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表題作恋をするには遠すぎて

袖崎陣,17歳,高2スクールカースト上位の男子
外舘翔馬,17歳,高2,オタクグループの中心人物

その他の収録作品

  • 恋を知るには近すぎて
  • 恋はあせらず
  • あとがき

あらすじ

それは恋じゃない。――「萌え」だ!
チャラい高校生の袖崎陣は、地味で無口でオタクなクラスメイトの外舘翔馬が大嫌い。目障りに思い、陰湿な嫌がらせを繰り返すが、無反応な外舘に苛立ちは募るばかり。そんな中、袖崎は外舘と2人きりで夏休みの補習を受けることになってしまう。いやいや参加していたはずが、恋バナにすら赤面する外舘の初心で小動物みたいに可愛い一面にときめき、キスしてしまい……!

作品情報

作品名
恋をするには遠すぎて
著者
栗城偲 
イラスト
小嶋ララ子 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
恋をするには遠すぎて
発売日
ISBN
9784829624814
3.4

(48)

(12)

萌々

(10)

(16)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
17
得点
154
評価数
48
平均
3.4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数17

異文化交流

「今日も明日も会いたくて」が可愛かったので、スピンオフ元も読んでみようと購入。
スピンオフ元の攻めのアシスタントをしていた外舘の高校生時代のお話でした。
派手目の男の子×地味なオタクの男の子の組み合わせ。
ちょっと評価を下げてしまってごめんなさい。


スクールカースト上位に位置する女性関係が派手なギャル男(って今でも言うのですかね)の袖崎が、クラスの中でもある種異様な存在感を放つオタクグループの中心人物・外舘に恋をしてしまう話。
オタク嫌いなチャラっとした男の子が、嫌っているはずの相手に構って欲しくてあれこれ嫌がらせをしたり、いじめのような事をしたり…
なんというかまあ、無意識化で「好きな子ほどいじめたい」子供っぽい感情を持て余していたのです。
ただ、「可愛い」と感じるような意地悪以上に思えてしまったのがだめでした。
いわゆるツンデレを見事に地で行くようなキャラクターの袖崎は、女性関係の経験値の高さとは真逆の乙女のような思考の持ち主だったりと、憎めないところも見られるのですが…個人的にはもうちょっと反省して欲しかったかな。
萌えと恋を混同している外舘の鈍感さ溢れる心のガードの高さを見て、うんうんと四苦八苦する姿は高校生らしくて良いのですけれど。
何の非もない外舘からすればかなり迷惑かつ理不尽な行いの数々ですし、なんでこれが恋になるんだ?と思ってしまうのですが、これまたなぜかくっ付いてしまうんですよね。
王道ストーリーだからですかね。不思議だ。
このマイナスからのスタートを払拭させるような説得力のある大きなエピソードやキャラクター設定が無かったのが残念。
洋服を買いに行くシーンは異文化交流感があって良かったです。
ここで初めて2人を可愛いなと思えました。
もっと素直に萌えたかった。

眠れないから付き合いもしない女性を抱いて、抱き締めて貰っている…という不眠症のような設定はいらなかったような気がします。
途中であっさり解決していて、てっきり外舘と付き合うようになって〜的な何かがあるものだと思っていたのですが、それもなく終わってしまった。
と、いまいちのり切れない部分も多かったため中立評価です。
うーん、期待値が高過ぎたのかもしれません。
オタク設定も初めは面白く感じていたのですが、こう何度もオタクワードが出て来ると食傷気味になってしまいますね。

しかしながら、最後の初えっちはなんだか妙に濃くて良かったんですよね。
初めは経験値の高さが窺えた袖崎が、外舘の初心がゆえの無意識の言動に翻弄されて余裕が無くなっていってしまうシーンの青くささとがむしゃらさが良かった。

それから、外舘が外舘攻め×袖崎受けの漫画を嫌がらせに…と描いたというのに、素直に「すげー!」と思っていたのと違う反応をされ、更には音読までされてしまい羞恥で死にそうになっているシーンには笑ってしまいました。

そして、同じく「今日も明日も〜」に登場していた片倉くんも登場します。
あちらではさらっとしていたので、意外に濃い人物像に驚くと共に惹かれてしまいました。
メイン2人よりも如才無い片倉くんが好きだったかもしれません。
というか、彼が居なかったら2人はどうなっていたんだろう。

0

ヲタ受け萌え(*°∀°)=3噛み合わない会話楽しー!

