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表紙が好きで、本棚整理を何度も生き残ってきたこの作品。
改めて読み返してみて、「ああ、表紙だけじゃなかった」と思いました。
二丁目にあるゲイバー「Mr.」。
そこにいるのは、雇われマスターの桃と住み込みバイトのチカ(目叶〈めが〉ちゃん)。
オーナーの借金で閉店が決まったことから、2人それぞれの恋も動き出して…。
表題作はチカ、同時収録で桃の話です。
便宜上、チカの方が表題作扱いだけど、両A面シングル(今はもう言わないのかな?)と言っていいのではないかと。
時系列的には、チカの話が閉店パーティまでで、桃の方がパーティの後からというようにつながっています。
偶然の再会から「Mr.」に通い詰めてくるチカの幼馴染み・恭平とチカはわりと王道です。
地元から逃げた男と、突然いなくなった幼馴染みに会いたかった男。
チカが地元に戻らない理由と、家族ぐるみの付き合いだからこその恭平のお節介の噛み合わなさが、そこまで前面に出ていないので、こういう設定につきものの「無神経で鈍感なしつこい幼馴染み」に感じるイライラはありません。
そのおかげで、また逃げるためにチカが放った爆弾を恭平がどう受け止めるか、という部分に集中して読めます。
恭平がなかなか良い殺し文句を放ってきますので、そこにご注目を。
後半の桃の方は、桃がチカに言った言葉が効いてきます。
「急に大事な人がいなくなったら…」という件です。
バーがあるビルのオーナー・雄大は、女を抱く片手間に桃を抱きに来る。
ビルは恩人から無償で譲り受けたものの、もともと店をいくつか持っていて、お金には困っていなかったはずが、客商売は水物。いつどう流れが変わるから分からないわけで。
桃が献身的すぎるほど献身的です。
人生相談したら、10人中10人、いや、近くでたまたま話が聞こえてしまった人たちまでもが口を揃えて「そんな男はやめておきなさい」って言うような、都合の良い男。
だけど結局は「惚れた弱味」なんですよね。
借金返済という負の縁ですらつながっていたい。役に立ちたい。
そんな桃の思いが切ないです。
登場人物に寄り添う読み方をする方には、こちらがハマるはず。
飲食店設定、主人公同士につながりのあるオムニバスが好きな方はぜひ。
レビューのタイトルに入れたような設定が好きな方もぜひ。
『小さな恋のメロディ』の1巻に、雄大と桃の出会いの話が収録されています。
そちらも読むとさらに雄大×桃のCPに萌えます。
嶋二先生の作品の中で、一番好きかな?
絵のタッチも今よりこの頃の方が好きだったりもします...(笑)
Mr.というゲイバーで働くチカ(受)と、久しぶりに再会した1つ下の幼馴染の恭平(攻)のお話と、そのバーのマスター桃とオーナー雄大さんのお話が、こっちは半分以上ありますね。
私はできればチカ×恭平の話が一冊まるっと欲しかったですが...
(桃ちゃんが結構人気者なのと、嶋二先生のお気に入りでもあるそうなので。)
偶然出会ったチカと恭平。
チカの働くお店Mr.で初めてチカがゲイだと知る。
驚きながらも受入れるのか、どうなのかを悩む恭平。
チカはずっと恭平のことが好きで、だから田舎から逃げてきて、恭平はチカが好きだけどそれは愛情の好きとは思ってなくて...
でもやっぱり離れることができなくて、お互い好きではあるんだけど、そうなったらそうなったでチカが引け目を感じて距離ができる。
うーん、もどかしい!
好きなんでしょ?もうわかってんでしょ!って感じがたまらなくイライラしますが(笑)そんなチカもカワイイんですよね〜
んで、恭平が年下のくせにオトコ前。
チカが好きだとちゃんと言葉にしてくれる。
でもチカは疑心暗鬼で、「好きってどのくらいの好き?セックスできんの?お前、男と」って。
試すなぁー、とっても試すんだなぁー(笑)
でもそこは恭平が一枚上手!
「男じゃない チカとだろ」(で、押し倒す!)
恭平〜!!カッコイイ〜!!
まぁ、結局この時はうまく収まらず、恭平はお店を出ちゃうんですけど...
その後、マスターの桃に言われた言葉に思うことがあり、やっと素直になって迎えに来いと恭平に電話するんです。
「好きなんだよ」と。
このツンデレちゃん、たまらなくいいです。
そして相手はオトコ前ときた。
神以外ありません(笑)
もっともっと続きが読みたい、そんな2人です。
二丁目にあるバー「Mr.」を舞台にした、客×スタッフ、オーナー×マスターの恋の話です。どちらもノンケ×ゲイなので、受け側の不安が残り、それを攻めがじんわりほぐしていくような雰囲気になっていて素敵だなぁと感じました。
「今夜、ミスターにて」「Welcoming Morning」
恭平×チカ。幼馴染の二人が恋人同士になるまでの過程がメインかと思いきや、その後の不安や嫉妬、同居に至るまで、実家への帰省など短いページにもなかなかテーマが盛りだくさんでした。初々しさが良かったです。
「さよならミスター」「おまけ」
雄大×桃。普段は好き勝手していて、気が向いたらふらりとやってくる雄大は、ゲイ嫌いだけど桃は抱く。4年間振り回されっぱなしで疲れた桃だけど…。首を絞めようとして抱きつく桃が愛おしかったです。雄大は傲慢な男なのに、桃への想いがじわりと透けて見えるのがなんとも言えず。「好きって言って下さい」と乞う桃に、雄大の「好きでいいのか」は、「俺がお前を好きでもいいのか」という意味かと思っていたのですが、次のページの真意にやられました…!大好きなカップルです。
「あまやどり」
恭平と痴話喧嘩をしたチカが、桃の部屋にやってきます。あれこれ話をした後で、恭平が迎えにきて…。照れるチカが可愛かったです。
「あまやどり」の続きは初回限定特典の小冊子になります。
「おまけ」の続き、というか雄大×桃の出会いが、コミック「小さな恋のメロディー」に収録されている「メロウ・メロウ」で桃の黒歴史なんかが描かれています。それを読んだ後だと、桃の「…覚えているんですね」に雄大が「たりめーだろ」と答えたのがやけに萌えました。
2組のカップルのお話しとなります。
1組は恭平とチカ。
幼馴染み同士がそれぞれ上京して偶然出会う。
チカが帰省しない理由を知ってもそれはソレとたまには実家に帰ろうと口説き続ける恭平が、チカの素っ気無さに意気消沈する日々がほのぼのしていて癒し効果となります。
そして、その癒しが必要な程消耗してしまうもう1組の雄大と桃の神経を削っていくような繋がり方に、どうしてここまでと思わなくもないのですが。
同じくどうしても、さっさと見切りをつけなさいとは言えない部分もあります。
ひたすら縋っているわけではなく、裏切られても裏切られても諦め半分期待半分の狭間でようやくこらえている姿が「分かる」範疇に含まれているからかもしれません。
恭平とチカのその後のすれ違いはまた違う意味でモヤモヤしますが、とても普段着姿な2人がこのまま続いてくれればと思います。
そして、雄大と桃の2人にはお互いにビクビクしている分とても危うく感じられ、また雄大が耐え切れずに逃げ出しそうな不安が拭えません。
小冊子の方ではその辺が描かれていて自業自得な雄大の不安も見られます。
それでも愛しい男だと言い切ってしまいそうな桃の潔さ強さに完敗です。
おまけで雄大まさかの行動と桃の黒歴史。気になります。
嶋二さん好きです
この作品は好きなのか好きじゃないのか今だに言えない作品です
チカと恭平は結構好きかも
地元でお隣さん、東京で偶然再会
ノンケであるがチカに会うために店に通い続ける
酔った勢いでチカに何をされ
好きだったと過去形の告白をされるあたりは、非常に切なくて
好きです
桃ちゃんの短髪が苦手なのかもしれないです
オーナーと桃ちゃんの関係が
とても嫌なものに思えてしまっていた時があった
その後それは払拭されたものの
やはり、耐える桃ちゃんの
感じは辛い
嫌いじゃなくて苦手なのかな