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表題作よろめき番長

吉川,タウン誌の編集,23歳
若葉,日本茶専門店の店員,30歳

あらすじ

日本茶専門店で働く若葉は、人間関係が大の苦手。 30年間できることなら人と関わらずに生きてゆきたいと思っていた。そんなひきこもり思考の若葉に一目惚れをしたのは、社交的な年下男子・吉川。「俺と付き合って下さい」と突然の告白を受け、経験の浅い若葉の頭はパンク寸前…!? 難攻不落な若葉に、吉川の愛が入り込む余地はあるのか!? 描き下ろし後日談はたっぷり22ページ★
(出版社より)

作品情報

作品名
よろめき番長
著者
依田沙江美 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832287150
3.9

(108)

(40)

萌々

(34)

(23)

中立

(9)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
33
得点
414
評価数
108
平均
3.9 / 5
神率
37%

レビュー投稿数33

番長ではなく超コミュ障のピュアな大人の素敵な恋愛!

こちらの大好きなレビューアーさんが神評価されていたので読んでみましたら、ドストライクの素晴らしい作品でした!
依田先生が描かれるコミュ障の『30歳純情男子』(受け)に大笑いしたり共感したり、あーこういう子いたなぁーと勉強になったりです。
いろんなことにネガティブ思考ぐるぐるグルグルしてしまう受けの若葉くん。依田先生の描き方が素晴らしすぎて、どんどん愛おしくなっていきます。
そんな若葉くんを好きになってしまった攻めの年下編集者くんは一途で、素直で可愛いし、
天然のコミュ障オトナくんへ一所懸命に想いを伝える姿勢は本当にお気の毒にかんじつつ、頑張れ!いや頑張りすぎるな!と私も思いが熱くなりました。
素晴らしい作品です。
依田先生の他の作品も拝見していきます!

1

嫌いじゃないの、タイプが違うの

 依田先生は若葉のような独特のキャラを描き出すのが本当に上手いなぁ、と改めて感じました。ちょっと天然ぽくて、不思議ちゃんと評される若葉。会話する時に相手と目を合わさなかったり、基本受け身の姿勢だったり、人との付き合い全般的に消極的な彼。私自身はここまでコミュニケーション能力が低くはありませんが、彼の心情にはとても共感することが多かったです。自分の領域に他人がいるとリラックスできないし、気の置けない相手以外が家に来たらいつ帰ってくれるのかそわそわするし、会う約束をすれば何をするのか、場が保つのかが気になってしまう。相手の気を悪くしないように極力良い顔をしていたら、いろんな場に誘われてある日突然何もかも面倒になってしまったり。

 若葉のように態度には出しませんが、彼が考えていることは大抵自分も考えたことがある内容で、今までそんなキャラにあまり出会ったことがなかったので驚きました。いわゆる、内向型の特徴なんだと思います。他人とのやりとりではなく、自分との対話、1人の時間で力を充電する人。エネルギーが外ではなく内に向かっている人。若葉の場合、掃除もそういう大切な時間なんじゃないかな。吉川のような典型的外向型人間からすると不思議なことも多いかもしれませんが、私はむしろ若葉の方に親近感を覚えました。恋愛関連におけるぎこちなさもすごく分かります。吉川と付き合って変わるわけでもなく、最後まで若葉の性格がそのままなのもリアルで良かった。内向型の方には私にもこんな恋愛ができる日が来るかも、と自信になるかもしれないし、外向型の方には周りにいる不思議なあの人を理解するきっかけになるかもしれない1冊だな、なんて思いました。

1

鬼畜なわかぺー

潔癖で超絶ネガティブ思考なわかぺー。すごく生き辛いだろうなぁ…と思いました。

吉川は本当に頑張った!

所々に描かれるデフォルメ顔がすごく可愛いです。

初レビューなのでこんな感じですみません!

2

宇宙人わかぺー

私が"もっと評価されるべき"と思う作家さんのひとり、依田沙江美先生です。エロはあまりなく、落ち着いた絵柄ですが、人間の感情を深く描かれます。大好き。

インパクトのあるタイトルですがオラオラした番長は出てきません。
依田先生の作品に出てくるピュアで簡単に手折られそうな受け、そしてそれを騙したり宥めすかしたりときに翻弄されたりしながら守る攻め、という構図が大好きなのですが、ピュアというには度がすぎた成人男性の若葉(受け)が異彩を放ってます。潔癖症ゆえの純粋さも相まって相当な不思議ちゃん。

じっくり漫画を楽しみたいときにぜひ。

2012年の「このBLがヤバい」では13位ですが、この年は草間先生と腰乃先生が上位に2冊入ったり、かなり豊作な年でした。

6

説明できない面白味とわかぺーの可愛さ

だいぶ前に電子で読みました。
めっちゃ面白くて誰かとこの気持ち共有したい!とその電子サイトのレビュー読んだら、わかぺーにイラつく派が多数いて驚きました。
感じ方は人それぞれなので別に否定してるわけではなくて、ただ試し読みしてわかぺーのこの雰囲気が苦手と感じたら回れ右した方が良いと思う。終始一貫してわかぺーはわかぺーなので笑。

潔癖症で繊細、他人と関わらず自分の世界で日々丁寧に生きてきたわかぺー(若葉真平、美青年)。そんなわかぺーが吉川という熱血年下男と出会い、恋され、パーソナルスペースにズカズカと踏み込まれ、ペースを乱され、ちょっとずつ恋をします。

わかぺー、本当の意味で1人が好きなタイプの人なんだと思う。だから自分の心の平穏が乱されるのを何より嫌うし、それは好きな人が出来ようと変わらない。度々上手く立ち回れない自分に落ち込むし、キャパオーバーでそっちが勝手に来たんだろと怒りもする(これ良く分かるなー)。
そんなわかぺーを引っ張り出そうと頑張る吉川とのズレはクスッとした笑い満載なのでバランスも取れてると思います。

多分このカップル、吉川が目に見えて頑張ってるけどわかぺーも同じくらい頑張ってるんだよなー。
ラストの吉川の演説のように、時間をかけて愛を育てていければいいな。

2

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