攻めも受けも可愛いよーY⌒Y⌒ヾ (´▽`)ノ!
遊び人のツンデレ男と恋愛感情を「萌え」と勘違いしているヲタwww
外舘、男相手にツンデレ萌えしている時点でかなりの好意持ってるでしょうに。
異文化交流の噛み合わなさが楽しすぎる。
価値観どころか言語まで通じ合ってないとかwww

2人とも可愛いのだけど、思考や言動が可愛いのは断然袖崎!
外舘は結構オトコ前な性格。

個人的に一番ときめいたのは、ちょっとした勘違いから走り去った袖崎を追い掛けて階段ですっ転んだ外舘を心配して息を切らせて戻ってきたところ~Σd(´∀`*)

SSは噴いたwww
自分達をモデルにした立場逆転漫画の音読攻撃は破壊力が半端ないだろうなwww
アレだよ、一矢報いるためならば、外舘×袖崎じゃなくて片倉×袖崎にしたら良かったと思うの。
ついでに片倉にも読ませちゃえ+.゚(●´I`)b゚+

それにしても外舘の親友・片倉イイわー(*´∀`)
是非スピンオフ出してほしい。

1

期待していただけに…

ネタバレなしで書きたいと思います。

『今日も明日も会いたくて』のスピンオフもと。
ずっと読みたかったのですが新品は手に入らなかったですし、中古でもなぜかなかなかの高値で。
やっと入手できました。


攻めはチャラ男の高校生、袖崎。
クラスの目立つグループ所属で、年上のセフレ有り。
オタクをバカにしています。

受けの外舘は学校では地味で目立たないけれど、某イベントではなかなかの有名人。
袖崎の行動や言動に煩わされず、軸がぶれない。


オタクをバカにして、机を通りすがりに蹴ってみたりとセコイけれど彼らをビクビクさせてしまう嫌がらせをする袖崎ですが、まったく我関せずの外舘を意識し始めます。
確かに自意識の高い人間は、自分の考えるものとは違うリアクションをとられると気になるだろうなあと思います。
袖崎のような、いわゆるオタク男子をバカにしているチャラ系男子ってけっこういそうなので、その辺りはリアルでした。

可愛いお話ですが、個人的には「萌え萌え」と連発する袖崎、うるさい!とイライラしてしまいました。
袖崎の言い方がなんだか嫌らしく苦手。
そのせいか攻めキャラが好きになれず、ハマれませんでした。
外舘はツンデレでありつつも鼻につくタイプでなく、なかなかに潔い感じがひじょうに良かっただけに残念。

『今日も明日も〜』が面白く期待値が上がってしまっていたのかな。
まあ、最初のあらすじ辺りから、わたしの苦手攻めキャラだとは思ってましたし。
けしてチャラ男が嫌いなのではありません。
袖崎の、仲間を分析して自分の立ち位置を決めたり、さりげなくクラスのオタク集団を揶揄したり小学生レベルの意地悪をしたりする部分が嫌いなんだろうと思います。
久々に読み進めることが苦痛な作品でした。

2

萌えるってことは、

恋してるってこと

高校の男子クラスの中で繰り広げられる、オタク男とギャル男のラブバトル。
ツンデレビームは今日も炸裂!!

なんというか、かわいい!

かわいい、かわいい、お子様同士の初恋物語。
ギャル男の袖崎にオタクな外舘。
設定は、いろいろちょっと誇張しているけど、
袖崎が外舘の気を惹きたくて、ちょっといじめてみたり、勝手に誤解して拗ねてみたりと、とってもかわいい。
こんな袖崎を見ていたら、外舘でさえコイツ受けキャラだろうって思うよね。
でも外舘は、いろいろ経験豊富な袖崎には全く敵わなくて、
仕返しに書いた逆転カプのマンガは、ただおもしろがられて、エッチのネタにされちゃうし
コミケやBLを知っているなら、笑えること請け合い。

オマケ
リアル姉や妹があそこまでリアルなのって、やっぱりBLだからこそ。

3

『萌え』・・・かあ。

正直言って栗城さんは、私にとっては作品によってハッキリ好みが分かれる作家さんです。たぶんこれが初読みで、あと1・2作読んですべてがまったく・・・だったので、その後栗城さんはもう読まないほうがいいな、と思って避けてました。その後、たまたまお気に入りの作品に巡り合うまでは。

