• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作お届けにあがりました!

緒方尚盛・十年ぶりに再会した受様の幼馴染で会社社長
羽守潤・大学の先輩が営むバイク便宅配屋のライダー

あらすじ

十年間音信不通だった幼馴染みと仕事場でまさかの再会! バイク便ライダーの羽守(はもり)が訪れた一流企業で、かつての親友・緒方(おがた)は社長になっていた!! 驚く羽守をよそに、緒方は連日羽守を指名!! 届ける荷物もないのに呼びつけては拘束され、ついにキレた羽守に、「怒らせても、お前との時間が欲しかった」と緒方は不遜に言い放つ。長年想い続ける緒方に執着され、戸惑うけれど嬉しくて…!? 
(出版社より)

作品情報

作品名
お届けにあがりました!
著者
火崎勇 
イラスト
山田シロ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199005671
3

(11)

(0)

萌々

(2)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
33
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

お届けというより

1冊すべて表題作。羽守(受け)の視点でストーリーは進みます。

父親の病気の都合から転職してバイク便ライダーとして働く羽守は、訪問先で緒方(攻め)と再会します。

早い段階から、緒方の言動は羽守への友情じゃない好意を感じさせます。
しかし一方で、遊び相手が複数いることや、大切にしている「優一」の存在が羽守を不安にさせます。

ラストがタイトルに絡んだ「お届け物」としてきれいにまとめられておりますが、作中は「届けにきた」というより、配達にかこつけた逢瀬がメインです。何かを間違えて届けたとか、届けた品物から誤解やトラブルが生じたという展開があったらなお面白かったと思いました。

これぞという派手な場面はないのですが、羽守の孤独や、二人の会話のテンポが良くて、気が付いたら読み終えていたという具合です。

私が気に入ったイラストは羽守からのキスシーンというくらい、主人公の羽守には好感が持てましたが、緒方が弟のために女性と遊んでいたというのはちょっと…でした。頼む父親もろくでもないと思いました。そういう理由が許せるテイストの作品じゃなかったなぁと思いました。

0

十年ぶり

あらすじから受けた印象よりも一途で切ないお話でした。

特に緒方は、そんなに不遜な人物ではなく社長らしく堂々としていて、羽守に固執する子供っぽさもあって結構好きなキャラクターでした。10年前は自分から羽守との繋がりを切ったのに偶然(本当に裏のない偶然)の再会を機に「羽守以外に欲しいものはない」と言い切るあたり単純な人だなぁとは思いますが…。

気になったのは羽守。前半はそんな感じでもなかったのに、物語が進むにつれ、緒方に真っ直ぐアプローチされてもウダウダグダグダ。かといって強く突っぱねることもなく、肉体関係に発展しながら「他の恋人達を清算するまで最後までするのはやだ」とか、なんか小狡い女のような性格になってきて、どうしちゃったの?と不安になりました。確かに「スレ違い」の切なさはありますが、羽守が一方的に誤解している局面が多く、緒方がちょっと気の毒でした。

最後は羽守も素直になって、明るい未来が待っている雰囲気で良かったと思います。

1

お互い気苦労が絶えないのね…

お隣さん同志として小学生の頃から仲が良かった羽守と緒方。
高校生になって緒方の母親の再婚をきっかけに引っ越して以来連絡が途絶えてしまっていたのに、10年以上経って仕事中に偶然再会したのをきっかけに付き合いが復活する。

そこから「実は昔から好きだったんだ~」って両想いの確認を、クライマックスではなく話の経過途中に持っていくって展開が案外新鮮だったかも。

サクッと両想いを認め合ってそれからどうなるの?というと、何となくきな臭い方向へ向かっていってしまう。
緒方は遊びで女性たちと付き合っているのを辞めそうにないし、試しに同居を仄めかしても言葉を濁すとなれば羽守がやきもきするのも無理はない。
おまけに緒方の事を「尚盛さん」と呼ぶ男の子まで出てくるとなると、誤解してくれと言わんばかりな展開…。

実は緒方は父親に言われるままに跡を継ぐ事を不本意に思っている辺りに、とっかえひっかえ女性と付き合っている理由が隠れている。
一方の羽守のほうも長期入院中の父親の面倒を見る為に仕事の両立も頑張らないといけなくて、内心一人で乗り切らないといけないしんどさを抱えている…
と、お互いが家庭事情で気苦労が絶えない状態が伺えるのだった。

子供の頃からの付き合いだけあって、すんなりと自分の抱える家族の悩みを打ち明け合える関係を読んで、友情の延長にある恋もいいなと思った。
アダルトな雰囲気はないが、中学生の頃のマセガキっぽさが残る緒方の恋愛感情が何だか微笑ましかった。

0

中立寄り

羽守がねー懸命で(ノд<。)゜。
お父さんの病態急変で精神的に弱ってて…誰か(緒方)に頼りたいのに、今頼ったらすがりついちゃいそうで…それが緒方にとって重荷になったら嫌だから1人で抱え込んで…。

そして緒方は羽守と付き合い始めてからも片手じゃ足りない勢いで女性と親密な関係持ってて…挙げ句に羽守と一緒にご飯食べてるのに部下+娘の席に移動しやがるしヽ(`Д´)ノ

明かされた↑の理由もちょっと…( ̄  ̄;)

追い詰められて泣くまで放置すなよー…ちゃんと言ってやれ(´Д`)

個人的にキュンとしたのは初めてベッドINした時、羽守が自分は女性じゃないってことを気にして…意識して声のトーン高くしたら存外恥ずかしくて(*/ω\*)な場面。
何これ可愛い可愛い可愛いーとテンションだだ上がりましたねw
この場面が無かったら中立扱いでした。

山田シロさん絵好きだヽ(´▽`)/特に白黒絵

1

どこかでみたイラストな気がする

表紙をみた時も読み終えた今も
何のイラストか全く思い出せないですが
どこかで見かけたイラストな気がして
気になり購入しました

あらすじは読まずに購入したものの
好きな要素の幼馴染という単語があり
ほっとしました

内容は10年ぶりに仕事を通して偶然に再会することからはじまります

片方は、会社社長、片方はバイク便ライダーです
10年という長い年月が経過しているわりに

再会はあっけなく感じましたが
振り回される関係が二人の関係なのだと
わかり納得しました

わがまま的に感じる社長にも
過去があり、それなりの背景はありました
ですが、それがプラスに受け取れはしなかったです

結局は好きな気持ちがある間は相手に振り回されても
何されても、ひっくるめて
好きなのだなと改めてうなった
作品でした

本編よりも、あとがきのコメントが
面白かったです
それ含めての評価です

本編だけであれば中立でした


0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP