤモヤしました~~(>_<)!

実は、バッドエンドを期待しました。

つまらなくはなかったので萌評価ですが、私好みのお話ではありませんでした。

決して女性っぽいわけではないけれど、専門学校の同級生の女の子たちにも「女子枠」と言われるくらい控えめで大人しくて涙もろいゲイの青砥。
クールなイケメンが好みだけれど、出会うチャンスもなく、常々恋人が欲しいと思っていたところへ、理想のタイプの久住が現れます。
ひょんなことから、「恋人はいるけれど“セフレ”なら付き合える」と言われたものだから・・・

服飾学校の生徒としての姿、課外研修で訪れた病院の院内学級、そこでの病児との交流、また、セレブな久住との夢見るようなリッチな関係と、青砥が一喜一憂しながら成長する姿が伺えます。

BLなのですから、メインは久住×青砥と思うべきなのでしょうが、最後の最後になっても、私としては久住の態度が気に入らなかったのです。
久住の背景にも辛いことがあったというのは納得できるのですが、大人なんだからそのトラウマを恋愛経験すらない青砥にぶつけちゃいけないと思うわけです。
反面青砥は健気で従順すぎて、それじゃぁ久住が増長するばっかりじゃんって言いたくなりました。
対久住でなければ、青砥は本当にいい子で、それこそ、「そのまま頑張っていればそのうちもっといい出会いがあると思うよ」っていう存在だと思います。
いっそのこと悲恋でもいいから、久住とくっつかせないで欲しいと思った私です。

私の感覚は、青砥の親友・ゆうちゃんに似ています。
私自身はまったくモテない、青砥や美里に近いと思いますが、どうにも「好きになっちゃったんだからそれ(相手に恋人がいて)でも仕方がない」っていう割り切り方ができないのです。

服飾のお仕事や、人それぞれの考え方があることなど、お勉強になることは多かったお話しですが、残念ながら、カップルには入れ込めませんでした。

それよりも、同級生の女子たちとのやり取りや、病児達との関係の方が印象深かったです。

3

隠れた(?)名作ですよ!!これは!!

涙腺崩壊!!
久々に素晴らしい小説と出会ってしまいました。
ちるちるで、レビュー巡りをしていたところ、この小説と出会って、茶鬼さんのレビューを見て、買おう!!と思いました。
読んでみて、これは予想以上だと思いました。
BLなのに、ストーリーがしっかりしていてびっくりしました。
それと、意外と女子キャラが多かったです。
一番心に残ったことは、久住と、青砥との間の誤解を解くために(といっても久住が一方的に勘違いしているだけなんですけど)久住にガツンと弱い青砥の代わりに自分の意見を言った由子がすごくかっこよかったです。青砥はいい友達を持ってるな―と感動しました。
それから、院内学級にいるルリちゃんって子がいるんですけど、その子は小さいのに病気と闘っていて、辛いだろうに・・・と思わず泣きそうになりました。そんなルリちゃんに青砥はドレス(天使)を作ることになるんですけどね。
この後は、すごく衝撃的な展開になるのでネタばれはここまで。

久住×青砥のほうは、青砥に尽くしている久住。(・∀・)イイヨー
お金持ちっていいですねww(殴
Hは、青砥がドMで、自ら誘っているところがえっろいと思いました。
えろの量は意外に多い感じはするんですけど、ドロドロした感じがしないです。ちょっとぬるめかな?
これはぜひ読んだことがない人は読んでみてほしいなと思いました。









5

かざり

コメントありがとうございます!!
そうですよね、この小説はもっと多くの人に知られてほしいです。
この小説の人たちはみんなが一生懸命なので
読んでいて、うちももっと頑張らないといけないな―と、そんな気にさせてくれます。
本当にありがとうございました!!
また、レビュー内で会ったらよろしくお願いします。

茶鬼

かざりさま、はじめまして
拙い自分のレビュがお役に立てて嬉しいです♪
ひたむきで一途な少年というので、しかも涙を誘う設定で、自分にもドストライク作品でした。
女子の出方も、本当に女子ってこういう風だよね!っていうまんまの言動がリアルだったし、子供たちもよかったですよね。
本当、大勢の人に読んでもらいですね。

主人公と一緒になって泣いてました

義月さんの以前の作品で「琥珀色の誘惑」がありましたが、無垢な青年を自分好みに育てるというシチュですね♪
これもそんなお話なんですが、でも全然違う。
主人公の青砥は根っからゲイの、服飾の専門学校に通う苦学生。
未だに恋人がいたことも性の経験もなく、恋人が欲しいな~と思っています。
学校では、その性癖から女子といつも仲良くしていて、扱いも女子みたいです。
そんな彼が、課外実習で出かけた病院で出会ったのが、とても格好よく青砥の憧れのタイプの服飾メーカーの令息・久住です。
小児科医師の山際もゲイということで、3人で食事に出かけた際、酔った山際に”久住は遠距離恋愛だし、浮気公認だからつきあっちゃえば?”と言われて、傷ついたものの、欲望には勝てず久住と付き合うことになるのです。

青砥は純粋で泣き虫・・・すぐ感情があふれると泣いてしまうところ女の子みたいです。
今まで欲しかった恋人がかりそめでも出来たことで、真っ直ぐに素直に、とても可愛らしく久住に接しています。
ちゃんと欲望も持っていますので、性にも素直でものすごいエロになってしまうところが色気ダダ漏れです。なので久住も青砥をとてもかわいがるのですが・・・
ある時、山際の恋人が青砥にどろぼう猫とののしり、山際や久住に、彼らの地位を利用しようとしている狡賢い奴だ、というありもしない告げ口をしたことで、破局してしまうのです。

山際は、最初人の良い小児科医として登場していますが、青砥がゲイだと知った時の態度や、酔った時の態度、そして掌を返した時の態度といい、人間性を疑うような大人げなさです。
久住も、あれだけ青砥の純粋さを見ているはずなのに、告げ口だけで確認もせず、青砥にひどい言葉を投げかける、、、何と大人げない!
読んでいるだけで腹が立って、いつの間にか青砥と一緒に泣いている自分がいました(どうも不幸に弱いようです、自分、、)
後になって、久住の態度にはちゃんとトラウマになるべき理由があったのがわかるのですが、それでもプンプン!ですっ。
物語は、課外実習で出会った病気の子供たちもかなり絡んだストーリーになってきますので、そこがまた泣かせてくれるのです。
最後は再び青砥と一緒になって泣いてました。

青砥はこの久住を踏み台にしてイイ男になって、いつか卒業してやればいいんだわ!と思います。
エロもたっぷり見せてくれるし、泣かせてもらったし、満足な一作です。

7

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