これはレビューを見れば一目瞭然かもしれませんが、栗城さんに限ったことではなく、私がその作家さんに求めるものが他の方とは根本的に違うというのはよくあるんですよ。

栗城さん、今はあらすじやレーベルを吟味しつつ読んでますが、評価はまあ半々ですね。決してキライな作家さんではないんですが(どちらかというなら好きですよ)、どうも何かが、私のツボからズレていることが多いんです。大抵はキャラクターですが。

これもそのひとつ。設定からして好みでもないんですが、やっぱりキャラクターがどうも好きになれませんでしたね。もともとツンデレは別に好きじゃないので(攻受ともに)。作品やCPによって好きになる可能性はありますが。

キャラクター設定に凝った分(?)、ストーリー自体は王道の範疇だと思います。でもそれは構わないんですよ。キャラクターが気に入りさえすれば何の問題もない。

一般人から見たオタクのわけわからなさ・イケメンくんとのギャップなどは面白いし、可愛いとも思うんですが、それだけです。ラブストーリーとしては、もうまったく乗れませんでした。ツボにかすりもしなかったって感じです。

しかし、最近(なのか?)オタクのキャラクター多いですね。

4

萌えてますね

ギャル男×オタクのカップリングです。
クラスで中心的存在の攻め。
クラスでは隅のほうで固まっているオタク集団の一員で、地味だけど、オタクの中では、シャッター前サークルだったりする(ある意味中心的存在の)受け。
合い交わらない二人が恋に落ちる話。
攻めギャル男が、一方的に、受けにいろんな意味でちょっかいを出すんだけど、その行動が未熟な男子って感じの行動ばかりで、ニヤケます。
一歩間違えれば深刻ないじめになっちゃうようなことなんですが、そこまでできない攻めの軟さが、ほほえましい。
受けは、一言で言うと、萌えてました(ネコ耳とかにね)。
突き抜けたオタクなんだけど、中途半端に照れたり、ギャル男に対してツンツンしていたりと、妙にリアルで、ウソ臭くならなくて、かなり良かったです。

文章になれた感じがなくて、読みにくい表現のところも多かったんだけど、そんなのが気にならないくらい、うぶな二人の何気ないやり取りに萌えたし、両思いなのに、自分の気持ちにうまく気づくことができなくて、二人の想いが、すれ違いになってしまうところなんかは、かなりキュンキュンものでした。
萌えとか、キュンとかって、文章のテクニックだけでは生み出せないものだなと思いました。

0

可愛い可愛い可愛い!!

私にとっては初めてで新鮮なカップリングで、ちるちるさんでの評価も高かったので手にとってみました。

キャラの性格も可愛いし、イラストも可愛いし、とにかく可愛くて可愛くて萌えました!!ギャル男×オタク…こんなに萌えるとは思いませんでしたw終始2828でした。

最初はクラスの中心的存在の攻・袖崎はオタクである受・外舘を敵視し、どうしてこんな奴の周りに人が集まるのかとちょっとした嫌がらせをしたりします。しかし、どんなことされても冷静に何の反応も見せない外舘。そんな外舘にイライラしながらも少しずつ距離が縮まっていくうちにどんどん惹かれてきます。ここまでの袖崎が子供っぽくて可愛いです。

いろいろありながらも紆余曲折を経て結ばれる2人。ここから外舘のターン。可愛さ爆発ですw
今までファッションに何の興味もなく親が買ってきたものをそのまま身につけてきたオタク・外舘。しかし、2人がデートするにあたって「こんな恰好で袖崎の隣にいるのは恥ずかしい」って悩んじゃうんです。

もぉ最大に可愛かった!!!!萌MAX!!!!相手のために必死に悩む受大好物です^^
可愛さ詰まった1冊でお勧めです。

2

萌と中立の半分位の萌ですー

帯『それは恋じゃない。-「萌え」だ!』

高評価の中あれなんですが、自分的にはイマイチでした。
ギャル男攻と真性オタクっていうギャップと、オタク特有文化を第三者から見た時の不可解さは確かにそれなりに面白かったんですが、裏返すとこれって読み手がかなりのオタクじゃないと理解出来ないって事でもあると思うんですよ。
外舘[受]は袖崎[攻]にとっては不思議な台詞を言いますが、その説明はほとんどしない、つまり読み手側はそれを知っているという前提がある訳で、しかも普通にマンガオタクだけじゃなく同人誌やコミケ、それだけじゃなく大手サークルの知識まで無いとこの面白さは分からない訳で。
いや自分的にはその辺の知識はばっちりなんで問題無いんですが、そこまでコアじゃない読み手にとってはもう少しフォローがあってもいいんじゃないかなあとか読んでいてどうもそう思っちゃってそこがモヤッとしました。
その役柄を外舘の友人がやっても良かったんじゃないかなー、そうしたらすっきり読めたんだけど。
ちょっと読み手を置いてきぼりにしてる感を受けました。

話的にはというと、帯コピーの考え方の外舘がいかにツンデレ萌え=恋と自覚するかってとこな気がします。
まあここまでオタクだったら萌えのまんまでもそれはそれでいい気はしますが。
オタク文化を第三者からみた不可解さの面白さが、小説だとちと不親切に思えてしまってそこがマイナスポイント。
ちょっとノレないまま読み終えました。

2

みなさまの高評価に納得!

神か萌えかで迷ったんですが、初読み作家さん記念で神にしました。
ギャル男×オタク、めちゃくちゃ面白かったです。
しっかり王道展開させながらも、メタなコネタがふんだんに散りばめられてて、最初から最後まで萌えたりニヤニヤしたり吹き出したり隙間なく面白かったです。

ギャル男の真面目な告白を聞いて、「それは恋じゃない。『萌え』だ」とキッパリ断言するオタクくん。ギャップ萌えのレクチャーしてるオタクくん面白すぎる。
ギャル男は意味が分からなくて目を白黒。そりゃ分からんわなw
でもそんなオタクくんは恋というものか分からず、ギャル男の見せる優しさに「ツンデレ萌え」してる自分の恋愛感情に気づいてなくて。
なんかもう、どこまでも勘違いしてて欲しいと思うほど、一連のすれ違いが楽しくて仕方なかったです。
最後のショートストーリーまで、悶えながら読みました。外舘が書いたBL、これ単体で読んだら萌えないんだけど(「らめえ」とか「上の口は素直じゃないからな。下の口に訊いてやるよ」とか、私の苦手なパターンのBLだw)、「外舘が袖崎を嫌がらせるために書いた」と思ったらめちゃくちゃ萌える。

こういうカップリング、いいなぁ。ダサダサのオタク受け、もっと読みたいな。ダサダサのオタク攻めとイケメン受けでもいい。イケメン×不細工とか不良×いじめられっことかと似たような萌えがあると思いました。

似たテイストの作品でいうと、吉田ナツさんの『大好きなんです』、かなりオススメですよ。

3

萌えた



読んだきっかけは
レビューを読んで評価が高かったからです
あと挿絵がめちゃかわいい†

ヤンキー×ヲタク

いいですね♪
初めてみたときは接点あるの!?
って思ってましたが
ムカつくからチョッカイだすって
ありますよね

あとがきで言っているように
王道的なかんじがまた!(b^ー°)

外館と片倉の会話がはまります
読んでて楽しいなぁ
って思いました

袖崎のツンデレ具合
サイコーです(≧ε≦)



エロは私にとっては調度よい感じでした
でも一般的にいうと少なめですね

最後のリバース
読んでて恥ずかしくなりました
あんなことされたらも―
顔真っ赤どころか
逃げますね(笑


1

萌!

表紙が可愛い上に、評価も高かったので読みたくて手に入れてたこの作品。
ようやく読めました(*´艸`*)
うわさにたがわぬ可愛さwwうはっ

ヤンキーとオタク。
どっちかっていうと接点なんてあるわけじゃなく
最初はむしろ嫌ってて、悪いほうにちょっかいかけて
ところが、テストの再試で一緒になったことがきっかけで二人の距離は近づいていく。
オタク=キモイとおもっていたのに、
あれ?なんだか・・・カワイイ・・ぞ・・・キュンv
から始まる恋ってどんなもんでしょ。
なお話であります。
恋と萌えの違いこれってのはどうなんでしょ
やっぱり萌のほうがキュンとするとおもうのは私がまだお子様だからなのでしょうか。リアルにこんなカワイイ男たちがそうそういるわけがないのだよ。
うんうん。私の出会いがよろしくないだけなのやも解かりませんがorz
おいといて
あんなに毛嫌いしていたオタクな受にキュンしてしまった
ヤンキーくんがかわいいのであります!
見た目に反して、あんまりナヨナヨしてないのがいいですよね
受が!
ほら、なんていうの?
しっかりしているというか、さっぱりしているというか。
恋愛慣れしてないから、ちょっとしたアプローチにも引っかからないところがウマでした。
それがまた攻の心を傷つけてしまうシーンなどよかったですね~
友人の「そりゃないわ」の台詞がすきでしたww

エロは全体的に弱めかな~な印象ですが、
さいごの最後は妙に濃かったので、なんかそれだけで満足であります。
そして最後
攻守逆転の~エピソード。や、個人的にはありだとおもいます。
目の前で読み上げる羞恥プレイ。妙にもだえました。

2

いや・・・ホントに!!!

もう読み進めるたびに、にやけてなかなか読み終わらなかった(笑
これはとにかく読むべし!!!!
ギャル男×ヲタクっていいね!!
個人的には最後にある受様がかいた同人誌がつぼってしかたがない。
受様に組み敷かれる攻め様www
といってもギャグでしたがwww
攻め様がかわいい作品ってひさびさに見た気がする。
ていうか2人ともかわいすぎる。
読んでてうにゃあああああああっていいながら布団の上転がりまくった。
きっと読むとこうなると思うよ。
だってかわいいんだもの!!!!!
これは文句なしのネ申作品です☆

0

なんだこれ、面白いっ!

とにかく至る所で無駄に笑いました(笑)

前半の袖崎(攻め)視点はひたすらキュンキュン♪
ギャル男とオタクの恋は、なにもかもがままならない。
だって、価値観どころか住む世界も喋る言語も違うんだもの(笑)

最初は気に入らなくて嫌がらせばかりしていたオタクにちょっとずつ興味を持ち始めて、恋をして…と、まあありがちな流れですが、恋を自覚した後の袖崎がとにかく可愛かったので終始楽しんで読みました!
嫌な奴かと思いきや全然。すっごく可愛くて美味しいツンデレで、その癖妙に素直でキュンとしました。

ともかく受けがオタクということで、要所要所に散りばめられたオタク具合がクスッと笑えてなんとも言えず可笑しかったです。
ちょっとしたことにいちいちオタク目線で面白いのですが、私が思わず電車の中でプッと笑ってしまったのは、袖崎がお店で外舘(受け)のトレーを片付けてあげながら「お前のためじゃねえし」と言ったときの外舘の反応!

そこは外舘のためでいいのではなかろうかと思うが、ツンデレは大変好物なので黙っておいた。

うんうん、そこは黙ってツンデレを美味しく観察しとけ~~~っ!(笑)

私はかなり心が狭く、どう考えても好きなのに「わざとかっ!」って程あらぬ方向に意識を飛ばして自覚しないお話は、ストーリーの引き伸ばしにしか見えずイライラするのですが、このお話はかなり受けが頑なに認めなかったにも関わらず楽しく読みました。
「恋と萌えの違いがわからない」なんて言われたら……、うん、私もわからんかも。
ツンデレを可愛いと思うのは「ツンデレ萌え」であって恋ではないよと言われると、そうかも?と思っちゃいます(笑)

こんな理由に素直に頷けるのも、それまでのストーリーで見事なまでのオタクっぷりを披露してくれていたからで、ちょっとしたオタク表現の積み重ねがあってこそだったと思うので、思わず「上手いなあ」と唸ってしまいました。

外舘の親友、片倉君も良かった!
爽やかスポーツマンでオタクな親友。
絶好の当て馬キャラなのに、最後まで当て馬じゃなかったところも良い♪
「良いじゃん。リアルBL」ってあたり、コイツ心の底からオタクだな~と笑えました(笑)
これからも外舘が一緒にオタクやってくれるんなら、どうだって良いんだって。
そうだね、オタク仲間は大事だよねww
片倉曰く、袖崎は「受けくさいな。無邪気受け」だそうです(笑)

最後は嫌がらせのために攻め受けを逆にして描いた漫画を、大爆笑で音読されるという羞恥プレイ(笑)
ぜんぜん趣味の合わない2人ですが、そのうち夏と冬の戦場にも袖崎は付いて来そうです。
そんで、ギラギラ目を輝かせたハンターたちを、すっごい興味深げに眺めるんでしょう。
締め切り前とか2週間くらい音信不通でモヤモヤしたところにいきなりシャッター前サークルの売り子とかやらされて、オタクがどれだけ体力勝負か思い知ればいい…(笑)
そんな後日談も、あれば読んでみたいなぁと思いました。

7

ギャル男×オタク

今時の高校生×地味な同級生、というだけではなく受がオタクなのがおもしろいところです。ギャル男とオタクという、身分違いならぬ人種違いの恋は成立するのか。

前半は攻視点。イケメンでオシャレさんで朝帰りして、性格は最初のほうは少し悪いかな。オタクくんが自分に興味ないのが気に入らなくて、イジメてみても反応がなくて。
気を惹きたいだけとか、仲のいい友人に笑顔を向けるのにむかつくとか、やーもうかわいくてキュンキュンします。
倒れて心配したのに、それを指摘されると負けた気がしたり。心配していたことを認めてもらえないのも哀しいとか。
メアドきくのに躊躇ったり、年上の女がいるけれどつきあっているわけではない、要は自分はフリーだということを上手く伝えられなかったり。もどかしくて、ざわざわする。
衝動的にキスして泣かせて謝りに行って、好きだと自覚してまた泣かせて嫌われたくなくて。
で、相手に自分の気持ちを「それは恋じゃない。『萌え』だ」なんて言われちゃうんですよ。
オタクな受はひと味違いますね~。恋だろうが、萌えだろうが、前向きな気持ちには変わりない。二人の関係の始まりです。

後半は受視点。自分の気持ちも萌えであって恋ではない、と認めない受。嫉妬と誤解を繰り返しながらお互いの気持ちを確かめていくのがかわいくて気恥ずかしい感じです。
ちょっと残念だったのは、初めて、の場面が飛ばされちゃっているところ。繋がるまでも読みたかったよー。その後からはじっくり書かれています。

受の友人がおいしいですね。受との会話にオタクな台詞がちりばめられている。イケメンでスポーツマンなのにオタク。そんな貴重な男がいたら私にください。オタクな男がいいわけではなく、オタクな女にも寛容そうだからね。

最後に、受が描いたマンガに笑いました。自分たちを題材にして描くか~。しかも逆。それを笑って読む攻は大物なのか。オタク嫌いだったくせに、受が好きなあまり、夏と冬の祭典にもついてきそうだ。その前に入稿に追われる忙しい受に相手にされなくて拗ねるだろうことが想像できて楽しいです。

5

萌=ツボ=恋?!

今回は今時の高校生を地で行くチャラい高校生と
無口でオタクグループの中心にいる高校生のお話です。

攻様視点で自分とはまるっきり違う受様に近付くまでと
受様視点で二次元の萌からリアルの恋に気付くまでと
めでたくまとまったその後のラブラブを収録。

攻様は
男ばかりの商業科会計コースに通う高二生。

クラスが落ち着いてきたこの頃では
女性経験の多さ、人当たりの良さ、
整った容貌とそこそこの成績とともに
自主性をもった攻様は早くも
クラスの中心人物と目されています。

いつも女子が周りにいた攻様には
男子のみの学科は新鮮で気軽で
それなりに楽しい日々を送っていましたが

クラスには
攻様とは別な意味で目立つグループが有り
攻様は自分と相いれない思考を持つ
そのグループの妙な御し難さが煩わしく
毛嫌いしていました。

攻様が毛嫌いしているグループとは
アニメや漫画好きのいわゆるオタクの集団で
その中心人物こそ今回の受様になります。

受様は地味な顔立ちでは有りますが
特にブサイクと言う訳でもなく
中心にいる割に喋っている様子もない
印象の薄い男でした。

攻様は自身の苛立ちのままに
受様にちょっかいを出すのですが
受様は周りのオタク達のように怯えたりもせず、
興味を示しさえしません。

受様の態度が全ての友人に対して
同じならば良かったのですが、

自分と同じように
派手なタイプの剣道部のエースが
受様と楽しげに話しているのを見た攻様は
胃のムカムカがとまりません。

どう見てもヤキモチですよね。
でも恋の始まりは
本人には判りにくいモノです(笑)

そんなモヤモヤを抱えた攻様は
寝付きの悪さも手伝って期末試験に大遅刻、
貴重な夏休みの一週間を
追試と罰掃除を費やす事になります。

いやいや向かった補講で
受様も同様に補講を受ける事を知り、
罰掃除は受様だけにやらせようと画策しますが、
黙々と掃除をしていた受様が
倒れてしまって大パニック!!

幸いただの寝不足だったのですが
攻様も次の日からはキチンと罰掃除をする事に。

倒れた原因等を話すうちに
少しつづ打ち解けていく二人ですが
攻様の着信音から彼女の話になって
受様がキスも知らないと知った攻様は
衝動的に受様の唇に
己の唇を重ねてしまいます!!

当然ながら受様は
真っ赤になって逃げ出してしまい、
残った攻様も
自分の行動にびっくりしてしまいます。

こんな二人の恋の行方は?!

ガキ大将タイプの今時のギャル男君と
地味で二次元にハマっているオタク君の
ラブコメディになります。

こうなるだろうという大筋は
王道設定が予想出来て安心して読めた上に
キャラの細かい描写にオタクのツボが沢山!!

受様の言動に
大手サークル様の大変さが見え隠れしていて
本筋以外でも楽しませて頂きました。

攻様は年上の御姉様達に
可愛がられるお付合いしかしてこなかった為
自分が好きな子程いじめてしまうタイプって
気付かなかったのでしょうね(笑)

自分が受様を気にする訳になかなか気付けず
剣道部のエースの助力や揶揄も
一刀両断しようとするのですが、
本人目の前にすると手を出してしまうという
ハタ迷惑な攻様ですが、

攻様の恋を「萌だ」と
決めつけた受様もすごかった♪

もうどっちもどっちな二人なので
受様の誤解というか思い込み故のスレ違いとか
悶々状態なんかも安心して
ドキドキさせて頂きました(笑)

後日談は攻様の言動を逆手にとって
同人誌ネタにしたらかえって
自爆ネタになってしまった受様のお話です。
この二人はズレればズレた分だけ
世慣れた攻様の方が有利みたいです。

栗城さんは本作で三作目ですが
どれも全く違ったテイストのお話で
読む度に新鮮な楽しさを覚える作家さんです。

次がどんなお話なのか早くも期待大!!

今回は攻様が本格的オタクなお話で一作、
天王寺ミオさん『CRITICAL LOVERS』はいかが?

5

オタク男とギャル男!面白かった♪

めちゃめちゃ可愛いお話でした~♪
実は栗城さんの本は全部で3冊出てまして、しっかり購入しているにも関わらず初読みです。
これは高校生同士のお話で、オタク男×ギャル男だそうです。

受けがオタク男というのも面白いですね~♪

お話の内容は気を引きたくって意地悪するという行動は小学生並の袖崎。しかも意地悪してる時は自分の気持ちに気づいて無い所が読んでいて面白かったですね~♪
外舘曰くツンデレキャラの袖崎です。

3話載っていまして、1話目がくっ付く?というより友達としてお付き合いを始めましょう~♪と言う感じのお話。
2つ目がやっと二人の想いが一緒になって無事に添い遂げる?感じです。
3つ目がさすがオタク!そして売り上げもかなりいい外舘が書いた意趣返し漫画のお話。
となっています。

私が一番良かったと想ったのがやっぱり2つ目の段々外舘が袖崎に気持ちが傾いて行くんだけど、自分は気づいてないんだけど、心がもやもやする・・っていう感じがとっても伝わってきてきゅんきゅんしました~♪

そして、3つ目ですね!!これはマジ笑いました~♪意趣返しのつもりが返り討ちにあう!!みたいな感じでとっても面白かったです。
片倉がとっても気に入ってしまいましたね~♪是非かれもリアルなBLを!!

これを機会に次はノベルズに進みたいと思います!!

2

素直に面白い。

今のところ今年発売された作品で一番萌えたラブコメ作品です。高校生でチャラ男の陣が反りが合わない自分とは違う世界に住むクラスメイトで生粋のヲタの外舘に恋に堕ちます。ただ、これまでの地味なタイプ(受)×派手な(攻)とは一味も二味も違います。外舘は大人しく健気な(受)ではなくしっかり自分の足で立ってるので、これまでの単に振り回されてオドオドしてる日陰者的なタイプではないし、陣は勘違いしてる恋と萌とを分析してしまうところも中々面白いです。陣が外舘に対して恋に堕ちた瞬間からキャラが引き立って可愛く、外舘曰くツンデレに変身。色んな凸凹カッポーがいますが上半期で一番です。テンポも良く直ぐにキャラに引き込まれてしまうし、読み終えるまでがあっという間でその間に幾度となくキュンキュンしっぱなしでした。凪良ゆう「全ての恋は病から」がお好きな方は一読をオススメです。

2

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